私が右目の奥に痛みを感じて、iPadの使用をやめ、モバイルルーターも持ち歩かず、電話しかできないガラケーにかえて1か月半経ちました。
パソコンは輝度を落とし、ブルーライトを50%カットするメガネをかけて使用しています。
また、パソコンの使用時間を細かくメモしています。
こうして、初代iPadで自炊した本を読み始めてから毎日10時間以上、ブルーライトにさらしてきた目を休める生活に切り替えました。
現在、平均すると1時間以下のブルーライト接触時間です。
液晶テレビも2メートル以上離れて、輝度を落として視聴しています。
どんな変化があったでしょうか?
本書の著者と同じで、本当に目が楽、気分が爽快なのです。
とくに「視野が広がった」と強く感じています。
斜め後ろから、お子さんをチャイルドシートに乗せて走ってくる自転車が、視界の隅に入るようになって驚きました。
ブルーライトとの付き合い方を考える人、できるだけ制限したいと思う人、お子さんのスマホ中毒を治したいと思うお母さんには、本書は必読です。
以下、私が注目したポイントを紹介します。
人類誕生以来、地球環境は激変してきましたが、たったひとつ、普遍のものがあります
<それは地球の「自転」による光の明暗のリズムだ>(5ページ)
<そこで、地球に生きる生物はみな、太陽の光を最大限に活かして生き延びるため、太陽が昇っては沈む一日ほぼ24時間の周期に合わせて時を刻む「体内時計」を身につけた>(6ページ)
この1日24時間周期の体内リズム=サーカディアンリズムこそが、人類をはじめとする生物が、生き延びてきた根本のシステムだと言います。
では体内時計はどこにあるのか?
<僕たち人間の場合、それはちょうど目の奥のあたり、脳の視床下部にある「視交叉上核」(しこうさじょうかく)というところに存在することがわかってきた。
そして、眼の網膜で朝の「強く明るい光」をキャッチすると、その信号が視交叉上核に伝わって、眠りを誘うホルモン=メラトニンの分泌が抑えられて覚醒し、夕方になって暗くなってくると、メラトニンの分泌が活発になって眠くなってくる。体温や心拍、血圧や血糖値など、ヒトが健康に生きるために必要なあらゆる生理機能も、「覚醒と睡眠」のリズムに同調しながら、規則正しいリズムで変化している。
もうおわかりだろうか。この体時計を刺激する「強く明るい光」こそ、太陽の光に含まれる青い色=ブルーライトなのである>(7ページ)
重要な指摘ですね。常識として知っていても、知識として読み込んでおくべきものです。
光を見る人間の部位には、「第三の視細胞」が存在することがわかったという驚きの指摘があります。ですから、目の見えない人でも体内時計が機能しているわけですね。人間の潜在能力は凄いと思います。
問題は、サーカディアンリズムが狂うことで健康被害が起きることです。
<サーカディアンリズムの乱れは、睡眠障害やうつ状態はもちろん、肥満や糖尿病、高血圧といったメタボリックシンドロームやがんのリスクを高め、必要以上にエイジング(老化)を進めてしまう原因にもなりかねない。
実際、夜も明るい環境で過ごしたマウスは、わずか1週間ほどで体重が増加し始め、8週間後には糖尿病一歩手前の状態になってしまった、という研究報告もある>(9ページ)
健康に与えるダメージが大きい。これは子供たちにしっかり理解させませしょう。
もうひとつ大事なことがあります。
<もちろん、LED照明やLED液晶ディスプレイから放たれるブルーライトの量は、太陽光に含まれるブルーライトの量に比べれば、はるかに微弱だ。しかし、光によるダメージは「量×時間」に比例するため、たとえ少ない量でも長時間浴びることによるダメージは決して軽視できない>(11ページ)
加えてもうひとつ、これも重要な知識です。
<また、光の強さや照度は、「逆二乗の法則」といって距離の二乗に反比例する。つまり、距離が2倍になると4分の1の強さになるし、逆に距離が2分の1になれば4倍の強さに成る。スマホの場合、パソコンよりさらに目から近い距離でじっと見つめるため、ブルーライトの影響もより大きくなるということを、ぜひ覚えておこう>(58ページ)
皆さん自身、そしてお子さんには、この知識をしっかり学び、健康的なブルーライトとの付き合い方を考えていただきたいですね。
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ブルーライト 体内時計への脅威 (集英社新書) 新書 – 2013/11/15
坪田 一男
(著)
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パソコン、スマホ、テレビ……
LEDの光が人体にもたらす想定外の異変!
スマートフォン、タブレット、LED照明……今や日常生活の至るところで、我々が否応なく過剰に浴びているブルーライト。実は、その光は眼に、人体に深刻な影響を与えている。眼精疲労や加齢黄斑変性など眼への影響だけではなく、夜間に過剰なブルーライトを浴びると体内時計が壊れ、心身に変調をきたすのだ。
LEDディスプレイから発せられる、そうした光をカットするPCメガネの登場など世の中の関心が高まるなか、増え続けるブルーライトの使用に警鐘を鳴らし、対策を伝授する。
[著者情報]
坪田一男(つぼた かずお)
一九五五年東京生まれ。慶應義塾大学医学部眼科教授。日本抗加齢医学会理事長。八〇年慶應義塾大学医学部卒業後、日米の医師免許を取得。八五年米国ハーバード大学留学、八七年角膜クリニカルフェロー修了。高齢化社会の視力の問題にも視野を広げ、日本におけるアンチエイジング医学の研究と導入に本格的に取り組む。
LEDの光が人体にもたらす想定外の異変!
スマートフォン、タブレット、LED照明……今や日常生活の至るところで、我々が否応なく過剰に浴びているブルーライト。実は、その光は眼に、人体に深刻な影響を与えている。眼精疲労や加齢黄斑変性など眼への影響だけではなく、夜間に過剰なブルーライトを浴びると体内時計が壊れ、心身に変調をきたすのだ。
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[著者情報]
坪田一男(つぼた かずお)
一九五五年東京生まれ。慶應義塾大学医学部眼科教授。日本抗加齢医学会理事長。八〇年慶應義塾大学医学部卒業後、日米の医師免許を取得。八五年米国ハーバード大学留学、八七年角膜クリニカルフェロー修了。高齢化社会の視力の問題にも視野を広げ、日本におけるアンチエイジング医学の研究と導入に本格的に取り組む。
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日2013/11/15
- 寸法10.6 x 1.1 x 17.3 cm
- ISBN-104087207161
- ISBN-13978-4087207163
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対象商品: ブルーライト 体内時計への脅威 (集英社新書)
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登録情報
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- 言語 : 日本語
- 新書 : 200ページ
- ISBN-10 : 4087207161
- ISBN-13 : 978-4087207163
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 552,262位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月19日に日本でレビュー済み
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2019年12月20日に日本でレビュー済み
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まず、太陽光にもブルーライトは含まれていて、それが私たちのサーカディアンリズムを整えるのに必要だということには驚いた。
一方、スマホやパソコンからのブルーライトは私たちのサーカディアンリズムが狂う原因となるようだ。目への影響だけでなく、糖尿病などの生活習慣病にもつながる可能性があるらしい。
また、ブルーライトの悪影響だけでなく、どのようにブルーライトと付き合っていけばよいのか、ブルーライトの影響を軽減するにはどうしたらよいのかなどの情報も書かれている。
一度読んでみるべき本だと思う。
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一度読んでみるべき本だと思う。
2017年8月15日に日本でレビュー済み
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ブルーライトにフォーカスした体内時計の本です。
他の本に重複するところも多いですが、ブルーライトというキーワードで見ると情報量が多いと思います。
参考になりました。
他の本に重複するところも多いですが、ブルーライトというキーワードで見ると情報量が多いと思います。
参考になりました。
2016年12月7日に日本でレビュー済み
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書き込みがない模様という評価し良品とうそぶくこの勇優堂からは、二度と買わない。
2015年1月10日に日本でレビュー済み
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あおいろのひかりはすごいいいかんじにわかるかんじでしょうとおもいます
2014年2月12日に日本でレビュー済み
ブルーライトが人間の健康に与える影響について、現時点で分かっていることをまとめた本。
ブルーライトとはパソコン・スマホ・LED照明などから大量に出ている青い光のこと。
最近の医学的研究により、青い光が人間の健康や生活リズムに影響を与えていることがわかった。
健康を維持するためには、昼間はブルーライトを浴び、夜は浴びないようにすることが大切だと言う。
本書では、夜にブルーライトを過剰に浴びると、次のような悪影響があるとしている:
・夜眠れなくなり、朝の目覚めが悪くなる
・目が疲れやすくなり、目の病気になるリスクが高まる
・太りやすくなり、血圧や血糖値が上がり、糖尿病のリスクが高まる
このような悪影響を防ぐためには、以下のような対策をすれば良いようだ:
・朝食は決まった時間にたっぷり食べる
・朝〜昼はしっかりと太陽の光を浴びる
・日没後の照明は、白色ではなく黄色や赤っぽい色を選び、明るさは暗めにする
・日没後にパソコンを使う場合、ブルーライトをカットする眼鏡をかける
・寝る前の2時間は、パソコンやスマホを使わない
・寝るときは部屋を真っ暗にする
本書の主張がすべて正しいのかどうかは、私には分からない。
しかし、パソコンで長時間作業をすると目が疲れるのはよく経験している。
眼は人間にとって一生もの。
きちんと眼を保護することの大切さを改めて感じた。
ブルーライトとはパソコン・スマホ・LED照明などから大量に出ている青い光のこと。
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2014年1月4日に日本でレビュー済み
スマホとLED照明の普及による、人体とりわけ眼への悪影響を提示している。本書によると、スマホもLEDも紫外線に近いブルーライトを大量に発している。強く明るい「朝のような光」であるブルーライトは、網膜にダメージを与え、眼精疲労や視力低下の原因になる。また、深夜にブルーライトを見ると、網膜の中にある体内時計を司る器官が狂い、不眠になったり、腹時計が狂って深夜に暴食し、病気のリスクを高めるという。
体内時計と健康の関係、そのメカニズムが解明され始めたのは意外にもごく最近、15年前のこと。脳内にある組織の細胞の中に、時を発振する遺伝子が発見されてからだ。この「時計遺伝子」は脳内だけでなく、全身にある。脳内の時計遺伝子がマスター時計になり、全身の子時計の微妙なズレを制御している。ブルーライトを深夜に浴びたり昼夜逆転生活をしていると、時計遺伝子と体内時計の連携にも誤作動が生じ、肥満や骨粗しょう症、ガンの要因になる、と著者は警告する。
ガンや成人病予防、アンチエイジングのためには、寝る1時間前にはスマホやパソコンを止める、寝室は間接照明、少なくともLED照明を入れず、夜は照明を落とすといいようだ。著者はJINS眼鏡も使っているという。また、ブルーライトは悪いことばかりではなく、朝浴びることは体内時計には好ましいし、精神障害、認知症の治療にも役立つ。
体内時計の研究は始まってまだ日が浅く、我々もスマホやLEDを使い始めたばかりだ。著者らの研究、知見がすべて正しい情報かはわからない。しかし、わからないなら取りあえず安全である方を選ぶ方がいいだろう。手軽に安全策を取れるならなおさら。脱PC生活は難しいが、できるだけ夜は照明を落とすようにしたい。JINS眼鏡は「胡散臭いなあ」と思いながら掛けていたが、慶應眼科教授の著者が使ってるなら有効なのかな、とちょっと安心した。スマホ、PCを深夜使う人は本書で対策を知った方がいいと思う。
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2020年4月6日に日本でレビュー済み
全体的に関係のない話が多いです。例えばLED電球が発明されるまでの経緯やその発明をした教授の名前など、ブルーライトについての説明をかなり引き伸ばして一冊の本にした感じになっています。最終的に何をすればいいかはほとんど書かれていなくて、ただ夜はスマホなどの光を浴びないようにすること、日中は逆にきちんと光を浴びるようにすることくらいです。あとは著者の体験談が多くあって、家の中の電球を見直しましたとか、ブルーライトカットメガネを使っていますと言った当たり障りのない話が多めです。
新書なので過度な期待は良くないですが、内容が薄かったので星は低めにしました。
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