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がんと向き合って 単行本 – 2002/7/10
上野 創
(著)
「睾丸腫瘍」―26歳の新聞記者が突然、がんの告知を受けた。ただちに左睾丸の切除の手術を受けたものの、がんはすでに肺全体に転移していた。心配なのは恋人のこと。「僕は、この先どうなるかわからない“不良物件”」。ところが彼女は、「大丈夫、私がついているから」とにっこりした。さらに数日後、彼女はいきなり満面の笑顔で言ったのだ、「結婚しよう」。超大量化学療法、2度の再発、3度の肺の手術…著者は3年間の闘病のすえ、現在、報道の第一線に復帰している。ひとはひとりで死んでいくけれど、ひとりで生きることはできない。苦悩とともに生きるひとへ、勇気と励ましを送る一冊です。
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社晶文社
- 発売日2002/7/10
- ISBN-104794965362
- ISBN-13978-4794965363
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
26歳の新聞記者が突然ガンの告知を受けた。直に左睾丸の切除の手術を受けたが、ガンは肺全体に転移していた。心配なのは恋人のこと。ところが彼女は、満面の笑顔で言ったのだった。「結婚しよう」と。新聞連載を単行本化。
登録情報
- 出版社 : 晶文社 (2002/7/10)
- 発売日 : 2002/7/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 222ページ
- ISBN-10 : 4794965362
- ISBN-13 : 978-4794965363
- Amazon 売れ筋ランキング: - 178,649位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年1月9日に日本でレビュー済み
エネルギッシュに新聞記者として活躍していた著者にとって青天の霹靂であったがん告知。若くして、愛と命と死とに意味に向き合い、感じたことを率直に綴った本。壮絶な化学療法の苦しみから鬱状態に陥いる程だった闘病生活。支えたのはがん告知の数日後に「結婚しよう。」と言ってくれた妻。妻もまた、夫を常に励ます事で自分自身を支えて生きてきた。
人は1人では弱くてもいい。支え合って生きる事が出来るから。そう思わせてくれた素敵な本。
人は1人では弱くてもいい。支え合って生きる事が出来るから。そう思わせてくれた素敵な本。
2007年4月9日に日本でレビュー済み
僕の生まれた田舎に「地ひびき」という同人誌がある。
句や川柳、文章が好きな母が会員ということもあり子供のころからなんとなくこの同人誌のバックナンバーを、意味もわからずパラパラめくったりしていた。
その中にあった、病床から寄せられる詩歌に選者からの助言というにはあまりに厳しい、激励というには痛々しい言葉が忘れられない。
「病人は病人らしく書け」
原文とは違うが、こういう趣旨の一行がそこに置かれてある。
「ずいぶんとキツいこと書くな・・・」
当時、強くそう感じたことを、この本を読んで思い出した。
そして「病人は病人らしく書け」という選者の言葉は、とても本質的に重要な、的を射た忠告だったんだということを「がんと向き合って」の著者から教えられた。
病の当事者がありのままを飾らず語る。
「書きにくいな」「恥ずかしいよ」「書いてもしようがないか」「もう少しカッコよく書こう」
自らのことを書くときに襲われる弱気や誘惑を排除して、心の声がそのまま紙面に踊る。
病の当事者でない人に病の当事者のことが伝わるのは、そのためだろう。
そうか「病人は病人らしく、そして、上野創は上野創らしく」書いたんだ。
さてさて感動の読了後はなぜかさわやかな気持ちになる。
それは著者が今なお生きているという事実以上に、本人はもとより、奥さんや家族、まわりの人間たちの生き方、生き様が明るくさわやかだからに違いないと思っている。
句や川柳、文章が好きな母が会員ということもあり子供のころからなんとなくこの同人誌のバックナンバーを、意味もわからずパラパラめくったりしていた。
その中にあった、病床から寄せられる詩歌に選者からの助言というにはあまりに厳しい、激励というには痛々しい言葉が忘れられない。
「病人は病人らしく書け」
原文とは違うが、こういう趣旨の一行がそこに置かれてある。
「ずいぶんとキツいこと書くな・・・」
当時、強くそう感じたことを、この本を読んで思い出した。
そして「病人は病人らしく書け」という選者の言葉は、とても本質的に重要な、的を射た忠告だったんだということを「がんと向き合って」の著者から教えられた。
病の当事者がありのままを飾らず語る。
「書きにくいな」「恥ずかしいよ」「書いてもしようがないか」「もう少しカッコよく書こう」
自らのことを書くときに襲われる弱気や誘惑を排除して、心の声がそのまま紙面に踊る。
病の当事者でない人に病の当事者のことが伝わるのは、そのためだろう。
そうか「病人は病人らしく、そして、上野創は上野創らしく」書いたんだ。
さてさて感動の読了後はなぜかさわやかな気持ちになる。
それは著者が今なお生きているという事実以上に、本人はもとより、奥さんや家族、まわりの人間たちの生き方、生き様が明るくさわやかだからに違いないと思っている。
2003年4月10日に日本でレビュー済み
26歳で睾丸腫瘍になった新聞記者の手記である。睾丸腫瘍と同じ種類の胚芽細胞腫の治療を私は医者としてやっていたことがある。医者の立場から手記を読んでいて、横浜国大の治療に少し首を傾げる場面もあった。
それにしても、新聞記者はどうして『殆ど全員が』タバコを吸うのだろう。タバコには200種類以上の有害物質、40種類以上の発癌物質が含まれている。20代の若いうちからその悪影響で発病する人も決して珍しくはない。
『ときどき、ポケットの携帯電話にふっと意識が行ってしまうのは仕方がない。「三度目」(再発)が来るのか来ないのか。あと三年間は「レッドゾーン」だ。再発を告げる携帯電話は、いつ鳴ってもおかしくない。忘れようとか、完治したことをひたすら信じようとかではなく、がんと、自分と向き合いたいと思う。いつか死ぬという現実をときどき意識することは、何が大切なのかを考えることにつながるから。』
ガンが教えてくれることは、一日一日がかけがえもなく大切であり、妻や子供や友人(そしてその他大勢も)と過ごせるひと時ひと時がかけがえもなく愛しいということ、それを教えてくれ気づかせてくれるのが『病気』なのだ。
それにしても、新聞記者はどうして『殆ど全員が』タバコを吸うのだろう。タバコには200種類以上の有害物質、40種類以上の発癌物質が含まれている。20代の若いうちからその悪影響で発病する人も決して珍しくはない。
『ときどき、ポケットの携帯電話にふっと意識が行ってしまうのは仕方がない。「三度目」(再発)が来るのか来ないのか。あと三年間は「レッドゾーン」だ。再発を告げる携帯電話は、いつ鳴ってもおかしくない。忘れようとか、完治したことをひたすら信じようとかではなく、がんと、自分と向き合いたいと思う。いつか死ぬという現実をときどき意識することは、何が大切なのかを考えることにつながるから。』
ガンが教えてくれることは、一日一日がかけがえもなく大切であり、妻や子供や友人(そしてその他大勢も)と過ごせるひと時ひと時がかけがえもなく愛しいということ、それを教えてくれ気づかせてくれるのが『病気』なのだ。
2016年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者は触れていないが、この手のガン闘病記を公開するときは前提として、まず自分の罹患したガンの予後(生存率)を
明らかにすべきである。精巣がんは若年での発生が多いが、多くの場合抗がん剤治療に非常に良く反応し比較的高い確率で治癒が望める。
発見時に転移のあるステージⅢにおいても70%を超える5年生存率が見込める疾患である。
ここを触れずに再発がんと強調するのはいかがなものか。10人のうち7人に残ったという話である。
たとえば、同じ転移がんでも罹患数の圧倒的に多い肺がんでは1年生存率が50%、5年生存率は5%未満なのだ。
そう、予後の悪いガン患者からすれば治癒率の高いガンがうらやましくも思えるのである。
言い方は悪いが、治るガンで大騒ぎしているのが腹立たしくさえ思える。
昨年、乳がんで5年生存率50%と公表し現在療養されている芸能人の方もいるが、肺がん患者の視点では何と高い生存率だと感じる。
朝日新聞記者という視点のルポならなおさらのこと、もっと死の差し迫っている出口の見えない『がんと向き合って』る患者が多数いることに
気づいてほしいのである。
明らかにすべきである。精巣がんは若年での発生が多いが、多くの場合抗がん剤治療に非常に良く反応し比較的高い確率で治癒が望める。
発見時に転移のあるステージⅢにおいても70%を超える5年生存率が見込める疾患である。
ここを触れずに再発がんと強調するのはいかがなものか。10人のうち7人に残ったという話である。
たとえば、同じ転移がんでも罹患数の圧倒的に多い肺がんでは1年生存率が50%、5年生存率は5%未満なのだ。
そう、予後の悪いガン患者からすれば治癒率の高いガンがうらやましくも思えるのである。
言い方は悪いが、治るガンで大騒ぎしているのが腹立たしくさえ思える。
昨年、乳がんで5年生存率50%と公表し現在療養されている芸能人の方もいるが、肺がん患者の視点では何と高い生存率だと感じる。
朝日新聞記者という視点のルポならなおさらのこと、もっと死の差し迫っている出口の見えない『がんと向き合って』る患者が多数いることに
気づいてほしいのである。
2013年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新聞記者らしい 言葉を巧みに使い 表現力が 素晴らしいです。それだけに リアル過ぎて 「この後 どうなるの? 何か読むのが 怖くなる」と思った本でした。
2007年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「陰あって光きわだつ」この言葉は本書の中に書かれていた一言である。
「がんの体験は多くのきっかけを与えてくれた。あの忌まわしいヤツめは、ひどい試練をもたらすと同時に、あらゆる授業をはるかに上回る学びの機会をくれたのだ。自分や他人の一生について、こんなに真剣に考えたことは今までなかったし、自分の弱さといや応なく向き合わされることもなかった。鈍感な「強者」になっていた自分に気がついたのも、世の中にあふれる幾多の苦しみや悲しみに思いをはせるようになったのも、すべてがんがきっかけだった」
この本は26歳の新聞記者が自分や家族をみつめながら、がんと闘う様を、克明に記した本だ。
文章もさすが新聞記者、とても読みやすく、分かり易い。是非お奨めしたい一冊である。
「がんの体験は多くのきっかけを与えてくれた。あの忌まわしいヤツめは、ひどい試練をもたらすと同時に、あらゆる授業をはるかに上回る学びの機会をくれたのだ。自分や他人の一生について、こんなに真剣に考えたことは今までなかったし、自分の弱さといや応なく向き合わされることもなかった。鈍感な「強者」になっていた自分に気がついたのも、世の中にあふれる幾多の苦しみや悲しみに思いをはせるようになったのも、すべてがんがきっかけだった」
この本は26歳の新聞記者が自分や家族をみつめながら、がんと闘う様を、克明に記した本だ。
文章もさすが新聞記者、とても読みやすく、分かり易い。是非お奨めしたい一冊である。
2007年7月12日に日本でレビュー済み
がんの闘病記という重い内容なのに、すんなり読める。しかも素直に感動できる。
文章の巧みさや表現の豊かさは、新聞記者ならでは。
本当の苦しみや辛さは、患者や家族でなければ分からないのだろうが、
本書では、がんの恐ろしさはもちろん、抗がん剤の副作用、再発の不安等々をリアルに
イメージできる。そして、まるでドラマのような奥さんとの結婚とその後の生活。
共に病気と闘ってきた姿に心から感動した。
再発を乗り越え、文庫化にあたって最近書いた「あとがき」も筆者の記者魂、
人生感が篭っている。一言一言が重い。
今後、紙面で筆者と奥様の記事を読むのが楽しみだ。
ますます元気で活躍して欲しいと願わずにいられない。
文章の巧みさや表現の豊かさは、新聞記者ならでは。
本当の苦しみや辛さは、患者や家族でなければ分からないのだろうが、
本書では、がんの恐ろしさはもちろん、抗がん剤の副作用、再発の不安等々をリアルに
イメージできる。そして、まるでドラマのような奥さんとの結婚とその後の生活。
共に病気と闘ってきた姿に心から感動した。
再発を乗り越え、文庫化にあたって最近書いた「あとがき」も筆者の記者魂、
人生感が篭っている。一言一言が重い。
今後、紙面で筆者と奥様の記事を読むのが楽しみだ。
ますます元気で活躍して欲しいと願わずにいられない。