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渡り鳥たちが語る科学夜話 単行本(ソフトカバー) – 2023/2/14
全卓樹
(著)
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★毎日新聞「文芸時評」(渡辺祐真さん)にてご書評いただきました(2/22)
★ラジオ深夜便「本の国から」(辻山良雄さん)にて紹介!(4/16)
島本理生さん推薦!
「科学が照らすものは、この世界に降りそそぐ美しい奇跡なのだ。」
――真夜中の科学講座、第2幕のはじまりです。
・月のおもて側にだけある海
・土星の環から霧雨が降る
・この世界はシミュレーションなのか?
・青年科学者の命を奪ったデーモンコア(魔物の心臓)
・逆張り・冷笑派は強者の勝利を後押しする?
・砂漠に広がる「妖精の環」のひみつ
・ヒマラヤを渡るツルが巻き起こした小さな奇跡
『銀河の片隅で科学夜話』で寺田寅彦賞受賞!
理論物理学者とっておきの20話。
「もしこの書が、読者諸氏の異時空の旅のよきお供となるならば、それは筆者欣快の至りである」
――著者
★ラジオ深夜便「本の国から」(辻山良雄さん)にて紹介!(4/16)
島本理生さん推薦!
「科学が照らすものは、この世界に降りそそぐ美しい奇跡なのだ。」
――真夜中の科学講座、第2幕のはじまりです。
・月のおもて側にだけある海
・土星の環から霧雨が降る
・この世界はシミュレーションなのか?
・青年科学者の命を奪ったデーモンコア(魔物の心臓)
・逆張り・冷笑派は強者の勝利を後押しする?
・砂漠に広がる「妖精の環」のひみつ
・ヒマラヤを渡るツルが巻き起こした小さな奇跡
『銀河の片隅で科学夜話』で寺田寅彦賞受賞!
理論物理学者とっておきの20話。
「もしこの書が、読者諸氏の異時空の旅のよきお供となるならば、それは筆者欣快の至りである」
――著者
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日出版社
- 発売日2023/2/14
- 寸法18.8 x 11.8 x 1 cm
- ISBN-104255013241
- ISBN-13978-4255013244
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出版社より
商品の説明
著者について
京都生まれの東京育ち、米国ワシントンが第三の故郷。東京大学理学部物理学科卒、東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了、博士論文は原子核反応の微視的理論についての研究。専攻は量子力学、数理物理学、社会物理学。量子グラフ理論本舗/新奇量子ホロノミ理論本家。ジョージア大、メリランド大、法政大等を経て、現在高知工科大学理論物理学教授。著書に『エキゾティックな量子――不可思議だけど意外に近しい量子のお話』(東京大学出版会)などがある。
登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2023/2/14)
- 発売日 : 2023/2/14
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 192ページ
- ISBN-10 : 4255013241
- ISBN-13 : 978-4255013244
- 寸法 : 18.8 x 11.8 x 1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 119,745位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,340位科学 (本)
- - 12,963位科学・テクノロジー (本)
- - 33,691位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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南国土佐のリーゾート風大学で理論物理学の研究をしています。量子グラフ理論本舗、新奇量子ホロノミ現象本家。詳しくは次の研究者ページを参照下さい。
http://researchmap.jp/T_Zen/
われわれが生きるのはただ美を発見するがためであり、他のすべては一種の待機である。(ハリル・ジブラン)
http://www.facebook.com/takuju.zen
京都生まれの東京育ち、米国ワシントンが第三の故郷。東京大学理学部物理学科卒、東京大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了、博士論文は原子核反応の微視的理論についての研究。現在の専攻は理論物理学、量子力学。ジョージア大、メリランド大、法政大等を経て、現在高知工科大学理論物理学教授。
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
17グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「あなたの人生の物語」(テッド・チャン著)を読んでいる途中で、次はこの本を読もうと決めた。SFとノンフィクションの違いはあれど、メタな視点で社会や宇宙を俯瞰し、空想力を掻き立てられる点では似たような味わいを感じる。1篇1篇がそれぞれに読み応えがあり、また読み返したくなる。土星の環から赤道に沿って絶え間なく降り注ぐ霧雨、国力が非線形連立微分方程式に従って発展・消滅する国家の興亡モデル、天然原子炉の存在を予言した日本人科学者の秘密、アフリカの赤い砂漠でスナシロアリが描く妖精の環など、まさにSFの設定になりそうな素材の宝庫である。
2023年3月6日に日本でレビュー済み
本書のタイトル『渡り鳥たちが語る科学夜話』の「渡り鳥たち」とは?
実際の語り手は、「渡り鳥たち」に代わって、本書の著者の全 卓樹さん。
「渡り鳥たち」とは、
第20夜の「インドの鶴の神秘」に登場する「アネハヅル」(174頁)たちでしょう。
「インドを世界を、渡り鳥の如(ごと)く飛び回る貿易商人たち」(181頁)も、
「渡り鳥たち」の仲間といえるでしょう。
「そもそも渡りをせず、ベンガルの地で卵を産み雛を育てる」(185頁)オオヅルまでも
本書の科学夜話を語っています。
なんとも奇妙な、不思議な本です。
科学的研究の裏付けがある科学的事実の紹介だけでなく、
大宇宙の神秘から、自然界の生命の神秘までが、語られています。
科学的事実がひとつ解明されても、新たな疑問点が多数湧いてきて、
ますます神秘度が深まってしまうような気がします。
気が遠くなるような科学の未来が待っています。
本書には、図版もたくさん収録されています。
表紙のイラストのように、奇妙な図版たちが満載です。
本文中には、
白黒の図版の上に、桃色や黄色や青色などの単色カラーを重ねた、
不思議なカラー図版も挿入されています。
本書のジャンルは、科学エッセイとでも言うのでしょうか。
文章は、信用しがたいフィクションのような趣もあります。
同時に、ノンフィクションのようなリアル感もします。
魔術のように不思議です。
科学史の本、ともいえそうです。
巻末には、「出典」が明記されており、「図版一覧」まであります。
外国の「出典」や「図版」がほとんどです。異国感がするわけです。
本書は、まるで外国の科学文献の解説書のようにも感じられます。
本書を「はじめに」から読み始めると、いきなり「前著」(3頁)と来ました。
「前著」ってなあに?
巻末の著者紹介欄に、『銀河の片隅で科学夜話』(朝日出版社)とありました。
『科学夜話』とあるので、これが全さんの「前著」だろうと推測しました。
「一種の続編として編まれたのが本書」(4頁)とのこと。
本書の表題は、『渡り鳥たちが語る科学夜話』
本書の《オビ》の言葉も不思議でした。言葉だけからは、意味不明ですもの。
「不在の月と/ブラックホール、魔物の心臓から/最初の詩まで/の物語」
「不在の月」とは?
著者の全さんは、大学の先生です。
「どんなに意趣をこらした講義でも、必ず眠い目や死んだ目の学生を見かけるものだが、授業をクイズ形式やゲーム形式にした途端、教室全体が覚醒し、にわかに活気づくのである」(58頁)
ほんとうですね。読者も突然、覚醒しました。
この《オビ》の言葉は、クイズだったんです。
いったい、本書の何頁に、答えやヒントがあるのでしょうか、
眠い目をゴシゴシこすりながら探しました。
答えは、金星の「不在の月」でした。
その根拠:
「地球を含むほとんどの惑星に月があるのに、なぜ金星にはないのか」(20頁)
続いて、「ブラックホール」?
第4夜の「ブラックホールの旅」を読みました。
「科学夜話」らしくない、情緒的で神秘的な文章がつづられていました。
「恐怖物語『カルカッタのブラックホール』が新聞に掲載された」(33頁)
「インドは深い闇に沈んでいった」(33頁)
「まるで『カルカッタのブラックホール』のようだ」(37頁)
「2023年にはインドの重力波検出器 IndIGO も動き出す」(41頁)
「悪魔的稠密(ちゅうみつ)として始まったブラックホールは、星界を探る最強の望遠鏡を人類に与えた」(43頁)
お次は、「魔物の心臓」?
答えは、デーモンコア。
「東京で数十万人を殺す代わりに、二人の青年を自滅させたプルトニウム塊は、以降『デーモンコア』の名で知られるようになる。魔物の心臓という意味である」(72頁)
ヒロシマ、ナガサキの次は、トーキョーの予定だったのです。
最後のクイズです。「最初の詩」とは?
「のちに『最初の詩人』と呼ばれることになるヴァールミーキーである」(174頁)
「ヴァールミーキーの口から、人間が初めて記したとされる韻(いん)が流れ出た」(174頁)
「韻(いん)」とは、詩のことです。
そして、ついに本書の結論のような最終段落。
「ガダーダル少年」(185頁)は、
「ヒンドゥー教とユダヤ教、仏教とゾロアスター教、イスラム教とキリスト教を統合した人道主義的神秘主義を奉(ほう)ずる、ラーマクリシュナ教団の開祖である。教団は今日、全世界250の支部に総勢200万の信徒を擁(よう)している。美の力が動物や人間、そして神々たちさえも結びつけたのだ」(185頁)
全さんは、「美の力」によって、世界のいろいろな宗教と神々たちが結び付けられ、
統合される可能性を信じているようです。「ガダーダル少年」のように。
「オオヅルたちの放つ白い光の神々しさに打たれて、少年はその場に倒れた」(185頁)
《備考》
<軍事力について>
「お互いに最小限しか交わらない、違った書籍を読んで育った両世界の住人には、何が正義で何が邪悪か、何が正常で何が異常か、共有されている部分が思いのほか少ないのかもしれない。冷戦後30年以上続いた一極世界でのグローバル化、世界の統合は、両世界の思想や価値観の根本のところでの統合を生みださなかったようである。そのような世界においては普遍的な正義の観念は成立しない。一方の正義と他方の正義の間の正邪を決めるのは、どちらが相手を屈服させられるかという『力』のみである。それは末法(まっぽう)の阿修羅(あしゅら)世界に他ならない」(148頁)
両世界の思想や価値観の根本のところでの統合がなければ、
普遍的な正義の観念は成立しない。
どちらが相手を屈服させられるかという『力』のみの世界に、希望は無い。
統合を生みだすのは、むずかしい。
実際の語り手は、「渡り鳥たち」に代わって、本書の著者の全 卓樹さん。
「渡り鳥たち」とは、
第20夜の「インドの鶴の神秘」に登場する「アネハヅル」(174頁)たちでしょう。
「インドを世界を、渡り鳥の如(ごと)く飛び回る貿易商人たち」(181頁)も、
「渡り鳥たち」の仲間といえるでしょう。
「そもそも渡りをせず、ベンガルの地で卵を産み雛を育てる」(185頁)オオヅルまでも
本書の科学夜話を語っています。
なんとも奇妙な、不思議な本です。
科学的研究の裏付けがある科学的事実の紹介だけでなく、
大宇宙の神秘から、自然界の生命の神秘までが、語られています。
科学的事実がひとつ解明されても、新たな疑問点が多数湧いてきて、
ますます神秘度が深まってしまうような気がします。
気が遠くなるような科学の未来が待っています。
本書には、図版もたくさん収録されています。
表紙のイラストのように、奇妙な図版たちが満載です。
本文中には、
白黒の図版の上に、桃色や黄色や青色などの単色カラーを重ねた、
不思議なカラー図版も挿入されています。
本書のジャンルは、科学エッセイとでも言うのでしょうか。
文章は、信用しがたいフィクションのような趣もあります。
同時に、ノンフィクションのようなリアル感もします。
魔術のように不思議です。
科学史の本、ともいえそうです。
巻末には、「出典」が明記されており、「図版一覧」まであります。
外国の「出典」や「図版」がほとんどです。異国感がするわけです。
本書は、まるで外国の科学文献の解説書のようにも感じられます。
本書を「はじめに」から読み始めると、いきなり「前著」(3頁)と来ました。
「前著」ってなあに?
巻末の著者紹介欄に、『銀河の片隅で科学夜話』(朝日出版社)とありました。
『科学夜話』とあるので、これが全さんの「前著」だろうと推測しました。
「一種の続編として編まれたのが本書」(4頁)とのこと。
本書の表題は、『渡り鳥たちが語る科学夜話』
本書の《オビ》の言葉も不思議でした。言葉だけからは、意味不明ですもの。
「不在の月と/ブラックホール、魔物の心臓から/最初の詩まで/の物語」
「不在の月」とは?
著者の全さんは、大学の先生です。
「どんなに意趣をこらした講義でも、必ず眠い目や死んだ目の学生を見かけるものだが、授業をクイズ形式やゲーム形式にした途端、教室全体が覚醒し、にわかに活気づくのである」(58頁)
ほんとうですね。読者も突然、覚醒しました。
この《オビ》の言葉は、クイズだったんです。
いったい、本書の何頁に、答えやヒントがあるのでしょうか、
眠い目をゴシゴシこすりながら探しました。
答えは、金星の「不在の月」でした。
その根拠:
「地球を含むほとんどの惑星に月があるのに、なぜ金星にはないのか」(20頁)
続いて、「ブラックホール」?
第4夜の「ブラックホールの旅」を読みました。
「科学夜話」らしくない、情緒的で神秘的な文章がつづられていました。
「恐怖物語『カルカッタのブラックホール』が新聞に掲載された」(33頁)
「インドは深い闇に沈んでいった」(33頁)
「まるで『カルカッタのブラックホール』のようだ」(37頁)
「2023年にはインドの重力波検出器 IndIGO も動き出す」(41頁)
「悪魔的稠密(ちゅうみつ)として始まったブラックホールは、星界を探る最強の望遠鏡を人類に与えた」(43頁)
お次は、「魔物の心臓」?
答えは、デーモンコア。
「東京で数十万人を殺す代わりに、二人の青年を自滅させたプルトニウム塊は、以降『デーモンコア』の名で知られるようになる。魔物の心臓という意味である」(72頁)
ヒロシマ、ナガサキの次は、トーキョーの予定だったのです。
最後のクイズです。「最初の詩」とは?
「のちに『最初の詩人』と呼ばれることになるヴァールミーキーである」(174頁)
「ヴァールミーキーの口から、人間が初めて記したとされる韻(いん)が流れ出た」(174頁)
「韻(いん)」とは、詩のことです。
そして、ついに本書の結論のような最終段落。
「ガダーダル少年」(185頁)は、
「ヒンドゥー教とユダヤ教、仏教とゾロアスター教、イスラム教とキリスト教を統合した人道主義的神秘主義を奉(ほう)ずる、ラーマクリシュナ教団の開祖である。教団は今日、全世界250の支部に総勢200万の信徒を擁(よう)している。美の力が動物や人間、そして神々たちさえも結びつけたのだ」(185頁)
全さんは、「美の力」によって、世界のいろいろな宗教と神々たちが結び付けられ、
統合される可能性を信じているようです。「ガダーダル少年」のように。
「オオヅルたちの放つ白い光の神々しさに打たれて、少年はその場に倒れた」(185頁)
《備考》
<軍事力について>
「お互いに最小限しか交わらない、違った書籍を読んで育った両世界の住人には、何が正義で何が邪悪か、何が正常で何が異常か、共有されている部分が思いのほか少ないのかもしれない。冷戦後30年以上続いた一極世界でのグローバル化、世界の統合は、両世界の思想や価値観の根本のところでの統合を生みださなかったようである。そのような世界においては普遍的な正義の観念は成立しない。一方の正義と他方の正義の間の正邪を決めるのは、どちらが相手を屈服させられるかという『力』のみである。それは末法(まっぽう)の阿修羅(あしゅら)世界に他ならない」(148頁)
両世界の思想や価値観の根本のところでの統合がなければ、
普遍的な正義の観念は成立しない。
どちらが相手を屈服させられるかという『力』のみの世界に、希望は無い。
統合を生みだすのは、むずかしい。