プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ローズマリーのあまき香り 単行本(ソフトカバー) – 2023/4/26
購入オプションとあわせ買い
1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演された「スカボロゥの祭り」で主役を務めたクレスパン。
警察の調べによると、彼女は2幕と3幕の間の休憩時間の最中に、専用の控室で撲殺されたという。
しかし3幕以降も舞台は続行された。
さらに観客たちは、最後までクレスパンの踊りを見ていた、と言っていてーー?
名探偵・御手洗潔も活躍、島田荘司待望の長編新作!
- 本の長さ672ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2023/4/26
- 寸法14.3 x 4.1 x 19.5 cm
- ISBN-10406531240X
- ISBN-13978-4065312407
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
著者について
1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2023/4/26)
- 発売日 : 2023/4/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 672ページ
- ISBN-10 : 406531240X
- ISBN-13 : 978-4065312407
- 寸法 : 14.3 x 4.1 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 118,861位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 33,448位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
島田 荘司 1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。
1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビュー。アジアを中心に海外でもその作品は数多く翻訳されベストセラーとなっている。
国内で本格ミステリーの代表的作家であるばかりでなく、アジア各国でも「推理之神(GOD OF MYSTERY)」と尊敬されている。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や、台湾・皇冠文化出版有限公司が主催する中国語によるミステリー新人賞「島田荘司推理小説賞」の選考委員をつとめるなど、後進の育成にも尽力している。
Soji Shimada
Soji Shimada was born in 1948 in Hiroshima, Japan.
After graduating from Musashino Art University in Tokyo, he makes his sensational debut with ""The Tokyo Zodiac Murders"" in 1981.
He is regarded as one of the leading figures of Logic (Honkaku) Mystery in Japan, and is even revered as the ""God of Mystery"" throughout Asia.
His works have been translated into Chinese, Korean, Thai, French, and English.
Mr.Shimada is also an ardent promoter of blossoming mystery authors, and recently inaugurated ""The City of Roses Fukuyama Mystery Award Competition"" in his hometown and ""The Soji Shimada Logic Mystery Award Competition"" with Taiwan's Crown Publishing Company.
He serves on the selection committee for both competitions.
"
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
今『島田荘司全集』もIからVIIIまで読了していて、島田荘司の全作品のコンプリートも近づいてきた。島田荘司の手練手管はほぼ知り尽くしていると思う。その上での最新作、しかもミタライということで読者としても容赦なく読むわけだが、島田荘司の基本である、
・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう
が、ほぼ完全なカタチで構築されている。しかもそれが、歴史や宗教、そして脳科学(ブロードマンの脳地図も出てくる)、ユダヤ人とユダヤ教、カザール王国に、ロックフェラー(この作品では、『ウォールフェラー』になっているが・・)、そしてバレエと様々な要素を見事に組み合わせて構築されている。その深さにまず驚く。
ぼくは、2019年6月にロシアのサンクトペテルブルクに旅行し、そこでバレエを観てきた。演目はチャイコフスキーの『白鳥の湖』だった。世界トップのマリインスキーではなかったのだが、それでもロシアのバレリーナ、特に白鳥を演じたバレリーナの素晴らしさは格別だった。その様が、この本を読んでいて鮮やかに蘇ってきた。ロシアでは、今でもバレリーナは、全て『公務員』だったと思う。その共産圏独特の凄さが彼女たちのバレエには間違いなくあった。
それを見事な構成力で描いてみせる。その筆力に唸ってしまう。こんな小説は、島田荘司以外には書けないと思う。
『島田荘司全集』もIからVIIIまでの作品を読み、それ以降の傑作群をほぼ読了し、最新作の本作を読み、そのベクトルの指す方向の確かさ・強さに圧倒される。
ミステリー愛好者なら絶対に読み逃してはならない一冊である。
「ユダヤ教」「キリスト教」「聖書」「ナチスの狂気」「人体実験」「白鳥の湖に代表されるバレエ芸術」「数の概念」「不思議の国のアリス」そして「ニューヨーク」「館的要素の建築物」などなど著者の博識はとどまることを知らない『大河』です。
ミステリとしては550ページを読み倒して初めて明かされる『真実』がありますので多少「?」となりました。でも確かに読むだけで「ローズマリー」の香り漂う不思議な読後感を味わうことができました。
トリック的には特に新鮮さは感じなかった。どちらかというと冒険小説みたいな感じだった。
興味深かったのは、近年ネット上でよく見られる反グローバリズム的な考えが御手洗潔の言動に見られること。時代の流れをとらえている点は評価したい。
現在と過去をリンクさせ、そのリンクに人間の愚かさ、悲しさを感じる。
繰り返すことは、愚かなこと。学ばないことが罪なのだと。
ミステリを超越した、深く染み込み内容だ。
重々しい事実があり、ほんの少し救いがある。
読んでよかった。
「これ、ノックスの10戒にも、ヴァン・ダインの20則にも違反してない?」
と思ってしまいました。
自分は推理小説・探偵小説・サスペンスが好きですが、トリックを最優先に置いて楽しむタイプではありません。
そういった立ち位置とシリーズのファンの観点から言うと、この小説は文句なしで楽しめました。
島田荘司の作品は、登場人物の心情描写の美しさが特徴だと思っています。ただ感傷的な訳ではなく、時にファンタジーや一見関連のない物語の顔を借りて描かれる描写には、美しくも人間味が溢れていて愛おしくなります。
描かれている感情が決して美しいだけのものではなくとも、受け入れることが出来る。
本筋から外れたように見える部分も楽しく読ませる手腕は健在で嬉しかったです。
むしろ作品を重ねて良い意味で優しく、取っ付きやすくなったかな?とも思いました。
(前作の「屋上の道化たち」は悪い意味で登場人物ほぼ全員がどこにでも居るような風情の人間味に溢れすぎており、あまりに誰も物事を深く考えていない様子に辟易し途方に暮れさせられました…。そのため今回も実は警戒しながら読み始めたのですが、全くの杞憂でした)
ネタバレがないようにレビューを書いているので内容がふんわりしていますが、シリーズファンなら読んで損はない小説かと思います。前提知識もそこまで要しないため、シリーズ初読でも楽しめるのではないでしょうか。
追記:余韻を感じさせる本作のタイトルも素敵でした。
商品紹介でもある様に事件が起きた期間が占星術殺人事件の前という事もあり、御手洗の関わり方が気になっていましたが。
御手洗シリーズ中期のあたりの作風に近く、冒頭から物語の後半までクレスパンの死の謎に悩まされるわけですが、解決に進み、解き明かされる真実に懐かしさを感じました、
今作の凄いところは、全ての描写が一つに繋がっていく過程だと思います。
関係ない事件や宗教の話、作中作など、いずれもストーリー構成に絡み、相互作用を生み出します。
非常に壮大な作品で、文字数も多いですが、島田荘司はこうだったなあと御手洗シリーズの初期作品や中期作品を思い出しながら感じていました。
その他、御手洗周辺を解説するとネタバレしますので、どこで登場するのか楽しみながら体感してほしいと思います。