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娘に語る祖国 (光文社知恵の森文庫) Kindle版
ひとりの娘への愛が日韓の国境をなくす! 現代演劇界の第一人者が、芝居の演出をするために訪問した祖国・韓国への旅を中心に、在日韓国人として体験したさまざまな葛藤、日本人女性との結婚、娘の国籍選択などを通して祖国とは何かを考える。日本と韓国のはざまで揺れる自分の心の中を剥き出しにした、著者がたどった心の軌跡。
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登録情報
- ASIN : B0742C7ZJT
- 出版社 : 光文社 (1998/4/20)
- 発売日 : 1998/4/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 852 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 137ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 312,865位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 292位知恵の森文庫
- - 2,858位政治 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
TVで、つかさんの人物紹介番組を観て、つか作品を何かほしいと思いましたが、本作品を読むのが一番つかさんの本質がわかっていいかなと思い購入しました。ただのコワイ人ではなくベースが優しい人だったというのがわかりました。近くて遠い国?韓国と日本の関係、親とは子供とは夫婦とは芝居とは演じるとは仕事とは…つかさんとはを通していろいろ感じるところがありました。娘さんに向けて書かれた内容ですが、私にもたくさん伝わりました。
2013年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』の頃のつかこうへいさんの人気は凄まじいものがありました。
時代の寵児。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでありました。
そのつかさんは、九州出身の在日韓国人でした。
日本の女性と結婚し、可愛くて仕方がないお嬢さんが生まれて、国籍で人知れず悩みます。
極めて深いところで在日であることの現実と向き合わざるをえなくなったのだろうと察しています。
暫くして、祖国を訪れ、『熱海殺人事件』のソウル公演を演出します。
在日と祖国という捻じれた関係を体験したことで、つかさんは自分を更新されたのではないかと思います。
この本は、4歳になるお嬢さんに語りかける形式で、ユーモアを交えながら難しく微妙な心理が伝えられています。
改めて、天才演出家の力量を感じました。
つかさんはお嬢さんの背後に日本に住む同胞、さらに日本人を見ていたのではないかと感じます。
つかさんは在日2世、娘さんは3世ということになります。
日本で生まれ、日本文化を吸収し、日本語でものを考え、日本人の友人に恵まれていても、日本人ではない自分。
初めて訪れた祖国では韓国人でない自分を発見します。
つかさんは、帰りの飛行機の中でこう言います。
「祖国とは、おまえの美しさのことです」
日韓関係が険悪になっていますが、この本は在日がテーマです。
日韓関係では未来志向とよく言われますが、少なくとも親が子供に面倒を押しつけては駄目ですね。
親の世代が子供の世代を焚きつけているように見えます。
この本は、暗にそのことも伝えようとしていたのではないかとも読めます。
魂を揺さぶられた本でした。
時代の寵児。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでありました。
そのつかさんは、九州出身の在日韓国人でした。
日本の女性と結婚し、可愛くて仕方がないお嬢さんが生まれて、国籍で人知れず悩みます。
極めて深いところで在日であることの現実と向き合わざるをえなくなったのだろうと察しています。
暫くして、祖国を訪れ、『熱海殺人事件』のソウル公演を演出します。
在日と祖国という捻じれた関係を体験したことで、つかさんは自分を更新されたのではないかと思います。
この本は、4歳になるお嬢さんに語りかける形式で、ユーモアを交えながら難しく微妙な心理が伝えられています。
改めて、天才演出家の力量を感じました。
つかさんはお嬢さんの背後に日本に住む同胞、さらに日本人を見ていたのではないかと感じます。
つかさんは在日2世、娘さんは3世ということになります。
日本で生まれ、日本文化を吸収し、日本語でものを考え、日本人の友人に恵まれていても、日本人ではない自分。
初めて訪れた祖国では韓国人でない自分を発見します。
つかさんは、帰りの飛行機の中でこう言います。
「祖国とは、おまえの美しさのことです」
日韓関係が険悪になっていますが、この本は在日がテーマです。
日韓関係では未来志向とよく言われますが、少なくとも親が子供に面倒を押しつけては駄目ですね。
親の世代が子供の世代を焚きつけているように見えます。
この本は、暗にそのことも伝えようとしていたのではないかとも読めます。
魂を揺さぶられた本でした。
2018年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
十数年前に読み、その後(なぜか)紛失してしまいました。
この度Kindleデビューし、かつて「絶版です」と書店から冷たく言い放たれた本などを探していた際に、「あぁっ❗」とこの『娘に語る祖国』を思いだしました。
笑いもありつつ、これほどさらりとイヤミなく考えさせてくれる本は、他にないと思います。初めて読んだ時と同じく、今回も何度も目頭が熱くなりました。
「いや、もっとこう…」「充分じゃない」とかの意見もあるようですが、敢えて書きます。「そうですか⁉️」と。
イイ本です。それしかありません。とにかく誰でも一度は読んで欲しい…そう思える本て、少ないと思うのですが…。
この度Kindleデビューし、かつて「絶版です」と書店から冷たく言い放たれた本などを探していた際に、「あぁっ❗」とこの『娘に語る祖国』を思いだしました。
笑いもありつつ、これほどさらりとイヤミなく考えさせてくれる本は、他にないと思います。初めて読んだ時と同じく、今回も何度も目頭が熱くなりました。
「いや、もっとこう…」「充分じゃない」とかの意見もあるようですが、敢えて書きます。「そうですか⁉️」と。
イイ本です。それしかありません。とにかく誰でも一度は読んで欲しい…そう思える本て、少ないと思うのですが…。
2017年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名作「熱海殺人事件」のソウル版を上演し、そのテーマに在日韓国人刑事を持ってくるという発想はやはりつかこうへいにしかできなかっただろう。そして感動を呼ぶのはその上演に際し、韓国側との様々な衝突と、それを乗り越える過程が描かれていること。最後についに上演禁止の命令が下った時、それまでは衝突していた韓国演劇人たちが、政府が許さないなら、けいこ場を舞台に、無料でゲリラ的にでもこの芝居をやろう、韓国はこのままじゃいけない、とつか氏に訴えるシーンはちょっと涙もの。結局、つかは舞台設定や脚本を書き直す形で上演にこぎつける。ここまで真摯に「祖国」と向き合う在日韓国人は、これからの時代は生まれないと思う。ある意味、国とは何かを考えさせられるエッセイでした。
2013年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
むちゃくちゃに面白い。
私は韓国関係の本をアイヌ関係や部落関係と同じような問題意識で大分読んだ。
結局韓国関係は読まなくなった。これはどうやってもアカンと思ったからである。ところが最近の韓国ブームを見ていると、これからの若い人たちはそこそこうまくやってくれるかも、と思うようになった。露骨な反日教育を止めたことも関係しているかもしれない。それと日本文化の解禁も大きいのではないか。お互いに観光などでの交流というか、百聞は一見にしかず、的なことも大いに関係していると思う。
この本が書かれたのは20年前の、若い人には想像も出来ないような時代である。著者は在日である。奥さんは日本人。娘さんは当時4歳。国籍は日本人。在日はその当時、日本人からも、韓国人からも差別されていた。韓国人からというと不思議に思われるかもしれないが、簡単に言えば裏切り者的な。。。著者の年代の在日は親が日本によって強制連行された人たちで、戦後も韓国、北朝鮮に帰国せず、日本に留まった人である。
本の内容であるが、つかこうへいが韓国で彼の芝居を上演するいきさつがメインであるとだけ言っておこう。いろいろとすったもんだの末、一応上演され成功裡に終わるのであるが、単なる国民性の違いでなく、著者が在日というその当時ではコウモリさん的存在であったことが原因していることが問題を難しくしたが、またそれが成功につながったとだけ言っておこう。
しかし観光でもNGOでも何でもいから、人的交流はこれからの世界平和の草の根になることは間違いないと思った次第です。
私は韓国関係の本をアイヌ関係や部落関係と同じような問題意識で大分読んだ。
結局韓国関係は読まなくなった。これはどうやってもアカンと思ったからである。ところが最近の韓国ブームを見ていると、これからの若い人たちはそこそこうまくやってくれるかも、と思うようになった。露骨な反日教育を止めたことも関係しているかもしれない。それと日本文化の解禁も大きいのではないか。お互いに観光などでの交流というか、百聞は一見にしかず、的なことも大いに関係していると思う。
この本が書かれたのは20年前の、若い人には想像も出来ないような時代である。著者は在日である。奥さんは日本人。娘さんは当時4歳。国籍は日本人。在日はその当時、日本人からも、韓国人からも差別されていた。韓国人からというと不思議に思われるかもしれないが、簡単に言えば裏切り者的な。。。著者の年代の在日は親が日本によって強制連行された人たちで、戦後も韓国、北朝鮮に帰国せず、日本に留まった人である。
本の内容であるが、つかこうへいが韓国で彼の芝居を上演するいきさつがメインであるとだけ言っておこう。いろいろとすったもんだの末、一応上演され成功裡に終わるのであるが、単なる国民性の違いでなく、著者が在日というその当時ではコウモリさん的存在であったことが原因していることが問題を難しくしたが、またそれが成功につながったとだけ言っておこう。
しかし観光でもNGOでも何でもいから、人的交流はこれからの世界平和の草の根になることは間違いないと思った次第です。
2016年5月9日に日本でレビュー済み
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私は愛知県豊川市に戦時中海軍工廠という東洋1の軍事工場があったこと。空襲で沢山の人が死にその御霊を弔うため子供の頃から盆踊りに参加したことを覚えている。軍部は工廠を増やすために小坂井という所に作ることを考えて労働力として沢山の朝鮮人をそこへ集めた。終戦を迎えて帰るすべのない彼らはそこに残り、日本人は差別的な意味で朝鮮部落と呼んでいた。必然的に在日の知り合いができたが日本名を名乗っていたのであまり意識はしなかった。韓国名を名乗っている人もいたので「なぜ帰化しないのか」と聞けば、屈辱的な文章にサインできるかと言われた。日本で生まれたのに両親が日本人でないばかりに、日本の学校にも行けず銭湯にすら入れてもらえなかったという。かれらだけの施設が使われなくなってからも残っていたことを記憶している。つかさんはこの本では幼少の頃のいじめについては触れていないが、韓国に行ったときの同胞からの差別には憤慨している。差別の発端は韓国語がしゃべれない、朝鮮戦争を経験していないことから始まる。在日というだけで
税金は払っているのに選挙権はない、海外旅行にはビザがいる、公務員にはなれない。在日の存在感につかさんは矛盾を感じながらも娘にかたりかけながらこの本をまとめている。
税金は払っているのに選挙権はない、海外旅行にはビザがいる、公務員にはなれない。在日の存在感につかさんは矛盾を感じながらも娘にかたりかけながらこの本をまとめている。
2013年7月30日に日本でレビュー済み
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在日韓国人としての感情がもう少しリアルに書いていて欲しかったです。
実際の在日韓国人はここまでは思っていないと思います。
実際の在日韓国人はここまでは思っていないと思います。