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罪火 (角川文庫) Kindle版

4.0 5つ星のうち4.0 305個の評価

レトルト食品工場に勤める若宮は鬱屈を感じていた。花火大会の夜、少女・花歩を殺めてしまう。花歩は母・理絵とともに、被害者が加害者と向き合う修復的司法に携わり、犯罪被害者支援にかかわっていた。13歳の娘を殺された理絵のもとに、犯人逮捕の知らせがもたらされる。しかし容疑者の供述内容を知った理絵は真犯人は別にいると確信。かつて理絵の教え子であった若宮は、殺人を告白しようとするが……。驚愕のラスト、社会派ミステリー。
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商品の説明

著者について

●大門 剛明:1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。三重県伊勢市在住。「雪冤」で第29回横溝正史ミステリ大賞+テレビ東京賞をW受賞。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B009GPLZ86
  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2012/5/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/5/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 794 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 279ページ
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 305個の評価

著者について

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大門 剛明
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カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
305グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過去に殺人などの重罪を犯した人間の更生をテーマにしつつ、ミステリーの要素をたっぷり加えたいわゆる社会派ミステリー。
「修復的司法」という言葉を初めて聞いた。犯罪加害者が被害者と直接対面することにより、双方の心の回復をめざすものらしい。
近代国家の日本では、もちろん、仇討ちが禁止されており、国が犯罪人を罰する。
しかし、対面したとしたら直接手を下したくなる欲求が沸き起こるのではないだろうか…。
そんな危険なやりとりを仲介するのが主人公の女性である。そして、のちに自分の娘が殺され被害家族となる。

多くの人は他人事では、心優しい人権派であるが、自らに降りかかると全く違った答えを出す…。
そこらへんの心情の描写はとてもリアリティがあり、引き込まれた。
先へ先へ読ませる展開と、人物設定もしっかりしていて、あっという間に読み終わった。
最後のトリック的な部分は、あれっていうくらい少し無理があったが、考えさせるテーマの重さに、
ミステリー的エンターテイメントの要素をふんだんに取り入れると、ある程度はしょうがないかとも思った。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年1月23日に日本でレビュー済み
後半はワクワク感満載で読み切りました。

タイトルには複数の意味があったことが分かりました。

応報的司法に対する修復的司法,初めて知りました。
被害者の救済は,物語の複雑さを示すことによって簡単ではないということでしょうか。

正義の天秤は左脳寄りでしたが本作品は右脳寄りの幹に左脳的要素が散りばめた印象です。

TVサスペンスによくあるパターンではあるものの勉強になりました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
それなりに楽しめたのですが、練りに練った展開というよりは、急に思いついて途中で変更したがための違和感を覚えました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家の、筋書きの上手さが、よく出ている、最後の意外性、推理小説には、なくてはならないものだ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月11日に日本でレビュー済み
何気に手にした一冊の本。被害者と加害者の葛藤がひしひしと伝わってくる本作。ラストの真実には衝撃を覚えた。早々に犯人が明らかになりながら、その後の展開をどうするのだろうと疑問に感じながら、読み進めていくと物語は予想外の展開に。あっと言わせるプロットは見事。ある意味ハッピーエンドの終末は涙を誘う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年5月25日に日本でレビュー済み
一言でいえば非常に緻密で作りこまれています。

とにかく最後の推理は圧巻です。今までの流れを、その推理に基づく視点から読み返すと
実は180度異なる衝撃的な内容になるからです。

冗談抜きに戦慄が走りました。ですがこれがまた見事に理にかなっています。
本当に筆者の才能には嫉妬します・・・

ぜひ探りなど入れず楽しみながら読み進めてください。
圧倒的な完成度、傑作です!!
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年1月23日に日本でレビュー済み
著者の3作目である「確信犯」がそれなりに楽しめたので、2作目に戻ってみました。

確信犯

社会派小説として修復的司法という非常に難しい問題に切り込んでいながら、ミステリーとしても十分に満足の出来る仕上がりであり、著者はまさに社会派ミステリーの期待の新星と言えると思います。

伏線の張りすぎやフェアでない書き方など、若干気になる箇所はありますが、そうした部分を差し引いても、結末の見事さは圧巻でした。

ミステリーファン、特に社会派や司法系が好みならば、読んでおくべき一作と言えるかもしれません。
2023年11月5日に日本でレビュー済み
修復的司法は難しい問題だと思う。それが果たして被害者の慰めになるのかどうかだが。理絵はその活動に従事しながら、娘を実際に殺された時に、修復的司法が正しいのか悩む。「罪火」はラストで意外な真相が明らかになるのだが救いがない。救いがあるような結末だが、実際には救いはない。少し複雑な気分でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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