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AI監獄ウイグル (新潮文庫 ケ 18-1) 文庫 – 2024/3/28

4.5 5つ星のうち4.5 151個の評価

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何百万台もの監視カメラ。DNAデータの強制採取。
AIによる〝犯罪者候補〟のあぶりだし――。
新疆ウイグル自治区は、史上最悪の監視社会だった!

中国新疆ウイグル自治区。かつてのシルクロードのオアシス都市には、ホロコースト以来、史上最大規模の少数民族の強制収容所が作られている。収容されるのは、AIから将来犯罪者になると「予測」された無実の人たち。
この街では、何百万台もの監視カメラの映像、IDスキャンの行動履歴、SNSでのやりとりなどさまざまな個人情報が収集されている。これら膨大な情報はAIによって処理され、市民の「信用ランク」が決定される。そして「将来の犯罪者」と認定されると、罪を犯していなくても収容所に送られ、洗脳教育や強制労働を命じられるのだ。だが、これらの事実は当局により巧みに隠蔽されていた。
著者ジェフリー・ケインは、現地取材に加え、およそ3年間にわたり168人へのインタビューを実施。隠された真実を暴き、世界中を震撼させた。発表されるやいなや世界的話題となったノンフィクションが、待望の文庫化。阿古智子氏による解説も収録。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 文庫版 (2024/3/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2024/3/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 480ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4102404813
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4102404812
  • 寸法 ‏ : ‎ 15.1 x 10.6 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 151個の評価

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張り巡らされたAIに常時監視され、強制収容所に放り込まれるウイグル人たちの地獄の日々
5 星
張り巡らされたAIに常時監視され、強制収容所に放り込まれるウイグル人たちの地獄の日々
『AI監獄ウイグル』(ジェフリー・ケイン著、濵野大道訳、新潮社)からは、身の毛がよだつ新疆ウイグル自治区のウイグル人たちの理不尽かつ悲惨な実態が生々しく記されています。「本書の主人公である『メイセム』は、私が2018年10月にトルコの首都アンカラで出会った若いウイグル人女性の仮名である。2018年10月から2021年2月までのあいだ、私は14回にわたって彼女にインタビューを行なった」。「2017年以降、推定180万人のウイグル人、カザフ人、そのほかの主としてイスラム系少数民族の人々が、『思想ウイルス』や『テロリスト思考』をもっていると中国政府から糾弾され、地域全体にある何百もの強制収容所に連行された。・・・(高校などの)一般的な建物が拷問、洗脳、教化のための拘置施設に変わった。それは第2次世界大戦中のホロコースト以来、史上最大規模の少数民族の強制収容所だった」。「たとえ収容所送りを免れたとしても、新疆での日々の生活は地獄だ。あなたがウイグル人の女性なら、政府から派遣されてきた見知らぬ人物の隣で毎朝目覚めることになるかもしれない。その男性は、収容所に連行されたあなたのパートナーの代わりを務める人物だ。毎朝の出勤まえにこの監視員は、忠誠心、イデオロギーの純粋さ、共産党との友好関係という国家の美徳をあなたの家族に教え込む。監視員はさまざまな質問を投げかけてあなたの『成長』をチェックし、政府が呼ぶところの『心のウイルス』や『3つの悪』(テロリズム、分離主義、過激主義)に『感染』していないかをたしかめる」。その後、どこへ行っても、AIに監視され続けます。「あなたが女性の場合、毎日正午、政府が提供する経口避妊薬を飲むことを求められる。それでも、あなたはまだ幸せなほうだ。政府は女性の同僚たちをたびたび地元の診療所に呼びだし、強制的に不妊手術を受けさせている。少子化が発展につながると政府は主張し、少数民族の出生率を下げようと試みているのだ」。この後も、AIの監視は執拗に続きます。「夕食のあと夜のニュースを見おわると、居間の隣に設置された政府の監視カメラのまえで、政府の監視員とともにベッドに横になる。なんとか眠りにつけますように、とあなたは願う。彼にはベッドのなかであらゆることをする権限がある、とあなたはふと思いだす。なんといっても、その監視員は政府から派遣されているのだ。誘いを断われば、嘘の主張をでっち上げられて逮捕され、あなたは強制収容所送りになるかもしれない」。強制収容所内での目を背けずにはいられない残虐な実態についても、多数の実例に基づき克明に描写されています。「2014年から2016年のあいだに中国は、テロ対策の戦術をかつてない水準の残虐なものへと上昇させていった。解決策として利用されたのは、むかしながらの高圧的な取り締まりと『コミュニティー型警察活動』の取り組みだった。後者は簡単にいえば、家庭、学校、職場で密告者を募るという作戦だ。しかしテロの脅威を完全に潰すためには、それでも充分でないと政府は感じていた。2016年8月、陳全国という実力者が新疆ウイグル自治区の共産党委員会書記に就任し、地域の最高指導者になった。彼は新しいテクノロジーを活用し、住民への監視と支配を強めていった。たとえば、マスデータ(大規模データ)を使った『予測的取り締まりプログラム』の導入によって、罪を犯しそうだとAIが予測した容疑者を拘束できるようになった。陳の指示によって何百もの強制収容所が開設された。これらの収容所は正式には『拘置センター』『職業訓練センター』『再教育センター』などと名づけられた。この地域に住む1100万人のウイグル人のうち、それらの施設に収容された人数は2017年までに150万人に膨れ上がった。中国が目指したのは、ひとつの民族のアイデンティティー、文化、歴史を消し去り、何百万人もの人々を完全に同化させることだった。こうして、中国は完璧な警察国家を作り上げた」。本書によって、私たちは、新疆ウイグル自治区が世界で最も高度な監視ディストピア(暗黒郷)社会に変貌を遂げている恐るべき事実を知ることになるのです。
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読了する頃までに、すっかり心が病んでしまった。これは小説かとの錯覚でもなく、執拗
なまでにファクトチェックがされた、まぎれもない震撼させる真実が注記や謝辞の中で強
調して説かれている。著者であるジェフリー・ケインは、古地図の三流コレクターとして
の一面もあるが、アメリカ人の調査報道ジャーナリストとして10年にわたって自分の道を
貫き、世界各地の独裁政権の台頭について記録してきたという。また、北朝鮮、中国、ミ
ャンマー、ロシア各地で起きた反政府活動、独裁、大量虐殺について多くの取材経験をも
ち、殊にテックライターという視点からの真実味を伝えている。

昨今、中国政府による新疆ウイグル自治区などでの人権侵害行為を非難する国会決議につ
いて、人権「侵害」は人権「状況」に修正されるような梃子入れ対中非難決議は、中共の
命令を受けた親中議員の差し金を思わせる。
しかし、本書では、中国西部の新疆ウイグル自治区では、人々は自分たちの暗黒郷(ディ
ストピア)を「状況」(ウイグル語のweziyet)と呼んでいる。
2017年以降、推定180万人のウイグル人、カザフ人、そのほかの主としてイスラム系少数
民族の人々が「思想ウイルス」や「テロリスト思考」をもっていると中国政府から糾弾さ
れ、地域全体にある何百もの強制収容所に連行された。
収容所の多くは高校などの建物が再利用されたもので、そのような一般的な建物が拷問、
洗脳、教化のための拘留施設に変わっていったのである。
その意味でいえば、人権「侵害」よりも人権「状況」のほうが、対中非難決議としては強
い意味を持つ。媚中議員は日本語の語弊に気がついていない。

さて、本書では、テキサス州のおよそ2倍の広さがある新疆ウイグル自治区は、アフガニ
スタンやパキスタンと国境を接する中国最西端の地域の中心地でもあるカシュガルの地で、
ガイドのマンスールと共にジェフリー・ケインは取材を行っている。殊に、北京の一流大
学に通い、外交官を夢見たメイセムとその家族に起こった惨劇を克明に伝えている。

2014年から変わりはじめた故郷カシュガルには、「セーフ・シティー」が作られ、彼女
には警察署への出頭命令が出る。その命令がでた経緯が悲惨そのものである。
身分証明書をチェックした警察官たちは、スマートフォンで彼女の顔をスキャンして身元
を確認した。それから、強制的なメディカルチェックが行なわれた。ひとりの警官が綿棒
で口内をぬぐってDNAを採取し、採血して政府のデータベースと照合した。つぎに認識ソ
フトウェアによって声が識別された。スカイネットは彼女を見つけた。スカイネットは彼
女を知っていた。「名前メイセム」という文字が、警察のコンピューターの画面に映しだ
されるのが見えた。「社会ランキング――信用できない」と。

中国政府に任命された地域自警団の役員から近くの警察署への出頭を命令する書類を手渡
されたメイセムは、集中的な市民教育の授業を毎日受ける「再教育センター」と、セキュ
リティ強固なタイガーチェア常設の「拘留センター」で、「信用できない」が故の「テロ
リズム、分離主義、過激主義」という3つの悪に染まった犯罪容疑者と「看做された」扱
いを受けるのである。

「信用できない」とは、どういう扱いを受けるか。床にはセンサーが埋め込まれていて、
人々がどこを歩いているかを感知することができる。いつ排尿しているのかもわかる。
いたるところに設置されたカメラが、誰が何をして いるのかをすべて正確に把握している。
われわれはすべての詳細を見ることができる。きみたちが何を書いているのかまですべて
だ」やがて収容所ではAIシステムが活用されるようになったが、それは中国全土に広がる
大規模なスカイネット監視システムのひとつの要素にすぎないのである。

一体化プラットフォームを展開する際には技術的手法を用い、家族のみならず、家庭内の
未知の人物に細心の注意を払い、これらの技術的手法を用いて問題をつぶさに調べ上げ、
徹底的な解決へと導くIJOPシステム――、新疆の社会信用システムのなかで「信用で
きない」と分類された住民がいる場合、 警察は追加のデータを集めるべきだと。つぎに、
それらのデータを受け取ったシステムが、犯罪「予防」のために容疑者の身柄を拘束して
収容施設に送り込むべきかどうかを判断する。
正式には「予測的取り締まり」と呼ばれるプリ・クライムは、「将来的」に誰が罪を犯す
可能性があるのかをAIがアルゴリズムを使って導きだすことであるが、プリ・クライムの
容疑者を見つけだすと警察官に通知し、くわしく捜査するか、あるいは対象者を拘束する
よううながしたのである。その意味で、メイセムは、AI監獄の収監者なのである。

高校やほかの建物から大急ぎで改装された収容所は、明らかに定員オーバーでうまく機能
していない。警察国家の官僚制度は、被収容者の急増にうまく対応できず、機能的な強制
収容所システムを構築するためには、もっと時間が必要だった。
結果、再教育システムの隙間にハマってしまった被収容者のメイセムは、「窓拭きを強制
されたことにわたしが文句を言ったので、警察官がその場の判断でこの拘留センター行き
を決めたんです」とメイセムは説明している。プリ・クライムの盲点である。

かつて、パノプティコンには人間の看守が必要でした。人間は居眠りをしたり、ミスをし
たり、 ときに人に同情したりすることもある。それは不完全なシステムである。人工知能
にもとづく新しい世界では、危険はさらに増す。機械が人間についてどんな結論を出すの
か、すべてを理解することはできない。カメラをとおしてあなたを監視する機械は、全国
から集めたあらゆるデータと照らし合わせ、どういうわけかあなたが誰かを襲撃しようと
していると結論づける。すると警察 は、「予測的」取り締まりのためにすぐに駆けつけ、
あなたの身柄は拘束されるのだ。

「コメ1粒、油1滴、葱1本さえ家にあれば、スーパーに駆け込むな。息がある限り、家に
いろ」とゼロコロナ対策を興じる北京オリンピック――、人工知能がだした結論なのか。
「これで、習近平の面子守られる」と本気の、バカげた警察国家である。
70人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年12月15日に日本でレビュー済み
▼邦題は、おそらく出版社の意向でキャッチーなタイトルになっているが、原題のほうが本の中身を正しく著しているので、そのつもりで読んだほうが理解が進む。
(AIがメインのような邦題で、確かに本書において重要な技術であるが、主題はAIではない)
原題:"The Perfect Police State” (17章以降に頻出するキーワード)
副題: An Undercover Odyssey into China's Terrifying Surveillance Dystopia of the Future

▼とても精緻に調べていると思われるが、会話の部分、とくに数年前の会話について、協力者がそれだけ正しく(内容ではなく)セリフを覚えているとは考えにくいので、そのあたりは考慮しておく必要がある。

▼本質的にはレポートではあるが、あえて物語風に書かれているので、時期・出来事の因果関係・協力者の立場や発言などを、整理しながら読まないと、正しく理解できない。

▼このような書籍が出版されても、主題となっている国家は一向に動じない(それどころか、ますます増長している)ということが、一番恐ろしい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人を人として扱わない。
常軌を逸しているとしか思えない。
読んでいる途中で気分が悪くなるほどの内容だった。この種のカテゴリーに関心のある方はぜひ一読頂ければ幸いです。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年2月20日に日本でレビュー済み
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この本を読んでよかったです。
脱北者関連の本は何冊か読んでいます。独裁国家物の虐待内容には独特の雰囲気(流れる様な物語、起承転結の激しさ、演出された様に見える決めエピソードなどなど)で、こちらが騙されているみたいな妙な気分になってしまいます。
この本に書かれていることは、最近のエピソードばかりで、にわかに信じられません。現実としたら、全員監獄に住まされている状態ですね。そして、愛国教育されたら人としては終了してしまいますね。
普通考えれば、この技術を使うべき対象は、不正蓄財、収賄、権利の不正利用、脱税等の犯罪であるべきで、ありもしないテロは対象にするのは頭おかしいです。この「状況」がテロを生むのはかなりの高確率でしょう。
犯罪の未然予防というと耳障りいいのですが、あんまりです。いじわるされないように、そっと撤収しないといけない国がこんな近くにあったとは、、、、、、
と、書いてはみたものの、世界の主流は差別的で宗教に理不尽で狂った様に見える国なので、人々の管理ツールとしてどんどん普及しそうなのが怖いです。
本の主人公の方、ご家族の方に自由がおとずれること、理不尽な強要が無いこと心から祈ります。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年3月26日に日本でレビュー済み
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ウイグル人の体験談だけでなく、2010年代から急成長してきた米中IT企業やAI企業が、結果的にウイグルの超監視体制を作り上げることにどんな役割を果たしてきたかが、しっかりした取材に基づいて書いてくれている(中国は、全てフェイクだもいうのだろう)。
新疆ウイグル自治区では「再教育センター」での学習義務や「勾留センター(強制収容所)」への収容措置を免れても、膨大な数の監視カメラ(自宅リビングルームへも監視カメラの設置されることがある)や、200m毎に設置された交番でのIDチェック、スマホへの監視用ソフトのインストールとそれによるスマホ使用の監視、月数日間の中国人との自宅での共同生活義務、顔認証と音声認証機能を搭載したAIによる徹底監視の中に囚われている。彼らは、ウイグル人であることを罪として認識し共産党が絶対善であると信じることを求められ、監視されない場所を一切持てない環境下で生きている。ディストピアそのものであり、それが現実になっている。習近平、中国共産党が何をしているか、その本質を知るための必読書である。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この手の「告発本」を何冊か読んだが、それをAI監視システムの発達との関係で説明するという独自の方法論が強い説得力を与える「良書」である。個々の「告発」だけでは、告発者が何年何月かにそれぞれどのような目に遭ったか、ということがずらずらと書かれるだけになってしまうが、本書ではなぜ告発者がその時期にそのような目に遭ったか、あるいは告発者のその時のそのような扱いが監視技術のどのような進展と関わっていたかを明らかとすることによって、告発者の証言の確からしさを傍証している。他書にはないこの方法によって証言者「メイセム」の証言もかなりな程度、信じられるものとなっている。証言の信憑性を高めるためのひとつの重要な方法論を打ち立てたジャーナリストらしい書物となっている。
 ただ、こうであるが故に、この筋からはずれる余分な叙述もあって私としては残念にも思った。それは、「AI監視システムの発達」にも「新疆監視社会化の進展」にも関わらない他の情報の裏どりが弱いことである。たとえば、中国によるインフラ建設の途上国支援を「債務外交」とする議論は本書が特に取材しているわけでもなく、ただネットなどの情報を根拠に書かれているにすぎない。また、新疆自治区から中国内地に送られている集団就職を「強制労働」だとする第14章の議論も本書著者が特に取材して書いているものではない。この集団就職については、別に経済学者によるいくつかのちゃんとした調査結果もあり、そのほとんどが自発的なものである(強制ではない)との結論が出されている。そのあたりは問題だと思った。参考まで。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
米中貿易戦争の裏側で起きていた中国共産党による監視システムの構築が暴露されている。
特にウイグル人弾圧のためにテクノロジーを結集して『1984』の世界を作り上げる過程が詳しく書かれていてとても貴重な本。
もし中国による台湾や日本への武力侵攻が起きたなら、このシステムは間違いなく台湾、そして日本に使われるだろう。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
深刻な問題であり、情熱を持って独裁国家の現状を取材している著者に敬意を払いたい。本書の内容には色々と考えさせられたが、結論としてはこういう問題に個人として明確なポジションを取れない気がした。というのも、情報があまりにも一方的すぎるので、内容が全て真実であったとしても、そこに至るまでの背景や真逆の意見(例えばテロの被害者の声など)を知らずして、腹落ちするレベルまでこの問題を理解できた気がしていない。単なる興味本位で本書を手にしても十分な満足感は得られないだろう。

テクノロジーは使い方を間違えるととんでもない事になるという具体例が見て取れた。程度の差こそあれ、このような監視社会は洋の東西を問わずに今後益々進んでいく事だろう。

結局は誰が見ていようがいまいが、自分のミッションステートメントに沿って、正しいことをやり続けるしかなさそうだ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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