きれいなブラジャーを作りたい高校生の話
1巻では3姉妹の特別な事情があったのですが、さらに
特別な元幼馴染なリサが登場してきてだんだん収拾がつかない気が
しています
この巻は おしりがきれいな元幼馴染のリサが登場します
3女の七緒のモデルデビューのため、デートしたり
リサのコスプレに一緒に出演したりしてモデルになる
練習をするというのが大まか過ぎるあらすじです。
3女だけでも個性的なんですが、さらに個性的なリサが
登場しお菓子で懐柔できるポメ子の存在がさらに
薄くなってきました。さらにそもそも2女の羽織さんの
ブラを作りたかったのに放置していたせいか最後に
胸を触って欲しいというところで終わっています。
ちょっとキャラクターの使い方に難があるものの
それぞれが魅力的なこの作品さらに続くようで楽しみです
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姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。2 姉と妹の下着事情。 (GA文庫) Kindle版
青春煩悩系ラブコメ第二弾!
「彰ちゃん、会いたかったよ♪」
「まさか……そのお尻は……リサ?」
確執がなくなった服部三姉妹の前に、彰人の元カノを名乗る現役モデル、リサが現れる!
自慢のお尻を触らせたりと彰人に大胆に迫るリサ。そんな光景にヤキモキしつつも、モデルデビューを目指す七緒はリサに助言を求めるが――
「いつまで撮ってるんですか!」
「僕の胸元画像コレクションが!」
なぜかバニーガールの格好でコスプレイベントに参加することに!?
しかし、そのイベントで七緒はリサからモデルとしての致命的な欠点を指摘されてしまい……。
元カノの登場で三姉妹を巻き込み加速する青春煩悩系ラブコメ第二弾!
※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
「彰ちゃん、会いたかったよ♪」
「まさか……そのお尻は……リサ?」
確執がなくなった服部三姉妹の前に、彰人の元カノを名乗る現役モデル、リサが現れる!
自慢のお尻を触らせたりと彰人に大胆に迫るリサ。そんな光景にヤキモキしつつも、モデルデビューを目指す七緒はリサに助言を求めるが――
「いつまで撮ってるんですか!」
「僕の胸元画像コレクションが!」
なぜかバニーガールの格好でコスプレイベントに参加することに!?
しかし、そのイベントで七緒はリサからモデルとしての致命的な欠点を指摘されてしまい……。
元カノの登場で三姉妹を巻き込み加速する青春煩悩系ラブコメ第二弾!
※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
- 言語日本語
- 出版社SBクリエイティブ
- 発売日2016/1/13
- ファイルサイズ13154 KB
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商品の説明
著者について
投稿作『姉妹と幼馴染の下着事情。』で第7回GA文庫大賞《奨励賞》を受賞。
改題し、『姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。』でデビュー。
改題し、『姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。』でデビュー。
登録情報
- ASIN : B01A9UXF5M
- 出版社 : SBクリエイティブ (2016/1/13)
- 発売日 : 2016/1/13
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 13154 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 284ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 377,861位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,330位GA文庫
- - 39,743位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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第7回GA文庫大賞・奨励賞を受賞し『姉と妹の下着事情。』でデビュー。
他の作品に『クラスのぼっちギャルをお持ち帰りして清楚系美人にしてやった話』『好きな子にフラれたが、後輩女子から「先輩、私じゃダメですか……?と言われた件』『きれいなお姉さんに養われたくない男の子なんているの?』など。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年1月19日に日本でレビュー済み
おっぱいを愛するが故にブラジャーデザイナーの道を志す少年・彰人と呉服屋に生まれた事で制服以外の洋装に縁が無かった三姉妹の物語
家業を継ぐ才能が無いが故にモデルの道を志した末妹・七緒と目指す道は異なれど夢を持つ者同士で意気投合し、長女・振袖の誤解を解く事に
成功した事で近付いた彰人と七緒、二人の距離と関係がどう変化していくのかに興味を持ちつつ拝読
物語は彰人の姉・瑞穂の立ち上げたランジェリーブランド「C‐PE」の店舗でモデルの勉強を兼ねたアルバイトを始めた七緒が創真家の夕食の席で
彰人に悩みを打ち明ける場面から始まる。オーディションを受けたいと願いながら、それが許されない事に対し疑問を持つ七緒だったが、同席した瑞穂は
「出ても結果が見えているから」と切って捨てる。七緒に何が足りないのか姉に問う彰人だったが、瑞穂は彰人になら教えられるかも、と前置きした上で
「二人でデートしてきなさい」と驚く様な指示を出してくる。戸惑う七緒に対し「本気でモデルを目指すなら命令通りにしなさい」と言い放つ瑞穂
翌日部室で三姉妹を相手に「振袖さんのバストアップカリキュラム」に取り組んでいた彰人だったが、三者三様の態度で聞いていた三姉妹が突然上げた
嬌声に驚かされる。三姉妹の尻を撫でたのはバストサイズで全女子生徒を覚えている彰人が名前を思い出せない謎の少女だった。彰人を「彰ちゃん」と
呼び、会いたかったと抱きかれ、自分も尻を撫でられ、少女の見事なヒップを見せられた事で彰人は少女が誰だったかを思い出す。彼女の正体は
四年前に引っ越した幼馴染の少女・砂原リサだった。何者かと気色ばむ振袖に対し「彰ちゃんの元カノ」と名乗ってみせるリサだったが、七緒は彼女が
人気高校生モデルの「Risa」である事に気付く。週末を迎え、瑞穂の命じた彰人とのデートに出掛けた七緒だったが、幼馴染でもあり、自分が目指す
モデルとして人気を得ているリサの突然の登場に心は惑い、どんな関係だったのか気になって仕方が無い様子。そんな七緒と仮初めの彼氏彼女を
演じていた彰人は人の目線を受けた時に七緒が見せる様子から次第に姉の言う「七緒に足りない物」の正体に気付き始める。二人のデートが終盤に
差し掛かった頃、目の前のアニメ系列ショップからリサそっくりの少女が出てくる。その店の入り口には人気コスプレイヤー「ピーチ姫」の写真集が発売と
書かれ、見事なヒップを見せ付けるコスプレ姿のリサそっくりの少女が写っていた。何で現役のモデルがこんな事をと不審に思う二人だったが…
タイトルに「下着事情」の文字が踊り、主人公が女性そのものよりも「おっぱい」を敬愛するフェチだという事でパッと見では「よくあるお色気を売りにした
作品か」と色モノでも見る様な目で見られそうな本作なのだけど、一巻で彰人と七緒が「夢を持ち、厳しい道を歩む同志」として協力関係を結んだ事から
分かる様に本質的な部分ではかなりガチンコの青春ドラマ的要素を持っているのである
一巻では娘に制服以外の洋装を許さない呉服屋に生まれながらモデルの道を志し、長女である振袖の反対を押し切ってオーディションに臨んだ七緒に
自分がデザインしたブラジャーを提供した彰人だったけど、残念ながら結果は敗退。それでも自分が本気でモデルを目指している事を理解してくれた
初めての人間として彰人に対する七緒の想いは募るばかり。創真家に入り浸って夕食は用意するわ、瑞穂の命じたデートで結んだ仮初めの彼氏彼女の
関係を「もうちょっとだけ延長できない?」と言い出すわと結構アグレッシブな態度を見せてきて読者としても「おお、積極的だな」と距離の詰め方に
ニヤニヤさせられる
そんな風に順調に発展しかけた二人の関係に波風を立てるのが今回登場の新ヒロイン・リサ。彰人の幼馴染であり、自分が目指すモデル界の人気者と
二重の意味で七緒にとっては越え難いアドバンテージを持つ少女の登場で心がざわめき立つ上に、彰人の姉・瑞穂が指摘した「足りない物」が
リサに引っ張り込まれたコスプレ撮影会の場で明かされた上にモデルを目指す人間としてはかなり致命的なウィークポイントである事が突き付けられ、
目指す道が欠片も甘くない事を徹底的に思い知らされるのが今回の七緒の役回り
それじゃアドバンテージを持つ側のリサが一気に形勢をひっくり返すのかと思いきや、そうすんなりと物事が進まないのが面白い所。彰人と七緒が
デートの際に目にしたコスプレイヤー「ピーチ姫」の正体を巡り、ひと騒動。ヒップは素晴らしいのにバストが今イチなリサと違い豊かな胸がヒップと
合わさってカメラ小僧の視線を釘付けにする「リサの妹・アリス」を名乗る謎の少女の正体は…おっぱいの事ばかり考えて女性そのものには頭が回らない
彰人以外はすんなり気付くかと。引っ越す前に彰人と交わした筈の約束が思い出して貰えず、「彰人が望む姿」を必死で手に入れようと自分の築いた
地位を危険にさらしてまで彰人に振り向いて貰おうとする彼女の姿は実に切ない
グラマラスな胸が必要以上に他人の目線を集める七緒とヒップは素晴らしいのに胸がつつましい事で、人気モデルなのに想い人の心だけは手に入らない
リサが正反対な様で実は似た様な悩みを抱える存在である事が強調されて描かれるのだけど、「人気モデルRisa=コスプレイヤー・ピーチ姫」の疑惑が
湧きあがってリサのコスプレ活動が危機に瀕した事で「モデルとして安定した立場を得ているのに危険を冒してまでコスプレに拘る理由が分からない」と
詰め寄る七緒に「ひよっこが何を偉そうに」といきり立ち、「本当は自分がいた筈の場所にのうのうと居座って」と嫉妬心を露わにするリサが修羅場を演じる
展開に至るまでの流れは彰人という一人の少年と「モデル」という夢を巡って互いに「手に入れたいのに手に入らない物」を巡るわだかまりが事前の流れで
それとなく配置されており、衝突の場面までの緊迫感の高め方が非常に巧かった
二人の少女の想いに気付かない彰人は基本的にはよくある「鈍感少年」系の主人公なのだけど、自分が鈍感過ぎるが故に恋にもモデルの道にも
妥協できない二人が衝突してしまった事で、ガッツリと反省する下りは読んでいて「意外に素直じゃないか」と鈍感なまま話を引っ張る凡庸なラブコメとの
違いを感じさせられた。自分の無責任さに気付いた彰人が迎えたコスプレイベントで起きたリサに対し悪意を持つ人間の引き起こした危機を特技の
裁縫技術を活かして乗り越える場面は爽快であるが、それ以上に辛いときほど強がる幼馴染が「もう仕方ないし諦めよう」と気丈な顔を見せるのを
かつてリサに振り回されるだけだった自分じゃない、三姉妹と出会った事で変わる事の出来た自分を信じろと言い切る姿は揺るがない夢を持つ人間が
年は若くても持ち得る人間的な「強さ」とでも言うべきものをしっかりと読者に感じさせるかと
斯様に本作は色モノめいたフレームにも関わらず、本質的な部分では「譲れない物」を持つ少年少女同士の熱いやり取りを描いたかなり本格的な
青春ドラマなのである。高木幸一をうまく扱えなかった事もあってGA文庫にはこの手のストレートな恋愛物や青春ドラマ系の作品は無理なのかな?と
思わされる節もあったが、意外にもちょっと前までのファミ通文庫あたりが売りにしていたストレートな爽やか青春ドラマ系の作品も出せるのだと
レーベルに対する見方を変えさせられる様なインパクトを持った一冊だった。次巻からは七緒とリサのダブルヒロインと彰人の関係を中心に話を
組み立てて行くのかな…と思っていたら最後の最後で巨大爆弾がさく裂。これは一体どういう展開に持ち込まれるのだろう???三巻の早期刊行を!
家業を継ぐ才能が無いが故にモデルの道を志した末妹・七緒と目指す道は異なれど夢を持つ者同士で意気投合し、長女・振袖の誤解を解く事に
成功した事で近付いた彰人と七緒、二人の距離と関係がどう変化していくのかに興味を持ちつつ拝読
物語は彰人の姉・瑞穂の立ち上げたランジェリーブランド「C‐PE」の店舗でモデルの勉強を兼ねたアルバイトを始めた七緒が創真家の夕食の席で
彰人に悩みを打ち明ける場面から始まる。オーディションを受けたいと願いながら、それが許されない事に対し疑問を持つ七緒だったが、同席した瑞穂は
「出ても結果が見えているから」と切って捨てる。七緒に何が足りないのか姉に問う彰人だったが、瑞穂は彰人になら教えられるかも、と前置きした上で
「二人でデートしてきなさい」と驚く様な指示を出してくる。戸惑う七緒に対し「本気でモデルを目指すなら命令通りにしなさい」と言い放つ瑞穂
翌日部室で三姉妹を相手に「振袖さんのバストアップカリキュラム」に取り組んでいた彰人だったが、三者三様の態度で聞いていた三姉妹が突然上げた
嬌声に驚かされる。三姉妹の尻を撫でたのはバストサイズで全女子生徒を覚えている彰人が名前を思い出せない謎の少女だった。彰人を「彰ちゃん」と
呼び、会いたかったと抱きかれ、自分も尻を撫でられ、少女の見事なヒップを見せられた事で彰人は少女が誰だったかを思い出す。彼女の正体は
四年前に引っ越した幼馴染の少女・砂原リサだった。何者かと気色ばむ振袖に対し「彰ちゃんの元カノ」と名乗ってみせるリサだったが、七緒は彼女が
人気高校生モデルの「Risa」である事に気付く。週末を迎え、瑞穂の命じた彰人とのデートに出掛けた七緒だったが、幼馴染でもあり、自分が目指す
モデルとして人気を得ているリサの突然の登場に心は惑い、どんな関係だったのか気になって仕方が無い様子。そんな七緒と仮初めの彼氏彼女を
演じていた彰人は人の目線を受けた時に七緒が見せる様子から次第に姉の言う「七緒に足りない物」の正体に気付き始める。二人のデートが終盤に
差し掛かった頃、目の前のアニメ系列ショップからリサそっくりの少女が出てくる。その店の入り口には人気コスプレイヤー「ピーチ姫」の写真集が発売と
書かれ、見事なヒップを見せ付けるコスプレ姿のリサそっくりの少女が写っていた。何で現役のモデルがこんな事をと不審に思う二人だったが…
タイトルに「下着事情」の文字が踊り、主人公が女性そのものよりも「おっぱい」を敬愛するフェチだという事でパッと見では「よくあるお色気を売りにした
作品か」と色モノでも見る様な目で見られそうな本作なのだけど、一巻で彰人と七緒が「夢を持ち、厳しい道を歩む同志」として協力関係を結んだ事から
分かる様に本質的な部分ではかなりガチンコの青春ドラマ的要素を持っているのである
一巻では娘に制服以外の洋装を許さない呉服屋に生まれながらモデルの道を志し、長女である振袖の反対を押し切ってオーディションに臨んだ七緒に
自分がデザインしたブラジャーを提供した彰人だったけど、残念ながら結果は敗退。それでも自分が本気でモデルを目指している事を理解してくれた
初めての人間として彰人に対する七緒の想いは募るばかり。創真家に入り浸って夕食は用意するわ、瑞穂の命じたデートで結んだ仮初めの彼氏彼女の
関係を「もうちょっとだけ延長できない?」と言い出すわと結構アグレッシブな態度を見せてきて読者としても「おお、積極的だな」と距離の詰め方に
ニヤニヤさせられる
そんな風に順調に発展しかけた二人の関係に波風を立てるのが今回登場の新ヒロイン・リサ。彰人の幼馴染であり、自分が目指すモデル界の人気者と
二重の意味で七緒にとっては越え難いアドバンテージを持つ少女の登場で心がざわめき立つ上に、彰人の姉・瑞穂が指摘した「足りない物」が
リサに引っ張り込まれたコスプレ撮影会の場で明かされた上にモデルを目指す人間としてはかなり致命的なウィークポイントである事が突き付けられ、
目指す道が欠片も甘くない事を徹底的に思い知らされるのが今回の七緒の役回り
それじゃアドバンテージを持つ側のリサが一気に形勢をひっくり返すのかと思いきや、そうすんなりと物事が進まないのが面白い所。彰人と七緒が
デートの際に目にしたコスプレイヤー「ピーチ姫」の正体を巡り、ひと騒動。ヒップは素晴らしいのにバストが今イチなリサと違い豊かな胸がヒップと
合わさってカメラ小僧の視線を釘付けにする「リサの妹・アリス」を名乗る謎の少女の正体は…おっぱいの事ばかり考えて女性そのものには頭が回らない
彰人以外はすんなり気付くかと。引っ越す前に彰人と交わした筈の約束が思い出して貰えず、「彰人が望む姿」を必死で手に入れようと自分の築いた
地位を危険にさらしてまで彰人に振り向いて貰おうとする彼女の姿は実に切ない
グラマラスな胸が必要以上に他人の目線を集める七緒とヒップは素晴らしいのに胸がつつましい事で、人気モデルなのに想い人の心だけは手に入らない
リサが正反対な様で実は似た様な悩みを抱える存在である事が強調されて描かれるのだけど、「人気モデルRisa=コスプレイヤー・ピーチ姫」の疑惑が
湧きあがってリサのコスプレ活動が危機に瀕した事で「モデルとして安定した立場を得ているのに危険を冒してまでコスプレに拘る理由が分からない」と
詰め寄る七緒に「ひよっこが何を偉そうに」といきり立ち、「本当は自分がいた筈の場所にのうのうと居座って」と嫉妬心を露わにするリサが修羅場を演じる
展開に至るまでの流れは彰人という一人の少年と「モデル」という夢を巡って互いに「手に入れたいのに手に入らない物」を巡るわだかまりが事前の流れで
それとなく配置されており、衝突の場面までの緊迫感の高め方が非常に巧かった
二人の少女の想いに気付かない彰人は基本的にはよくある「鈍感少年」系の主人公なのだけど、自分が鈍感過ぎるが故に恋にもモデルの道にも
妥協できない二人が衝突してしまった事で、ガッツリと反省する下りは読んでいて「意外に素直じゃないか」と鈍感なまま話を引っ張る凡庸なラブコメとの
違いを感じさせられた。自分の無責任さに気付いた彰人が迎えたコスプレイベントで起きたリサに対し悪意を持つ人間の引き起こした危機を特技の
裁縫技術を活かして乗り越える場面は爽快であるが、それ以上に辛いときほど強がる幼馴染が「もう仕方ないし諦めよう」と気丈な顔を見せるのを
かつてリサに振り回されるだけだった自分じゃない、三姉妹と出会った事で変わる事の出来た自分を信じろと言い切る姿は揺るがない夢を持つ人間が
年は若くても持ち得る人間的な「強さ」とでも言うべきものをしっかりと読者に感じさせるかと
斯様に本作は色モノめいたフレームにも関わらず、本質的な部分では「譲れない物」を持つ少年少女同士の熱いやり取りを描いたかなり本格的な
青春ドラマなのである。高木幸一をうまく扱えなかった事もあってGA文庫にはこの手のストレートな恋愛物や青春ドラマ系の作品は無理なのかな?と
思わされる節もあったが、意外にもちょっと前までのファミ通文庫あたりが売りにしていたストレートな爽やか青春ドラマ系の作品も出せるのだと
レーベルに対する見方を変えさせられる様なインパクトを持った一冊だった。次巻からは七緒とリサのダブルヒロインと彰人の関係を中心に話を
組み立てて行くのかな…と思っていたら最後の最後で巨大爆弾がさく裂。これは一体どういう展開に持ち込まれるのだろう???三巻の早期刊行を!
2017年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初は下心満載で買ったのですが、開けてみたらものすごく健気で紳士的でした。
もちろん期待していた展開も?
もちろん期待していた展開も?
2016年3月25日に日本でレビュー済み
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前作に続き中々の作品でした。イラストも好きなイラストでいいです