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【Amazon.co.jp限定】『ゴジラ-1.0』 豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 同梱4枚組(Amazon限定:アクリルスタンド+ビジュアルシート付き、メーカー特典:名セリフステッカー付き) [Blu-ray]
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ジャンル | アジア映画 |
フォーマット | 4K |
コントリビュータ | 山田裕貴, 山崎貴, 浜辺美波, 神木隆之介, 青木崇高 |
稼働時間 | 6 時間 15 分 |
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メーカーによる説明
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価格 | ¥15,100¥15,100 | ¥12,900¥12,900 | ¥8,800¥8,800 | — | ¥12,100¥12,100 | ¥9,400¥9,400 |
本編DISC | ・4K Ultra HD Blu-ray ・Blu-ray | Blu-ray | Blu-ray | DVD | ・4K Ultra HD Blu-ray ・Blu-ray | Blu-ray |
Amazon限定:日本オリジナルスチールブック | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ー | ー |
Amazon限定:アクリルスタンド | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
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メーカー特典:名セリフステッカー付き | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
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価格 | ¥6,050¥6,050 | — | ¥4,137¥4,137 | ¥3,300¥3,300 |
本編DISC | Blu-ray | DVD | Blu-ray | DVD |
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価格 | ¥9,345¥9,345 | ¥7,636¥7,636 | ¥4,673¥4,673 | ¥3,818¥3,818 | ¥3,400¥3,400 | ¥2,545¥2,545 |
本編DISC | ・4K Ultra HD Blu-ray ・Blu-ray | Blu-ray | Blu-ray | DVD | Blu-ray | DVD |
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メーカー特典:名セリフステッカー付き | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
商品の説明
戦後、日本。
無から負へ。
★Amazon限定特典★ アクリルスタンド+ビジュアルシート付き
★メーカー特典★名セリフステッカー付き
<ストーリー>
生きて、抗え。
焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。
残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。
ゴジラ70周年記念作品となる本作『ゴジラ-1.0』で
監督・脚本・VFXを務めるのは、山崎貴。
絶望の象徴が、いま令和に甦る。
【本編DISC① 4K Ultra HD Blu-ray】
本編125分/3層(100G)/4K 2160p 16:9 スコープサイズ/Dolby Vision
音声:(1)日本語 ドルビーアトモス(2)日本語 5.1ch ドルビーTrueHD
(3)日本語 2.0ch ドルビーTrueHD (4)バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch ドルビーTrueHD
字幕:バリアフリー日本語字幕
【本編DISC② Blu-ray】
本編125分/予告編集/2層(BD50G)/1080p High Definition 16:9 スコープサイズ
音声:(1)日本語 ドルビーアトモス (2)日本語 5.1ch ドルビーTrueHD
(3)日本語 2.0ch ドルビーTrueHD (4)バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch ドルビーTrueHD
字幕:バリアフリー日本語字幕
【『ゴジラ-1.0/C』本編DISC③ Blu-ray】
本編125分/『ゴジラ-1.0/C』予告編/2層(BD50G)/1080p High Definition 16:9 スコープサイズ
音声:(1)日本語 ドルビーアトモス (2)日本語 5.1ch ドルビーTrueHD
(3)日本語 2.0ch ドルビーTrueHD (4)バリアフリー日本語音声ガイド 2.0ch ドルビーTrueHD
字幕:バリアフリー日本語字幕
【特典DISC Blu-ray】
収録尺:未定/2層(BD50G)/16:9/1080p High Definition(一部1080i)
音声:日本語 2.0ch ドルビーデジタル
<収録内容(特典DISC)>
■メイキング
■VFXメイキング
■公開記念特番 Behind the scenes -No.30-ト云フモノ」
■イベント映像集
2023年9月4日(月):完成報告会見
2023年10月18日(水):ワールドプレミア レッドカーペットイベント
2023年10月23日(月):東京国際映画祭 オープニング レッドカーペット
2023年11月1日(水):東京国際映画祭 クロージング上映舞台挨拶
2023年11月3日(金・祝):初日舞台挨拶
2023年11月8日(水)~10(金):北米プレミア
2023年11月29日(水):札幌イベント
◇山崎貴セレクション トークショー
2023年9月15日(金):「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」第1回(ゲスト:樋口真嗣)
2023年9月29日(金):「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」第2回(ゲスト:村瀬継蔵)
2023年10月13日(金):「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」第3回(ゲスト:金子修介)
2023年10月27日(金):「山崎貴セレクション ゴジラ上映会」第4回(ゲスト:庵野秀明)
<予告編集(本編DISC②)>
■特報1・2
■予告篇
■TVスポット
NO.1篇/あれがゴジラ篇/一縷の望み篇/世界が称賛篇/生きて抗え篇/対ゴジラ篇
■6秒バンパー
■IMAX PR映像
■ScreenX PR映像
■TOHO CINEMAS MOVIE LINE UP
■シネマイレージ告知
<仕様・封入物>
■4枚組デジパック+アウターケース仕様
■特製ブックレット
■〈特設災害對策資料綴〉縮刷版
<キャスト>
神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介
<スタッフ>
監督 脚本 VFX: 山崎貴
音楽:佐藤直紀
登録情報
- 梱包サイズ : 27.7 x 19.6 x 4.1 cm; 580 g
- 監督 : 山崎貴
- メディア形式 : 4K
- 時間 : 6 時間 15 分
- 発売日 : 2024/5/1
- 出演 : 神木隆之介, 浜辺美波, 山田裕貴, 青木崇高
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B0CX1D9TW9
- 原産国 : 日本
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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The story is really full of suspense and keeps you on the edge of your seat for the whole movie. It was derived from the 1954 movie, keeps mainly to the original and develops it brilliantly.
I enjoyed this movie a lot and I instantly loved it. The BEST Godzilla movie ever for me.
The collectors edition is over the top. I love it and love the embossed print of Godzilla from the outside and the drawer for the disks plus the booklets. Really amazing and highly recommended for fans of the movie. A very worthy collectors edition.
良作だとは思います。
僕は映画は一回見ただけではわからないので。
A TRUE masterpiece unlike never seen before, maybe SHIN GODZILLA or GODZILLA MOTHRA KING GHIDORAH: GIANT MONSTERS' ALL OUT ATTACK with great honors. GODZILLA MINUS ONE was so simple and the mix of monster- human interaction kept me amazed. The soundtrack was wonderful. And though the film is from another time, we still feel the pain of war and suffering people are going thru today. It hits hard during a crisis especially people who go thru PTSD and ANXIETY❤️
A TRUE masterpiece unlike never seen before, maybe SHIN GODZILLA or GODZILLA MOTHRA KING GHIDORAH: GIANT MONSTERS' ALL OUT ATTACK with great honors. GODZILLA MINUS ONE was so simple and the mix of monster- human interaction kept me amazed. The soundtrack was wonderful. And though the film is from another time, we still feel the pain of war and suffering people are going thru today. It hits hard during a crisis especially people who go thru PTSD and ANXIETY❤️
持っていない、ただの東宝が自ら製作から手掛けている作品・・
昭和の作品群でわ、夏冬休みの子供向け作品「東宝〇✖まつり!」の中の目玉
作中おチャラけたシーンも有ったりで
平成に入ってからも、どこかレトロ感溢れる演出
監督・脚本を見るに苦労・苦悩感が見られました。
でもこの作品、マニアではなく一般の方々、特撮モノ等を観る事も無いような方々も
楽しめる作品、
言うなれば「大人の方向け全方位型怪獣映画」
ですね。
IMAXで4DXで数度愉しんでも尚、この自宅でも更に楽しめる
なんじゃこりゃ・・・の作品
そんな自分にも、呆れるが⁈
私の個人的な感覚では、映画から受けた衝撃は「-1.0」よりも「シン」の方が強烈だった。
此れは「-1.0」を「シン」よりも低く評価すると言う意味ではない。
「-1.0」は「シン」の対極を狙った作品であり、映画としての方向性がより万人向けと成っているのだ。
「此れは此れで凄く面白いし怖かった。」と言う事で、ゴジラ映画の双璧と化したと自分では思っている。
■ゴジラシリーズ
「-1.0」に付いて更に書く前に、歴代ゴジラシリーズ作品を押さえておこうと思う。
元祖、全ての始まり初代「ゴジラ(1954)」。
続編「ゴジラの逆襲(1955)」は、今風に言えば「ゴジラ2」と言うべき作品で、対戦怪獣アンギラスは、映画前半の見所作りと、ゴジラの獣性を強調する為の登場だ。
ゴジラはアンギラスを斃すと海に去っていくが、後年のシリーズならば此処で映画が終わってしまう展開だろう。
後半は既存兵器と自然の力を利用し、人間(防衛軍)がゴジラを封じている。
人間がゴジラを封じる展開は、実はかなり珍しいのだ。
続く「キングコング対ゴジラ(1962)」は、初のカラー作品であるだけでなく、明確に怪獣対怪獣を意識したエンターテインメント作品で、核への批判的精神は影を潜める。
ストーリーもプロレス興行を思わせる展開で、続く「モスラ対ゴジラ(1964)」では、ゴジラは悪役としての貫禄を見せ、そして「三大怪獣 地球最大の決戦(1964)」の悪役怪獣キングギドラの登場で、乱暴だが憎めない怪獣王として君臨していく事と成る。
昭和シリーズ末期には、正義の怪獣なるお子様向け存在に成り下がってしまうのだが。
尚、「キンゴジ」「モスゴジ」のゴジラは海中に落ちて生死不明、其の後の作品でも、「終」後は海に去っていくなど、ゴジラのその後は有耶無耶なラストと成っている。
※一寸、横道に逸れて一言。
私は米国版「GODZILLA(1998)」ローランド・エメリッヒ監督や「GODZILLA(2014)」ギャレス・エドワーズ監督他、昭和平成令和の幾本かのゴジラ作品に関しては過去にレビューしているので、良ければ参照願います。(夫々、長目です。)
只何故か、上記米国版などのレビューは、DVDやブルーレイのレビューで表示されなくなっています。
存在はしていますので、宜しければ上の「古い怪獣映画好き」から入って探してみてください。
「ゴジラ(1984)」でゴジラシリーズはリセットされて復活する。
続く「ゴジラvsビオランテ(1989)」は昭和64年=平成元年で、此のシリーズは通称VSシリーズと呼ばれ、平成(前期)ゴジラシリーズとも呼ばれる。
「ゴジラ(1984)」は、「ゴジラ」と題されてはいるが、実質的には「ゴジラ2」で、「ゴジラの逆襲」のリメイクなのだ。
同シリーズは基本的にストーリーの連続性を持ち、「ゴジラvsデストロイア(1995)」で完結する。
因みに、先立つ1995年初頭に「ガメラ 大怪獣空中決戦」でガメラがリメイクされ、平成ガメラ三部作が公開される事と成る。
Xシリーズ、平成(後期)ゴジラシリーズ、或いはミレニアムゴジラシリーズが「ゴジラ2000 ミレニアム(1999)」から始まる。
ミレニアムシリーズ作品同士は基本的に「ゴジラ(1954)」を起点とする平行世界扱いで、夫々の作品は連動しない。
「ミレニアム」は「ゴジラ2」ですらなく、ゴジラ復活が有った以降の物語、即ち「ゴジラ3」に飛んでいるのだ。
(しかも物語はゴジラが海に去らず、暴れ続けて終わる。)
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001)」は新しい切り口の「ゴジラ2」だった。
続く「ゴジラ×メカゴジラ(2002)」は初代「ゴジラ(1954)」のラストが少し違った結末を迎えた「ゴジラβ」的ストーリーの流れで、翌年の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003)」は「ゴジラ×メカゴジラ」の続編、ミレニアムシリーズ唯一の続編と成る。
(「東京SOS」は「モスラ(1961)」の続編でもある。)
「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(2000)」に至っては、「ゴジラ(1954)」でのゴジラ東京襲撃後、ゴジラが海に去って後オキシジェンデストロイヤーが使われず30年以上経ち、突如首都「大阪」を襲った所から始まる、詰まり劇中に登場するのは初代ゴジラγなのだ。
ミレニアム最終作「ゴジラ FINAL WARS(2004)」は、過去作品との関連性を不明瞭にしている。
此処迄のゴジラシリーズの中で、米国版「GODZILLA(1998)」だけが初代「ゴジラ(1954)」のリメイク……と言いたい処だが、※のレビューで私が過去に述べた様に、映画「GODZILLA(1998)」の正体は「原子怪獣現わる(1953:初代ゴジラより古い)」のリメイクなのだ。
私は「あんなのゴジラじゃない!!」とは思うが、「原子怪獣現わる」のリメイクとして嫌いじゃない、寧ろ好きなのである。
「GODZILLA(2014)」は「ゴジラ(1954)」と其れ以降を微妙に暈した展開で、映画の焦点を新怪獣ムートーに当てる事により、「ゴジラ1」とも「2」とも「3」とも言えぬ曖昧さで展開している。
■「シン・ゴジラ」の返歌としての「-1.0」の面白さ
返歌(へんか)とは、人から贈られた歌(短歌)に対する返答の歌、返し歌の事。
「シン・ゴジラ(2016)」は初代「ゴジラ(1954)」を現代(平成X年やや未来)を舞台に焼き直した、初代ゴジラのリメイクで、此れ迄散々作られてきた「ゴジラ2or3」或いは其の続編ではないのだ。
此処が「シン」と言う映画の革命的な所なのだ。
此れ迄は聖域として触れられてこなかった初代「ゴジラ」は、核実験に拠って現代に出現した巨大生物を迫真の特撮で昭和29年当時の人々に向けた作品だった。
「シン」は現代(2016)に生きる我々に、仮想ドキュメンタリーとでも言うべきリアリティーで描いた、画期的リブート作品なのだ。
対して「ゴジラ-1.0(2023)」は、時代的にも「ゴジラ(1954)」を山崎監督がゴジラにより相応しいと判断した時代に時間設定をずらしてリファインした作品なのだ。
「-1.0」のストーリーは、「シン・ゴジラ」の其れを強く意識し、敢えて逆を狙った部分が非常に多い。
解り易い所では、「シン」の自衛隊に拠る陸上迎撃戦に対し、「-1.0」は海戦を主体としている。
「シン」が陸戦を選んだからこそ「-1.0」は海戦を選んだ。
大型戦艦を描く事は、山崎貴監督としては経験済みで、自分の土俵に作品を引き摺り込んだ感じだったのに違いない。
「大型特殊作業車」に対して「各種船舶」、「無人在来線爆弾」に対して「無人陽動艦」の活躍なんてのは、逆を狙った極地だと思う。
巡洋艦等の大型艦艇の砲撃で怪獣と戦うと言う構図は、怪獣映画の歴史の中でも珍しい。
水中の怪獣に対し、爆雷攻撃や魚雷攻撃をする映画は散見できるし、潜水艦との戦いは結構有るんだけど。
近いビジュアルは、「怪獣ゴルゴ(1961:イギリス)」くらいだろうか。
同作で描かれているのは、空母対怪獣で、なかなか迫力の絵面である。
因みに、劇中の深海魚が浮くシーンは「ゴルゴ」の、震電の特攻モドキは「ゴジラの逆襲」「ウルトラQ(14話『東京氷河期』:ペギラ:1966)」のオマージュと感じた。
此れより後年の怪獣映画と成ると、実在の各国の艦艇サイズがコンパクトと成り、砲塔も1発の破壊力の高い大口径対艦砲よりも、対空戦を見据えた速射性の高い小口径砲と成ってしまう。
アニメ「ゴジラS.P <シンギュラポイント>(2021)」に自衛艦がマンダの群れをそうした砲で迎撃するシーンがあるが、実際の破壊力は兎も角、印象的にゴジラには効きそうもない。
----まぁ「ゴジラ(1954)」でゴジラを最初に攻撃したのは、歩兵が銃座を設えて撃ち捲くる「重機関砲」だったんだけどね。
ゴジラが戦車の砲撃を物ともしないと意識している人には、驚きの場面だろう。
近年のアメリカ版ゴジラシリーズでも此れは同様で、「ゴジラvsコング(2021)」では空母の甲板でゴジラとコングが肉弾戦するシーンは有ったが、戦艦対ゴジラと言う程のシーンは無い。
何と言っても、そうした現代艦艇の対ゴジラ用として考えられる武器は、ミサイルが主体と成っている。
要するに大口径の艦砲がミサイルに取って代わられてしまっている現代、艦砲を対怪獣戦の見せ場にする事が無くなってしまったのだ。
「-1.0」の続編を作るなら、「実は戦艦大和は研究の為に復元されていた。」なんて事にして、「御璽羅対大和」なんてやらないかな----やらないだろうな。
ドラマ的に考えると、「シン」は政府官僚達のゴジラへの対応を描いた作品だったのに対し、「-1.0」は主人公の生き様を中心とした人間模様を描いている。
ゴジラの襲撃をリアルタイムの災害実況として政治ドキュメント風に表現した「シン」。
対してゴジラの襲撃を、第二次世界大戦の空襲に逃げ惑う人々の如くに描き、其の時代を生きた主人公の大河ドラマ風に表現した「-1.0」。
事件の生中継(実際の災害に近い疑似体験)を見ているかの様な臨場感で迫る「シン」と、視聴者の心情に訴え掛ける「-1.0」。
精神的ジェットコースターとも言える「シン」に対し、劇映画としては「-1.0」の方が王道だろう。
但し「-1.0」は「シン」の革命的切り口が有ったからこそ出来た作品と思える。
「シン」の後のゴジラ作品としてどの様に勝負するかを考えた時、「-1.0」が「シン」への返歌の様相が有るのは必然だったとも言える。
■原典の時制を遡った展開とは
本編から時を遡って続編を描く事は幾つも例が有る。
有名な所では、「指輪物語(映画タイトル「ロード・オブ・ザ・リング」)」は「ホビット」「力の指輪」と歴史を遡って映画化されている。
(原典の小説は「ホビットの冒険」「指輪物語(「力の指輪」は其の追補編のアレンジ)」、最も過去の「シルマリルの物語」の順で執筆されている。)
「スターウォーズ」はエピソード4~6からエピソード1~3を経てエピソード7以降が展開する。
「プレデター(1987)」シリーズは「プレデター ザ・プレイ(2022)」が1719年のアメリカを舞台として、時間を遡っており、公開時期的に「-1.0」の企画にちらと影響を与えたのではないかと勘繰っていた……
が、「-1.0」特典映像を見たら、違った様だ。
蛇足な感想で申し訳無いが、「ゴジラ(1954)」「シン・ゴジラ(2016)」「ゴジラ-1.0(2023)」の関係を考えた時、私は小説「宇宙戦争」と其の映画化を連想してしまった。
H.G.ウェルズの古典的SF小説「宇宙戦争(1898)」原題「The War of the Worlds」は、バイロン・ハスキン監督が「宇宙戦争(1953)」を製作している。
う~む、「ゴジラ(1954)」より古くてしかも既にカラー作品か~。
此れは原作小説の時代を現代(1950年代)に置き換え、人類側の武装を第二次世界大戦後の核を持つ時代の其れにし、火星人側の武装を、原作小説の三脚歩行戦車から磁場に拠るフライングマシーンに変えている。
後者の変更は、三脚歩行戦車をリアルに迫力を持ってアニメートする事が難しいと判断した部分も有ったろうが、世界的規模の展開と、核攻撃を跳ね返して静かに低空から迫ってくるフライングマシーンは、今見ても凄く迫力が有る。
映画としては「神の英知」を讃えるラストで、無神論を標榜する原作者ウェルズの怒りを買ったそうだが。
(原作は少なくとも聖職者に対しては懐疑的である。)
後年、スティーヴン・スピルバーグ監督が「宇宙戦争(2005)」をリメイクした時は、時代を現代としつつも火星人側の武装を三脚歩行戦車として怪物的迫力で表現している。
こちらは前作とは違い、事件の視点を主人公の直接体験に焦点を絞っている。
正直、私は古い作品乍らも旧作1953年版を強く支持したい。
ただ、現代のCG技術で、小説1900年頃のロンドンを再現し、結構速い速度で三脚歩行戦車が進撃する原作のイメージを映像化したら、其れは其れで面白いんじゃなかろうかと思っている。
----そしたらこんな情報が有った。
「en:War of the Worlds (2019 TV series)」舞台を現代に置き換えたアメリカAGC TV版(2019~)
「en:The War of the Worlds (British TV series)」1904年の英国を舞台にしたイギリスiTV版(2019)
----ほう、後者はひょっとして原作世界を映像化したのかな?
全3話なので、字幕付きで見てみたい気もする。
尤も「宇宙戦争」の映画化は、1953年版の続編を含めて他にも幾つも有るようで、Amazonで検索すると幾つも出てくる。
殆どが駄作っぽいので買って迄見る気は起きないが。
尚「宇宙戦争」関連にはこんな物も有る。
小説「宇宙戦争1941/1943/1945(2011~2013)」横山信義 三部作。
所謂、架空戦記と呼ばれる作品群の亜種で、第二次世界大戦開戦時、「宇宙戦争(1898)」の火星人の地球侵略が再発、此れを地球人類が連合・枢軸国の柵を乗り越えて迎え撃つと言う物語である。
洋上での戦艦対三脚歩行戦車……「-1.0」と被るビジュアルだなと思ったものだ。
■今後のゴジラ
最後に話をゴジラに戻す。
「ゴジラ-1.0」のBGMで「キングコング対ゴジラ」のテーマや「モスラ対ゴジラ」のテーマが使われた事に怒っていた書き込みを読んだ記憶が有るが、私としては此れは問題ないと思う。
夫々のテーマ曲がキングコングの為モスラの為の曲だとの主張は納得しているが、其れを言うなら「シン・ゴジラ」劇中で流れた「宇宙大戦争(1959)」の曲やエンディングで流れた「ゴジラvsメカゴジラ(1993)」の曲と言う先例も有る。
私などは寧ろ「あ、此れはあの曲だ。」「此の曲を持ってきたか。」と楽しんだ。
次が有るなら「L作戦マーチ」とか「大怪獣バランマーチ」とか流して欲しいなと思っているのである。
素晴らしい人間ドラマとして描かれた「ゴジラ-1.0」。
対して米国版は、何でも有りの平成VSシリーズを継承拡大している様で、VSシリーズが基本的に苦手な私は心配だ。
かと言って、日本で「ゴジラ-1.0」の続編が作られた時、アンギラスの様な新怪獣が登場してくるのも一寸違う様な気がする。
「シン・ゴジラ」「ゴジラ-1.0」のラストは夫々に不気味さを孕んでおり、特に「-1.0」は主人公達にもう悲劇が襲ってこない事を願わざるを得ない部分が有る。
続編を作るなら、人間側は刷新して、時代的にも10年以上後の時代にして欲しいものだ。
先の「御璽羅対大和」とは矛盾するけど。
全く別の切り口のゴジラが描かれる可能性も無い訳では無いが、流石に此れ以上ゴジラのパラレルワールドが分岐するのも考え物なんだよなぁ。
■■■以下ネタバレ注意■■■
本編未見の人は絶対読まないで下さい。
見た人も、心静かに続編を期待したい人は読まないで下さい。
下に続く。
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更に下ね。
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----2024年4月28日、山崎監督は対談動画で、ラストシーンで大石典子の首に生じていた黒い痣がゴジラ細胞であることを認めたそうである。
怖い、無茶苦茶怖い。
アキコが典子に寄っていこうとしなかった演出が怖い。
続編を作るなら、くだらなくても「ゴジラと感応できる女性」とかに成ってくれないかな、救いが欲しいよ?
平成ガメラの「草薙浅黄」とかVSゴジラの「三枝未希」とかの様に救いが有って欲しいよ。
続編監督が「やはり、あれは衝撃で受けた痣と言う事で、以前の発言は無かった事にします。」と言っても構わないからさ。
定価よりも少し安く買えたので、良かったんじゃないでしょうか。