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サードプレイス――コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」 Kindle版

4.1 5つ星のうち4.1 46個の評価

第一の家、第二の職場とともに、個人の生活を支える場所として都市社会学が着目する〈サードプレイス〉。そこでは人は家庭や職場での役割から解放され、一個人としてくつろげる。著者オルデンバーグが、産業化‐効率化‐合理化を進めてきたアメリカ社会と、そのもとに展開されてきた都市計画が生んだ人々の孤独の問題を批判しつつ、地域社会を再び活気づけるための〈サードプレイス〉として注目するのが、地域に根ざし、長く人々に愛されつづけている地元の飲食店だ。「見知らぬ者どうしの気楽で面白い混交」を創り出し、情報交換・意見交換の場所、地域の活動拠点としても機能する、地元の飲食店や個人商店ならではの特質が社会学の知見をもとに照らし出される。第I部では、〈サードプレイス〉の機能、特徴、物理的な条件が詳細に解説され、第II部では、イギリスのパブやフランスのカフェなどの具体例から、文化や国民性が生み出す〈サードプレイス〉のヴァリエーションが紹介される。さらに第III部では、社会・政治面での〈サードプレイス〉の課題とその解決策が論じられる。 全編を通じ、オルデンバーグが〈サードプレイス〉に向ける期待は揺るぎない。そこには長年「とびきり居心地よい場所」に親しみ観察してきた者の実感と、「コミュニティの問題は住民の力で解決できる」という市民魂がみなぎっている。店舗設計、都市計画、マーケティング、地域社会づくりの分野に刺激を与えつづけてきた書の待望の邦訳。
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商品の説明

著者について

Ray Oldenburg
1932年生まれ。アメリカの都市社会学者。
西フロリダ大学社会学部名誉教授。州立マンカト大学(現・ミネソタ州立大学マンカト校)で英語と社会科の学士号、ミネソタ大学で社会学の修士号および博士号を取得。ネヴァダ大学、州立スタウト大学(現・ウィスコンシン州立大学スタウト校)、ミネソタ大学を経て1971年から2001年まで西フロリダ大学で教鞭をとる。過去には小学校・中学・高校の教諭や米国陸軍医療部隊の歯科技工士として働いた経験もある。
本書The Great Good Placeの刊行以来、〈サードプレイス〉づくりに取り組む国内外の行政や企業、市民のコンサルタントとして活躍。
共著書に、Celebrating the Third Place: Inspiring Stories about the“Great Good Places"at the Heart of Our Communities(Marlowe & Company、2000)。
フロリダ州ペンサコラ在住。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B07CCMZPGN
  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房 (2013/10/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/10/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 3763 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 541ページ
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 46個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"サードプレイスというのは、家庭と仕事の領域を越えた個々人の、定期的で自発的でインフォーマルな、お楽しみの集いのために場を提供する、様々な公共の場の総称である"1989年に発刊された本書は、都市生活における孤立への警鐘、そして人間中心の社交場の復活を提唱していて興味深い。‬

個人的には、ここ数年はいわゆる【場づくり】のイベントへの登壇やコミュニティスペースの相談を受ける事が多くなってきた中で、本書は【だったら!ちゃんと読んでおかなければ!】と以前から内心思いつつも【値段とページの分厚さ】に正直、敬遠気味であった中、今回、ようやく覚悟を決めて(笑)手にとりました。

さて、本書ではジェイコブズが【アメリカ大都市の死と生】(こちらも"まちづくり"関係者の間ではバイブル的な本ですね)で指摘した都市開発の問題点の後に続くかの様に、家庭や職場以外の楽しさを大切にした【誰にでも開かれた平等な場所】としての『第三の場所』の必要性をドイツのビアガーデンやイギリスのパブ、フランスのカフェ文化の変遷を紹介しながら"ややノスタルジックに"指摘しているのですが。随分と昔ですが。ドイツ、イギリス、フランスのそれぞれの場所を実際に私自身も訪れたことがある為、記憶に懐かしくも、あらためて新鮮な学びとなりました。

また、あくまで本書はアメリカ国内で起きている都市文化の問題点について著者は語ってはいるものの、理想的な都市を諦めて【理想的な家庭】の為に消費喚起を重視するばかりのショッピングセンターやコンビニなどをアメリカから輸入したわが国において起きている問題点とも当然ながら共通点は多々あり、やはり本書はスタバに習え!と【見かけだけオシャレで綺麗なサードプレイス】としてコミュニティスペースやコワーキングスペースが全国に乱立している今だからこそ"大切なのは内装や設備ではなく、あくまで昔から人間"である事を再確認する為に読むべき本だと感じました。

『まちづくり』や『まちおこし』などで場づくりに関わっている誰か、あるいは実際にこれからサードプレイスをコンセプトに何らかのスペースを始めようとしている誰かにオススメ。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第三の場所について書かれている本である。
文章が分かりやすく、一昔前のアメリカの町の様子を頭の中で描きやすい。カフェはサウジアラビア発祥であることなど、勉強になる記述も多かった。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカにおけるサードプレイスの問題を述べた良書。これは現代日本にも当てはまるだろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新たなビジネスチャンスを狙っている方には、とても有益な書だと思う。特にオンラインを利用する、これからのビジネスモデルに落とし込めるようなヒントが多い。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有難うございます。
大変気に入っています。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年12月16日に日本でレビュー済み
サードプレイスって喫茶店とかバーとか単に家、職場の他の第3の場所なのかと思っていたが、
著者によるサードプレイスの定義だとこれに
- 1人で行っても快適
- 長時間いれる(<ー>回転率重視の店舗経営)
- 常に常連がいる
- 常連と新規が半々
- 常連がその店の雰囲気を作る
- 無駄話ができる
- 能動的になれる(<ー>受け身のマスメディア)
が加わる。昔のイギリスのパブ、フランスのカフェにおいてはここで民主化運動が起きたりする場になった。

衰退した原因としては
1. 商業主義による効率化主義
2. 同性による集まりから男女混合化
を挙げている。1は自明だったが、2は意外だったが納得感がある。

現代日本ではスナックがかろうじてサードプレイスの役割を残してるのか。
読んでいて気づいたが、自身ではラテンをテーマにしたバーがこれにあたる。
ただ一般的には消費者が能動的にサードプレイスを作ろうとしないとできないのかもしればい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年10月16日に日本でレビュー済み
本書の著者はアメリカの都市社会学者で、タイトルである「サードプレイス」の提唱者でもある。サードプレイスとは文字どおり、家庭(第一の場所)、職場(第二の場所)につづく「第三の場所」のことだ。家庭や職場ではない自分の居場所とでも言えるだろうか。サードプレイスはインフォーマルな公共生活の場の中核であり、人びとをストレスから解放してくれる。サードプレイスのおかげで、人びとはくつろいだ充実の日常生活を送ることができるのである(51頁)。ところが現代の都市環境が悪化し、公共のくつろぎの機会が急激に失われていると著者は懸念している。本書の目的のひとつは、「サードプレイスが国家と個人生活の双方に役立つことをきちんと理解すること」(63頁)である。

本書は三部構成になっている。第一部はサードプレイスの「本質」について説明している。著者の言う「サードプレイス」とは「家庭と仕事の領域を超えた個々人の、定期的で自発的でインフォーマルな、お楽しみの集いのために場を提供する、さまざまな公共の場の総称」(59頁)のことである。このような公共の場は時代、国、文化を超えて存在しているけれど、それらの共通点とは何なのだろう?

サードプレイスには「家庭と仕事から逃れられる安らぎの場」(66頁)であるということ以外にも共通点がある。サードプレイスは家の近所にあって、いつでも自分の好きな時に行くことができる。そこにはかならず常連がいて、「活発で、機知に富み、華やかで、魅力的」(74頁)な会話が行われている。サードプレイスは「人を平等にする」(69頁)ので、職業や立場を超えて色んな人が集まる。そのため、交友関係は形式張らず(インフォーマル)、会話にはつねに目新しさがある。サードプレイスでの会話は有益な気晴らしになるし、それによって「心の健康と前向きな人生観」(108頁)が得られる。さまざまな人が常連なので人付き合いの幅も広がる。つまり、ひと言で言えば、サードプレイスは人びとにくつろぎを提供してくれるのだ。家庭、職場、そしてコミュニティを謳歌できるサードプレイスという三脚台によって、くつろいだ充実の日常生活を送ることができるのである(51頁)。
第二部は欧米を中心としたサードプレイスの具体例を挙げる。ドイツのビール園、イギリスのパブ、フランスのカフェ、そして古典的なコーヒーハウスなど。こう書くと飲食ができる場所だけがサードプレイスになれるのか?と思われるかもしれないが、たとえば第6章では「リヴァー・パークのメインストリート」をサードプレイスとして論じている。つまり、お喋りや人付き合いが町の居酒屋などに限られず、メインストリートのいたるところで楽しい会話や社交が絶えず行われていたということである。

第三部は、サードプレイスを失わせる要因が述べられている。まず、第11章では「消費主義」と「個人的な関係」をキーワードとして、サードプレイスが枯れていってしまう都市環境の様子を描いている。著者によれば、現代の新しい都市環境を代表するのがチェーンの飲食店やショッピングセンターだ。そこでは、かつての公共の場とは違って「ぶらぶら歩いたり、のんびりくつろいだり、長居したり」できない(326頁)。物も買わずにのんびりされたら店の利益が損なわれてしまうからだ。つまり、ショッピングセンターでは人は没個性的な顧客や消費者として扱われるのである。快適な公共生活が得られなければ、人びとは「主寝室、グルメ好みの凝った設備の台所」などを備えた快適な家にこもってテレビを見て過ごすことを好むだろう。このような「より限定された個人的な関係」(340頁)を重視する生活は公共環境を悪化させることになる。

続く2つの章が論じるのはそれぞれ女性と子どものサードプレイスだ。

サードプレイスでの交流とは基本的に同性の間でなされる。同性と言っても大半は「男同士」であり、そもそも女性のサードプレイスというものは少ない。ひとつの理由は、家庭を完全に忘れてくつろぐことが女性にはないからだという(370頁)。家庭を持つ女性は女性同士の集まりに子供を連れて行くのである。著者はまた、夫婦関係の変化が(男性の)サードプレイスを失わせるとも言う。公共生活の少ない現代では、夫の人生において妻の存在感は大きい(389頁)。結果として、ほかの大人(男)との関係はますます弱くなる。著者は、この夫婦の「一体感」が夫婦関係を「不安な状態」に陥らせると論じる(391頁)。お互いを過剰に束縛する生活はストレスであり、行き着く先は離婚、という結果にもなりかねない。そのうえで著者は、男女別のサードプレイスが円満な夫婦関係に大きく貢献すると論じる(393頁)。サードプレイスが生活の重圧、ストレスを減らしてくれるおかげで人生が充実し、その結果として結婚生活を楽しめるのである(394頁)。

第13章は、サードプレイスそのものではなくて、サードプレイスを根付かせるようなコミュニティについて子どもや若者をからめて論じている。サードプレイスがなくなって多くの人びとは職場(第二の場所)の仲間とコミュニティ(「ネットワーク」)を作るようになった。しかし、そのようなネットワークには子どもや10代の若者の居場所はなく、元々のコミュニティの代わりにはならない(418頁)。

本書が書かれたのは今から30年ほど前であり、しかも舞台はアメリカである。そのため内容を実感しにくい部分があるのは否めないのだが、全体としては臨場感あふれる記述でイメージを持ちやすい。ユーモアもある。ただ、現在の日本に住む私にはいくつかの疑問がわいてくる。以下に二つだけ挙げておこう。
本書が物語の中心に据えているのは仕事を持っている既婚者の男性である(本書では男性について、男性の視点で議論されている内容が圧倒的に多い)。では、「仕事を持つ既婚男性」ではない人たちにとってのサードプレイスとはどのようなものなのだろう?本書では第三部で女性と子ども(10代の若者)のサードプレイスについてはそれぞれ1章が割かれている。しかし、たとえば大学を卒業して会社に入り、家(「家庭」ではない)と職場との往復が生活の中心になりつつも、アフターファイブや休日に(職場の同僚とは違う)仲の良い友達やサークルの仲間と過ごす。そんな若い男女は、特定の場所からくつろぎを感じるのではなくて、まさにその「人間関係」の中でくつろぎを感じているように思える。この場合、彼らにとってサードプレイスとは何なのだろう?あるいはサードプレイスは不要なのだろうか?

第13章で著者は「場所という観点から定義されるのではなく、一個人のつながりの蓄積によって定義される」(418頁)コミュニティ(「ネットワーク」あるいは「個人コミュニティ」)について述べている。近所の隣人ではなく、遠くに住んでいる職場の仲間に自動車に乗って会いに行くのである。著者が本書を書いた1980年代には今のようにインターネットが普及してはいなかったが、今の時代に生きる身としては当然、フェイスブックのようなSNSの位置づけが気になる。たとえばフェイスブックはオンラインの「場所」であるとは言えないだろうか?そこでのやりとりが家庭や職場とは違ったくつろぎを提供してくれる可能性は十分にあるように思える。

本書の巻末には日本文化の研究者であるマイク・モラスキーによる解説が付いている。モラスキーは本書の内容に共感し、称賛しつつもいくつか問題点を挙げている。そのうちの一つが、本書で取り上げられている事例が欧米のみに(ほぼ)限られている点である。モラスキーは赤提灯や大衆酒場といった庶民的な居酒屋を日本の代表的なサードプレイスであると考えているようだ。実際、『日本の居酒屋文化』(光文社新書)ではそのように論じている。こちらも合わせて読んでみると良いだろう。
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2020年10月4日に日本でレビュー済み
翻訳が良いのでしょうか?分厚い学術書的な感じなので、読み進めるのがちょっと難しいかも?も想定していたけれど、表現が簡易ですらすらと読みやすい!タイトルに惹かれて読んだのですが、正解でした。"まちづくり"や"居心地の良い空間"にたずさわる方、また社会学や都市社会学で関連したことに興味がある方には、とてもおすすめしたいです。

自身も公共性にまつわることで卒論を書いていたので、参考になります。関連文献も幅広く取り扱われているので、巻末をチェックするだけでもなかなか価値を感じます。良書だと思います!
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