この問題については、まだまだ、色んな「仮説段階」のようです。其れの大きな原因は、解析手法と分析機器の進歩、年代測定技術の進歩具合と人骨の発見の少なさや劣化度などで、大きく測定や判定に大きく影響があるようです。
しかし、考古学で人骨形態学的手法から、ミトコンドリアのDNA(母方)と遺伝子核DNA、Y染色体(父方)分析の解析技術進歩が大きくかかわっている。また、人は移動する(これも移動手段の進化による)や飲食物の多寡や気候変動、戦争での難民移動など様々で、いろんな要素で人は動き、交雑し、また時間によって突然変異は起き、それらの変化に変異対応する(多様性)が、対応できないものは失われていく。
また、この手法を使うには「モナリザの絵(発見された骨)の一部をもらう難しさ」があるという。
これらの手法を使い、DNAの塩基配列の変異の違いによって大分類から中小分類し、グループ分けや混在率などを測定していく手法がとれるようになってきている。
この書は、ミトコンドリアDNA解析が主であった初本に加え、Y染色体DNAの塩基配列解析も加えた「大幅改定版」になっており、その時点で最新の研究成果に基づいた説明がされている。ただし、上記に書いた様に、十二分な標本はなかなかないので(月や他の星の石の様に少なく、分配も難しいような感じ)、まだまだ不十分だが、急速な解析機器の進歩や方法論が進んでおり、推測や仮定を多く含んでいることを前提に、最新で言える説明がされている。(もちろん、いんな研究者がおり、異説もあるが)。
読むには少々込み入った部分もあるが、大まか平易に説明してくれていて、初心者には十分であろう。
日本人においての定説的であった縄文人、渡来弥生人と言う単純な二段論の様なものではなく、もっと複雑な多元的な様が提示される。上記の分析は、遺伝子の塩基配列の0.1%の特異点の分析であり、99.9%は人として同じか、まだ未知のものも多いという。
固執しない十分柔らかな思考と現段階で刷り込まれているイデオロギーや好き嫌い、思い込みなどが邪魔しやすい分野であり、あくまで科学的に見るという姿勢が重要だと思う。
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新版 日本人になった祖先たち―DNAが解明する多元的構造 (NHKブックス No.1255) 単行本(ソフトカバー) – 2019/3/25
篠田 謙一
(著)
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「弥生人」は日本で生まれた人々だった
DNA人類学の第一人者が明らかにした衝撃の事実。従来の「縄文人と弥生人の混血で日本人が生まれた」説が覆される! ロングセラーとなった初版に、革命的新技術「核ゲノム分析」による大幅な進歩の成果を惜しみなく盛り込んで、バージョンアップした完全版刊行。日本列島人の多様なルーツが今、明らかに!
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- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2019/3/25
- 寸法12.8 x 1.4 x 18.2 cm
- ISBN-104140912553
- ISBN-13978-4140912553
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登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2019/3/25)
- 発売日 : 2019/3/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 240ページ
- ISBN-10 : 4140912553
- ISBN-13 : 978-4140912553
- 寸法 : 12.8 x 1.4 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 58,587位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 197位科学読み物 (本)
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2024年1月14日に日本でレビュー済み
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2023年12月14日に日本でレビュー済み
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日本に住むいわゆる日本人は私が思っていた通りのハイブリッド人類でした。
2022年7月16日に日本でレビュー済み
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初版も読んでおり、最新研究でアップデートされたということで手にとりました。
純粋にDNAに絞った日本人のルーツが知りたいと思って読んだものの、やたらと著者の押し付けがましい政治的主張が展開されています。
最終的には、DNAを辿れば人類は99.9%共通であるなどと自明なことを論拠に、憲法前文の『諸国民の公正と信義に信頼して...』などと左翼思想を押し付けてるまとめになっています。
また、初版と相変わらず日本人のルーツを何とか朝鮮半島に求めようされてますが、Y染色体との矛盾や稲のDNA研究から朝鮮半島経由でないことへの言及もありません。
科学本ならは、科学に基づいた研究結果を一般人に分かりやすく述べた方がよく、本書は著者の思想が色濃いものとなっています。
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また、初版と相変わらず日本人のルーツを何とか朝鮮半島に求めようされてますが、Y染色体との矛盾や稲のDNA研究から朝鮮半島経由でないことへの言及もありません。
科学本ならは、科学に基づいた研究結果を一般人に分かりやすく述べた方がよく、本書は著者の思想が色濃いものとなっています。
2023年4月12日に日本でレビュー済み
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縄文人の起源である岩宿人が世界で最も古い現生人ということを確かめる補助として使った。よくまとまっており、役立った。
2022年12月7日に日本でレビュー済み
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興味のある分野です
2023年2月15日に日本でレビュー済み
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人種・民族・国家など人間の間に横たわるさまざまな垣根がいかに不要なモノであるかを解明してくれた一冊。プーチンに読ませたい。
2021年3月26日に日本でレビュー済み
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篠田氏は、恐らく、科学博物館に職を得て生命科学の萌芽期を過ごして研鑽された方だと思う。
内容自体は、結論だけを氏の哲学に従って「まとめた」という好著である。
「好著」であることを前提に、希望を少し表明しておきたい。
氏が仕事を開始した当初は、制限酵素の有用性が理解されていた程度だと思うが、若きカリフォルニア大大学医生の女子学生、(現ハワイ大Cann教授)が「ミトコンドリアイヴ」の論文を発表し、Time誌の表紙を飾った。この論文は、ハプトグループを指標とすることで、ヒトの遺伝情報を区分・分別する方法の有益さに目処がついた。
氏をはじめとする世界中の人たちは、女系遺伝のミドコンドリアのDNAに注目するが、同時に、PCRの増幅技術も必要であった。抽出方法や精製方法が、この種の仕事には、極めて重要である。
氏をはじめとする多くのこの種領域の一般書籍は、この部分のところが「ブラックボックス」のように、示されていないのが特徴である。
篠田氏の本は素晴らしいのだが、「方法論」の記述が欠けているのが「勿体ない」と思う。
次回の出版では、
1)試験管を操作する意味での「ウェット方法論」
2)系統樹作成など計算機の操作を含む「ドライ方法論」
について、「多くの「小国民」のため」に、そして、「真に科学的」と言えるためにも、示して欲しいものである。
内容自体は、結論だけを氏の哲学に従って「まとめた」という好著である。
「好著」であることを前提に、希望を少し表明しておきたい。
氏が仕事を開始した当初は、制限酵素の有用性が理解されていた程度だと思うが、若きカリフォルニア大大学医生の女子学生、(現ハワイ大Cann教授)が「ミトコンドリアイヴ」の論文を発表し、Time誌の表紙を飾った。この論文は、ハプトグループを指標とすることで、ヒトの遺伝情報を区分・分別する方法の有益さに目処がついた。
氏をはじめとする世界中の人たちは、女系遺伝のミドコンドリアのDNAに注目するが、同時に、PCRの増幅技術も必要であった。抽出方法や精製方法が、この種の仕事には、極めて重要である。
氏をはじめとする多くのこの種領域の一般書籍は、この部分のところが「ブラックボックス」のように、示されていないのが特徴である。
篠田氏の本は素晴らしいのだが、「方法論」の記述が欠けているのが「勿体ない」と思う。
次回の出版では、
1)試験管を操作する意味での「ウェット方法論」
2)系統樹作成など計算機の操作を含む「ドライ方法論」
について、「多くの「小国民」のため」に、そして、「真に科学的」と言えるためにも、示して欲しいものである。
2022年2月20日に日本でレビュー済み
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専門用語が多くて頭の中が混乱しそうですが、読み切ってしまうと感じるものがあります。
遺伝子分析結果に基づく判定には、科学者各人の見解があると思います。
戦後の日本史教科書の「・・・・と言われている。」「・・・と思われる。」など科学的根拠が脆弱で、歴史的事実の記載も曖昧な、もやもや感が少し払拭された気がします。
歴史教科書、特に日本史教科書は、時代背景や政治体制などに影響されず、科学的な事実を大事にし、それを速やかに子供たちに(日本国民に)伝える役割を果たすべきです。
遺伝子分析結果に基づく判定には、科学者各人の見解があると思います。
戦後の日本史教科書の「・・・・と言われている。」「・・・と思われる。」など科学的根拠が脆弱で、歴史的事実の記載も曖昧な、もやもや感が少し払拭された気がします。
歴史教科書、特に日本史教科書は、時代背景や政治体制などに影響されず、科学的な事実を大事にし、それを速やかに子供たちに(日本国民に)伝える役割を果たすべきです。