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86―エイティシックス―Ep.3 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈下〉 (電撃文庫) Kindle版
敵〈レギオン〉の電磁加速砲(レールガン)による数百キロ彼方からの攻撃は、シンのいたギアーデ連邦軍の前線に壊滅的被害を与え、レーナが残るサンマグノリア共和国の最終防衛線を吹き飛ばした。進退極まったギアーデ連邦軍は、1つの結論を出す。それはシンたち「エイティシックス」の面々を《槍の穂先》(スピアヘッド)として、電磁加速砲搭載型〈レギオン〉の懐に――敵陣のド真ん中に突撃させるという、もはや作戦とは言えぬ作戦だった。だがその渦中にあって、シンは深い苦しみの中にあった。「兄」を倒し、共和国からも解放されたはず。それなのに。待望のEp.3、《ギアーデ連邦編》後編。なぜ戦う。“死神”は。何のために。誰のために。
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2018/1/10
- ファイルサイズ17712 KB
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商品の説明
著者について
●安里 アサト:第23回電撃小説大賞《大賞》を受賞し、受賞作『86‐エイティシックス‐』でデビュー。陸戦専用・高機動型・できれば多脚のメカを偏愛。スペックが化物なワンオフ機よりも量産機や旧世代機、ステータス一点張りの欠陥機を愛する。
●しらび:小説の挿絵・ゲームイラスト等を多数手がけるイラストレーター。近作として『りゅうおうのおしごと!』(GA文庫)、『無彩限のファントム・ワールド』(KAエスマ文庫)ほかがある。
●I-IV:メカニックからキャラクターイラストまでを幅広く手掛けるイラストレーター。代表作としてTVアニメーション『アルドノア・ゼロ』『Re:CREATORS』メカデザインや、ゲーム『Fate/Grand Order』キャラデザイン等 。
●しらび:小説の挿絵・ゲームイラスト等を多数手がけるイラストレーター。近作として『りゅうおうのおしごと!』(GA文庫)、『無彩限のファントム・ワールド』(KAエスマ文庫)ほかがある。
●I-IV:メカニックからキャラクターイラストまでを幅広く手掛けるイラストレーター。代表作としてTVアニメーション『アルドノア・ゼロ』『Re:CREATORS』メカデザインや、ゲーム『Fate/Grand Order』キャラデザイン等 。
登録情報
- ASIN : B078JHQWGK
- 出版社 : KADOKAWA (2018/1/10)
- 発売日 : 2018/1/10
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 17712 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 333ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 18,090位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 219位電撃文庫
- - 3,613位ライトノベル (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年11月5日に日本でレビュー済み
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これまでも、棺桶+αも斥候型から重戦車型に至るレギオンも、メカデザインに惹かれるものがあったが、今回の電磁砲型が個人的にツボ。超長距離砲にはロマンが詰まっている(確信)
2019年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公だけでなく周りの人物の描写が細かく、引き込まれます。主人公には幸せになってほしいなあ
2021年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2巻に引き続く内容で、1巻の最後につながる部分を補完する内容になっています。
ストーリー性や性質は非常に面白いです。
ただ、ほかのレビューでも書かれている通り、場面転換が多く、状況の理解が難しいです。
複数の戦場と敵(無機物ですが)と、シンたちと指令側と、描く場所が多いのでそれらすべての同時並行的な状況を整理して書くのは本当に難しいと実感する作品です。
とはいえ、個人的には非常に好みな内容なので、ハマる人はしっかりハマると思います。
ストーリー性や性質は非常に面白いです。
ただ、ほかのレビューでも書かれている通り、場面転換が多く、状況の理解が難しいです。
複数の戦場と敵(無機物ですが)と、シンたちと指令側と、描く場所が多いのでそれらすべての同時並行的な状況を整理して書くのは本当に難しいと実感する作品です。
とはいえ、個人的には非常に好みな内容なので、ハマる人はしっかりハマると思います。
2018年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルの通りなんですが、一巻ラストで、ぁーと思った貴方絶対三巻まで読んだ方が良いですよ。滅びの美学も好きなんですが、この作品にそんなものは要らないでしょう。作中何度目頭が熱くなったことか…。ガタガタ語るのは止めましょう。とりあえず読め!話はそれからだ。
2022年3月13日に日本でレビュー済み
フレデリカはマスコットとしてシンたちと行動を共にし、ギアーテ連邦によって
フレデリカが処刑されたと思い込んだままレギオンに取り込まれた彼女のかつての
側近であり、シンの遠戚でもあるキリことキリヤ・ノウゼンを救うため彼を
介錯(情けの一撃)して欲しいと彼等に願うも、キリは連邦がモルフォと称する
電磁加速砲(レールガン)として連邦の前線基地へ遠距離攻撃を仕掛けてくる。
連邦軍の反撃による一部損壊により電磁加速砲の再攻撃には一定の時間がかかることが
判明し、レギオンによる修復と再攻撃に先んじてギアーテ連邦軍は
ロア=グレキア連合王国・ヴァルト盟約同盟三国共同作戦として街道回廊の奪還と
陽動作戦によりレギオンを前線まで引き寄せている隙に手薄となった
電磁加速砲があるレギオン支配域の高速鉄道軌道上にスピアヘッドを特攻させ、
電磁加速砲を破壊するという無謀とも言える作戦を命じる。
あまりの無謀な作戦にフレデリカはシンに行くなと泣きつき、グレーテも命令を
下した少将に反発を覚えるが、さりとて圧倒的な力を持つ電磁加速砲の前に為す術が
無いこともまた事実であった。そこでグレーテは次善の策として元空軍である彼女は
自ら操舵するXC-1ナハツェーラーによる超低空高速飛行によりエイティシックスたちを
モルフォが鎮座する敵陣の真ん中へと送り出す――が前半のあらすじ。
エイティシックスたち以外の兵士たちがシンたちに対して抱く感情を描くことを通じて、
他者を凌駕する圧倒的な能力の持ち主は得てして賞賛以上に気味の悪さの方が上回ると
いう現実社会における厳然たる事実を思い起こすと同時に、人は特定の世界に居続けると
その世界で生きる術しか持たなくなるという悲しい性を表していることが分かる。
現に犯罪者が犯罪を繰り返したり、夜の世界からなかなか足を洗うことができなかったり、
年齢を重ねると勝手が分からず他の職種へのジョブチェンジが難しくなったりする
傾向があることがその証左である。
また、本作のテーマのひとつはおそらく戦う理由、もっと踏み込んだ言い方をすれば、
何かをするのに理由は必要なのか――ということであり、結論から言ってしまえば
『(戦闘こそが)自分ができることだから』となるが、現実世界においても何らかの夢や
目標を持っている人というのは案外少なく、多くの人々は『やりたいこと』ではなく
『できること』をして生きていくことになる。
これらを鑑みるともしかしたら本作は小さな子どもに対する
『大きくなったら何になりたい?』という質問や若者に無責任に夢を語らせた上で
それを粉砕する年長者に対する皮肉が込められているのかも知れない。
また、敵であるレギオンの圧倒的な強さを描こうとすると、バトルものではどうしても
パワーインフレが起きがちになるが、本巻最大の敵であるモルフォについては連邦の基地を
あっさり吹き飛ばすほどの圧倒的な遠距離攻撃力を持たせる一方、その重厚長大さゆえに
攻撃に一定のインターバルを要し、軌道上でしか移動ができないというデメリットを
与えることでパワーインフレの低減と不自然さを感じさせない適度なバランスを取ろうと
していることが分かる。
フレデリカが処刑されたと思い込んだままレギオンに取り込まれた彼女のかつての
側近であり、シンの遠戚でもあるキリことキリヤ・ノウゼンを救うため彼を
介錯(情けの一撃)して欲しいと彼等に願うも、キリは連邦がモルフォと称する
電磁加速砲(レールガン)として連邦の前線基地へ遠距離攻撃を仕掛けてくる。
連邦軍の反撃による一部損壊により電磁加速砲の再攻撃には一定の時間がかかることが
判明し、レギオンによる修復と再攻撃に先んじてギアーテ連邦軍は
ロア=グレキア連合王国・ヴァルト盟約同盟三国共同作戦として街道回廊の奪還と
陽動作戦によりレギオンを前線まで引き寄せている隙に手薄となった
電磁加速砲があるレギオン支配域の高速鉄道軌道上にスピアヘッドを特攻させ、
電磁加速砲を破壊するという無謀とも言える作戦を命じる。
あまりの無謀な作戦にフレデリカはシンに行くなと泣きつき、グレーテも命令を
下した少将に反発を覚えるが、さりとて圧倒的な力を持つ電磁加速砲の前に為す術が
無いこともまた事実であった。そこでグレーテは次善の策として元空軍である彼女は
自ら操舵するXC-1ナハツェーラーによる超低空高速飛行によりエイティシックスたちを
モルフォが鎮座する敵陣の真ん中へと送り出す――が前半のあらすじ。
エイティシックスたち以外の兵士たちがシンたちに対して抱く感情を描くことを通じて、
他者を凌駕する圧倒的な能力の持ち主は得てして賞賛以上に気味の悪さの方が上回ると
いう現実社会における厳然たる事実を思い起こすと同時に、人は特定の世界に居続けると
その世界で生きる術しか持たなくなるという悲しい性を表していることが分かる。
現に犯罪者が犯罪を繰り返したり、夜の世界からなかなか足を洗うことができなかったり、
年齢を重ねると勝手が分からず他の職種へのジョブチェンジが難しくなったりする
傾向があることがその証左である。
また、本作のテーマのひとつはおそらく戦う理由、もっと踏み込んだ言い方をすれば、
何かをするのに理由は必要なのか――ということであり、結論から言ってしまえば
『(戦闘こそが)自分ができることだから』となるが、現実世界においても何らかの夢や
目標を持っている人というのは案外少なく、多くの人々は『やりたいこと』ではなく
『できること』をして生きていくことになる。
これらを鑑みるともしかしたら本作は小さな子どもに対する
『大きくなったら何になりたい?』という質問や若者に無責任に夢を語らせた上で
それを粉砕する年長者に対する皮肉が込められているのかも知れない。
また、敵であるレギオンの圧倒的な強さを描こうとすると、バトルものではどうしても
パワーインフレが起きがちになるが、本巻最大の敵であるモルフォについては連邦の基地を
あっさり吹き飛ばすほどの圧倒的な遠距離攻撃力を持たせる一方、その重厚長大さゆえに
攻撃に一定のインターバルを要し、軌道上でしか移動ができないというデメリットを
与えることでパワーインフレの低減と不自然さを感じさせない適度なバランスを取ろうと
していることが分かる。
2018年1月20日に日本でレビュー済み
この手の作品では、榊一郎の「ザ・ジャグル」を超えるものはないと思ってました。
でも、これは遜色ない!
粗いところはたくさんあるし、首をかしげるところもあるけれど、世界観とスピード感が気持ちいい。
そして人物造形が悪くなく、魅力的。
正直、いわゆるラノベ読みにはしんどいかもしれません。
でも、読めたら絶対面白いはず!
でも、これは遜色ない!
粗いところはたくさんあるし、首をかしげるところもあるけれど、世界観とスピード感が気持ちいい。
そして人物造形が悪くなく、魅力的。
正直、いわゆるラノベ読みにはしんどいかもしれません。
でも、読めたら絶対面白いはず!
2018年4月21日に日本でレビュー済み
【ネタバレ注意】
作品ごとに、さらに言うなら巻ごとに何かしら警句が織り交ぜられることがあります。それは各々によって違うのでしょうが、私はそれを小説という媒体に希求しています。それが三巻で出てきました。フレデリカがくまのぬいぐるみがないと安眠できないように、まだ精神に生硬さと幼さの残る彼らには長年連れ添ったジャガーノートがぬいぐるみ代わりなのではないか、そんなことに気付いたフレデリカ。その表現がたまらなく好きです。直截な表現に事実を端的に示すことができて理解も早いですが余韻も残りづらい。迂遠な表現には事実を理解するのに多少の時間を要するか、迂遠に振りすぎて理解できなかったり。しかし万感こもごる所感を抱くことができます。86には奢侈な表現が多いのが特徴でそれを理解するのにも一苦労です。しかしその中に一つでも心打たれる一文があれば十分ではないか、そんな風に思ったりもします。難解な感じや専門用語を調べて読むので今巻は6時間程度読破に要しました。ですが、一巻に比べたら大分読むのにも慣れてきました。
前巻でレールガンによって前進基地が焼失、レギオンに対して大きなマージンを失った西部方面軍、延いては連邦。そんな終幕から想像できるのは勝機の薄い戦場。実際その通りでした。砲兵や機体に騎乗した兵士、おしなべて戦死する描写だらけでした。そんな中でも86面々はこれが日常なので辛くも生き残っていきます。前巻で戦場という自分たちの居場所を欺瞞し生きていくことはできない、そういった決意と覚悟の証明がなされていると思います。しかし、それでも、特攻部隊に任命されたのはさすがの彼らも若干の寂寥を感じたようです。しかしそんな思いも一瞬胸裏をちらついただけで、すぐに忘却の中へ。そこも共和国で図らずも培われてしまった鈍い一般的な感性によるものなのでしょう。そして作戦が決行され、シンたち試験隊はレギオンの渦中へと身を投じますが、シン本人に揺らぎが見られ、心配する面々。(輸送機かっこよかったです)シンの生きる目的とは? 戦い抜いた後は? そんなモラトリアムを過剰に武装させ、覆せない要害に身を包んだような状態に陥ります。そこでライデンとの衝突もいいですよね。やっぱり連れ添った仲間で一番気にかけているのもまたライデンなのでしょう。しかし他の三人の影がやはり薄い。キャラの掘り下げを……もっとください……。私個人からしたら、シンの生きる目標はレーナとの再会なんじゃないかなぁとも思ってましたが、言外にレーナはすでに死んでいると思っていた様子です。まぁ共和国失陥したらそう思うのも無理はないか。そして、とうとう訪れたぜ、レールガン。見上げる風体に戦慄を隠せない面々。(モルフォもかっこいいです)それはキリというフレデリカの昔の騎士。暴れることでしか自分という存在価値を見いだせない、悲哀の騎士。苦戦を強いられる86たち、そして次々に通信途絶、倒れていく仲間たち。シンは孤高に、しかし拭えない孤独のまま戦闘に身を投じる……。実際孤独ですよね。うん、そう思うわ。しかし、孤独はまたしてもレーナの介入により阻止。逆転の勝機は進む先にーー。導電ワイヤーとか色々ありましたが、辛くも勝利。そんなレーナとの気付かぬ再会でシンは生きる目標なるものを若干掴みかけます。それでいいんだと思います。生きる目標を見つける目標、そんなんで。フレデリカはフレデリカでレールガン内のキリに、霧のようなもういないはずの幻想の存在である彼に別れを告げます。予備機を近くにないし、もう終わりでしょう。決して晴れやかな別れではありませんでしたが、身を案じていたキリの代わりに今はシンという騎士の存在がある。キリも言ってはいませんでしたがちょっとは安心してたかも。でも残念なのはフレデリカとキリのエピソードが薄いことですかねぇ……。やっぱりキャラとミリタリー、どちらに比重を置くのか、そりゃやっぱミリタリーっしょ! とばかりに偏重するのは首を傾げます。ボーイミーツをもっともっと!!
何はともあれ、ようやく一巻のラストまでいきました。レギオン支配域の最奥にはまだまだ遠そうですが、都市同盟と王国という別のファクターも登場し世界観が広がってきたので更なる飛躍が待ち受けていることでしょう。求めることは唐突かつ必要性が余り感じられない(沈思すればあってもいいけど、もっと日常くれ)場面転換を頑張ってほしいです。
作品ごとに、さらに言うなら巻ごとに何かしら警句が織り交ぜられることがあります。それは各々によって違うのでしょうが、私はそれを小説という媒体に希求しています。それが三巻で出てきました。フレデリカがくまのぬいぐるみがないと安眠できないように、まだ精神に生硬さと幼さの残る彼らには長年連れ添ったジャガーノートがぬいぐるみ代わりなのではないか、そんなことに気付いたフレデリカ。その表現がたまらなく好きです。直截な表現に事実を端的に示すことができて理解も早いですが余韻も残りづらい。迂遠な表現には事実を理解するのに多少の時間を要するか、迂遠に振りすぎて理解できなかったり。しかし万感こもごる所感を抱くことができます。86には奢侈な表現が多いのが特徴でそれを理解するのにも一苦労です。しかしその中に一つでも心打たれる一文があれば十分ではないか、そんな風に思ったりもします。難解な感じや専門用語を調べて読むので今巻は6時間程度読破に要しました。ですが、一巻に比べたら大分読むのにも慣れてきました。
前巻でレールガンによって前進基地が焼失、レギオンに対して大きなマージンを失った西部方面軍、延いては連邦。そんな終幕から想像できるのは勝機の薄い戦場。実際その通りでした。砲兵や機体に騎乗した兵士、おしなべて戦死する描写だらけでした。そんな中でも86面々はこれが日常なので辛くも生き残っていきます。前巻で戦場という自分たちの居場所を欺瞞し生きていくことはできない、そういった決意と覚悟の証明がなされていると思います。しかし、それでも、特攻部隊に任命されたのはさすがの彼らも若干の寂寥を感じたようです。しかしそんな思いも一瞬胸裏をちらついただけで、すぐに忘却の中へ。そこも共和国で図らずも培われてしまった鈍い一般的な感性によるものなのでしょう。そして作戦が決行され、シンたち試験隊はレギオンの渦中へと身を投じますが、シン本人に揺らぎが見られ、心配する面々。(輸送機かっこよかったです)シンの生きる目的とは? 戦い抜いた後は? そんなモラトリアムを過剰に武装させ、覆せない要害に身を包んだような状態に陥ります。そこでライデンとの衝突もいいですよね。やっぱり連れ添った仲間で一番気にかけているのもまたライデンなのでしょう。しかし他の三人の影がやはり薄い。キャラの掘り下げを……もっとください……。私個人からしたら、シンの生きる目標はレーナとの再会なんじゃないかなぁとも思ってましたが、言外にレーナはすでに死んでいると思っていた様子です。まぁ共和国失陥したらそう思うのも無理はないか。そして、とうとう訪れたぜ、レールガン。見上げる風体に戦慄を隠せない面々。(モルフォもかっこいいです)それはキリというフレデリカの昔の騎士。暴れることでしか自分という存在価値を見いだせない、悲哀の騎士。苦戦を強いられる86たち、そして次々に通信途絶、倒れていく仲間たち。シンは孤高に、しかし拭えない孤独のまま戦闘に身を投じる……。実際孤独ですよね。うん、そう思うわ。しかし、孤独はまたしてもレーナの介入により阻止。逆転の勝機は進む先にーー。導電ワイヤーとか色々ありましたが、辛くも勝利。そんなレーナとの気付かぬ再会でシンは生きる目標なるものを若干掴みかけます。それでいいんだと思います。生きる目標を見つける目標、そんなんで。フレデリカはフレデリカでレールガン内のキリに、霧のようなもういないはずの幻想の存在である彼に別れを告げます。予備機を近くにないし、もう終わりでしょう。決して晴れやかな別れではありませんでしたが、身を案じていたキリの代わりに今はシンという騎士の存在がある。キリも言ってはいませんでしたがちょっとは安心してたかも。でも残念なのはフレデリカとキリのエピソードが薄いことですかねぇ……。やっぱりキャラとミリタリー、どちらに比重を置くのか、そりゃやっぱミリタリーっしょ! とばかりに偏重するのは首を傾げます。ボーイミーツをもっともっと!!
何はともあれ、ようやく一巻のラストまでいきました。レギオン支配域の最奥にはまだまだ遠そうですが、都市同盟と王国という別のファクターも登場し世界観が広がってきたので更なる飛躍が待ち受けていることでしょう。求めることは唐突かつ必要性が余り感じられない(沈思すればあってもいいけど、もっと日常くれ)場面転換を頑張ってほしいです。
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