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ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考 (NewsPicksパブリッシング) Kindle版
【発売1年で5刷出来!】
孫泰蔵氏(起業家)推薦!
――世界のすべての人が彼女のように思考するようになったなら、世界は一変するだろう。
中野信子氏(脳科学者、医学博士)推薦!
――生命科学を問い直せば 、一つの共通認識に帰着する。すべての生命にその存在の意味がある。
竹内薫氏(サイエンス作家)推薦!
――生命科学がわかれば、あなたの人生が変わる。科学と哲学とビジネスが融合した、不思議な魅力をもつ本だ。
多様性・意志・感情・寿命・時間… 「生命の原則」を知れば、人生はもっと自由になるーー。
生命科学研究者であり、起業家でもある著者がたどりついた、一度きりの人生を迷いなく生きるための思考法!
◎コンテンツ例
・多様性の本質は「同質性」にある
・「仕事ができない人」は、視野の共有で解決できる
・なぜ、人類は非効率に見える感情を抱えて生きるのか
・利己と利他は対立しない
・生命は「失敗許容主義」を貫いている
◎こんな人にオススメ
・怒りや悲しみなどネガティブな感情に流されたくない
・意志を強く持ち続けたい
・組織作りやビジネスに生命科学の知見を応用したい
・チームや人間関係のことで悩んでいる
・何かに打ち込むための情熱がほしい
私が本書を通じて伝えたいのは、「生命には原理や原則があることを客観的に理解した上で、それに抗うために主観的な意志を活かして行動できる」ということです。生命原則を客観的に理解し、視野を自在に切り替えて思考することで主観を見出し行動に移せば、自然の理に立脚しながらも希望に満ちた自由な生き方が可能となります(はじめにより)。
◎目次
第1章 生命に共通する原則とは何か ー客観的に捉えるー
第2章 生命原則に抗い、自由に生きる ー主観を活かすー
第3章 一度きりの人生をどう生きるか ー個人への応用ー
第4章 予測不能な未来へ向け組織を存続させるには ー経営・ビジネスへの応用ー
第5章 生命としての人類はどう未来を生きるのか
孫泰蔵氏(起業家)推薦!
――世界のすべての人が彼女のように思考するようになったなら、世界は一変するだろう。
中野信子氏(脳科学者、医学博士)推薦!
――生命科学を問い直せば 、一つの共通認識に帰着する。すべての生命にその存在の意味がある。
竹内薫氏(サイエンス作家)推薦!
――生命科学がわかれば、あなたの人生が変わる。科学と哲学とビジネスが融合した、不思議な魅力をもつ本だ。
多様性・意志・感情・寿命・時間… 「生命の原則」を知れば、人生はもっと自由になるーー。
生命科学研究者であり、起業家でもある著者がたどりついた、一度きりの人生を迷いなく生きるための思考法!
◎コンテンツ例
・多様性の本質は「同質性」にある
・「仕事ができない人」は、視野の共有で解決できる
・なぜ、人類は非効率に見える感情を抱えて生きるのか
・利己と利他は対立しない
・生命は「失敗許容主義」を貫いている
◎こんな人にオススメ
・怒りや悲しみなどネガティブな感情に流されたくない
・意志を強く持ち続けたい
・組織作りやビジネスに生命科学の知見を応用したい
・チームや人間関係のことで悩んでいる
・何かに打ち込むための情熱がほしい
私が本書を通じて伝えたいのは、「生命には原理や原則があることを客観的に理解した上で、それに抗うために主観的な意志を活かして行動できる」ということです。生命原則を客観的に理解し、視野を自在に切り替えて思考することで主観を見出し行動に移せば、自然の理に立脚しながらも希望に満ちた自由な生き方が可能となります(はじめにより)。
◎目次
第1章 生命に共通する原則とは何か ー客観的に捉えるー
第2章 生命原則に抗い、自由に生きる ー主観を活かすー
第3章 一度きりの人生をどう生きるか ー個人への応用ー
第4章 予測不能な未来へ向け組織を存続させるには ー経営・ビジネスへの応用ー
第5章 生命としての人類はどう未来を生きるのか
- 言語日本語
- 出版社ニューズピックス
- 発売日2021/1/6
- ファイルサイズ11277 KB
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- 販売: Amazon Services International LLC
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出版社より
発売直後から反響多数!
――何事も「原則に立ち返る」ことって大事だと思うんですが、生命科学こそ究極の原則だなと。ただそれを理解した上で、原則に「抗う」ことも大事だというメッセージが印象的でした。おすすめです。
――多様性の意味、失敗許容主義、未来差分など、生命から現代人が学ぶべき基本の考え方みたいなのが書いてあって、すごく腑に落ちる。難しそうなタイトルだけど、中身はとても読みやすいです。
――珍しく線を引きながら書き込みをしながら読んだ。すでに本はボロボロに。優しい語り口ながら、生命科学の本質から「生きるとは何か」を問う。ちょっと衝撃でした。
商品の説明
著者について
高橋祥子(たかはし・しょうこ)
ジーンクエスト代表取締役。2010年京都大学農学部卒業。2013年東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻博士課程在籍中に、遺伝子解析の研究を推進し、正しい活用を広めることを目指すジーンクエスト(https://genequest.jp/)を起業。2015年同学博士課程修了。2018年株式会社ユーグレナ執行役員就任。受賞歴に経済産業省「第二回日本ベンチャー大賞」経済産業大臣賞(女性起業家賞)、「日本バイオベンチャー大賞」日本ベンチャー学会賞など。その他科学技術・学術政策研究所「科学技術への顕著な貢献2015(ナイスステップな研究者)」、世界経済フォーラム「Young Global Leaders 2018」、フォーブス30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」、Newsweek「世界が尊敬する日本人100」に選出など。著書に『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?』。
ジーンクエスト代表取締役。2010年京都大学農学部卒業。2013年東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻博士課程在籍中に、遺伝子解析の研究を推進し、正しい活用を広めることを目指すジーンクエスト(https://genequest.jp/)を起業。2015年同学博士課程修了。2018年株式会社ユーグレナ執行役員就任。受賞歴に経済産業省「第二回日本ベンチャー大賞」経済産業大臣賞(女性起業家賞)、「日本バイオベンチャー大賞」日本ベンチャー学会賞など。その他科学技術・学術政策研究所「科学技術への顕著な貢献2015(ナイスステップな研究者)」、世界経済フォーラム「Young Global Leaders 2018」、フォーブス30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」、Newsweek「世界が尊敬する日本人100」に選出など。著書に『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?』。
登録情報
- ASIN : B08QYTNG1Z
- 出版社 : ニューズピックス (2021/1/6)
- 発売日 : 2021/1/6
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 11277 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 221ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 32,967位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 23位生命科学
- - 41位基礎医学 (Kindleストア)
- - 2,159位科学・テクノロジー (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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ジーンクエスト代表取締役社長。
2010年京都大学農学部卒業。
2013年6月東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程在籍中に株式会社ジーンクエストを起業。
2015年3月東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。
個人向けに病気や体質などの遺伝子情報を伝えるゲノム解析サービスを行う。
2018年ユーグレナ執行役員兼務。
ブログ
https://medium.com/@takaha.shoko
生命科学系オンラインサロン 高橋祥子ラボ
https://camp-fire.jp/projects/view/119285
イメージ付きのレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
菌根菌関連で知見を広げてみようと思い、購入しました。
2022年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のことは気鋭の研究者・経営者としてメディアで目にしていましたが、今回初めて著書を読んでみました。「生命原則と人生や経営には共通の仕組みが多い」と言う通り、生命という大きな視点から人間やビジネスについて論じた本で、実に大きな学びがありました。
本書の優れた点はなんと言っても生命という非常に大きな視野(本書で言う空間的視野)と時間軸(同じく時間的視野)から人間を捉えていることです。物事をタテ・ヨコ・算数で見るというのは出口治夫先生の著書で学んで以来実践していることですが、本書もまさにそのフレームワークを取り入れており、さらにはスケール感が巨大です。
本書を読んで、ネガティブな感情も自分の生物としての機能が働いていると前向きに捉えられるようになりましたし、ダイバーシティの本質を知った思いですし、課題を解決すれば次により高次な課題が出てくるというのは絶望的に思えるかもしれませんが、課題があることがより良い未来に向かうための希望だと前向きに捉えられるようになりました。ビジネスだけでなく生き方についても大きな示唆を多数得られた本です。
以下、読書メモ。
・生命原則と人生や経営には共通の仕組みが多い
・個人の抱える不安や怒りなど負の感情の多くは「自身の生存が脅かされているのではないか」という生物的な危機意識に起因している
・生命の原理や原則を客観的に理解した上で、それに抗うために主観的な意志を活かして行動できる
・思考というのは生物学的には多くのエネルギーを消費する行為で、思考停止はエネルギー効率を高める行為
・生物として非効率に見えるものに注目。生命の機能はできる限り個体の生存や繁栄に有利になるよう不要なものを削ぎ落とし最適化する方向に進化。一見非効率に思えるものは、生命にとって必要なものとして機能していると考えられる
・生命原則は固体を取り巻く外界の環境が常に変化することを前提に作られている
・人類のような有性生殖を行う生命は、子どもを作るときに遺伝子の一部を変えることで親とは異なる遺伝子のセット(ゲノム)を持つように
・他人に対して怒りを覚えてしまうのは、自分の敵に対応するためで、孤独感は人と集団で生活することで生き延びてきた人類が、一人で生きることを避けるための機能。ネガティブな感情を抱いたときは「遺伝子に搭載された機能が正常に働いている」と客観視する
・空間的視野=今現在という時間軸において見ている範囲、持ち合わせている情報
時間的視野=過去と未来を短期から長期へと自在に捉えられる状態
・進化とは、環境が変化したときにたまたま生存に有利だったものだけが生き残ることで事後的に合目的かのようにみなされる現象
・生命は最初、無性生殖、つまり単純な分裂によって増えていた。その後、遺伝子の組み合わせを考えて多様性を増やすためにオスとメスに分かれて有性生殖を行うように
・3種類以上性別を持つ生物が実際に存在することを考えると、2種類の性別しかないことが人類の進化の最終形態であることは証明できない。1つの個体が1つの性で固定される必要すら、生命にはない
・多様な人により構成されて初めて存続できる人類が、自分とは違うという理由で一部を否定すると自家撞着に陥る
・世の中にある様々な課題は主観的な意志が作り上げており、課題を見つめることで自身の意志が見えるもの
・会社が成長したら成長した分だけより高次の新しい課題が必ず出てくる
・課題が存在するということは、現状よりもいい状態がすでに頭の中にあるということ
・課題があること自体が、人にとって組織にとって人類にとって、より良い未来に向かって常に行動を起こし続けるための希望
・利己主義を拡張して他人の利益も考えられるようになったものが利他主義
・ほとんどの未来は不確定だという前提に立場、正解を選択できているか葛藤するよりも、自分で選択した道を正解にすると決め切る方がよほどよい
・情熱があるから行動が起こるのではなく、行動することで情熱が湧いてくる。情熱が湧かないとしたら、未来差分を失っているか、初速を出していないかのどちらか
・エントロピー増大則=何もしないと次第にエントロピー(乱雑さの程度)が増大する方向に物事が変化すること。この宇宙は乱雑になるよう変化する性質をはらんでおり、人が努力しなくても生き延びて種として繁栄していけるシステムにはなっていない
・エントロピーが増大しようとする中で動的平衡を保つには、どこを目指すか(自分の意志)が極めて重要
・エントロピーは無限に増大するが、その状態に秩序を与えるために要するエネルギーは人でも企業でも国でも有限なので、エネルギーをどこに投入するか意志を持って決めることが重要
・多様性について考えるとき、差異に注目すると同時に「何が同じか」にも注目する。差異の前提となる土台が必要
・ある目的を達成したいと考える「同質性」を持つものをまず集め、多少の環境変化に対応できるための手段として多様性を確保する、というのが本来の意味での多様性のあり方
・生態系における悪い状態とは、多数の種を駆逐した少数の種による寡占化が進んでいる状態
・生命が進化する方法2種類
1 個体としての成長
2 種としての進化
企業で言えば、
1 既存事業の売上増
2 新規事業の立ち上げ
本書の優れた点はなんと言っても生命という非常に大きな視野(本書で言う空間的視野)と時間軸(同じく時間的視野)から人間を捉えていることです。物事をタテ・ヨコ・算数で見るというのは出口治夫先生の著書で学んで以来実践していることですが、本書もまさにそのフレームワークを取り入れており、さらにはスケール感が巨大です。
本書を読んで、ネガティブな感情も自分の生物としての機能が働いていると前向きに捉えられるようになりましたし、ダイバーシティの本質を知った思いですし、課題を解決すれば次により高次な課題が出てくるというのは絶望的に思えるかもしれませんが、課題があることがより良い未来に向かうための希望だと前向きに捉えられるようになりました。ビジネスだけでなく生き方についても大きな示唆を多数得られた本です。
以下、読書メモ。
・生命原則と人生や経営には共通の仕組みが多い
・個人の抱える不安や怒りなど負の感情の多くは「自身の生存が脅かされているのではないか」という生物的な危機意識に起因している
・生命の原理や原則を客観的に理解した上で、それに抗うために主観的な意志を活かして行動できる
・思考というのは生物学的には多くのエネルギーを消費する行為で、思考停止はエネルギー効率を高める行為
・生物として非効率に見えるものに注目。生命の機能はできる限り個体の生存や繁栄に有利になるよう不要なものを削ぎ落とし最適化する方向に進化。一見非効率に思えるものは、生命にとって必要なものとして機能していると考えられる
・生命原則は固体を取り巻く外界の環境が常に変化することを前提に作られている
・人類のような有性生殖を行う生命は、子どもを作るときに遺伝子の一部を変えることで親とは異なる遺伝子のセット(ゲノム)を持つように
・他人に対して怒りを覚えてしまうのは、自分の敵に対応するためで、孤独感は人と集団で生活することで生き延びてきた人類が、一人で生きることを避けるための機能。ネガティブな感情を抱いたときは「遺伝子に搭載された機能が正常に働いている」と客観視する
・空間的視野=今現在という時間軸において見ている範囲、持ち合わせている情報
時間的視野=過去と未来を短期から長期へと自在に捉えられる状態
・進化とは、環境が変化したときにたまたま生存に有利だったものだけが生き残ることで事後的に合目的かのようにみなされる現象
・生命は最初、無性生殖、つまり単純な分裂によって増えていた。その後、遺伝子の組み合わせを考えて多様性を増やすためにオスとメスに分かれて有性生殖を行うように
・3種類以上性別を持つ生物が実際に存在することを考えると、2種類の性別しかないことが人類の進化の最終形態であることは証明できない。1つの個体が1つの性で固定される必要すら、生命にはない
・多様な人により構成されて初めて存続できる人類が、自分とは違うという理由で一部を否定すると自家撞着に陥る
・世の中にある様々な課題は主観的な意志が作り上げており、課題を見つめることで自身の意志が見えるもの
・会社が成長したら成長した分だけより高次の新しい課題が必ず出てくる
・課題が存在するということは、現状よりもいい状態がすでに頭の中にあるということ
・課題があること自体が、人にとって組織にとって人類にとって、より良い未来に向かって常に行動を起こし続けるための希望
・利己主義を拡張して他人の利益も考えられるようになったものが利他主義
・ほとんどの未来は不確定だという前提に立場、正解を選択できているか葛藤するよりも、自分で選択した道を正解にすると決め切る方がよほどよい
・情熱があるから行動が起こるのではなく、行動することで情熱が湧いてくる。情熱が湧かないとしたら、未来差分を失っているか、初速を出していないかのどちらか
・エントロピー増大則=何もしないと次第にエントロピー(乱雑さの程度)が増大する方向に物事が変化すること。この宇宙は乱雑になるよう変化する性質をはらんでおり、人が努力しなくても生き延びて種として繁栄していけるシステムにはなっていない
・エントロピーが増大しようとする中で動的平衡を保つには、どこを目指すか(自分の意志)が極めて重要
・エントロピーは無限に増大するが、その状態に秩序を与えるために要するエネルギーは人でも企業でも国でも有限なので、エネルギーをどこに投入するか意志を持って決めることが重要
・多様性について考えるとき、差異に注目すると同時に「何が同じか」にも注目する。差異の前提となる土台が必要
・ある目的を達成したいと考える「同質性」を持つものをまず集め、多少の環境変化に対応できるための手段として多様性を確保する、というのが本来の意味での多様性のあり方
・生態系における悪い状態とは、多数の種を駆逐した少数の種による寡占化が進んでいる状態
・生命が進化する方法2種類
1 個体としての成長
2 種としての進化
企業で言えば、
1 既存事業の売上増
2 新規事業の立ち上げ
2021年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「なるほど、生命科学とはそういうモノの見方をするのか」という気づきはいくつかはあるものの、主な内容は、氏が個人の生活や企業経営において困難にぶち当たった時に、氏が言うところの、生命科学的な視点から自分の判断や行動を決めていったことの経験を語っているもので、主に20代、30代の若者に向けて、アドバイス的なコメントを綴ったものと思えた。
その意味では、迷いながらも自らの道を切り拓こうとしている人々には一定の価値を提供していると言える。いかにもNewsPicksらしい本ではある。
では、氏のいうところの生命科学的な思考とはなんなのか。
何度も出てくる言葉は、
「生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法」を身につけるということ。
そして、覚悟から生まれる情熱をもって個人の幸せを追求するともに、種全体の繁栄をも考えた行動(地球環境保護など)をとるという事。
ここで言う生命原則とは、「個体として生き残り、種が繁栄するために行動する」事。
また、遺伝子に抗って思考し、行動し続けるという非効率的な行為こそが人類にとっての唯一の希望であると述べている。(ドーキンスの「利己的な遺伝子」の主張と同じ)
死があるのは、個としては受け入れがたいとしても、世代として新陳代謝することで種の繁栄につなげる意味があるといえる。
我々が感情を持っているのは、その方が生命の生存戦略上有利だからだと考えられている。感情があることで、個でなく、集団で過ごすようになって、そっちの方が種の生存の面で有利になるから。
視野というのはモノを見る範囲と、その時間軸の長さの事。それを主体的に設定できる能力を身につけると自由になれる。
生命原則では、個として生き残る(狭く短い)視野と、種が繁栄する(広くて長い)視野の両方がある。これらの間をうまく調整することが大切。年齢を重ねるにつれて後者の視野を持つことが増えてくる。小さい視野だけでは思考停止になって生きづらくなる。
生命には複数の時間軸が組み込まれている。
DNAは2重螺旋で固定され、不変であるが(長期時間)、RNA(の量など)は時によって変わる(短期時間)。これはRNAが環境変化に適応する手段であるから(RNAは一本鎖で不安定だから変われる)。
がんはDNAのコピーミスだけれど、それがあることで進化の可能性が担保されている面もある。
生命はまだ見ぬ未来への進化のためのセレンディピティ(想定外の発見)を求めて、DNAのコピーミスという不安定性を、個体が死ぬかもしれないリスクをとりながらも、種の保存のために命をかかて担保しているともいえる。
情熱は未来差分を意識し、それ向かって行動する初速から生まれる。
覚悟を決めると生きやすくなる。それは目指すものを決めると葛藤しなくなるから。
何かが変化する時に私たちは時間を感じる。
快楽と幸福は違う。その大きな違いはそれらがもつ時間軸にある。
快楽は気持ちよく楽しいことで、身体的・本能的な満足感のことで、ドーパミンの放出のような一時的な生体反応の事。
幸福は過去から現在、未来に至る長い時間の中で形成されるもの。
快楽は個人の生命活動の変化で、幸福は個人の行動の変化で感じるもの。
幸福は理性によって人間の潜在能力を開花させることで実現できる(アリストテレス)。
企業経営を生命科学的視点でみると、
フレデリック・ラル―氏のティール組織(著作「Reinventing Organization」)のように、組織をひとつの生命体のようにとらえる。
企業理念や企業文化という(ある意味あまり変わらない)同質性(種が同じという事だな)を前提としてその上に多様性を作る。
単に差異を重視してバラバラなものを集めても意味がない。
多様性の尊重と、同質性のない相対主義を混同してはならない(マルクス・ガブリエル)
ただ単に異なるものが存在する状態を肯定も否定もしない相対主義は、思考停止の産物であり、意志ある同質性を前提とした多様性とは似て非なるもの。
短期的視点で(営業)利益を上げることと、変化するための中長期的視点での(研究開発)行動という複数の時間軸をもって企業を経営する(個人の生活でもそうだな)。中長期の視点では失敗を許容することで変化の多様性が生まれる。
種全体は、その多様性の中から、環境変化に適合するものが生き残る形で、種として生き延びていく。それと同じ。
生命=動的平衡、でもある。
同じ事象を見ているのに、自分と他人が違う行動をとるのは、それぞれが見ている時間軸がずれているから。共同作業はメンバーの視点の時間軸を合わせる(今日はこれをやろう、ではなく、1か月後にこれを成しているためには、今日はこれを優先してやるべきだという視点を合わせる)とうまくいく。
企業には複数の時間が流れている。DXがうまくいかないのはこれが原因。技術の導入にかかる時間と、組織体制を変えるのに必要な時間は異なる。
客観的な情報を集めれば未来が見えると思うのは間違い。未来を見通せないからこそ(生物のように)多様性を維持するのだと考えるべき。
最後は主観的な判断で突き進む。吉田松陰の「諸君、狂いたまえ」がこれに当たる。
学術研究は論理の積み重ねで行い、主観を廃する。一方、事業は多くの人を巻き込む必要があり、ストーリー、即ち私はこうしたいと言う主観的な意志(起業におけるミッション)が求められる。
「利己的な遺伝子」という名著を書いた、リチャード・ドーキンスは「私たちには、これらの創造主(遺伝子)に歯向かう力がある。この地上で、唯一私たちだけが、利己的な自己複製子たちの専制支配に反逆できるのだ」と刺激的な名言を述べている。
そのためには、意識して思考し、行動することが必要不可欠である。
何もしなければ、エントロピー増大則により、あらゆるものは秩序を失う方向に進む。
量子物理学者であるシュレーディンガーは、その著書「生命とは何か」で、「生命は生きるために負のエントロピーを環境から絶えず摂取している」と言っている。
サルトルは「実存が本質に先立つ。どんなことも自分の行動によって意味が変わる。主体に基づけば我々は常に自由である。」と主観によって行動し、意味を見出すと言う、実存主義を言っている。
その後、2度の戦争や、社会の混乱に対し、個人の主観だけではどうしようもない、社会の構造を変えようという、構造主義が起こったが、客観的に構造を捉える構造主義だけでもうまくいかない。
「生命原則を客観的に理解した上で、主観(=意志)に基づいて思考し、行動する」というドーキンス的な生き方が必要。
最後にまとめると、「ああ、ドーキンスを読もう」になるのかな。
その意味では、迷いながらも自らの道を切り拓こうとしている人々には一定の価値を提供していると言える。いかにもNewsPicksらしい本ではある。
では、氏のいうところの生命科学的な思考とはなんなのか。
何度も出てくる言葉は、
「生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法」を身につけるということ。
そして、覚悟から生まれる情熱をもって個人の幸せを追求するともに、種全体の繁栄をも考えた行動(地球環境保護など)をとるという事。
ここで言う生命原則とは、「個体として生き残り、種が繁栄するために行動する」事。
また、遺伝子に抗って思考し、行動し続けるという非効率的な行為こそが人類にとっての唯一の希望であると述べている。(ドーキンスの「利己的な遺伝子」の主張と同じ)
死があるのは、個としては受け入れがたいとしても、世代として新陳代謝することで種の繁栄につなげる意味があるといえる。
我々が感情を持っているのは、その方が生命の生存戦略上有利だからだと考えられている。感情があることで、個でなく、集団で過ごすようになって、そっちの方が種の生存の面で有利になるから。
視野というのはモノを見る範囲と、その時間軸の長さの事。それを主体的に設定できる能力を身につけると自由になれる。
生命原則では、個として生き残る(狭く短い)視野と、種が繁栄する(広くて長い)視野の両方がある。これらの間をうまく調整することが大切。年齢を重ねるにつれて後者の視野を持つことが増えてくる。小さい視野だけでは思考停止になって生きづらくなる。
生命には複数の時間軸が組み込まれている。
DNAは2重螺旋で固定され、不変であるが(長期時間)、RNA(の量など)は時によって変わる(短期時間)。これはRNAが環境変化に適応する手段であるから(RNAは一本鎖で不安定だから変われる)。
がんはDNAのコピーミスだけれど、それがあることで進化の可能性が担保されている面もある。
生命はまだ見ぬ未来への進化のためのセレンディピティ(想定外の発見)を求めて、DNAのコピーミスという不安定性を、個体が死ぬかもしれないリスクをとりながらも、種の保存のために命をかかて担保しているともいえる。
情熱は未来差分を意識し、それ向かって行動する初速から生まれる。
覚悟を決めると生きやすくなる。それは目指すものを決めると葛藤しなくなるから。
何かが変化する時に私たちは時間を感じる。
快楽と幸福は違う。その大きな違いはそれらがもつ時間軸にある。
快楽は気持ちよく楽しいことで、身体的・本能的な満足感のことで、ドーパミンの放出のような一時的な生体反応の事。
幸福は過去から現在、未来に至る長い時間の中で形成されるもの。
快楽は個人の生命活動の変化で、幸福は個人の行動の変化で感じるもの。
幸福は理性によって人間の潜在能力を開花させることで実現できる(アリストテレス)。
企業経営を生命科学的視点でみると、
フレデリック・ラル―氏のティール組織(著作「Reinventing Organization」)のように、組織をひとつの生命体のようにとらえる。
企業理念や企業文化という(ある意味あまり変わらない)同質性(種が同じという事だな)を前提としてその上に多様性を作る。
単に差異を重視してバラバラなものを集めても意味がない。
多様性の尊重と、同質性のない相対主義を混同してはならない(マルクス・ガブリエル)
ただ単に異なるものが存在する状態を肯定も否定もしない相対主義は、思考停止の産物であり、意志ある同質性を前提とした多様性とは似て非なるもの。
短期的視点で(営業)利益を上げることと、変化するための中長期的視点での(研究開発)行動という複数の時間軸をもって企業を経営する(個人の生活でもそうだな)。中長期の視点では失敗を許容することで変化の多様性が生まれる。
種全体は、その多様性の中から、環境変化に適合するものが生き残る形で、種として生き延びていく。それと同じ。
生命=動的平衡、でもある。
同じ事象を見ているのに、自分と他人が違う行動をとるのは、それぞれが見ている時間軸がずれているから。共同作業はメンバーの視点の時間軸を合わせる(今日はこれをやろう、ではなく、1か月後にこれを成しているためには、今日はこれを優先してやるべきだという視点を合わせる)とうまくいく。
企業には複数の時間が流れている。DXがうまくいかないのはこれが原因。技術の導入にかかる時間と、組織体制を変えるのに必要な時間は異なる。
客観的な情報を集めれば未来が見えると思うのは間違い。未来を見通せないからこそ(生物のように)多様性を維持するのだと考えるべき。
最後は主観的な判断で突き進む。吉田松陰の「諸君、狂いたまえ」がこれに当たる。
学術研究は論理の積み重ねで行い、主観を廃する。一方、事業は多くの人を巻き込む必要があり、ストーリー、即ち私はこうしたいと言う主観的な意志(起業におけるミッション)が求められる。
「利己的な遺伝子」という名著を書いた、リチャード・ドーキンスは「私たちには、これらの創造主(遺伝子)に歯向かう力がある。この地上で、唯一私たちだけが、利己的な自己複製子たちの専制支配に反逆できるのだ」と刺激的な名言を述べている。
そのためには、意識して思考し、行動することが必要不可欠である。
何もしなければ、エントロピー増大則により、あらゆるものは秩序を失う方向に進む。
量子物理学者であるシュレーディンガーは、その著書「生命とは何か」で、「生命は生きるために負のエントロピーを環境から絶えず摂取している」と言っている。
サルトルは「実存が本質に先立つ。どんなことも自分の行動によって意味が変わる。主体に基づけば我々は常に自由である。」と主観によって行動し、意味を見出すと言う、実存主義を言っている。
その後、2度の戦争や、社会の混乱に対し、個人の主観だけではどうしようもない、社会の構造を変えようという、構造主義が起こったが、客観的に構造を捉える構造主義だけでもうまくいかない。
「生命原則を客観的に理解した上で、主観(=意志)に基づいて思考し、行動する」というドーキンス的な生き方が必要。
最後にまとめると、「ああ、ドーキンスを読もう」になるのかな。
2023年8月29日に日本でレビュー済み
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生命科学者の著者が、読者
に生きる素晴らしさと考え方を変えてくれる書!
に生きる素晴らしさと考え方を変えてくれる書!
2022年1月23日に日本でレビュー済み
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感情との付き合い方
遺伝子上の操作が働いているんだと、客観視すると、まあそんなもんだと思える
不安に対しての捉え方
1.不安に対して行動することができる
▶︎やれるだけやる
2.不安に対して行動することはできない
▶︎蓋をする
視野の使い方
視野を広くも、狭くも、適切に設定していくことが大切=自分のスコープをもつ
▶︎刹那的な利益でモノを眺めやすい人間の性
覚悟は最初に決めておくことで、途中で過去の選択を後悔することをなくす
▶︎大きな覚悟から小さな覚悟まで、自分で自由に設定しながら取り組む
時間と空間的な視野で眺めると、鶏が先か鶏が先か問題も解決する、また売上か値下げか問題も同様である。世間は狭いようで、時間的、空間的視野のスコープを広くすると、
とことん広い
遺伝子上の操作が働いているんだと、客観視すると、まあそんなもんだと思える
不安に対しての捉え方
1.不安に対して行動することができる
▶︎やれるだけやる
2.不安に対して行動することはできない
▶︎蓋をする
視野の使い方
視野を広くも、狭くも、適切に設定していくことが大切=自分のスコープをもつ
▶︎刹那的な利益でモノを眺めやすい人間の性
覚悟は最初に決めておくことで、途中で過去の選択を後悔することをなくす
▶︎大きな覚悟から小さな覚悟まで、自分で自由に設定しながら取り組む
時間と空間的な視野で眺めると、鶏が先か鶏が先か問題も解決する、また売上か値下げか問題も同様である。世間は狭いようで、時間的、空間的視野のスコープを広くすると、
とことん広い
2023年1月25日に日本でレビュー済み
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この本の主題は『生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法』
原則の言葉の意味を調べると、、、
原則の意味 多くの場合に共通に適用される基本的なきまり・法則。
もともとの法則。一般の現象に共通な法則。特別の例外が起こり得ることを念頭
において、一般に適用されるものとする基本的な考え方。
生命であるものに共通で適用させる、法則やきまりのこと。
この本の主題は『生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法』
原則の言葉の意味を調べると、、、
原則の意味 多くの場合に共通に適用される基本的なきまり・法則。
もともとの法則。一般の現象に共通な法則。特別の例外が起こり得ることを念頭
において、一般に適用されるものとする基本的な考え方。
生命であるものに共通で適用させる、法則やきまりのこと。
つまり、簡単に言い換えれば、人生の原則と考えられます。
人生を1つのゲームやスポーツと考えれば、原則を知っている人と知らない人でどちらが楽しく人生が送れそうですか。
もちろん、知っている人に決まっています。
生命原則を知ることで、私は人生3つ効果があると思いました。
1,目指すルート(方法)が決めやすい
2,出来事の想定・対処がしやすい
3,主観(意志)を実現しやすい
逆に生命原則を知らない限り、この3つで苦戦を強いられるということです。
あらゆるものが自動化されたり、サービスで提供される時代になり、一部の知能はAIに置き換えられるような
世の中です。
人間に今まで以上に時間が与えられ、人生をどう生きるかが問われる時代だからこそ、生命原則は重要性を増しています。
人生を生きやすくすることに少しでも興味がある方は是非ともお読みください。
原則の言葉の意味を調べると、、、
原則の意味 多くの場合に共通に適用される基本的なきまり・法則。
もともとの法則。一般の現象に共通な法則。特別の例外が起こり得ることを念頭
において、一般に適用されるものとする基本的な考え方。
生命であるものに共通で適用させる、法則やきまりのこと。
この本の主題は『生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法』
原則の言葉の意味を調べると、、、
原則の意味 多くの場合に共通に適用される基本的なきまり・法則。
もともとの法則。一般の現象に共通な法則。特別の例外が起こり得ることを念頭
において、一般に適用されるものとする基本的な考え方。
生命であるものに共通で適用させる、法則やきまりのこと。
つまり、簡単に言い換えれば、人生の原則と考えられます。
人生を1つのゲームやスポーツと考えれば、原則を知っている人と知らない人でどちらが楽しく人生が送れそうですか。
もちろん、知っている人に決まっています。
生命原則を知ることで、私は人生3つ効果があると思いました。
1,目指すルート(方法)が決めやすい
2,出来事の想定・対処がしやすい
3,主観(意志)を実現しやすい
逆に生命原則を知らない限り、この3つで苦戦を強いられるということです。
あらゆるものが自動化されたり、サービスで提供される時代になり、一部の知能はAIに置き換えられるような
世の中です。
人間に今まで以上に時間が与えられ、人生をどう生きるかが問われる時代だからこそ、生命原則は重要性を増しています。
人生を生きやすくすることに少しでも興味がある方は是非ともお読みください。