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悪いヤツほど出世する (日経ビジネス人文庫) 文庫 – 2018/3/2
ジェフリー・フェファー
(著),
村井 章子
(翻訳)
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☆ベストセラー『「権力」を握る人の法則』の著者が、世にはびこる欺瞞に満ちた「リーダーシップ論」を一刀両断。組織を動かす人々の「真実の姿」を赤裸々に明かした話題の書、待望の文庫化。
☆世間に流布しているリーダーの「あるべき姿」は、誠実で、謙虚で、思いやりにあふれ……、というものだ。しかし、そんなリーダーは、実際には組織で指導的立場についていたりはしない。
☆本書は、スタンフォード大学ビジネススクールの人気教授が、成功しているリーダーたちの本性、「自信過剰な人ほど出世しやすい」「状況に応じて、嘘をつく」「社員第一より、自分第一」など、真のリーダーの姿をあぶり出し、我々がそれにどう対処すべきかを教えてくれる。組織で働くひと、必読の一冊である。
☆世間に流布しているリーダーの「あるべき姿」は、誠実で、謙虚で、思いやりにあふれ……、というものだ。しかし、そんなリーダーは、実際には組織で指導的立場についていたりはしない。
☆本書は、スタンフォード大学ビジネススクールの人気教授が、成功しているリーダーたちの本性、「自信過剰な人ほど出世しやすい」「状況に応じて、嘘をつく」「社員第一より、自分第一」など、真のリーダーの姿をあぶり出し、我々がそれにどう対処すべきかを教えてくれる。組織で働くひと、必読の一冊である。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社日本経済新聞出版
- 発売日2018/3/2
- 寸法10.6 x 1.3 x 15.2 cm
- ISBN-104532198550
- ISBN-13978-4532198558
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商品の説明
著者について
ジェフリー・フェファー
スタンフォード大学ビジネススクール教授(トーマス・D・ディー2世記念講座)。専門は組織行動学。1979年よりスタンフォード大学で教鞭をとる。これまで13冊の著作を持ち、ハーバード大学ビジネススクール、ロンドン・ビジネススクール、IESEなどで客員教授や講師を務めている。著書に『「権力」を握る人の法則』などがある。
村井 章子
翻訳者。上智大学文学部卒業。経済・経営、環境関係の翻訳を主に手がけ、高い評価を得る。
スタンフォード大学ビジネススクール教授(トーマス・D・ディー2世記念講座)。専門は組織行動学。1979年よりスタンフォード大学で教鞭をとる。これまで13冊の著作を持ち、ハーバード大学ビジネススクール、ロンドン・ビジネススクール、IESEなどで客員教授や講師を務めている。著書に『「権力」を握る人の法則』などがある。
村井 章子
翻訳者。上智大学文学部卒業。経済・経営、環境関係の翻訳を主に手がけ、高い評価を得る。
登録情報
- 出版社 : 日本経済新聞出版 (2018/3/2)
- 発売日 : 2018/3/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4532198550
- ISBN-13 : 978-4532198558
- 寸法 : 10.6 x 1.3 x 15.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 12,485位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6位日経ビジネス人文庫
- - 86位MBA(経営学修士)
- - 1,609位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月9日に日本でレビュー済み
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勉強になりました。
2023年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は会社勤めの30歳のサラリーマンです。
いろいろな本に書かれている品行方正な部下にとって模範的なリーダーを
目指していましたが、この本に出会って考え方が変わりました。
世の中で著名な実績を上げている方は成果を出すために必ずしも
すべてにおいて模範的ではなく、”したたかさ”も兼ねそろえています。
その”したたかさ”の正体を学ぶ機会は日常でほとんどないのですが、
この本はそれを学べる貴重な機会を提供してくれます。
大事なのは一般的に言われるあるべきリーダー像としたたかさのバランスだと思います。
会社に勤めて最近なにかチームで上手く成果を出せなかったり、出世に悩んでいる方に
おすすめの一冊です。
いろいろな本に書かれている品行方正な部下にとって模範的なリーダーを
目指していましたが、この本に出会って考え方が変わりました。
世の中で著名な実績を上げている方は成果を出すために必ずしも
すべてにおいて模範的ではなく、”したたかさ”も兼ねそろえています。
その”したたかさ”の正体を学ぶ機会は日常でほとんどないのですが、
この本はそれを学べる貴重な機会を提供してくれます。
大事なのは一般的に言われるあるべきリーダー像としたたかさのバランスだと思います。
会社に勤めて最近なにかチームで上手く成果を出せなかったり、出世に悩んでいる方に
おすすめの一冊です。
2022年1月2日に日本でレビュー済み
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リーダーには理想的な人格者であることを世の人々は期待し、その期待にそうように、講演や本の出版が行われる。しかしそこに現実は反映されてはいないし、リアルを理想に変えていくのは並大抵のことではない。
だが異論を云わせてもらうと、社会は確実に良くなっている。50年前、100年前と比べれば、その差は
明白だ。今の現実的データと長い時間のなかでの社会の変化、その両方の視座が必要だ。
だが異論を云わせてもらうと、社会は確実に良くなっている。50年前、100年前と比べれば、その差は
明白だ。今の現実的データと長い時間のなかでの社会の変化、その両方の視座が必要だ。
2022年2月20日に日本でレビュー済み
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「リーダーはこうあるべき」という考え方は、なぜか固定されていた。しかし現実は違う。それも知っていた。それでも「理想のリーダー像」は求め続けなければいけないものと思い込んでいた。それがこの本を読んで覆った。確かにリーダーになる人はクセが強い。そんな人に合わせて、自分の気持ちとの違いを感じながら仕事をしていると、だんだん「これでいいのか」という気持ちが強くなる。そこからの対策を講じなければならなかったのだ。自分の利益を守ることを考えるべきだ。この本から学んだ。
2019年9月28日に日本でレビュー済み
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アメリカや日本に多く流布されているリーダーシップ論がいかに有害かを説明した本。
権力を握る人の法則を読んだ後に読むと良い。
権力を握る人の法則を読んだ後に読むと良い。
2020年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まさにこれは完璧な書物だ。
真実しか書かれていない。
この書籍を低評価する人物がいるなら、それこそ、この書籍にある最悪な上司、リーダーなのだろう。
人は自分の信じたモノしか理解しない。
リーダーや上司は、その典型である…とこの書籍の通りに。
これは、まさに人類の宝というべき本である。
紛う事なき真実であり、これを国が違うからと言うなら、それを語る人物こそ、知性が無いと言える。
人類なんて、皆同じ獣なのだから。
その最悪を理解できない、書籍にある、最悪な楽観主義者なのだろう。まさに楽観主義者ほど、早死にする。
これを読んで苦しくなり、絶望するだろう。だが、絶望こそ真実なのだ。真実こそ絶望なのだ。
これは、人類の教科書にすべき程の本であり、そして、どうして人類が苦しいのか?その理由の一端も書かれている。
再度、言おう。この本の通り、理想の上司、リーダーはいない。すべからく、上司とは悪魔なのだから。
そして、悪魔でしかなれない職業なのだら。
真実しか書かれていない。
この書籍を低評価する人物がいるなら、それこそ、この書籍にある最悪な上司、リーダーなのだろう。
人は自分の信じたモノしか理解しない。
リーダーや上司は、その典型である…とこの書籍の通りに。
これは、まさに人類の宝というべき本である。
紛う事なき真実であり、これを国が違うからと言うなら、それを語る人物こそ、知性が無いと言える。
人類なんて、皆同じ獣なのだから。
その最悪を理解できない、書籍にある、最悪な楽観主義者なのだろう。まさに楽観主義者ほど、早死にする。
これを読んで苦しくなり、絶望するだろう。だが、絶望こそ真実なのだ。真実こそ絶望なのだ。
これは、人類の教科書にすべき程の本であり、そして、どうして人類が苦しいのか?その理由の一端も書かれている。
再度、言おう。この本の通り、理想の上司、リーダーはいない。すべからく、上司とは悪魔なのだから。
そして、悪魔でしかなれない職業なのだら。
2020年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序盤は、リーダーシップの「産業」と「ビジネス」に対して強烈な批判をしている。
1.リーダーシップ産業は表の部分であり、裏の部分ではない。
2.他人の行動を変えるカギはまず先行刺激を与える。プライミング効果。
3.謙虚ではない。自己中心的、ナルシスト、目立ちたがり屋、積極性、これこそがリーダーの本質。
4.性格が仕事から影響をうける。「素の自分」の排除がリーダーに必要なのだ。
しかし、100pぐらいから本題に入ってきており、読み応えを感じる。
謙虚でなく、ナルシシズムのあるリーダーを推している。
~の研究によると、~の調査によると、など、それなりに裏付けをとって著者の主張をしている。
悪く言えば色々と分析しすぎだ。金を盗んだとか、傷害を起こしたというなら話は別だが、要するに、刑法に触れなければ大きな問題はないはずである。というのも我々は資本主義社会、つまり競争社会に生きている。ある意味、戦場である。身近で言えば、新人に仕事を取られない為に、お局が陥れる、なんてことはよくあることでしょう。。陥れた、いじめたからといって、お局が捕まる、などということはない。法に触れていないからだ。日常茶飯事のことである。
まとめとしては、現代企業のリーダーに殆ど生かされていないというリーダーシップ産業への強い批判、何故そうなのかという心理学を引用した分析、幹部たちの失態の羅列に尽きる、という印象だった。しかし実践で使える重要ポイントもちらほらあった。
出世や世渡りのノウハウを求めるのであれば、私は向谷氏のヤクザ式シリーズを薦める。
1.リーダーシップ産業は表の部分であり、裏の部分ではない。
2.他人の行動を変えるカギはまず先行刺激を与える。プライミング効果。
3.謙虚ではない。自己中心的、ナルシスト、目立ちたがり屋、積極性、これこそがリーダーの本質。
4.性格が仕事から影響をうける。「素の自分」の排除がリーダーに必要なのだ。
しかし、100pぐらいから本題に入ってきており、読み応えを感じる。
謙虚でなく、ナルシシズムのあるリーダーを推している。
~の研究によると、~の調査によると、など、それなりに裏付けをとって著者の主張をしている。
悪く言えば色々と分析しすぎだ。金を盗んだとか、傷害を起こしたというなら話は別だが、要するに、刑法に触れなければ大きな問題はないはずである。というのも我々は資本主義社会、つまり競争社会に生きている。ある意味、戦場である。身近で言えば、新人に仕事を取られない為に、お局が陥れる、なんてことはよくあることでしょう。。陥れた、いじめたからといって、お局が捕まる、などということはない。法に触れていないからだ。日常茶飯事のことである。
まとめとしては、現代企業のリーダーに殆ど生かされていないというリーダーシップ産業への強い批判、何故そうなのかという心理学を引用した分析、幹部たちの失態の羅列に尽きる、という印象だった。しかし実践で使える重要ポイントもちらほらあった。
出世や世渡りのノウハウを求めるのであれば、私は向谷氏のヤクザ式シリーズを薦める。
2018年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原著のタイトルはLeadership BS(Bull Shit)、上品に言うとリーダーシップ神話、下品に言うとリーダーシップ詐欺だ。日本にはリーダーシップ人材が不足している、というのは政治においても企業においても教育現場においてもここ数十年いわれ続けている。とくにバブル崩壊後、日本の政治が迷走し、経済が低迷し、世界における存在感が薄まるのに呼応するようにリーダーシップ教育の重要性が高らかに叫ばれるようになった。厄介なのは、求められるリーダー像が外的要因によってくるくるとかわることだ。危機や岐路においては意思の強いカリスマ的リーダーが求められ、平時においてはオーセンティックリーダーやサーバントリーダーが称賛され、意識高い系はいつなんどきもイーロン・マスクとスティーブ・ジョブズを教祖のように崇め奉る。つまるところ、その時代に最適化したリーダーを人は求める。それでリーダーシップ教育の本場であるところのアメリカでトランプみたいなリーダーが出てきてしまうわけだ。彼の存在はまさに近年のリーダーシップ教育の不毛さの象徴といえるだろう。
本書は、経営幹部や人事担当がリーダーシップ開発への多大な投資の成果を疑問視していることと、従業員の自社の経営者に対する信頼が損なわれる一方であることなどを調査データなどで具体的に示し、ビジネススクールを含めたリーダーシップ教育産業は欺瞞だらけであり、そろそろその限界と失敗を認めるべきだとまくしたてる。リーダーシップ教育では、謙虚で、誠実で、部下ファーストで、裏表のないリーダーこそ目指すべき姿と教えられるにもかかわらず、実際にリーダーになっている人をみれば、その真逆といっていい人物であることがほとんどだ。
たとえばアメリカではCEOの報酬は1965年には平均的社員の20倍だったのが、現在は200倍~300倍にもなっており、しかもこれは業績に連動したものではない。さらに、2008年の金融危機の際でも金融機関での役員更迭は1%未満だった。これが何を意味するかといえば、リーダーは「自分さえよければいい」という価値観で行動し、リーダー同士でそれを正当化し合い、許し合っているという話だ。これは何もビジネス界だけの話ではない。昨今の日本のスポーツ界を見ても協会や連盟のリーダーには理も情も徳も感じられない。
著者は、リーダーシップ教育産業の特徴のすべてが「オーセンティック・リーダーシップ」という概念に表れていると言う。このオーセンティック・リーダーシップは日本でもよく聞くようになったが、いまひとつしっくりくる訳語がなく、本書でも「本物のリーダーシップ」などと訳されている。日本語で言うと「言行一致」「知行合一」のようなニュアンスだろうか。よく、経営者が「座右の銘」としてこれらの言葉を出している。「本物のリーダー」にしても「言行一致」にしても、どういう場合にそれができているのかを客観的に判断する手段がないことが問題だ、と著者は指摘する。ある人がオーセンティックなリーダーであるかどうか。それは本人しかわからない。つまりひどく主観的なのだ。いきおいオーセンティック・リーダーシップについての説明はくどくて曖昧になる。オーセンティックリーダーの「出現率」についてのデータがどこにも存在しないというのも、もっともなことである。誰がどういう状態でオーセンティックリーダーシップを発揮しているのかはっきりとはわからない、そしてそういう能力なり資質なりを備えた人がいったいどれだけいるのかもまったくわからない、という状況で、オーセンティック・リーダーについて熱心に語ることは、宗教上の奇蹟を信じよと言う姿勢に近いいものがある。
リーダーシップ教育産業にかかわる人は、その効果や意義を信じて真摯に取り組んでいるのであり、決して役に立たないものを高額で売りつける詐欺のような輩ではない、ということは著者は百も承知だが、彼らが大真面目で教えている、自分に正直にあれとか、他人に誠実にあれ、といった徳目を信じて実践した人間が、騙されたり、自身のキャリアを危うくしたりという「実害を被る」可能性があることを問題視している。対策として、リーダーシップ開発セミナーを受講して世にも稀な素晴らしいリーダーたちの話を聴いて感動するよりも、組織のなかで実際に重要なポジションを与えられ、出世していく人をよく観察するこを著者はすすめる。彼らは正直で誠実だろうか? おそらく上司にとってそう「見える」人ではあるだろう。つまりはそういうことだ。実際に正直で誠実であることよりも、それ「らしく」ふるまえる人がリーダーになっている(もちろん、実際に正直で誠実であればなおのこといいが)。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ふろむだ著)という「錯覚資産」について書いた自己啓発本がベストセラーになっているが、リーダーとはつまり、この「錯覚資産」の資産家であるともいえよう。なんだか書いていて暗い気持ちになってきたが、本書の著者のいうとおり、完全な人間というものはいないわけで、完全なリーダーもビジネスおとぎ話かフェイクな自伝本にしか存在しない。よきリーダーも時代や環境がかわれば無能なリーダーになりえるし、逆もしかりだ。たとえばチャーチルのように。われわれにできることはシニカルになることではなく、組織においては、リーダーに過度に依存しない仕組みをつくり、個人においては不都合な真実に耐え、自分の身は自分で守ることだ。真実と向き合うことは往々にして不安や不快をもよおすものだが、ある種の解放感もある。
読んでいて思い出したのがカレン・フェランの『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です』。コンサルティングは百害あって一利なしということを業界経験者が生々しい実例を挙げて摘発、懺悔した良書でベストセラーにもなったが、やはり真実は夢や希望にくらべて、冷静は情熱に比べて受けが悪いものなのだろう。こういう暴露系の本は絶賛系の本に比べてロングセラーにはなりにくい。とても貴重な情報だけに勿体ない話だ。
本書は、経営幹部や人事担当がリーダーシップ開発への多大な投資の成果を疑問視していることと、従業員の自社の経営者に対する信頼が損なわれる一方であることなどを調査データなどで具体的に示し、ビジネススクールを含めたリーダーシップ教育産業は欺瞞だらけであり、そろそろその限界と失敗を認めるべきだとまくしたてる。リーダーシップ教育では、謙虚で、誠実で、部下ファーストで、裏表のないリーダーこそ目指すべき姿と教えられるにもかかわらず、実際にリーダーになっている人をみれば、その真逆といっていい人物であることがほとんどだ。
たとえばアメリカではCEOの報酬は1965年には平均的社員の20倍だったのが、現在は200倍~300倍にもなっており、しかもこれは業績に連動したものではない。さらに、2008年の金融危機の際でも金融機関での役員更迭は1%未満だった。これが何を意味するかといえば、リーダーは「自分さえよければいい」という価値観で行動し、リーダー同士でそれを正当化し合い、許し合っているという話だ。これは何もビジネス界だけの話ではない。昨今の日本のスポーツ界を見ても協会や連盟のリーダーには理も情も徳も感じられない。
著者は、リーダーシップ教育産業の特徴のすべてが「オーセンティック・リーダーシップ」という概念に表れていると言う。このオーセンティック・リーダーシップは日本でもよく聞くようになったが、いまひとつしっくりくる訳語がなく、本書でも「本物のリーダーシップ」などと訳されている。日本語で言うと「言行一致」「知行合一」のようなニュアンスだろうか。よく、経営者が「座右の銘」としてこれらの言葉を出している。「本物のリーダー」にしても「言行一致」にしても、どういう場合にそれができているのかを客観的に判断する手段がないことが問題だ、と著者は指摘する。ある人がオーセンティックなリーダーであるかどうか。それは本人しかわからない。つまりひどく主観的なのだ。いきおいオーセンティック・リーダーシップについての説明はくどくて曖昧になる。オーセンティックリーダーの「出現率」についてのデータがどこにも存在しないというのも、もっともなことである。誰がどういう状態でオーセンティックリーダーシップを発揮しているのかはっきりとはわからない、そしてそういう能力なり資質なりを備えた人がいったいどれだけいるのかもまったくわからない、という状況で、オーセンティック・リーダーについて熱心に語ることは、宗教上の奇蹟を信じよと言う姿勢に近いいものがある。
リーダーシップ教育産業にかかわる人は、その効果や意義を信じて真摯に取り組んでいるのであり、決して役に立たないものを高額で売りつける詐欺のような輩ではない、ということは著者は百も承知だが、彼らが大真面目で教えている、自分に正直にあれとか、他人に誠実にあれ、といった徳目を信じて実践した人間が、騙されたり、自身のキャリアを危うくしたりという「実害を被る」可能性があることを問題視している。対策として、リーダーシップ開発セミナーを受講して世にも稀な素晴らしいリーダーたちの話を聴いて感動するよりも、組織のなかで実際に重要なポジションを与えられ、出世していく人をよく観察するこを著者はすすめる。彼らは正直で誠実だろうか? おそらく上司にとってそう「見える」人ではあるだろう。つまりはそういうことだ。実際に正直で誠実であることよりも、それ「らしく」ふるまえる人がリーダーになっている(もちろん、実際に正直で誠実であればなおのこといいが)。
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』(ふろむだ著)という「錯覚資産」について書いた自己啓発本がベストセラーになっているが、リーダーとはつまり、この「錯覚資産」の資産家であるともいえよう。なんだか書いていて暗い気持ちになってきたが、本書の著者のいうとおり、完全な人間というものはいないわけで、完全なリーダーもビジネスおとぎ話かフェイクな自伝本にしか存在しない。よきリーダーも時代や環境がかわれば無能なリーダーになりえるし、逆もしかりだ。たとえばチャーチルのように。われわれにできることはシニカルになることではなく、組織においては、リーダーに過度に依存しない仕組みをつくり、個人においては不都合な真実に耐え、自分の身は自分で守ることだ。真実と向き合うことは往々にして不安や不快をもよおすものだが、ある種の解放感もある。
読んでいて思い出したのがカレン・フェランの『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です』。コンサルティングは百害あって一利なしということを業界経験者が生々しい実例を挙げて摘発、懺悔した良書でベストセラーにもなったが、やはり真実は夢や希望にくらべて、冷静は情熱に比べて受けが悪いものなのだろう。こういう暴露系の本は絶賛系の本に比べてロングセラーにはなりにくい。とても貴重な情報だけに勿体ない話だ。