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非正規介護職員ヨボヨボ日記――当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます 単行本（ソフトカバー） – 2021/4/21

真山 剛 (著)
4.0 5つ星のうち4.0 380個の評価
すべての形式と版を表示
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「介護職は最後の手段」
それでも私が続けるワケ
介護職員が立ち尽くす
老いと死の現場

――それは想像を超えた風景


介護の世界は想像をはるかに超えた、汚く危険で、きつい世界だった。
次々とマイナス面を掲げることができる介護の仕事、それなのに私は今も介護ヘルパーを続けている。
だからといって、この仕事に生きがいを感じ始めた、なんてことはまったくない。
最後まで読んでいただければ、なぜ私がこの仕事を続けているのか、少なからずご理解いただけるのではないかと思う。
――本書は、介護現場の末端で見つめ続けた「老い」と「死」のドキュメントである。


●はじめにより●
介護職は最後の手段、という人がいる。
どうしても仕事が見つからない場合、仕方なく就く職業という意味だ。
私はハローワークの紹介で半年間、介護職員養成スクールに通い、修了後56歳で介護の世界に入った。クラスには70歳の同級生もいて今でもつきあいがある。
それ以前は、デザイン事務所、建設コンサルタントの役員、環境商材の施工会社経営などさまざまな仕事をやってきた。居酒屋2店舗のオーナーだったこともある。広告代理店で広告取りの営業もした。自作の絵画を売って生活していた時期もある。
つまり、多くの職歴や失敗を経て仕方なくこの仕事に就いたわけだ。
この業界では、いちばん下っ端に属し、利用者のお世話係程度の仕事だ。キャリアもまだ4年で、未熟な私が介護について述べるのは甚だおこがましい。それでも底辺から見えてくる景色を私なりにお伝えしたい。


●もくじ●
まえがき――想像をはるかに超えた景色
第1章 流れ流れて、介護職員
某月某日 「さっさとやれよ」:介護ヘルパーは奴隷か?
某月某日 隠す老女:隠したことすら忘れてしまう
某月某日 人間不信:裏表のある人
某月某日 相性:どうしても好きになれないタイプ
某月某日 養成スクール: 70歳の新入生
某月某日 「ここ絶対やめたほうがいい」:面接担当者はそう言った
某月某日 タブー: 「暗黒の時代だったのよ」
某月某日 夜勤のほうが好き:真夜中の入居者たち
某月某日 不思議な体験:入居者が亡くなって…
某月某日 モンスターファミリー:私の財産になった「笑顔」

第2章 私の〝ホ〟がない生活
某月某日 セクハラ: 〝夜〟と〝アッチ〟の話
某月某日 ヨボヨボ:射し始めた光の中に
某月某日 濡れ衣:人の噂も四十九日
某月某日 お葬式:泣く職員、泣かない職員
某月某日 ホがない一日: 「いいや、なんもせんかったよ」
某月某日 職業病:お年寄りが気になって仕方ない
某月某日 毎日、死化粧: 100歳のつぶやき
某月某日 自慢話: 「個人の尊厳と価値」を守るために
某月某日 占い師:なぜ占いが当たるのか?

第3章 すぐ辞める人、まだ辞められない人
某月某日 ズルイ仕事:よい施設の見分け方
某月某日 1週間で辞めた: 「僕、無理な気がします」
某月某日 口癖:ありがとうの人、ごめんなさいの人
某月某日 赤ちゃん言葉:子ども扱いの弊害
某月某日 意地悪:ターゲットはいつも若い女性職員
某月某日 なぜ逃げる:ただ逃げたかった
某月某日 ババアは盗む、ジジイは…:男と女は脳の構造が違う
某月某日 寄せ書きの涙: 「私、いい人? 」
某月某日 羞恥心:まるで女学生のような
某月某日 嘘のテクニック: 「あんた、泥棒なの? 」

第4章 底辺からの眺め
某月某日 失禁とプライド:励ましの作り話
某月某日 3大欲求:最後の晩餐を何にするか
某月某日 ×××に刺青:人は見かけによらぬもの
某月某日 奇妙な訪問者:認知症か、それとも…
某月某日 施設選び:入る側と受け入れる側の視点で
某月某日 コロナなべの中には:思いもよらぬ逆転現象
某月某日 「先生」と呼ばれて:ホラとホラの間に

あとがき――それでもなぜ続けているか


【発行】三五館シンンャ 【発売】フォレスト出版
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  1. 本の長さ
    208ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    フォレスト出版
  4. 発売日
    2021/4/21
  5. 寸法
    12.9 x 1.5 x 18.8 cm
  6. ISBN-10
    4866809175
  7. ISBN-13
    978-4866809175
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商品の説明

著者について

真山剛(まやま・ごう)
1960年鹿児島県生まれ。大学卒業後、デザイン事務所勤務、建設コンサルタント役員、居酒屋経営などを経て、56歳のときに「介護職員初任者研修」を取得し、介護の世界へ。以来4年のキャリアを積む、九州の介護施設に勤務する現役介護職員。この仕事に生きがいを感じ始めた、なんてことはまったくない。それでも続ける理由を本書に綴る。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ フォレスト出版 (2021/4/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/4/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本（ソフトカバー） ‏ : ‎ 208ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4866809175
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4866809175
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.9 x 1.5 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 380個の評価

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アマゾン太郎
5つ星のうち5.0 介護士の仕事がよくわかる
2024年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
介護の業界は誰にとっても他人事ではない。
明日は我が身という言葉は真実だと思う。
長生きするのは素晴らしいが、最期は介護士に面倒を見てもらう可能性が高いから、普段からよく考えておくべきだ。
この本は現役の介護士が書いた貴重な資料として、人生の悲哀を感じながら読んだ。
私たちが知らない現実がたくさん書かれているので、読む価値は十分にあると思う。
役に立った
 レポート
うさぎ
5つ星のうち4.0 なるほどと思える場面が多い。
2024年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
安心してお取引できました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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ゆかりか
5つ星のうち3.0 普通かな。
2022年4月11日に日本でレビュー済み
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介護の仕事がどんな物か知るのにはいいんかな。
私は介護の仕事してるので、実際はもっと感動的だったりドラマや事件があったりするので途中で飽きてしまいました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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大ちゃん
5つ星のうち5.0 著者の苦労が手に取るようにわかります
2024年4月28日に日本でレビュー済み
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最近私の両親も90歳と89歳で二人で生活していたので心配になり早期退職して少しだけ面倒を見る時間を作りました。早くにこの本に巡り合って良かったです。どの様に年寄りに携わって行けば良いのか施設はどの様な施設が良いのか理解できました。大きな立派な施設であれば良いだろうと考えていた私に考えさせてくれる一冊でした。
親と一緒に生活する機会が増えた私にとって著者の勤めるアットホームな施設が一番ではないかとつくづく思うようになりました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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massimiliano
5つ星のうち4.0 私には無理かな
2024年4月21日に日本でレビュー済み
半年前から郷里の母親の介護で、二週間に一度帰省し、尿便のついたリハビリパンツを替えています。もう尿にも便にも慣れました。母と思わずヘルパーさんの気持ちですれば、なにも辛いことはありません。ちょっと寂しいけど。と、思いこの本を取ってみました。以前、60歳を超えてから学校給食に一年程勤めたことがあり、現場の仕事もイケるかなと思いましたが、あにはからんや。学校給食のレベルではありませんでした。現場の仕事と言うものは、その複雑さ（覚えなければいけない個々のディテイル）は、その作業面積に比例すると思います。すなわち、一坪のお店なら、その中ですることは限られていますが、給食調理室の広さならその中でするすべての作業を、そこに関係する納入業者さんや、こちらから配膳に向かう際の教室の位置や先生の個性まで熟知する必要があります。ましてや介護施設はそれよりさらに広いです。そのなかで覚えなければいけない仕事や、入居者一人一人への対応は、到底私ができる範囲ではありませんでした。大変です、ご苦労様です。私の母も介護施設にお世話になっていますが、本当に頭が下がります。皆様、ありがとうございます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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戸井田充生
5つ星のうち5.0 面白かった。
2024年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私も介護業界におり、よくわかります。
役に立った
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空飛ぶドクター（登録商標）
5つ星のうち3.0 これが現実！
2021年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は医者ですが、泌尿器科の医者で排尿障害を専門にしています。つまり、医者の中では珍しくオムツ外しの努力をしたり、こういう介護の現場も知っています。
特に今は訪問診療も時にしているので、介護の人とも接することも多いです。

でも、介護職の人の本音は想像はするものの、聞いたことがありません。
この本を読んで、やはり色々なことを考えて仕事をしているのだと確認できました。

一般の人には、親の介護施設を選ぶ時の参考になると思いますので、お勧めです。

空飛ぶドクター
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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行之介
5つ星のうち5.0 とてもきれいな本でした。
2023年7月13日に日本でレビュー済み
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とてもきれいな本でした。
役に立った
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