人生のレールを知っている人達を横目に、どんな人生を送ればいいのか?と焦る私。
ネットや書店には、社会とうまく繋がるための情報が溢れている。そうした情報を吸収したが故に、ちょっとした失敗で落ち込み、すぐさま上手な感情コントロールで対処できなかった自分に気付き、また落ち込んでしまう。
このような理論と現実のズレに繰り返し直面する事によって、現実がよく見えるようになった。簡単に言えば、自分の限界が見えた。
この自分の限界をあらゆるものを総動員(仲間、技術、ネットワーク、知性など)して克服し続ける事が驚きであり喜びになった。
『ある個体があまりにも賢すぎるときには、他の個体と協力する必要がなくなり、実際に単独行動に移行する傾向が出て、チームワークや協力がもたらすかけがえのない利益を獲得し損なうことになるだろう。(ニコラス・ハンフリー「喪失と獲得」p205)』
これからは『with コロナ』と共に『自助』がより求められる時代。一歩先に『自助』より『共助』、『私』から『私たち』に変化することがより良く生きていく助けになると感じています。
この時代の転換期に、『自助』という言葉を一歩引いた目で考察できる旬な本です。ゲームのルールを知ることによって現実の見え方が変わる。だから読書はやめられない。
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自己啓発の時代: 「自己」の文化社会学的探究 単行本 – 2012/3/7
牧野 智和
(著)
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- ISBN-104326653728
- ISBN-13978-4326653720
- 出版社勁草書房
- 発売日2012/3/7
- 言語日本語
- 本の長さ288ページ
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商品の説明
著者について
1980年 東京都生まれ 2009年 早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学 博士(教育学) 現 在 中央大学・学習院女子大学ほか非常勤講師 主論文 「『就職用自己分析マニュアル』が求める自己とその機能―『自己のテクノロジー』という観点から」『社会学評論』61-2、(日本社会学会、2010)、「少年犯罪をめぐる『まなざし』の変容―後期近代における」羽渕一代編『どこか〈問題化〉される若者たち』(恒星社厚生閣、2008)
登録情報
- 出版社 : 勁草書房 (2012/3/7)
- 発売日 : 2012/3/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4326653728
- ISBN-13 : 978-4326653720
- Amazon 売れ筋ランキング: - 135,671位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2020年9月24日に日本でレビュー済み
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2014年4月16日に日本でレビュー済み
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自分自身がいわゆる自己啓発本にハマっていた時に出会った一冊
この本では自己啓発という概念がどのように人間の生活に入り込み、現在はそれが当たり前のようになっているかということを様々な角度から考察されており、自己啓発自体を、そして自分自身が置かれている現在の状況を改めて考える機会になりました。
少々論理が飛躍的なところもあり疑問を感じるところもありましたが、全体としてはとても楽しく読むことが出来ました。
自己啓発本が世の中で今までないぐらいに読まれているこの時代に、
一呼吸置いて、改めて自己啓発について考えたい方にはオススメです。
この本では自己啓発という概念がどのように人間の生活に入り込み、現在はそれが当たり前のようになっているかということを様々な角度から考察されており、自己啓発自体を、そして自分自身が置かれている現在の状況を改めて考える機会になりました。
少々論理が飛躍的なところもあり疑問を感じるところもありましたが、全体としてはとても楽しく読むことが出来ました。
自己啓発本が世の中で今までないぐらいに読まれているこの時代に、
一呼吸置いて、改めて自己啓発について考えたい方にはオススメです。
2019年11月29日に日本でレビュー済み
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誇張するなら大方自分探し系も自己成長系も出版界というお釈迦様の手のひらのなかで踊らされていた、ただのラットレースのラットに過ぎない、ただ自己に溺れているだけと自覚した。サプリメントのようにどうしても手にとって引き込まれてしまい何もしてないのに本を読んで分かった気になって問題を解決した気になっていることが多々あります。普通は肯定的に捉えられる自己啓発ですが、嵌まると怖く一種の自己啓発界の搾取構造もありますので、自己啓発化する社会への目覚ましによいかも。この本自体はフーコーやブルデューの手法を用いた労作で学術書の形態を取っていますが取り扱いによっては劇物で少し自己にとって窮屈化した世の中(自己啓発界隈)の正体めいたものを暴露しています。(自己啓発メディアは「現代人のマントラ」とは恐れ入ります。)自己啓発本について考えさせられることが多く行き着く所まで行き着いた感があります。個人的にはメタ的視点を提供してくれるクリシュナムルティ以来の衝撃です。
また捻くれていますが、シューカツの自己分析は現代の告解であると感じました。
また捻くれていますが、シューカツの自己分析は現代の告解であると感じました。
2012年5月3日に日本でレビュー済み
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ひとつのジャンルを形成している「自己啓発」という分野の本や雑誌のたどってきた日本近代の流れを追いながら、こういった『「自己啓発メディア」の世界観』を読み解こうとした労作。
1980年生まれと若い教育学者の著者は、「自己とは何か」を考えさせられるにはいられない社会を対象として丹念に分析していく。この書は著者の博士論文だが、教育学、社会学の正統な学者のアプローチで好感を持った。
第二章の「自己啓発書ベストセラーの戦後史」では、スマイルズの「西国立志編」から始まって、直近の勝間和代までの広い意味での自己啓発書の吟味とそれらの書が受け入れられた世相を分析していく。
戦後、1950年頃にピークを迎えた三木清「人生論ノート」、亀井勝一郎「人間の心得」、伊藤整「女性に関する十二章」、桑原武夫「一日一言」、、などの人生論。
「頭のよくなる本」、南博「記憶術」などのハウツーもの。
松下幸之助「道をひらく」「若さに贈る」、三鬼陽之助「決断力」、畠山芳雄「こんな幹部は辞表を書け」などの経営者論。
そして仏教書ブーム。
1970年代には、ライフワーク、ライフスタイルに注目が集まる。渡部昇一「知的生活の方法」(1976年)、井上富雄「ライフワークの見つけ方」(1978年)。
1980年代後半から90年代前半のバブル時代には、経済優先の反省から中野孝次「清貧の思想」、河合隼雄「こころの処方箋」、五木寛之「生きるヒント」。
1995年から200年代の初頭には、春山茂雄「脳内革命」、七田真「超右脳革命」、「EQ」「7つの習慣」などの具体的な処方箋のある書物が増える。
2003年以降は、「原因と結果の法則」、本田健「ユダヤ人大富豪の教え」「夢をかなえるゾウ」などの心理主義。江原啓之「人はなぜ生まれいかに生きるのか」。原田真裕美「自分のまわりにいいことがいっぱい起こる本」などのスピリチュアル系。そして「仕事術」「習慣術」を扱う著作群。
2000年代後半に入って勝間和代が登場する。
こういった歴史の流れを整理してくれ、その後は、就職用自己分析、女性のライフスタイルと続く。
五章の「ビジネス誌」の分析の章は私も一人のプレイヤーでもあり興味深かった。
「○○力」のところでは、図解力も少し出てくるのだが、私自身の持っている次のテーマにも関連しており、そのアイデアに確信を持つことができた。
私は1973年に大学を出て社会に出たのだが、井上富雄のライフワーク論、渡部昇一の「知的生活の方法」など、こういった自己啓発書に啓発され、そして1980年代後半からこの分野のプレイヤーとしても活動したから、この歴史を創ってきた一人でもある。
この本のような社会学的分析は今まで読んだことがなかったので、とても参考になった。同じく教育学者の竹内洋先生の本に近い雰囲気を感じた。
1980年生まれと若い教育学者の著者は、「自己とは何か」を考えさせられるにはいられない社会を対象として丹念に分析していく。この書は著者の博士論文だが、教育学、社会学の正統な学者のアプローチで好感を持った。
第二章の「自己啓発書ベストセラーの戦後史」では、スマイルズの「西国立志編」から始まって、直近の勝間和代までの広い意味での自己啓発書の吟味とそれらの書が受け入れられた世相を分析していく。
戦後、1950年頃にピークを迎えた三木清「人生論ノート」、亀井勝一郎「人間の心得」、伊藤整「女性に関する十二章」、桑原武夫「一日一言」、、などの人生論。
「頭のよくなる本」、南博「記憶術」などのハウツーもの。
松下幸之助「道をひらく」「若さに贈る」、三鬼陽之助「決断力」、畠山芳雄「こんな幹部は辞表を書け」などの経営者論。
そして仏教書ブーム。
1970年代には、ライフワーク、ライフスタイルに注目が集まる。渡部昇一「知的生活の方法」(1976年)、井上富雄「ライフワークの見つけ方」(1978年)。
1980年代後半から90年代前半のバブル時代には、経済優先の反省から中野孝次「清貧の思想」、河合隼雄「こころの処方箋」、五木寛之「生きるヒント」。
1995年から200年代の初頭には、春山茂雄「脳内革命」、七田真「超右脳革命」、「EQ」「7つの習慣」などの具体的な処方箋のある書物が増える。
2003年以降は、「原因と結果の法則」、本田健「ユダヤ人大富豪の教え」「夢をかなえるゾウ」などの心理主義。江原啓之「人はなぜ生まれいかに生きるのか」。原田真裕美「自分のまわりにいいことがいっぱい起こる本」などのスピリチュアル系。そして「仕事術」「習慣術」を扱う著作群。
2000年代後半に入って勝間和代が登場する。
こういった歴史の流れを整理してくれ、その後は、就職用自己分析、女性のライフスタイルと続く。
五章の「ビジネス誌」の分析の章は私も一人のプレイヤーでもあり興味深かった。
「○○力」のところでは、図解力も少し出てくるのだが、私自身の持っている次のテーマにも関連しており、そのアイデアに確信を持つことができた。
私は1973年に大学を出て社会に出たのだが、井上富雄のライフワーク論、渡部昇一の「知的生活の方法」など、こういった自己啓発書に啓発され、そして1980年代後半からこの分野のプレイヤーとしても活動したから、この歴史を創ってきた一人でもある。
この本のような社会学的分析は今まで読んだことがなかったので、とても参考になった。同じく教育学者の竹内洋先生の本に近い雰囲気を感じた。
2019年8月25日に日本でレビュー済み
フーコーによる「自分自身を構成する流儀」の4つの観点から自己啓発系のベストセラー書籍や、雑誌といったメディアを分析している。
自己啓発系の大まかなパターンを明らかにしてくれている。自己啓発系は、私たちの身の回り(特に本好きや、書店によく行く人)に溢れている。その特徴を事前につかんでおくことで、自己啓発系のやり方を知ることができる。
自己啓発の時代というタイトルから、自己啓発を必要とする私たちの時代背景や、なぜ自己啓発を消費するのかといった考察を期待したのだが、内容はメディア表象分析や、言語分析的な内容であった。
自己啓発系の大まかなパターンを明らかにしてくれている。自己啓発系は、私たちの身の回り(特に本好きや、書店によく行く人)に溢れている。その特徴を事前につかんでおくことで、自己啓発系のやり方を知ることができる。
自己啓発の時代というタイトルから、自己啓発を必要とする私たちの時代背景や、なぜ自己啓発を消費するのかといった考察を期待したのだが、内容はメディア表象分析や、言語分析的な内容であった。
2017年7月30日に日本でレビュー済み
世の中に溢れる「自己啓発」的な文章群を横割りに分析しているという、これまでにない研究資料だと思います。ベストセラーからの自己啓発書、就職活動における自己分析手法、女性誌『anan』の自己啓発特集の分析の3つの分析を手掛かりに、各分野で「自己分析」と言うテーマが1970年代以降、「自己の所在定着」⇒「自己改造の手法定着」と変遷していくことを明らかにします。つまり、嘗ては人々が各目的に向かう過程に"自己"を意識していなかったのに、バブル期あたりから、だんだんとそこには"自己"が関わっているという認識が芽生えます。バブル崩壊後あたりから、さらにその"自己"を自分自身でコントロールする方法の所在について語られるようになり、また世間もその認識に疑いを持たないようになって行くのです。これが現代我々が書店で、ウェブで散見する「自己啓発」なのでしょう。更に、その内容について、ギデンズの「脱埋め込み」としての後期近代における「再帰的プロジェクト」と対比し、要はどれも自己の発見とストーリーの連続性について気づきを与える活動だ、と、そこまで平たくは言わないまでも、自己啓発の手法が平準化し、再生産される様子を観察し、「自己の固有性を」「標準化された手法で理解する」矛盾を指摘しています。
私も自己啓発的な言説が次々現れることに時代の形を追いかけていたため、本書は極めて重要な知見の宝庫でした。あとがきにあるように、筆者の博士論文だそうです。そのため、恐らく同じ研究室か、近い同期の論文参照があって、ちょっと微笑ましい(私も最近社会科学系で修論書いたため、様子がなんだか想像できます)。その所為か、定性データの指標化については、少し乱暴なデータ分析もあるように思ったりもするのですが
(例えば、すべてのメディアの記載内容を倫理的素材、様式、理論的作業、目的論で指標化して定性分析しているですが、筆者のセンスで内容を解釈しているように見えるなど)、これらの膨大な文書データ(1970年代以降すべての自己啓発的書面が対象です!)に目を通したことは間違いなく、その整理群だけでも迫力があります。
筆者は、この論文を書く以前、そもそも自己啓発書をたくさんたくさん読んだのでしょう。それらが結局は、ギデンズの言う後期近代在り様、すなわち、コミュニティの所在が失われ、人びとから守るべき規律や、ロールモデルを曖昧にし、個人のよって立つものを個人によって成立させねばならないと言う言説に基づく(だけの)ことだ、と。そして、やはりギデンズが言うように、その手法(様式)は、その人のストーリーの連続性であり、その担保は心理学者やカウンセラーである、と。そうシニカルに語りたいんだけど、それじゃ研究の意義がないとか批判されて、「自己啓発」を主語にした社会的構造分析と言う論文にしたのかなーなどと
私も自己啓発的な言説が次々現れることに時代の形を追いかけていたため、本書は極めて重要な知見の宝庫でした。あとがきにあるように、筆者の博士論文だそうです。そのため、恐らく同じ研究室か、近い同期の論文参照があって、ちょっと微笑ましい(私も最近社会科学系で修論書いたため、様子がなんだか想像できます)。その所為か、定性データの指標化については、少し乱暴なデータ分析もあるように思ったりもするのですが
(例えば、すべてのメディアの記載内容を倫理的素材、様式、理論的作業、目的論で指標化して定性分析しているですが、筆者のセンスで内容を解釈しているように見えるなど)、これらの膨大な文書データ(1970年代以降すべての自己啓発的書面が対象です!)に目を通したことは間違いなく、その整理群だけでも迫力があります。
筆者は、この論文を書く以前、そもそも自己啓発書をたくさんたくさん読んだのでしょう。それらが結局は、ギデンズの言う後期近代在り様、すなわち、コミュニティの所在が失われ、人びとから守るべき規律や、ロールモデルを曖昧にし、個人のよって立つものを個人によって成立させねばならないと言う言説に基づく(だけの)ことだ、と。そして、やはりギデンズが言うように、その手法(様式)は、その人のストーリーの連続性であり、その担保は心理学者やカウンセラーである、と。そうシニカルに語りたいんだけど、それじゃ研究の意義がないとか批判されて、「自己啓発」を主語にした社会的構造分析と言う論文にしたのかなーなどと
2012年5月3日に日本でレビュー済み
書店に行くとずらりと並ぶ「自己啓発本」
就活を前に必死に自己分析にいそしむ大学生
こうした社会状況はどのように生まれ、どう変化してきたのか。
自己啓発書を戦後からたどっていき、その変遷と機能を分析していく。
あらかじめ注意しておくと、この本は社会学の本であって、自己啓発の本ではない。
書き方は社会学のがっちりした書き方だ。
しかしその上での読後の印象は、テーマや切り口は面白いのだが、いささか数字の羅列や繰り返しが多い、というものであった。
まとめというか抽出が少し弱いのかなと思う。
切り口はいいだけに、もう少しうまくまとめられたのではないかと思う。
就活を前に必死に自己分析にいそしむ大学生
こうした社会状況はどのように生まれ、どう変化してきたのか。
自己啓発書を戦後からたどっていき、その変遷と機能を分析していく。
あらかじめ注意しておくと、この本は社会学の本であって、自己啓発の本ではない。
書き方は社会学のがっちりした書き方だ。
しかしその上での読後の印象は、テーマや切り口は面白いのだが、いささか数字の羅列や繰り返しが多い、というものであった。
まとめというか抽出が少し弱いのかなと思う。
切り口はいいだけに、もう少しうまくまとめられたのではないかと思う。