40歳に手が届きかかっている、当時のジャズフュージョンファンの方々、FMのエアチェック(今や死語か)に熱中しカセットテープを溜め込み、25年くらい前のデイブグルーシン、アールクルー、ボブジェームスなどを偏愛した方々にとって、このCDに収められている「All I Ask」は、あの時代の曲風のよさ、たとえば旋律の運びかたや編曲のしかたにあらわれている気品をしみじみ思い出させてやまないものです。
この曲は、このCDの中では異彩を放っていて、歌詞はまったくなく聞いた感じは「浮いて」いますが、私はこの曲だけのために、このCDを購入したほどです。それで、星は4つにしましたが「All I Ask」には星10個を並べたい気持ちです。
皆さんをだますつもりはありませんが、だまされたつもりでこのCDをお買い求めになりますよう、お勧めいたします。