私は子供がかわいいとも欲しいとも思ったことがないのですが、、
「産まないと後悔しそう」と思ったので出産しました。
1人産んでみたら、今度は「2人目は？」の圧力で、、
え？まだこのゲーム続きがあるの？という状態が辛くなり、本書に手を伸ばしました。
産みたい人の気持ちを知れば、
「子供が欲しい」ということも理解できるかなという気持ちもありました。
私の「産まないと後悔しそう」という圧力はいったいどこから来ているのか。
上野千鶴子氏は「子宮はあなたのものじゃない。社会のもの」とおっしゃっています。
文明社会でタブーとされてきた性はこども、障害者、高齢者です。
どれも「子供が産めない」から排除タブーとされてきた性です。
そして、その構造や圧のためにこんなに苦しんでいる人がいるんだということを実感しました。
それはどうしたって仕方ないことで、誰もが社会に必要とされたいという欲望があります。
ハーバード大学の幸福の研究では、人間の幸福は社会の中で信用されていい人間関係の中で強く感じることができるそうです。お金と地位と健康ですらない。
本書では、子供のいない人生をどう過ごすか、そのヒントがたくさん掲載されています。
産むのか、産まないのか、産めるのか、産めないのかという問題には本当に様々な意見と葛藤があると知り、
私の第一子妊娠から悶々と考えていた「産まないと後悔しそう」という呪いは徐々に晴れてきた気がします。
さいごに、こちら2019年発行ですが、2021年の時点でもう古いんじゃ？と思う箇所もあります。
どんどん変化していっていると実感できます。
本書のインタビュイー（聞き手）は45歳ぐらいで妊娠を諦めている人たちが中心なのかな。と思います。
そうじゃなくて、これからは誰も何も関係なく、妊娠出産は個人の自由！！となることを願います。
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