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ブルー・セーター――引き裂かれた世界をつなぐ起業家たちの物語 単行本 – 2010/2/2

4.1 5つ星のうち4.1 24個の評価

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◆世界が注目する社会起業家、貧困と闘うベンチャーキャピタル「アキュメン・ファンド」CEOの渾身の力作、待望の邦訳!!◆

世界には40億人もの貧困層の人々がいる――人類が抱える最大の課題ともいうべき「貧困」を解消するため、革新的な方法で取り組んでいる女性がいます。ジャクリーン・ノヴォグラッツ。チェースマンハッタン銀行での華やかなキャリアを捨て、「世界を変える」ためにアフリカに渡ったときは、まだ25歳でした。彼女は、「何も知らずに」やってきた途上国で多くの失敗をしながらも、現地の人々とともに、貧困層のための金融機関の設立や、貧困女性の雇用を生む事業に取り組み、大きな成果をあげます。同時に、先進国の人々の「援助」がもたらした最悪の結果を数多く目にします。

従来型の国際協力や貧困対策の限界を知ったジャクリーンは、その半生を通じて、「ほんとうに世界を良くするには何が必要なのか」を深く深く考えていきます。金融界でのキャリア、スタンフォード大学MBAで得た人生の師とその知見、ロックフェラー財団で学んだことと人脈、そして貧困の中でも強く美しく生きているアフリカ女性たちから教えられたこと・・・さまざまな学びを活かして、「社会的投資」による問題解決をめざす「アキュメン・ファンド」が生まれました。

世界を良くしたいと願う人々の「意志あるお金」を集めて、途上国で貧困解消・事業創出に取り組む起業家たちに投資する――アキュメン・ファンドのこのモデルは、数多くの懐疑的見方を覆し、大きな成功を収めています。インドで25万人の貧困層に安全な水を提供している起業家、27万人以上の農民の収入を倍増させた農業用品デザイナー、アフリカで年間2000万人もの貧困層にマラリア対策の蚊帳を提供している起業家・・・その巨大なインパクトは世界的な注目を集めている所です。

先進国と途上国、富裕層と貧困層・・・引き裂かれた世界を「革新的なビジネスアイデア」と「投資」によってつなぎ、「貧困のない世界」=「だれもが自分自身の人生を生きられる世界」をつくろうと闘う、ジャクリーンと起業家たち。本書は、そうした彼らの夢と挑戦の軌跡を、ジャクリーン自身が綴った作品です。ルワンダ大虐殺や911同時多発テロなど各地で遭遇した事件や冒険のエピソードも満載。きわめて示唆深く読みごたえのある400ページは、きっと一度読み始めたら終わりまでやめられなくなるでしょう。

◆「社会事業に少しでも興味のある方には、絶対にお薦めしたい一冊」――NPO法人・テーブル・フォー・ツー代表 小暮真久氏(『「20円」で世界をつなぐ仕事』著者)が熱烈に推薦!◆

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商品の説明

著者について

[著者]
ジャクリーン・ノヴォグラッツ(Jacqueline Novogratz)
アフリカ・アジア等の開発途上国において、現地住民による貧困克服の取り組みに投資する非営利組織アキュメン・ファンドのCEO。米国ヴァージニア州生まれ。チェースマンハッタン銀行で国際金融に携わった後、非営利組織に参画し、ケニア、コートジボワール、ルワンダ等で活動。ルワンダではマイクロファイナンスを通じた事業開発支援に成功するが、1994年の大虐殺で同国は荒廃。以後、ロックフェラー財団勤務を経て2001年にアキュメン・ファンドを創設。先進国からの「援助」ではなく、先進国側の人間による事業開発でもなく、途上国現地の住民が運営する大きな可能性を秘めた事業に投資することで巨大なインパクトを生み出すことをめざす。タンザニアにおける抗マラリア蚊帳の普及、アフリカ各地での灌漑ポンプの普及、インドにおける医療の普及、パキスタンにおける住宅建設事業など広範囲の活動に投資し、多くの人々の貧困脱却を支援している。

[訳者]
北村 陽子(きたむら・ようこ)
東京都生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。訳書に、スティーブン・ペレティエ『陰謀国家アメリカの石油戦争』(ビジネス社)、キャロル・オフ『チョコレートの真実』、エドワード・ベルブルーノ『私を月に連れてって』、カーン・ロス『独立外交官』、シンシア・スミス『世界を変えるデザイン』(以上、英治出版)。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 英治出版 (2010/2/2)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/2/2
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 416ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4862760619
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4862760616
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 24個の評価

著者について

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ジャクリーン・ノヴォグラッツ
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上位レビュー、対象国: 日本

2021年12月28日に日本でレビュー済み
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著者の忍耐強く善を貫こうという姿勢に感動しました。
2022年12月23日に日本でレビュー済み
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社会的投資のような話は昨今よく耳にするようになりましたが、金融が主役となりがちなマーケットにおいて、どのように織り込んでいくのかは、今後の課題ではあるのだと思います。地域を支える銀行の方などの方が案外志としては近く、すんなり読めるかも知れません。日本国内においても社会的課題とされるものは無数にありますが、社会的インフラとしての金融も含めて機能しなければ、真の持続的解決は無いのだと、改めて認識するきっかけとなります。
2010年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 本書は若くしてアフリカの援助活動にかかわり、その反省の上に立って、低開発国の社会起業を支援するファンドを独自に立ち上げた、アメリカ人女性の自叙伝である。その内容はまさに波瀾万丈と呼べる自らの生涯を10年もかけて書いたというだけあって、とても密度が濃いものである。
 市場に任せるのでもなく、慈善を一方的に施すのでもない、第三の道としての社会起業というやり方。その草分けでもある著者の成功の秘訣は、人の話に注意深く耳を傾けて柔軟に対応し、現場に詳しい人に仕事を任せて適材適所をはかり、その場で実際に働く人びとに自信と責任をもって取り組んでもらうという3点に凝縮できるように思う。しかしそれ以上に大事なことは、「人の役に立っている」という実感を感じながら仕事ができるという労働環境であろう。これを欠いてしまっては、著者の試行錯誤を通じて蓄積された素晴らしい見識も、よくある経営哲学に成り下がってしまう。
 本書の叙述に奥行きを与えているのは、ルワンダでの経験である。かつての同僚たちがジェノサイドで加害者と被害者にわかれ、争った末に生き延びた姿を再び目にしたばかりか、彼女たちから直接話を聞くという得がたい体験は、個人の力の限界とともに希望を持って各人がすべきことをすることの大切さを教えてくれたに違いない。
 世界はすべてが繋がっている(ブルーセーターの話がそれを象徴している)。だから「すべての人が社会に役立てるように」、各人が自分にできることのできるような環境をまずは一緒に作りましょう。カバーでにっこりと微笑む筆者の笑顔から、そんなメッセージを受け取った気がする。
 
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月4日に日本でレビュー済み
読書の目的

・social entrepreneur, changemaker に興味があり、深く調べているところであったため。

・具体的に、一歩踏み出すための動機づけや機会を見つけ出したかったため。またケーススタディとして学んでみたかった。

・困難に直面した時に、諦めず立ち向かう勇気や行動力を学び取るため。

今回はレヴューするのを本当に躊躇っていた。

なぜなら、「行動が伴わない全ての言葉は全て陳腐化される。」

こう敏感に反応したから。

言葉?感想?がほとんど出てこない。飾ろうとして適切に表現しようとすると...

今回の読書はショッキングな出来事になってしまった。
時間をもう少し置いて、気持ちの整理が必要かな。

ぜひ熟考し今後への行動へつなげていきたい。

感銘を受けた言葉

・「何になったとしても ー 多くを与えられている人は多くを期待されているというのを忘れないでね。神様はあなたにたくさんの贈り物をくださった。だから、ほかの人たちのために精いっぱいそれを生かすのよ」

・「言語というものは、使う言葉とはほとんど関係なくて、どうやってそれを言うかに関係がある。あなたのしていることはみんなわかっている。言葉がついてこないことがあってもね。」

・「人に興味を持ってもらうより、自分が興味を持つべきだ」

・「もし知性と共感をともに持って世界の中を動くなら、知恵を得る。」

・「だれかほかの人が物事を変えてくれるのをただ待つわけにはいかない」

「人を助けるとはどういうことか」と併読すると更に学びが深くなると思います。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年4月7日に日本でレビュー済み
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著者はアフリカを中心とする途上国で、貧困克服の取り組みに投資する非営利組織アキュメンファンドのCEO。
幼少期から自立心旺盛だった少女は、大学卒業後、国際銀行の貸付監査Gに配属され、夢だった世界を飛び回る日々を送るが、ブラジルで忘れられない体験をする。
それは、富裕層の不良債権を何百万ドルも損金処理する銀行が、一向に貧困層への貸付を行う気がない事だ。
上司の冷ややかな目に臆する事なく、彼女は、銀行業界に居ながら貧困層の為に出来る仕事を模索し始める、、、。
貧困で苦しむアフリカの低所得女性層を顧客として、安価でサービスを提供する事で、ビジネスモデルが生まれる。
ユニセフや各NGO団体による人的経済的無償援助が一般的な日本では、目から鱗の発想であるが、このモデルこそ、借りてである彼女たちの自立心と責任、自信と解放が生まれるとの発想はもっともだと思う。
彼女は、後にウォール街を去り、アフリカへ理念と高揚心を以て赴くが、待っていたのは一筋縄ではいかないカルチャー・ギャップ、戸惑いと甘さと、どうしようもない不公平感だった。
南北の差異の甚大さ、途方もない大きな壁、疫病、飢饉、そして、ルワンダで起こるジュノサイドの恐怖、、、。
400ページのほとんどが、アフリカの最下層の女性たちの地位と機会拡張に向けての日常に充てられる。
翻訳本特有の読みづらさと著者の生真面目で淡々とした著述。正直、読み終えるまで時間を費やしたのも事実だが、その信念と行動力には目を瞠る。
そして、ひとりの女性の生き方を辿るだけでなく、背景で読み取れるのは、我々にとって遠い異郷の地に根ざして生活する女性たちのヴァイタリティ。
NYからアフリカへ“働き場”を変え生きていく覚悟と勇気と、筆舌し難い辛苦、喪失、恐怖、憎悪にもめげぬ生命力。
心動かされるし、力を貰える。
“深い人間的共感を創るのは、信頼にまさる通貨はなく、希望にまさる触媒はない”。
簡易な表現だが、その言葉の意味合いは深い。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月3日に日本でレビュー済み
 非営利ベンチャーキャピタルである「社会投資ファンド」の草分け「アキュメン・ファンド」の創始者ジャクリーン・ノヴォグラッツが書いた半生の奮闘記である。具体的なエピソードな豊富で、しかも試行錯誤の数々の経験から生み出された思索がいたるところに書き綴られた本書は、日本語訳で400ページを越える大冊だが、けっして最後まで飽きることがない。

 著者のジャクリーン・ノヴォグラッツは、社会問題の解決にビジネスの手法を持ち込んで成功してきた先駆者たちの一人である。「社会起業家」という存在を日本に知らしめた原点とでもいうべき名著『チェンジメーカー−社会起業家が世の中を変える−』(渡邊奈々、日経BP社、2005)にも紹介されているのでご存じの人も少なくないだろう。
 バージニア大学卒業後、国際的大銀行チェース・マンハッタンで国際貸付審査の仕事に3年従事したのち、周囲の反対を押し切って国際援助の世界に大きく踏み出したジャクリーン。少女時代に修道女の感化で抱いた「社会を変えたい」という夢の実現のためである。アフリカに赴任して出会った現実は厳しく、理想と現実のギャップを日々かみしめる日々である。自らが動くことによってさまざまな軋轢を生じながらも、アメリカ人女性らしい率直さと行動力で突き進む彼女の姿からは、英語でいう Learning by Doing を文字どおり実践している人であることがわかる。行動に思索がともなうことによって、一歩一歩前に進んでいくのである。
 
 本書のタイトルにもなった「ブルー・セーター」のエピソードではないが、まったく関係ないと思っていた人間どうしも、実は何らかの形でつながっているのである。ある研究によれば、知り合いの、知り合いを6回繰り返していくと、ほぼ世界中の人たちとなんらかの形でつながるのだということを聞いたことがある。本書は原題を The Blue Sweater: Bridging The Gap between Rich and Poor in an Interconnected World というが、「つながっている」(interconnected)というコトバがキーワードである。あなたと私は、たとえ直接会ったことがなくても、またこれからの人生で直接会うことがなくても、どこかで何らかの形でつながっている。だから、私にもあなたにも関係のない問題など、この世の中には一つもない。

 社会投資ファンドもまた、金銭という万国共通のモチベーションをうまく善用して問題解決に取り組んできた社会問題解決手法の一つである。社会問題を解決するという志(こころざし)とやる気をもち、しかも能力の高い社会起業家を選んで、プロジェクト単位ではなく事業そのものに投資という形で支援するファンドである。しかし、投資姿勢は性急に高利回りを求めるベンチャーキャピタルやPEファンドではない。配当は変化という忍耐強い投資(patient capital)である。慈善というフィランソロピーではない。
 「見返りが少ない可能性を認識しつつ、比較的、長期にわたって投資される資金だ。企業が離陸し、さらに上昇できる手助けする、広範囲な経営支援サービスを提供する」(P.327)。ハンズオン投資としての性格ももちあわせている。

 社会問題解決にビジネスの手法を持ち込んだものには、最近よく話題になるBOP(ボトム・オブ・ピラミッド)マーケティング、グラミン銀行で有名なマイクロファイナンス、社会投資ファンドとさまざまなものがあるが、何が共通して何がどう違うのか、読者自らが考えていただきたいと思う。発展途上国に住む人たちを消費者としてのみ見るのか、自らが自立したいという意思をもつ存在と見るのか。もちろん単純化はできないが、それぞれに一長一短がある。

 ビジネスと社会問題解決は、そもそも出発点は異なり、アプローチの方法も異なるが、「社会起業」という形で一つの方向へとコンバージェンス(=収斂)していくのではないだろうか。とくにリーマンショック以降は市場原理主義に対する違和感が多くの人のあいだいに拡がり、社会性を意識しない企業経営は長期的に成り立ち得ない状況となりつつある。
 社会変革のために、自分がどういう形の貢献ができるのか、それぞれの立場で考え、たとえ小さなものであっても取り組んでいきたい。そういう気持ちをもつすべての人に読むことをすすめたい。理想主義を抱いた若い人だけでなく、かつて理想主義をもっていたすでに若くない人にも。

 著者は「プロローグ」でこう書いている。「・・このままでいいはずがない。20代の頃の理想主義が、40代になって戻ってきた。ただの願望ではない。地に足をつけ、実際主義(プラグマティズム)をもって前を見るのだ」、と。著者と同年生まれの私は、このコトバに強い印象を受けた。

          
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年12月7日に日本でレビュー済み
途上国の住民が自ら運営する事業を中心に投資を行うベンチャーキャピタル「アキュメン・ファンド」のCEOによる著作。
本書は、著者が、高校生のときに米国バージニアのリサイクルショップで手放したお気に入りの青色のセーターを、25歳のときに理想に燃えて向かったルワンダの首都キガリで、現地の少年が着ているところに出逢う、何ともドラマティックな場面から始まる。著者は、この体験は「私たちがみなつながっていること“We are all connected.”を、いつも思い出させてくれる。」と言う。
著者の、ルワンダ、ケニア、タンザニア、パキスタン、インド等での、人々との出会い、苦悩、成功と挫折が、飾ることなく生き生きと語られている。
また、最初の挫折と成功を経験したルワンダで起こったジェノサイドの体験には、途上国支援という切り口に留まらない、民族問題の大きなテーマについて改めて考えさせられる。
(2010年8月了)
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