無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
野の医者は笑う 心の治療とは何か? (文春文庫) Kindle版
われらがカウンセラー、東畑開人の一般書デビュー作、文春文庫版の電子書籍化。
文庫版あとがき「8年後の答え合わせ、あるいは効果研究」を付した完全決定版です。
人生に痛めつけられたからこそ、
人を癒やす力を得た野生の医者たち。
彼女・彼らと共に過ごした
灼熱のフィールドワークの記録!
気鋭の心理学者にしてカウンセラーは、精神科クリニックを辞め、学界を揺るがすこと必至のフィールドワークを開始。沖縄で人々の心を癒やし続ける謎のヒーラー達を取材しながら自ら治療を受け、臨床心理学を相対化しようと試みた。「野の精神医療」と学問の狭間で辿り着いた驚愕の発見とは? 涙と笑いの学術エンタテインメント。
単行本:2015年8月 誠信書房刊
文庫版:2023年9月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2023/9/5
- ファイルサイズ2673 KB
この本を読んだ購入者はこれも読んでいます
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
著者について
臨床心理士、白金高輪カウンセリングリーム
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1983年生まれ。2005年京都大学教育学部卒業。2010年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。2013年日本心理臨床学会奨励賞受賞。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、十文字学園女子大学専任講師。博士(教育学)・臨床心理士。元マインドブロックバスター(2015年8月更新忘れのため資格失効)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- ASIN : B0CHVQSM4H
- 出版社 : 文藝春秋 (2023/9/5)
- 発売日 : 2023/9/5
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2673 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 354ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,018位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 40位近現代日本のエッセー・随筆
- - 41位ノンフィクション (Kindleストア)
- - 50位文春文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。
京都大学教育学部卒、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。
精神科クリニックでの勤務と、十文字学園女子大学准教授を経て
「白金高輪カウンセリングルーム」主宰。
博士(教育学)・臨床心理士。
著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か』(誠信書房2015)『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房2017)『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』(医学書院 2019)、『心はどこへ消えた?』(文藝春秋 2021)、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社 2022)、『聞く聞く技術 聞いてもらう技術』(筑摩書房 2022)など。訳書にDavies『心理療法家の人類学―心の専門家はいかにして作られるのか』(誠信書房 2018) Robertson『認知行動療法の哲学』(金剛出版 2022)。
2019年、『居るのはつらいよ』で第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊国屋じんぶん大賞2020受賞。
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
何かしら他者に対して精神的ケアをしてる人たちは沢山いて、それを野の医者と呼び、それを自ら体験していく。たのしい。
内容は面白いのだが
①文体を真似た結果なのか? 秀才が無理して真似た辺境作家の二番煎じに見えてしまう。
②著者が身銭を切ってないうえに 野巫医者に本当の癒しを求めていないぶん 切実な体験というより分析(悪く言うと「野次馬」)なのもイマイチ
③最後の大物X氏との対談が掲載NGとなってしまった
等、残念な面も目立つが、ヒーリングの癒しに対する著者なりの解釈が最後にあったのは良かった。
繰り返しになるけど面白く読めたのも事実。
自分的には 限りなく星3つに近い4
※でもこの最後の解釈も心理臨床、精神療法の先人達はとっくに気づいてそう(似たような表現は見たことあり)。それを教わって書いてるような気もします。どこまでがオリジナルの発想なのかは疑問というのが正直な感想です
やっとたどり着きました。やはり、この本『野の医者は笑う』が東畑さんの原点です。
軽妙なタッチでさらさらと書き進めているようにみえて...なんとなく感じていながら、
なかなかすっきりしない「治療」や「治癒」、そのアプローチの本質に迫ってくれます。
最新刊の『ふつうの相談』(金剛出版)につながっていきます。
...ただ、最近の東畑さんの本は、ちょっと構えないと読めなくなってきました。きっと、
これからもペンを重ねながら、『野の医者は笑う』のタッチに磨きをかけて、東畑流を
練り上げてくれることと思います。楽しみにしています。
本書のほとんどの頁は、ユーモアたっぷりに「野の医者」達との経験談に割かれている。最後に著者の専門である臨床心理士の視点から「野の医者達による癒し」を分析し、それをさらにメタ認知するために社会学を持ち込んで「野の医者を求める現代の人々像」をはっきりと浮き彫りにしていく。それは実に見事な分析で、頭の中の霧が一緒にして晴れたかのような爽快感すら感じられた。
さらに著者は「臨床心理学」は「ある特色の色を持った、ある生き方を提唱する文化」と定義した上で、学問である臨床心理学に対して新たな問いを生み出す。
「臨床心理学は野の医者と違って、そういう揺れの中で、自らのことを考え抜く。そうすることで、新しい時代における心の治療を作り出していく。」
本書でこう語った後、揺れながらも心の治療について考え続け、時代の風を読みながら書き上げたであろう『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』は、本書で生まれた問いに対する答えのように、私には感じられた。切れ味鋭く現代の特に若者の心理を分析し「揺れながらも、粘り強く悩み続ける」という作者のイデオロギーを臨床心理学的に、噛んで含めるように教えてくれる。こちらもお勧めの一冊。
本書は、オリジナリティにやや欠けているで、今後の著者を応援していく気持ちを込めて★3
沖縄という土壌、その歴史的背景も関係していると思う。日本には、他の地域にもシャーマンは存在するが沖縄ほど生活に密着した地域は
数少ないのではと思う。また、こうした領域で助かる人たちが実際にいることも素晴らしいことだとおもう。
科学の隙間を埋める部分の野の医者形成過程についても多くの調査によって確信できる結果となっているようだ。
興味深く読ませていただいた。