精神障害となる大きな分類の代表的なものが凝縮されています。
愛着スタイル、発達課題（ADHD含む）、パーソナリティ障害、適応障害、うつと気分障害、不安障害と強迫性障害、依存症と嗜癖、幻覚と妄想、睡眠障害など症状やなりやすい人の傾向、治療（薬物療法含む）など、簡潔ながら大切な要点がまとめられ、また症例もあり全体的な精神医学をしるためのガイド本としては最適ではないでしょうか。
たとえば、「うつ」でも「大うつ」「小うつ」など分類の仕方や、その症状の現れ方や違いなども書かれています。
文章もかたくなく、エッセイのように読みやすく、項目ごとに分かれているため、必要なところを読むもよし、電車でも数分で読むことも可能です。
この本をきっかけに、統合失調症、パーソナリティ障害、うつと気分障害など、岡田尊司先生の他の作品でより詳しく知ることも可能です。これから精神医学を学ぶにあたって、私はとても参考になりました。しばらく手元において、簡単な症例辞書のように使おうかと思います。
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