終戦直後の旧軍関係者とかGHQが作ろうとしたインテリジェンス組織もあまりうまくいかず
そこからは警察や自衛隊や公安や外務省と別の省庁が縦割りで情報組織を作ろうとしたが
アメリカ軍の下請けみたいなことになって忸怩たるものもあった
冷戦後に政治主導で再構築がされてインテリジェンスコミュニティが出来ていった
警察官僚が他の省庁の組織にも人を送り込んでいて、連携を重視する警察官僚の努力もあった
首相の前で各組織がブリーフィングをやるようになると出し惜しみしなくなったという
情報収集衛星の登場もあって、自律的にインテリジェンスが出来るようになった
作中で触れられていなかった点としては、情報収集衛星のベースになっただいちシリーズとかがあって
そういう地球観測の研究がインテリジェンスを支えてる面がある
同様に地道な世界各地の地域研究もインテリジェンスの基盤になっている
そういう研究の基盤作りもまたインテリジェンスの発展になる、という視点もほしい
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日本インテリジェンス史-旧日本軍から公安、内調、NSCまで (中公新書 2710) 新書 – 2022/8/22
小谷 賢
(著)
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「国家の知性」の暗闘でたどる戦後75年の秘史
情報分析や防諜活動を行い、国家の政策決定を補佐するインテリジェンス。公安や外交、防衛を担う「国家の知性」である。戦後日本では、軍情報部の復活構想が潰えたのち、冷戦期に警察と内閣調査室を軸に再興。公安調査庁、自衛隊や外務省の情報部門と、共産主義陣営に相対した。冷戦後はより強力な組織を目指し、NSC(国家安全保障会議)創設に至る。CIA事案やソ連スパイ事件など豊富な事例を交え、戦後75年の秘史を描く。
■本書の目次■
まえがき
序章 インテリジェンスとは何か
・インテリジェンスの予算と人員
・情報の扱い方
・「縦割り」の日本
第1章 占領期の組織再編
1 旧陸海軍のインテリジェンス
・軍情報部の復活構想
・GHQと旧日本軍人の情報活動
2 公安系インテリジェンス
・警察と公安調査庁
・共産主義勢力の監視
・外事警察の復活
まとめ
第2章 中央情報機構の創設
1 内閣総理大臣官房調査室
・戦後日本のインテリジェンスの父・吉田茂
・CIAと緒方竹虎
・「日本版CIA」調査室
2 村井闇ドル事件
・調査室と外務省の対立
・トライアングルの瓦解
3 ラストボロフ事件
・ソ連の対日工作
・協力者、情報源
4 内閣調査室への改編
・組織の確立
・内調の言論工作
まとめ
第3章 冷戦期の攻防
1 日本の再軍備化と軍事インテリジェンス
・陸上自衛隊幕僚監部第二部
・調査隊(CIC)、特別勤務班(別班、ムサシ機関)
2 秘匿される通信傍受活動
・通信傍受、暗号解読
・自衛隊の「別室」
・警察庁の「ヤマ」と拉致事件
3 冷戦期の公安警察と公安調査庁
・警察庁の隠密組織「サクラ」「チヨダ」
・公安調査庁の東京五輪
4 外務省の対外インテリジェンス
5 迷走する秘密保護法制
・スパイ防止法
・岸信介と石田博英
・核は持ち込まれていたのか?
6 ソ連スパイ事件
・KGBの手に落ちた元陸自陸将補
・親日的なスパイ
7 ベレンコ亡命事件
8 秘密組織「調別」と大韓航空機撃墜事件
・米軍・NSAとの共同作戦
・中曽根と後藤田の決断
9 中央情報機構の再編
・「情報が回らない、上がらない、漏れる」
・合同情報会議
まとめ
第4章 冷戦後のコミュニティの再編
1 冷戦後の公安組織
・北朝鮮の脅威、地下鉄サリン事件、日本赤軍
・イスラム過激テロ
・公安調査庁の対外進出
・検察・警察のくびき
2 米国からの自立とコミュニティの統合
・「日本版007」外務省のIAS
・防衛庁情報本部の誕生
・制服組の反発
・陸自の中央情報隊
・内閣衛星情報センターの創設、米国の圧力
・国産の情報収集衛星
3 中央情報機構の改革
4 インテリジェンス改革をめぐる提言
・庇護者、町村信孝
・英国のMI6モデル
・第一次安倍政権の「予言の書」
5 冷戦後の機密漏洩事件
・秘密保全体制の弱さ
・防衛庁・自衛隊の情報漏洩
・イージス艦情報漏洩事件
まとめ
第5章 第二次安倍政権時代の改革
1 特定秘密保護法
・政官トライアングルの再来
・民主党政権による検討
・自民党政権による制定
・特定秘密とは何か
・罰則規定と秘密の開示制度
・情報監視審査会、公文書管理監、会計検査院
2 国家安全保障会議(NSC)と国家安全保障局(NSS)
・新たな顧客の誕生
・内調とNSSの関係
・米・英との違い
3 国際テロ情報収集ユニット(CTU-J)
・外務と警察の攻防
・CTU-Jの任務
・対外情報機関の先駆け
まとめ
終 章 今後の課題
・現場レベル
・公開情報とサイバー対策
・偽情報
・A4用紙1枚の分析ペーパー
・戦略レベル――経済安全保障
・ファイブ・アイズ
・国民への説明責任
あとがき
注記一覧
参考文献
情報分析や防諜活動を行い、国家の政策決定を補佐するインテリジェンス。公安や外交、防衛を担う「国家の知性」である。戦後日本では、軍情報部の復活構想が潰えたのち、冷戦期に警察と内閣調査室を軸に再興。公安調査庁、自衛隊や外務省の情報部門と、共産主義陣営に相対した。冷戦後はより強力な組織を目指し、NSC(国家安全保障会議)創設に至る。CIA事案やソ連スパイ事件など豊富な事例を交え、戦後75年の秘史を描く。
■本書の目次■
まえがき
序章 インテリジェンスとは何か
・インテリジェンスの予算と人員
・情報の扱い方
・「縦割り」の日本
第1章 占領期の組織再編
1 旧陸海軍のインテリジェンス
・軍情報部の復活構想
・GHQと旧日本軍人の情報活動
2 公安系インテリジェンス
・警察と公安調査庁
・共産主義勢力の監視
・外事警察の復活
まとめ
第2章 中央情報機構の創設
1 内閣総理大臣官房調査室
・戦後日本のインテリジェンスの父・吉田茂
・CIAと緒方竹虎
・「日本版CIA」調査室
2 村井闇ドル事件
・調査室と外務省の対立
・トライアングルの瓦解
3 ラストボロフ事件
・ソ連の対日工作
・協力者、情報源
4 内閣調査室への改編
・組織の確立
・内調の言論工作
まとめ
第3章 冷戦期の攻防
1 日本の再軍備化と軍事インテリジェンス
・陸上自衛隊幕僚監部第二部
・調査隊(CIC)、特別勤務班(別班、ムサシ機関)
2 秘匿される通信傍受活動
・通信傍受、暗号解読
・自衛隊の「別室」
・警察庁の「ヤマ」と拉致事件
3 冷戦期の公安警察と公安調査庁
・警察庁の隠密組織「サクラ」「チヨダ」
・公安調査庁の東京五輪
4 外務省の対外インテリジェンス
5 迷走する秘密保護法制
・スパイ防止法
・岸信介と石田博英
・核は持ち込まれていたのか?
6 ソ連スパイ事件
・KGBの手に落ちた元陸自陸将補
・親日的なスパイ
7 ベレンコ亡命事件
8 秘密組織「調別」と大韓航空機撃墜事件
・米軍・NSAとの共同作戦
・中曽根と後藤田の決断
9 中央情報機構の再編
・「情報が回らない、上がらない、漏れる」
・合同情報会議
まとめ
第4章 冷戦後のコミュニティの再編
1 冷戦後の公安組織
・北朝鮮の脅威、地下鉄サリン事件、日本赤軍
・イスラム過激テロ
・公安調査庁の対外進出
・検察・警察のくびき
2 米国からの自立とコミュニティの統合
・「日本版007」外務省のIAS
・防衛庁情報本部の誕生
・制服組の反発
・陸自の中央情報隊
・内閣衛星情報センターの創設、米国の圧力
・国産の情報収集衛星
3 中央情報機構の改革
4 インテリジェンス改革をめぐる提言
・庇護者、町村信孝
・英国のMI6モデル
・第一次安倍政権の「予言の書」
5 冷戦後の機密漏洩事件
・秘密保全体制の弱さ
・防衛庁・自衛隊の情報漏洩
・イージス艦情報漏洩事件
まとめ
第5章 第二次安倍政権時代の改革
1 特定秘密保護法
・政官トライアングルの再来
・民主党政権による検討
・自民党政権による制定
・特定秘密とは何か
・罰則規定と秘密の開示制度
・情報監視審査会、公文書管理監、会計検査院
2 国家安全保障会議(NSC)と国家安全保障局(NSS)
・新たな顧客の誕生
・内調とNSSの関係
・米・英との違い
3 国際テロ情報収集ユニット(CTU-J)
・外務と警察の攻防
・CTU-Jの任務
・対外情報機関の先駆け
まとめ
終 章 今後の課題
・現場レベル
・公開情報とサイバー対策
・偽情報
・A4用紙1枚の分析ペーパー
・戦略レベル――経済安全保障
・ファイブ・アイズ
・国民への説明責任
あとがき
注記一覧
参考文献
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2022/8/22
- 寸法1.5 x 10.9 x 17.3 cm
- ISBN-104121027108
- ISBN-13978-4121027108
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商品の説明
著者について
小谷賢
1973年京都府生まれ.立命館大学卒業、ロンドン大学キングス・カレッジ大学院修士課程修了.京都大学大学院博士課程修了.博士(人間・環境学).英国王立統合軍防衛安保問題研究所(RUSI)客員研究員,防衛省防衛研究所戦史研究センター主任研究官,防衛大学校兼任講師などを経て,2016年より日本大学危機管理学部教授.著書『日本軍のインテリジェンス』(講談社選書メチエ,第16回山本七平賞奨励賞),『インテリジェンス』(ちくま学芸文庫),『インテリジェンスの世界史』(岩波現代全書),『日英インテリジェンス戦史』(ハヤカワ文庫NF).訳書『CIAの秘密戦争』(マーク・マゼッティ,監訳,早川書房),『特務』(リチャード・J・サミュエルズ,日本経済新聞出版).
1973年京都府生まれ.立命館大学卒業、ロンドン大学キングス・カレッジ大学院修士課程修了.京都大学大学院博士課程修了.博士(人間・環境学).英国王立統合軍防衛安保問題研究所(RUSI)客員研究員,防衛省防衛研究所戦史研究センター主任研究官,防衛大学校兼任講師などを経て,2016年より日本大学危機管理学部教授.著書『日本軍のインテリジェンス』(講談社選書メチエ,第16回山本七平賞奨励賞),『インテリジェンス』(ちくま学芸文庫),『インテリジェンスの世界史』(岩波現代全書),『日英インテリジェンス戦史』(ハヤカワ文庫NF).訳書『CIAの秘密戦争』(マーク・マゼッティ,監訳,早川書房),『特務』(リチャード・J・サミュエルズ,日本経済新聞出版).
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2022/8/22)
- 発売日 : 2022/8/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 296ページ
- ISBN-10 : 4121027108
- ISBN-13 : 978-4121027108
- 寸法 : 1.5 x 10.9 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 60,580位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 314位中公新書
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- カスタマーレビュー:
著者について
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日本大学危機管理学部教授。立命館大学卒業、ロンドン大学キングスカレッジ修士課程修了、京都大学大学院博士課程修了。防衛省防衛研究所主任研究官、防衛大学校講師、英国王立統合軍防衛安保問題研究所(RUSI)客員研究員等を経て、2016年より現職。専門はイギリス政治外交史、インテリジェンス研究。主な著作に『イギリスの情報外交』、『日本軍のインテリジェンス』、『モサド』、『インテリジェンス』、『インテリジェンスの世界史』、『日英インテリジェンス戦史』等がある。
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2023年11月8日に日本でレビュー済み
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朧気に全然のインテリジェンスと比べ、戦後聞こえてこないインテリジェンスの流れが何となくわかって嬉しかった。特に冷戦後、町村氏→安倍元総理へ加速ていく内容は嬉しいものがあります。
ただ、専門用語が多く、各組織の概要もぼんやりしている(書けないのかもしれないが)し、縦割りの感を否めないことろが難しい問題だとは認識します。
内容が腑に落ちるところまで入ってこなかったのは、自身の知識不足を痛感するところです。
ただ、専門用語が多く、各組織の概要もぼんやりしている(書けないのかもしれないが)し、縦割りの感を否めないことろが難しい問題だとは認識します。
内容が腑に落ちるところまで入ってこなかったのは、自身の知識不足を痛感するところです。
2022年9月4日に日本でレビュー済み
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諜報、スパイ摘発、公安と言われてきた業務・活動が、インテリジェンスと名前が変わっただけで、すいぶん高級になった感じで、未だに馴染めないが、「改名」によるイメージアップは重要ということだろう。
それで、そのインテリジェンスコミュニティ、インテリジェンス組織の戦後日本史である。
現在日本のインテリジェンス組織としては、「内閣情報調査室」「外務省国際情報統括官組織」「防衛省情報本部」「警察庁外事情報部」「公安調査庁」「国際テロ情報収集ユニット」が活動していると言われる。
著者は1973年生まれ。防衛省防衛研究所等を経て、最近危機管理が大きな話題となった日本大学危機管理学部教授。インテリジェンス、インテリジェンス史に関する本を何冊も出しておられる。不勉強な私は本書が初めての読書体験。
ちょっと難しい本だが、各章の最後にまとめが置かれている。短いものだが、読んだことの整理になっていてありがたい。これがないと、インテリジェンス史の迷路に入り込んでしまいそう。
初心者ということで、やはり具体的な事件の裏側が入りやすく、面白かった。
村井闇ドル事件、ラストボロフ事件、ソ連スパイ事件、大韓航空機撃墜事件。
しかし、インテリジェンス組織に親近感は持てない。
それで、そのインテリジェンスコミュニティ、インテリジェンス組織の戦後日本史である。
現在日本のインテリジェンス組織としては、「内閣情報調査室」「外務省国際情報統括官組織」「防衛省情報本部」「警察庁外事情報部」「公安調査庁」「国際テロ情報収集ユニット」が活動していると言われる。
著者は1973年生まれ。防衛省防衛研究所等を経て、最近危機管理が大きな話題となった日本大学危機管理学部教授。インテリジェンス、インテリジェンス史に関する本を何冊も出しておられる。不勉強な私は本書が初めての読書体験。
ちょっと難しい本だが、各章の最後にまとめが置かれている。短いものだが、読んだことの整理になっていてありがたい。これがないと、インテリジェンス史の迷路に入り込んでしまいそう。
初心者ということで、やはり具体的な事件の裏側が入りやすく、面白かった。
村井闇ドル事件、ラストボロフ事件、ソ連スパイ事件、大韓航空機撃墜事件。
しかし、インテリジェンス組織に親近感は持てない。
2023年6月12日に日本でレビュー済み
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実際に日本のインテリジェンスに関して政府に提言している学者だけあって、単なる話題本ではないしっかりとした歴史書です。とかくインテリジェンスに関する本に多い「僕、こんなことも知ってますよ」とか「こんなことが裏で起きているんですよ、怖いでしょ」という書き方がほとんど見られないのは、やはり著者がしっかりとした学術的背景に基づいて書いているからなのでしょう。報道関係の作家の方々にもこういう姿勢を学んでほしいですね
2022年12月11日に日本でレビュー済み
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取り上げられている旧ソ連のスパイ事件なども「こんなことがあったな」と思い出します。内閣官房長官でもあった石田博英が「フーバー」のコードネームを持つKGBのエージェントだったことをアメリカ議会で証言したレフチェンコ事件やMIG23亡命など、今では信じられないことだな、と。
当時はスパイ防止法などもなく、戦前の陸軍と海軍の対立などが持ち越されたような縦割り行政がインテリジェンスの世界も続いたのは改めて驚きます。
ベレンコ中尉がミグ25で亡命した時も自衛隊基地に着陸すれば問題なかったのに、燃料不足から民間空港に降りたことから、各省庁がしゃしゃり出て、税関が密輸品として扱うことも検討していたというあたりは笑えました(p.112)。
こうしたインテリジェンスの縦割り行政は敗戦後、旧軍関係者はインテリジェンス活動を通じて占領軍に取り入り、影響力を回復しようとしたのに失敗したのと、当時の喫緊の課題は日本国内の治安だったため、防衛庁・自衛隊の情報部門の要職は警察官僚が独占した、という事情があったようです。本来はインテリジェンスを束ねるべき内閣調査室長のほか公安調査庁も活動していましたが、冷戦期の日本のインテリジェンスは、米国の下請けとして機能していたとのこと。
「情報が回らない、上がらない、漏れる」という停滞した状況が変化したのは冷戦後のことで、防衛庁情報本部や内閣衛星情報センターが新設されたあたりから。衛星を自主開発したのは米軍施設などを撮影できないシャッターコントロールを受けるのを嫌ったとのこと(p.160)
そして本格的なインテリジェンス改革を実現したのは第二次安倍晋三政権で、内閣情報調査室がインテリジェンス・コミュニティーの中核となり、国家安全保障会議(NSC)と有機的に結びついた、という歴史の流れが把握できます。
『インテリジェンス都市・江戸』藤田覚、朝日新書によると、江戸幕府は御庭番衆、目付、勘定奉行、京都所司代から江戸と京都、長崎に町奉行を置く鉄壁の情報収集体制を整えていたということですが、約200年ぶりにインテリジェンス改革がなされたということでしょうか。
当時はスパイ防止法などもなく、戦前の陸軍と海軍の対立などが持ち越されたような縦割り行政がインテリジェンスの世界も続いたのは改めて驚きます。
ベレンコ中尉がミグ25で亡命した時も自衛隊基地に着陸すれば問題なかったのに、燃料不足から民間空港に降りたことから、各省庁がしゃしゃり出て、税関が密輸品として扱うことも検討していたというあたりは笑えました(p.112)。
こうしたインテリジェンスの縦割り行政は敗戦後、旧軍関係者はインテリジェンス活動を通じて占領軍に取り入り、影響力を回復しようとしたのに失敗したのと、当時の喫緊の課題は日本国内の治安だったため、防衛庁・自衛隊の情報部門の要職は警察官僚が独占した、という事情があったようです。本来はインテリジェンスを束ねるべき内閣調査室長のほか公安調査庁も活動していましたが、冷戦期の日本のインテリジェンスは、米国の下請けとして機能していたとのこと。
「情報が回らない、上がらない、漏れる」という停滞した状況が変化したのは冷戦後のことで、防衛庁情報本部や内閣衛星情報センターが新設されたあたりから。衛星を自主開発したのは米軍施設などを撮影できないシャッターコントロールを受けるのを嫌ったとのこと(p.160)
そして本格的なインテリジェンス改革を実現したのは第二次安倍晋三政権で、内閣情報調査室がインテリジェンス・コミュニティーの中核となり、国家安全保障会議(NSC)と有機的に結びついた、という歴史の流れが把握できます。
『インテリジェンス都市・江戸』藤田覚、朝日新書によると、江戸幕府は御庭番衆、目付、勘定奉行、京都所司代から江戸と京都、長崎に町奉行を置く鉄壁の情報収集体制を整えていたということですが、約200年ぶりにインテリジェンス改革がなされたということでしょうか。
2022年10月27日に日本でレビュー済み
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某週刊誌での煽り書評に釣られダウンロードしたクチですが、結果的に良書に出会えたことは僥倖です。
・地に足の着いた調査と聞き取りに裏付けられた膨大な情報が淡々と整理され、戦後の日本インテリジェンス史の俯瞰図とするという狙いは達成されているとお見受けします。終章も白眉です。
・文体も構成も読み物というより“参考書”に近いのですが、各章のまとめも秀逸でリポートの書き方の勉強にもなります。
・よって「ハッタリとホラ話全開のノビー落合風のトンデモ」が介在する余地はございませんでした。自戒をこめて。
・ただ、名前を聞くだに怪しさ爆発の政財界のあの方この方、週刊誌でおなじみのアベ近辺の方々などもあちこち出没(電子版では各人の顔写真が頁全面と強烈)しますから私のような素人の俗人としても楽しめる部分は多い(かな?)。
・CTU-Jの初戦果があのヤローの救出劇だったとかの笑いどころも。
終戦直後から現代までの怪人オールスター勢ぞろいを楽しんだ自分は本書の読み方を間違えているのかもしれません。
実は本書自体が丸ごとディスインフォメーションだった・・というオチも期待しますがそうもいかないでしょう。すみません。
※A元首相の顔写真、(~2022)とのキャプに寂寥感。合掌です。
・地に足の着いた調査と聞き取りに裏付けられた膨大な情報が淡々と整理され、戦後の日本インテリジェンス史の俯瞰図とするという狙いは達成されているとお見受けします。終章も白眉です。
・文体も構成も読み物というより“参考書”に近いのですが、各章のまとめも秀逸でリポートの書き方の勉強にもなります。
・よって「ハッタリとホラ話全開のノビー落合風のトンデモ」が介在する余地はございませんでした。自戒をこめて。
・ただ、名前を聞くだに怪しさ爆発の政財界のあの方この方、週刊誌でおなじみのアベ近辺の方々などもあちこち出没(電子版では各人の顔写真が頁全面と強烈)しますから私のような素人の俗人としても楽しめる部分は多い(かな?)。
・CTU-Jの初戦果があのヤローの救出劇だったとかの笑いどころも。
終戦直後から現代までの怪人オールスター勢ぞろいを楽しんだ自分は本書の読み方を間違えているのかもしれません。
実は本書自体が丸ごとディスインフォメーションだった・・というオチも期待しますがそうもいかないでしょう。すみません。
※A元首相の顔写真、(~2022)とのキャプに寂寥感。合掌です。
2023年1月1日に日本でレビュー済み
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小谷さんの著書は割と高いので、割とリーズナブルな本です。戦後からほぼ現在までのインテリジェンスの流れ。戦争直後は?が多いものの当時の高校教師が玉音放送後からの現代史を教科書を使わずに、板書のみの授業でやってもらったので、復習になりました。大韓航空やオウム真理教なども縦割り行政の壁の中での調整が見もののドラマが分かりました。
2022年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本のおけるインテリジェンスの歴史、現状、問題点等がよく分かりました。これを押さえないと、防衛と言っても空虚ですよね。