最初は憲法9条を骨抜きにするなど愛国官庁の一つだったが、政府が頼ることをいいことに毒を混ぜていく様が印象的でした。
個人的には医クラと同じ匂いを感じましたね。
「アタオカ陰謀論→医クラがいなす→政府・国民頼りきり」みたいな。
専門家に頼りきりになるのも危険。
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検証 内閣法制局の近現代史 (光文社新書) 新書 – 2022/7/12
倉山 満
(著)
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日本を支配する
「謎の最強官庁」の実像に迫る
ロングセラー
『検証 財務省の近現代史』
『検証 検察庁の近現代史』
に次ぐ三部作完結編!
「謎の最強官庁」の実像に迫る
ロングセラー
『検証 財務省の近現代史』
『検証 検察庁の近現代史』
に次ぐ三部作完結編!
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2022/7/12
- 寸法17.2 x 10.6 x 1.4 cm
- ISBN-104334046177
- ISBN-13978-4334046170
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商品の説明
出版社からのコメント
◎ 本書内容
内閣法制局は、とらえどころのない役所です。
名前を知っている人の多くも実態はよくわかっていない。
圧倒的多数の人は名前すら知らない。
そんな内閣法制局が財務省や首相官邸を抑え込む謎の力を持っている。(中略)
内閣法制局はあの財務省をも凌ぐ、別格の存在として君臨する謎の最強官庁なのです。
謎の詳細は追々お話ししますが、簡単に言うと、その力の源泉は「法制局」の名の通り、
法を制するところにあります。
(「あとがき」より)
平時にも有事にも「日本最強の権威機関」として登場する内閣法制局の正体とは?
ロングセラー『検証 財務省の近現代史』『検証 検察庁の近現代史』に次ぐ三部作完結編。
◎ 目次
【はじめに】知られざる最強官庁
【序章】内閣法制局とはなにか
【第一章】佐藤達夫長官――憲法と現実の矛盾の間に
【第二章】林修三長官――憲法第九条を骨抜きにする
【第三章】高辻正巳長官――「一国平和主義」の開祖
【第四章】吉國一郎長官――天皇をロボットにした男
【第五章】真田秀夫長官――言いなりになる自民党
【第六章】安定する内閣法制局の権威
【第七章】横畠裕介長官――内閣法制局の病理
【第八章】近藤正春長官――本来の法制局の仕事
おわりに
◎ 著者プロフィール
倉山満(くらやまみつる)
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。(一社)救国シンクタンク理事長兼所長。
96年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。
在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員として、2015年まで同大学で日本国憲法を教える。
著書に『検証 財務省の近現代史』『検証 検察庁の近現代史』『歴史検証 なぜ日本の野党はダメなのか?』(以上、光文社新書)、
『政争家・三木武夫』 (講談社+α文庫) 、『帝国憲法の真実』(扶桑社新書)など多数。
現在、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」を主宰、積極的な言論活動を展開している。
内閣法制局は、とらえどころのない役所です。
名前を知っている人の多くも実態はよくわかっていない。
圧倒的多数の人は名前すら知らない。
そんな内閣法制局が財務省や首相官邸を抑え込む謎の力を持っている。(中略)
内閣法制局はあの財務省をも凌ぐ、別格の存在として君臨する謎の最強官庁なのです。
謎の詳細は追々お話ししますが、簡単に言うと、その力の源泉は「法制局」の名の通り、
法を制するところにあります。
(「あとがき」より)
平時にも有事にも「日本最強の権威機関」として登場する内閣法制局の正体とは?
ロングセラー『検証 財務省の近現代史』『検証 検察庁の近現代史』に次ぐ三部作完結編。
◎ 目次
【はじめに】知られざる最強官庁
【序章】内閣法制局とはなにか
【第一章】佐藤達夫長官――憲法と現実の矛盾の間に
【第二章】林修三長官――憲法第九条を骨抜きにする
【第三章】高辻正巳長官――「一国平和主義」の開祖
【第四章】吉國一郎長官――天皇をロボットにした男
【第五章】真田秀夫長官――言いなりになる自民党
【第六章】安定する内閣法制局の権威
【第七章】横畠裕介長官――内閣法制局の病理
【第八章】近藤正春長官――本来の法制局の仕事
おわりに
◎ 著者プロフィール
倉山満(くらやまみつる)
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。(一社)救国シンクタンク理事長兼所長。
96年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。
在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員として、2015年まで同大学で日本国憲法を教える。
著書に『検証 財務省の近現代史』『検証 検察庁の近現代史』『歴史検証 なぜ日本の野党はダメなのか?』(以上、光文社新書)、
『政争家・三木武夫』 (講談社+α文庫) 、『帝国憲法の真実』(扶桑社新書)など多数。
現在、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」を主宰、積極的な言論活動を展開している。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2022/7/12)
- 発売日 : 2022/7/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4334046177
- ISBN-13 : 978-4334046170
- 寸法 : 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
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2022年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序章で内閣法制局の成り立ちからの歴史と特徴を簡潔にまとめ、以降の各八章では歴代の長官を割り当てて(第六章は複数の代)、その国会での答弁を取り上げて、日本政治で果たしてきた役割の大きさを示す。
第一章の佐藤達夫長官から第四章の吉國一郎長官あたりまでは、内閣法制局による憲法9条の解釈の変遷が話題の中心。第四章の一部と第五章の真田秀夫長官のところは、皇室に関する憲法解釈が中心的な話題であって、この憲法9条と皇室関係の事柄が交差するのが第六章「安定する内閣法制局の権威」である。この後は、第二次安倍政権以降となる、第七章で横畠裕介長官と第八章で近藤正春長官が取り上げられる。
「戦後の日本を支配してきた裏の最強官庁・内閣法制局について、これだけは知っておきたい。そんな話を詰め込んだのが本書です」(本書9ページ)とのことで、実際に、著者が重要と考えるテーマに対する内閣法制局長官の関わりが重点的に取り上げられている。特に、長官の国会答弁の整理は的確だと思うが、この点につき、結果として何をもって「最強官庁」とするのかが若干分かりにくくなってしまったように思う。いかに内閣法制局の法令審査を通過させるのかの苦労といった、中央省庁の中で内閣法制局を特別な存在たらしめていることについての記述が断片的なものにとどまるのが少々残念だ。
「内閣法制局の近現代史」ということでは、長官の国会答弁を中心とした本書の論述方法で間違いはないと思うが、組織としての内閣法制局のようなことにも言及されると、より良いものになっていたと思う。小説を引用するくらい(本書175ページ)、広範に文献にもあたっているのだから、そういうことも十分に可能であったはず。
書きたいことが膨大にある中で、それこそ著者による内閣法制局に対する評価にかかわるような記述はだいぶ抑制的であって、取捨選択をした結果がこれなのだと思うが、同著者の『財務省の近現代史』や『検察庁の近現代史』の三部作の完結編ということでは、何だか物足りないというのが率直な感想。労作であるがゆえに、かえって「もう少し、こういうことに触れてくれれば」と思ってしまう。旺盛な著作活動を行う著者ゆえ、足らざる部分についてはこの後に別の著作を用意されているのではと期待する。
第一章の佐藤達夫長官から第四章の吉國一郎長官あたりまでは、内閣法制局による憲法9条の解釈の変遷が話題の中心。第四章の一部と第五章の真田秀夫長官のところは、皇室に関する憲法解釈が中心的な話題であって、この憲法9条と皇室関係の事柄が交差するのが第六章「安定する内閣法制局の権威」である。この後は、第二次安倍政権以降となる、第七章で横畠裕介長官と第八章で近藤正春長官が取り上げられる。
「戦後の日本を支配してきた裏の最強官庁・内閣法制局について、これだけは知っておきたい。そんな話を詰め込んだのが本書です」(本書9ページ)とのことで、実際に、著者が重要と考えるテーマに対する内閣法制局長官の関わりが重点的に取り上げられている。特に、長官の国会答弁の整理は的確だと思うが、この点につき、結果として何をもって「最強官庁」とするのかが若干分かりにくくなってしまったように思う。いかに内閣法制局の法令審査を通過させるのかの苦労といった、中央省庁の中で内閣法制局を特別な存在たらしめていることについての記述が断片的なものにとどまるのが少々残念だ。
「内閣法制局の近現代史」ということでは、長官の国会答弁を中心とした本書の論述方法で間違いはないと思うが、組織としての内閣法制局のようなことにも言及されると、より良いものになっていたと思う。小説を引用するくらい(本書175ページ)、広範に文献にもあたっているのだから、そういうことも十分に可能であったはず。
書きたいことが膨大にある中で、それこそ著者による内閣法制局に対する評価にかかわるような記述はだいぶ抑制的であって、取捨選択をした結果がこれなのだと思うが、同著者の『財務省の近現代史』や『検察庁の近現代史』の三部作の完結編ということでは、何だか物足りないというのが率直な感想。労作であるがゆえに、かえって「もう少し、こういうことに触れてくれれば」と思ってしまう。旺盛な著作活動を行う著者ゆえ、足らざる部分についてはこの後に別の著作を用意されているのではと期待する。
2022年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世間に憲法9条についていろんな解釈があるが、どんな解釈をしても結局は内閣法制局のいうとおり。しかしこの解釈も時の政権により解釈が変わるということが理解できた。国民が賢くならなければならないということも。
2022年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後の内閣法制局長官の答弁から、その政治との関わりを解像度高く検証。集団的自衛権の範囲が狭まった経緯が分かり、安倍政権の成果である集団的自衛権行使の意味を振り返る意味で、有益な文献。
2022年7月25日に日本でレビュー済み
太平洋戦争直前から岸田内閣までの時期において、内閣法制局が果たしてきた役割が主なテーマであるが、一番軸となっているのは、日本国憲法第9条の解釈の変遷。特に憲法第9条だけを読んでいても理解が難しい自衛権・交戦権の解釈について、国際法も照らし合わせながら内閣法制局がどのように解釈してきたかが綿密に記載されており、憲法第9条を巡る議論を理解する本としても優れている。
その時々の首相やマッカーサー、アーミテージなど登場人物や、朝鮮戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争などの国際情勢もビビッドに描かれており、読み物としても面白い。読み終わると吉田茂内閣から岸田内閣までの歴代内閣とその歴史が平家物語を読むかのように浮かび上がってくる感じがした。
幾つか細部で気になった点はある。安倍政権での官邸主導以前と以降での内閣法制局長官人事については特に変化がなかったようだが、暗に示している記載もある。内閣法制局と政府との関係性を読む解く上で、政府の意向が内閣法制局にどのように影響を与えたかという点の論述は抑制的だったと思う。たとえ政治家がすべての法律をそらんじているような内閣法制局を相手に法律の条文で勝ることはできなくても、洞察力が十分にある政治家であれば、互角に渡り合う相互関係であったのではないかと思う。
「内閣法制局を頼らないと法律は作れないという幻想を拡大強化した」という記述(p36)もあるが、7か所の法案の不備や誤記であれば、そこを修正して法案とするような本来的な意味での内閣法制局の意味合いでの活動と、膨大な過去の法律知識を振り回して政治を仕切ろうとする活動の比重も少しわかりにくいと思った。内閣法制局を強調して提示する本としては十分なのかもしれない。
その時々の首相やマッカーサー、アーミテージなど登場人物や、朝鮮戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争などの国際情勢もビビッドに描かれており、読み物としても面白い。読み終わると吉田茂内閣から岸田内閣までの歴代内閣とその歴史が平家物語を読むかのように浮かび上がってくる感じがした。
幾つか細部で気になった点はある。安倍政権での官邸主導以前と以降での内閣法制局長官人事については特に変化がなかったようだが、暗に示している記載もある。内閣法制局と政府との関係性を読む解く上で、政府の意向が内閣法制局にどのように影響を与えたかという点の論述は抑制的だったと思う。たとえ政治家がすべての法律をそらんじているような内閣法制局を相手に法律の条文で勝ることはできなくても、洞察力が十分にある政治家であれば、互角に渡り合う相互関係であったのではないかと思う。
「内閣法制局を頼らないと法律は作れないという幻想を拡大強化した」という記述(p36)もあるが、7か所の法案の不備や誤記であれば、そこを修正して法案とするような本来的な意味での内閣法制局の意味合いでの活動と、膨大な過去の法律知識を振り回して政治を仕切ろうとする活動の比重も少しわかりにくいと思った。内閣法制局を強調して提示する本としては十分なのかもしれない。
2022年11月6日に日本でレビュー済み
著者はあくまで歴史家であり、法律家ではない。内閣法制局の法解釈や立法への指摘は説得的でなく、独りよがりなものが散見される。
過去の事実を切り抜き、後から感想を添えたものが歴史書であることは教えてくれる素晴らしい本だ。
過去の事実を切り抜き、後から感想を添えたものが歴史書であることは教えてくれる素晴らしい本だ。
2022年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内閣法制局といえば、政府提出法案の事前審査をしたり、長官が安保法制の憲法判断などで国会答弁したりしていることくらいは知っていたのだが、『はじめに』で筆者は、内閣法制局は最強官庁の財務省や首相官邸を抑え込むとてつもない権威を持っている謎の最強官庁だとしてその実例を三つ挙げ、戦後の日本を支配してきた裏の最強官庁・内閣法制局について、これだけは知っておきたい、そんな話を詰め込んだのが本書だとしている。
筆者はまず序章で、内閣法制局についての基礎知識を解説している。ここで筆者は、法制局を太政官以来の法令がすべて頭に入っていて、やたら法律に詳しい人たちの集団だなどと、法制局の強さの秘密を六つ挙げているのだが、そんな法制局の中心となる参事官には他省庁から行政経験を積んだ者を出向で迎え、新卒を採用することはないのだそうで、筆者はこの参事官を「法律をこよなく愛する人です」「ひたすら法案を作るために調査、調査、また調査。…修行僧のような人たちです」と評している。
筆者は第一章以降では、戦後新憲法下の初代佐藤長官から現在の近藤長官までの主だった法制局長官の国会答弁を引用して、憲法第九条解釈の変遷、新憲法下における天皇や皇室の儀式の位置付けの解釈、首相の靖国神社参拝の憲法解釈などを紹介したうえで、それらに辛口なコメントを付している。
本書のタイトル名は『内閣法制局の近現代史』となっているのだが、実際に読んでみた第一章以降は、さながら『内閣法制局長官の国会答弁史』といった趣があり、率直に言って、長官の国会答弁だけでなく、もっと幅広く内閣法制局の近現代史を語ってほしかったという思いも感じないではなかった。ただ、その一方で、筆者が『おわりに』で「内閣法制局は、長官が絶対である。その国会答弁は「有権解釈」と言って、効力を持つ。法制局長官の言葉が総理大臣を凌駕する場面を、本書で何度も見てきただろう」「そうした法制局に支えられて、歴代内閣が権力を維持してきた有様が理解できるだろう。…法制局長官が盾になり、内閣を庇う。自民党は法制局を味方だと頼りにする」と言っているとおりであったのも事実であり、こうした法制局の実態に的確に切り込もうと思ったら、やはりこういう手法になるのかなとも思わされた。筆者が「歴代長官の答弁を一人で全部読んでいたら、一生終わらなかっただろう」とし、筆者の精査・整理に先行して答弁を読んでその傾向を分析し、筆者が「実質的な共同研究者のように協力してもらった」と感謝している岡本氏も大変だっただろうなと思う。著者として表に出ない岡本氏の大変な労力にも賛辞を贈りたい。
筆者はまず序章で、内閣法制局についての基礎知識を解説している。ここで筆者は、法制局を太政官以来の法令がすべて頭に入っていて、やたら法律に詳しい人たちの集団だなどと、法制局の強さの秘密を六つ挙げているのだが、そんな法制局の中心となる参事官には他省庁から行政経験を積んだ者を出向で迎え、新卒を採用することはないのだそうで、筆者はこの参事官を「法律をこよなく愛する人です」「ひたすら法案を作るために調査、調査、また調査。…修行僧のような人たちです」と評している。
筆者は第一章以降では、戦後新憲法下の初代佐藤長官から現在の近藤長官までの主だった法制局長官の国会答弁を引用して、憲法第九条解釈の変遷、新憲法下における天皇や皇室の儀式の位置付けの解釈、首相の靖国神社参拝の憲法解釈などを紹介したうえで、それらに辛口なコメントを付している。
本書のタイトル名は『内閣法制局の近現代史』となっているのだが、実際に読んでみた第一章以降は、さながら『内閣法制局長官の国会答弁史』といった趣があり、率直に言って、長官の国会答弁だけでなく、もっと幅広く内閣法制局の近現代史を語ってほしかったという思いも感じないではなかった。ただ、その一方で、筆者が『おわりに』で「内閣法制局は、長官が絶対である。その国会答弁は「有権解釈」と言って、効力を持つ。法制局長官の言葉が総理大臣を凌駕する場面を、本書で何度も見てきただろう」「そうした法制局に支えられて、歴代内閣が権力を維持してきた有様が理解できるだろう。…法制局長官が盾になり、内閣を庇う。自民党は法制局を味方だと頼りにする」と言っているとおりであったのも事実であり、こうした法制局の実態に的確に切り込もうと思ったら、やはりこういう手法になるのかなとも思わされた。筆者が「歴代長官の答弁を一人で全部読んでいたら、一生終わらなかっただろう」とし、筆者の精査・整理に先行して答弁を読んでその傾向を分析し、筆者が「実質的な共同研究者のように協力してもらった」と感謝している岡本氏も大変だっただろうなと思う。著者として表に出ない岡本氏の大変な労力にも賛辞を贈りたい。
2022年7月24日に日本でレビュー済み
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こんなこと、怖くって言えない。
著者はそれが言える。
それはすごいこと。
著者はそれが言える。
それはすごいこと。