アカネ・リヴ(vo) 西脇辰弥(key) 大村孝佳(g) MASAKI(b) 前田秋気(dr)
4オクターブの音域を持つ元宝塚のアカネ・リヴ嬢が、シンフォニック・メタルをやりたくて結成。カヴァー・アルバムを挟んでの2ndフル。2011年発売。この初回盤はDVD付き2枚組。
突き抜けるような高音からドスの効いた低音まで幅広く歌いこなし、歌唱力・表現力共にトップクラス。特に#4 "Black Ruby" の低音歌唱はかなりの迫力。
歌詞は全て日本語だが、洋楽派にもおすすめできる。NightwishやWithin temptation、Theater of tragedyあたりが好きなら手を出して損はない。
キーボードを駆使した派手なオーケストラ風装飾もいいが、もっとリフで押しまくる曲や、ジャーマン/北欧メタル直系の、ベッタベタのメロスピなんかがあってもよかったかも。
音が貧弱とかミキシングに難ありとの声もあるが、私の耳はそこまで繊細にできていないため細かいところはわからない。先述した欧州ゴシック系バンドと聴き比べてみても、十分及第だと思うのだが…。
余談だが、#5 "Dance with a Ghost" のイントロが、マリリン・マンソンの "The Beautiful people" に聞こえて仕方ない(笑) あと#1 "死の舞踏" と同じようなフレーズが、スウェーデンの1人メタルユニットBathoryの "Day of Wrath" という曲に登場するのだが、アカネ嬢と同郷のクォーソン氏に捧げたオマージュなのか、それともクラシックか何かに共通の元ネタでもあるのだろうか?