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「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (講談社現代新書 2303) 新書 – 2015/2/19
「タレント」といっても芸能人のことではない。それは企業の利益を生み出すような新商品を開発できる優れた人材のこと。
なぜ、何の業績も資産もない小さなベンチャー企業が何千億という値段で買収されるのか? それはタレント人材の値段である。
なぜトヨタはいまでも勝ち続け、日本のエレクトロニクス産業は負け続けているのか?
なぜアップルの製品は世界中で売れているのか? なぜグーグルは強いのか?
これらの答えを一言でいうと、 「タレントが活躍できる企業だから」。
タレントがいるだけでは不十分。タレントを生かす「仕組み」を持っていなくては宝の持ち腐れである。
じつはその「仕組み」の原点は日本企業にあった。
最近「リーン・スタートアップ」などといって、シリコンバレー発として日本でも注目されている方法がそれだ。じつは米国が日本企業に学んだものなのだ。
原点は日本企業にあった。しかし多くの日本企業はそれを持続できなかった。
著者はタレント・マネジメント分野の人材コンサルタントとして、日本の優秀な技術者が「ものづくり敗戦」の過程でリストラされる場面を散々見てきた。
それこそ「タレントを生かす仕組み」を持たない日本企業によって、生き残ることができなかった人々である。
優秀な人材をこれ以上の惨状にさらさないために、そしてグローバルに活躍するヒントがここにある。
目からウロコの人材戦略論、ここに誕生!!
(目次)
第1部 タレントの時代
1 「ものつくり敗戦」の正体
2 市場の成熟化=製造技術の成熟化
3 情報化・知識化・グローバル化
4 売れる商品は設計情報の質で決まる
5 設計情報の質を決める人達
第2部 タレントとは何か
1 企業の活動を情報視点で見る
2 人間の労働を情報視点で見る
3 人のキャリアを情報視点で見る
4 タレントとはどんな人達か
第3部 タレントを生かす仕組み
1 なぜタレントを生かすのは難しいのか?
2 ソニーの失敗
3 トヨタのタレントを生かす仕組み
4 米国が学んだトヨタ
5 シリコンバレーのシステム
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2015/2/19
- 寸法10.6 x 1.4 x 17.4 cm
- ISBN-104062883031
- ISBN-13978-4062883030
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商品の説明
著者について
1973年愛知県岡崎市生まれ 東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科修了。
大手通信会社研究所勤務を経て独立し、人事・組織関係のコンサルティング。主にグローバル企業・ベンチャー企業のコア組織の構築、タレント・マネジメントに携わっている。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2015/2/19)
- 発売日 : 2015/2/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4062883031
- ISBN-13 : 978-4062883030
- 寸法 : 10.6 x 1.4 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 423,140位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,398位オペレーションズ (本)
- - 1,860位講談社現代新書
- - 8,206位その他のビジネス・経済関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
グローバル・ピープル・ソリューションズ株式会社 代表取締役 酒井 崇男
東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科修了。NTT横須賀研究開発センター・サイバースペース研究所勤務を経て現職。トヨタ製品開発システム(主査制度、現チーフエンジニア制度)、テック企業のプロダクトマネジメント、リーン製品開発といったプロダクトによる価値と利益の組織的創造に関する手法・組織開発において世界で第一人者とされている。米国・欧州のリーン製品開発会議にて通算4回基調講演を行う。欧米リーン業界関係者すべてと面識があり、リーン開発会議LPPDE2018 Paris ではオープニング基調講演と欧州大企業幹部を対象としたワークショップを行い大きな反響を呼ぶ。グローバル企業リーン・アジャイル業界で名実ともに第一人者と認められている。著書にトヨタの主査制度に基づく新製品開発組織の人的資本のマネジメントを世界で初めて理論的な体系化を試みた『「タレント」の時代』、『トヨタの強さの秘密』。『トヨタの強さの秘密』は東洋経済ベストセラーで一位。同書はトヨタ本体社員・OBの間でも広く読まれていることでも知られる。『トヨタの強さの秘密』の英語版である"The Secret Behind the Success of Toyota" は世界で発売されている。米国シリコンバレー・スタートアップ企業などで Advisory Boardなどを歴任。価値創造型プロダクト開発手法・プロダクト戦略策定のアドバイザリー。デンソー、デンソーテン、ルネサス、富士通、SMBC日興證券、Agile Japan2018、KSA Kaizen Award、米国スチールケース社をはじめ日本・米国・欧州・中東などで講演多数。愛知県岡崎市出身。トヨタ自動車創業時、豊田喜一郎氏を指導した本多光太郎博士は著者の祖父の叔父に当たる。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
一言で言うと目から鱗が落ちるですね。
今まで、もやもやとしていた魅力的な新商品開発が重要だと思っていたことがはっきりと認識
できました。
【エンジニアの評価】
日本はタレントの様なエンジニアに対する評価が低いと思っています。海外で仕事をしていた
友人が部下の結婚式に出席し、新婦のあまりの美しさに疑問を持ったそうです。
なぜあの彼があんな美人と結婚できるのか?
その国のエンジニアの社会的ステータスが高いということを聞くまで、その理由が分からなか
ったそうです。
日本では高いステータスである弁護士や医者はむしろその国では低い。
著者である酒井さんの仰る労働の種類からすれば必然なのでしょうね。
日本はタレントを大事にして生かすということがあまり得意な国ではないのかも知れませんね。
【自身の振り返り】
本書を読んだ後、入社からの現在迄の自身の振り返りをしてみました。入社数年目で「世界初の
○○溶接による弊社独占受注」や「世界初○○調整技術による製品デザインに成功」といった
世界初で利益に結び付いたものが幾つかありました。
手前味噌で恐縮ですが、こういったことを上司が積極的にやらせてくれたことや理解を示して
くれたことが、とても嬉しかったことを今でも鮮烈に覚えています。
その影響かどうか分かりませんが今でも、同じ職場で働き続けたい、そして競争力ある商品を
開発したいという強い衝動に駆られます。酒井さんが仰るように、上司の知識の広さは部下に
とってはとても大切なことなのだと改めて認識しました。
【いくら工場が頑張っても】
売れる魅力有る製品を開発しないことには、いくら工場が頑張っても消えてしまうことに、強く
共感しました。このことに対する理解が不十分な方が多いように思います。
生産効率を上げる、製品不良率を下げる、短い時間(工数)で生産できる様にするなど生産を
維持することは大変重要でかつ大変なことです。しかし、一生懸命時間を掛けて努力してもその
成果が競合他社に対しどの程度のアドバンテージ(付加価値も含め)を得られるのか定量的に
評価せず、「とにかく頑張らないと」と言って頑張る方が沢山います。
この方々の成果が高く評定される一方で、新商品の開発でいつ発売できるか分からないがアイ
デアをいっぱい出して世界の強豪に戦いを挑んでいるタレントが低く評定され不満を持っている
という現実があります。
本書はそんな方々の評定に対する不満を打ち消して元気にしてくれるビタミン剤になりそうです。
世界に挑んでいるがなかなか成果が出ない勇気ある挑戦者に是非薦めたいと思いました。
ちなみに、その方々に対して「あなたの1時間の金額換算価値は100万円だ」と言ったことが
あります。それだけの価値ある新商品の設計情報を作る能力をその方々は持っていました。
【労働の種類】
定型労働・非定型労働、転写型知識労働・創造的知識労働。
この分類に対する説明が大変わかりやすかったです。定型労働を残業して、一生懸命頑張って
会社しいては日本を背負っていると仰っているかわいそうな人が沢山います。
是非、創造的知識労働の割合を増やしていって欲しいと思います。
そうすれば仕事がもっと楽しいものに変わっていくはずです。
【主査の話】
これは以前トヨタの「主査の要件」といったことをどなたか忘れましたが、紹介して頂いた
ことがあります。
主査に要求されていることは高い目標であることは分かっていましたが、それだけに自分自
身に当てはめて、自分もそうなりたいと当時思いましたね。
確か、「知識・技術力・経験・洞察力・判断力・決断力・度量・冷静・粘り強い・集中力・
統率力・表現力・説得力・柔軟性・無欲」だったと思います。
【若い人たちへ】
自職場の近くにいる若い人たちが会社生活を楽しく過ごせるようにと応援してます。
その中で、「自ら」と「楽しく」と「考える」ということが重要だと伝えていますが、本書
を読んで「考える」というなかに「洞察力」をいう言葉を含めたいと思いました。
「よくわかっている領域から」「ぼんやりわかっている領域と」「わからない領域」を推定
(洞察)することが新製品開発や新設備開発にとても重要なことだということを。
【最後に】
入社以来ずっと1年に一つはアピールできる足跡を残したいという思いから「自身の記録」
というものを残してきました。
先ほど書きましたように「世界初で利益に繋がる」ということを常に意識して仕事を進めて
きました。本書に出会えるのがあと10年か20年早ければ、自身が進めてきたことを自信を
持って周りの人たちへ広めていくことができたと少し悔やまれます。
今からでも遅くないと思い本書で学んだことを確実に実行に移していきたいと思っています。
エンンジニアを応援してくれる大変な良書だと思います。
本当に有り難うございました。
トヨタ生産方式は既に世界各地で模倣が完了しており、本当の競争要因である主査制度が国内では蔑ろにされていると言います。
自らの在学中を考えると確かに主査制度について言及されたことは無かったなと思います。辛うじてリーン生産方式か。
本書が慧眼なのはアップルやグーグル等のいわゆるシリコンバレーのIT企業も同様の仕組みでタレント活用していること、
またその形態が金融資本とダイレクトに結びついている点の長所と共に欠点も指摘しております。
また米国は調査、分析能力が世界一という指摘も頷けます。
思い返せば「エクセレント・カンパニー」等でも日本の「優秀なゼネラリスト」についての指摘はあったわけですが
本書を読むとあれって実は「複数領域に渡る専門家」だったのではないかと思ってしまいます。
そういうタレントの概念が当時の経営学の世界(というか今でも)に存在しないということの裏返しだったのかなと。
ただ、話自体は刺激的で説得力があるのですが、自分の所属するようなローカルで小規模な企業にとって、
最高レベルのタレントというのは宛てにしないほうがいいだろうと思いました。
読後はいやーグローバルの競争って「そこそこいい企業」じゃ生き残れないな、という感じで微妙に萎える感があったので星4つ。
しかし、新型コロナによる経済危機を迎え、本書が指摘するタレントが活躍する時代になることは明らかで、「適所」にタレントを配備できる企業がこの時代を乗り越えて行くはずだ。
そういう意味で、本書は新型コロナによる環境変化により、価値が高まってくる貴重な1冊である。
特に、職能資格制度からジョブ型に人事に変更した企業は、本書が指摘する以下の4つの労働のうち、「適所」に④をタレントマネジメントするとが極めて重要であることを論旨明快に本書は教えてくれる。
①知識を伴わない労働
②開演労働を伴う非定型労働
③知識を伴う定型労働
④複数分野の知識を伴う創造的知識労働
以前に、図書館で借りて読んだことがある本だが、手元に保存すべきと判断し、購入した。新型コロナという環境変化によって、本書はすべての人事担当者必読の書となった。
採用した人材が高学歴なのに期待外れということは多くの人が経験したことがありそうだが、そこに記憶力がいいだけの人材が紛れ込んでいるという筆者の視点はユニークでありながらも説得力がある。
テクノロジーの急速な発展はあらゆる業界をイノベーションジレンマに陥れた。筆者はこれを解決する手段として、設備でも金でも情報でもなく、人であり、人の中でもタレントと言われる特に優れた人材であることを強調している。
ここで言われるタレントとはあるべき姿を自ら定義できる人材であるが、そもそもあるべき姿が不明であれば有効な特徴量を見つけだすことも困難となり、これが経営者やクリエイターをまだまだAIが代用しきれないと言われる所以であり、筆者はこの分野に人の価値を説いている。
これからの人の働き方を示唆する興味深い内容。社会において自分が著者が言う費用ではなく資産として評価されるためにも、部下を持つマネジメントクラス、人事担当者、経営者、働き方に悩む人たちにおススメしたい。
優れた製品設計ができても、売れる製品につながらない。まさに、今の日本の電機業界にも見ることができ、製品開発やものづくりの原点を、今一度、問われているように思える。
まず、この本のいいところ。
1.タレント、という概念について形式知に整理して説明してくれている。
でも、この本のよくないところ。
1.論旨を伝えるための構成としては無駄に長く、そして散らかっている。
2.さらに文章も決してうまくない上に、表現が無駄に難しい(その気があればもっと簡単に書ける著者さんなんじゃないかと想像しますが)。
3.タレントを説明するために、無駄な引き合いを出し過ぎ(経済学やらMBAやら)
4.それら引き合いを中心に、なにかと言い切り過ぎ。
5.しかもその言い切った内容が、著者さん多分誤解してるか、浅いところしか知らないのか、全面的にではないけれど間違っていると言える。
という感じなので、多分この本をすっと読めて、理解しちゃう人はもともとタレントという概念を仕事を通じてなんとなく理解しているか、暗黙知るとして持っている人で、そうでない人にとってはよみづらく、わかりづらく、誤った引き合いが所々あって、その上言い切り型なもんだから、上から目線の高慢な臭いが鼻につくだろうなと。ということで、これ誰に読ませたいのか、よくわからない本でした。書いてある論旨は大切なことなのに、もったいないというか残念というか、著者さんが書いた自分に酔ってる感じっていうんですかね。まあそんな本でした。すみません長くなりました。
特に以下の点
①ごく少数の人間が組織の運命を左右しているということ
②多くの日本企業が傲慢で他国に学ぶ謙虚さを持たない点
③東大ものづくり経営研究センターの様な非本質的なことばかり研究する学者の害
等々。
私の意見としては、本書であまり書かれていない以下の点にも、もう少し重要なノウハウが
ありそうな気がする。
①協力し合える雰囲気(協力し合えない理由?)
②タレントの上に立てる人の能力
自分自身は過去のキャリアや年齢を考えると、開発側に回ることはこの先考えにくいが、
それでもそういった立場になる可能性を高める努力をすべきなのだろうな、と思い、
現在の自分の価値の低さにウンザリした。