新品:
¥1,430 税込
ポイント: 86pt  (6%)
無料配送5月25日 土曜日にお届け
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥1,430 税込
ポイント: 86pt  (6%)  詳細はこちら
無料配送5月25日 土曜日にお届け
詳細を見る
または 最も早い配送 本日中にお届け(6 時間 14 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
在庫あり。 在庫状況について
¥1,430 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥1,430
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
出荷元
Amazon.co.jp
出荷元
Amazon.co.jp
販売元
販売元
支払い方法
お客様情報を保護しています
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
支払い方法
お客様情報を保護しています
Amazonはお客様のセキュリティとプライバシーの保護に全力で取り組んでいます。Amazonの支払いセキュリティシステムは、送信中にお客様の情報を暗号化します。お客様のクレジットカード情報を出品者と共有することはありません。また、お客様の情報を他者に販売することはありません。 詳細はこちら
¥860 税込
■通常24時間以内に出荷可能です。■クリーニング済み。■中古品ではございますが、良好なコンディションです。■万が一品質に不備があった場合は返金対応。■防水梱包です。■決済は、クレジットカード、コンビニ決済・ATM・ネットバンキング・Edy払いがご利用可能です。 ■通常24時間以内に出荷可能です。■クリーニング済み。■中古品ではございますが、良好なコンディションです。■万が一品質に不備があった場合は返金対応。■防水梱包です。■決済は、クレジットカード、コンビニ決済・ATM・ネットバンキング・Edy払いがご利用可能です。 一部を表示
配送料 ¥350 5月25日-26日にお届け(1 時間 44 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
残り1点 ご注文はお早めに 在庫状況について
¥1,430 () 選択したオプションを含めます。 最初の月の支払いと選択されたオプションが含まれています。 詳細
価格
小計
¥1,430
小計
初期支払いの内訳
レジで表示される配送料、配送日、注文合計 (税込)。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

私が原発を止めた理由 単行本 – 2021/3/1

4.6 5つ星のうち4.6 154個の評価

{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,430","priceAmount":1430.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,430","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"rDYk8he8aAuPPVFm%2BDMRFnO0ezgPiAwom2OwqvdiIfGyt9XeOWI%2BUph%2BWYM0%2B1p85dzMVVa%2FqJzp6AhkhywJzATu1qRYA0lCSpEg%2BeKe1CpSeBOSCawnZsq2V4Yr%2BhiVcGN%2FCOA10sw%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥860","priceAmount":860.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"860","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"rDYk8he8aAuPPVFm%2BDMRFnO0ezgPiAwoLpT68n1O0v%2FVxnSRwrJQtHW0CzEkAcs%2B0tHJOUy7SPqSlzKLNSqWdPu6FneNzMTRVoxDPfupst2hKDA3lfYDr4wBfKhk259wBPqxCapB%2FbR%2BANWIkxo3BmP3omeUoSUYIB8%2BMujUPfb9NC5VugYdcw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}

購入オプションとあわせ買い

大飯原発の差止め判決を出した元裁判長が、
「裁判官は事件を論評せず」の伝統を破って初めて語った!

原発の耐震性は一般住宅より低いという衝撃の事実!
「原発敷地に限っては強い地震は来ない」という地震予知に依拠した原発推進
あなたの理性と良識はこれを許せますか?

◆「はじめに」より
2011年3月11日福島第一原子力発電所で過酷事故が起きました。その時、福島第一原子力発電所で実際に何が起きていたのかをほとんどの人は知りません。時の経過とともに福島原発事故の深刻さが人々の意識の中から薄れていっているように思えます。福島原発事故から10年が経過しようとしていますが、あの事故から私たちは何を学ばなければならないのでしょうか。そのことを問い直したいのです。

原発の問題は福島原発事故の前も現在も我が国の最重要課題であり続けています。しかし、多くの人は、「あれだけの事故があったのだからきちんとした地震対策がとられているはずだ」、「多くの裁判所が再稼働を認めているのは裁判所も安全だと判断したからだ」とか、あるいは、「あんな嫌なことはもう起こらないはずだ」と漠然と思っています。

我が国の国策は安全な原発は積極的に動かすということであり、言い換えると危険な原発は動かさないということです。この国策に賛成の人にも反対の人にも、もしくは、現在の原発はそれなりに安全だと思っている人にも、原発の問題はイデオロギーの問題だと思っている人にも、保守の人にも革新の人にも、脱炭素社会の実現が重要課題だと思っている人にもそうでない人にも、等しく、原発の本当の危険性を知ってもらうのがこの本の目的です。

この本には原発の運転が許されない理由が書いてあります。
その理由は、以下のとおり、極めてシンプルなものです。

第1 原発事故のもたらす被害は極めて甚大。
第2 それゆえに原発には高度の安全性が求められる。
第3 地震大国日本において原発に高度の安全性があるということは、原発に高度の耐震性があるということに他ならない。
第4 我が国の原発の耐震性は極めて低い。
第5 よって、原発の運転は許されない。

この理屈は誰にでも理解できるはずですし、福島原発事故の教訓を踏まえれば、誰もが納得せざるを得ないはずなのです。法律家を含む多くの人が、原発が危険かどうかを判断するためには、原発についての詳しい知識と地震学の知見が必要だと思い込んでいます。だから、原発推進派だけではなく、原発に対して中立的な人々あるいは中立的でありたいと思っている人々からも、「専門知識のない素人の裁判官に何が分かるものか」とか、「脱原発をとなえている人々もしょせん素人だ」という批判がなされるのです。

しかし、私が原発の運転差止め訴訟を通して分かったことは、原発の運転が許されない理由は極めてシンプルで当たり前のものだということです。高度の専門知識を用い、深遠な議論の末に原発の運転が許されないという結論が導かれるのではないのです。もし仮に、原発の問題がそのような議論の末に運転が許されないという結論が得られるような問題なら、あるいは専門家でなければ解けないような問題なら、素人の元裁判官である私がこの本を書こうとは思わなかったと思います。

裁判官が退官後とはいえ、自分が関わった事件について、論評することはほとんどと言ってよいほどありません。論評することが法に触れるわけではありませんが、論評しないことは裁判所の伝統であることは間違いないのです。なぜ、私がその伝統を破ってまで、原発の話をしなければならないと思ったのか。それは、専門家でもない私の目から見ても、原発の危険性があまりにも明らかだったからです。そして、原発の危険性が専門知識のない素人目にも明らかだということくらい恐ろしいことはないのです。

原発や地震学についての詳しい知識は要りません。思い込みを持たずにものごとを素直に捉える目を持った高校生以上の方が、この本を読んでいただければ原発の危険性がどれくらい大きなものかお分かりになると思います。そして、その原発を止めるために何をしたらよいのかについて考えていきたいと思います。

◆主な目次
はじめに

第1章 なぜ原発を止めなければならないのか
1 危険とは何か
2 福島原発事故とは
(1)福島原発事故の概要
(2)原発の仕組み
(3)安全三原則
3 被害の大きさにおける危険
(1)福島原発事故の被害
(2)2号機の奇跡
(3)4号機の奇跡
(4)免震重要棟の存在
(5)その他の奇跡
(6)原発事故の被害の大きさにおける真の危険性
4 事故発生確率における危険
(1)被害の大きさと事故発生確率は反比例する
(2)過去の地震のデータ
(3)原発の危険はパーフェクトの危険

第2章 原発推進派の弁明
1 住宅とは比較できない―1番目の弁明
2 原発の耐震設計は地表を基準としていない―2番目の弁明
3 強震動予測―3番目の弁明
(1)問題の所在
(2)強震動予測の信頼性
(3)3.11前の私と訴訟担当後の私
(4)なぜ多くの裁判長は差し止めを認めないのか
(5)まとめと新たな問題提起―地震動予測の問題点
4 電力不足とCO₂削減―4番目の弁明
(1)電力供給について
(2)脱炭素について
(3)化石燃料費について
5 原発を止める当たり前すぎる理由
6 放射能安全神話―原発推進派の最後の弁明
(1)新たな神話の登場
(2)1ミリシーベルトの意味
(3)黒い雨判決で明らかになったこと

第3章 責任について
1 3.11後の私たちの責任が重い理由
2 司法の責任
(1)問題はどこにあるのか
(2)これまでの訴訟と新たな訴訟のありかた
(3)裁判官の姿勢
3 私たちの責任
あとがき
福井地裁大飯原発運転差止め訴訟判決要旨
続きを読む もっと少なく読む

よく一緒に購入されている商品

¥1,430
最短で5月25日 土曜日のお届け予定です
在庫あり。
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
+
¥1,430
最短で5月25日 土曜日のお届け予定です
在庫あり。
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
+
¥726
最短で5月25日 土曜日のお届け予定です
残り6点(入荷予定あり)
この商品は、Amazon.co.jpが販売および発送します。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計: pt
詳細
追加されました
spCSRF_Control
これらの商品のうちのいくつかが他の商品より先に発送されます。
一緒に購入する商品を選択してください。

出版社より

『私が原発を止めた理由』原案の映画「原発をとめた裁判長」(監督・脚本:小原浩靖)が公開されます!

映画化 ドキュメンタリー nuke nuclear 原発増設 再稼働 電力不足 大飯原発 グリーンエネルギー 耐震 防災 次世代原発 フクシマ フクイチ 原子力規制委員会

商品の説明

著者について

1952年生まれ。三重県出身。
司法修習第35期。福岡・静岡・名古屋等の地裁・家裁等の判事補・判事を経て2006年4月より大阪高裁判事、09年4月より名古屋地家裁半田支部長、12年4月より福井地裁判事部総括判事を歴任。
17年8月、名古屋家裁部総括判事で定年退官。14年5月21日、関西電力大飯原発3・4号機の運転差止を命じる判決を下した。
さらに15年4月14日、原発周辺地域の住民ら9人の申立てを認め、関西電力高浜原発3・4号機の再稼働差止の仮処分決定を出した。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ (株)旬報社 (2021/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 167ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4845116804
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4845116805
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.1 x 1.2 x 19 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 154個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
樋口英明
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
154グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう
反 原発の理由
4 星
反 原発の理由
著者の理由は次の5つのステップで説明されています第3のステップで地震大国という理由をあげていますが それだけではありません解決策は 添付図を見てください中国 アメリカ 北朝鮮には日本の原発を壊せる力があります。その危険を防ぐことは 現在の発電所に安全装置をつけるという 姑息な考えでは不可能です。第1 原発事故のもたらす被害は極めて甚大。第2 それゆえに原発には高度の安全性が求められる。第3 地震大国日本において原発に高度の安全性があるということは、原発に高度の耐震性があるということに他ならない。第4 我が国の原発の耐震性は極めて低い。第5 よって、原発の運転は許されない。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした

上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この書は2014.5.21、福井地裁で「大飯原発運転差し止めの裁判」で「原発運転差し止め判決を出し、2015.4.14、高浜原発の運転差し止めの仮処分決定」をした裁判官の書である。
しかし、彼は当初は「原発は安全三原則通り造られている」と思っていて、2011.3.11「東日本大震災」以前に、金沢地裁の井戸謙一裁判長が出していた「志賀原発の運転差し止め判決」を読もうともさえしていなかったという。そして、福島第一の原発群の地震・津波による大災害をみて、「安全神話」が現実とはかけ離れていることに気づく。
そして、2014、15年と上記の判決と仮処分決定を行う。では、どういう理由・根拠でそういう判定を下したかを、理性と良心に依拠し、裁判官にとって一番重要な事実を検証し認定し判定していったかを、明快な言葉と論理で綴ってくれている。
裁判だから、驚きの事実や目から鱗と言う事も多い内容である。それは如何に我々は知らされていない、知らないでいることの裏返しであるが。例えば「原発の耐震性は、一般住宅よりはるかに低いという衝撃的な事実」が語られる。
私はこの書前に『原発と日本列島』(土井和巳著)の地質学者として長年原発に係わった土井氏の本を読んだが、原発と日本という事を、真剣に考えるべきだと思い、この書を手にした。多くに人が読むべき本だと思った。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本で原発を稼働させてはいけない理由が解り易く書かれています。この問題を(福島の事故後は特に)地球温暖化、エネルギー問題、又はイデオロギーの問題にすり替えようと与党やマスコミの方々は躍起になり、その空気がほぼ醸成されつつある現状ですが、だからこそ今大げさでなくこの国に住んでいる全ての人に読んでもらいたい本です。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は元福井地裁裁判長の樋口英明さんが書いた。
驚きの内容だった。
原発の耐震基準は一般家屋のそれよりも低いということだった。
耐えられるのは震度5まで、震度6以上だとアウトらしい。
日本は地震国だ。どこでも震度6以上の地震が起きる可能性がある。
やはり、原発はいらない。

福島第一原発の事故は、本当に間一髪で東京を含む東日本エリアの壊滅を免れた。
圧力容器が爆発しなかったのも単に幸運でしかなかったそうだ。
多くの人にこの本を読んでもらい、脱原発の機運を高めてもらいたい。
とても読みやすい本で一気に読めた。
37人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月18日に日本でレビュー済み
著者の理由は次の5つのステップで説明されています
第3のステップで地震大国という理由をあげていますが それだけではありません
解決策は 添付図を見てください

中国 アメリカ 北朝鮮には日本の原発を壊せる力があります。その危険を防ぐことは 現在の発電所に安全装置をつけるという 姑息な考えでは不可能です。

第1 原発事故のもたらす被害は極めて甚大。
第2 それゆえに原発には高度の安全性が求められる。
第3 地震大国日本において原発に高度の安全性があるということは、原発に高度の耐震性があるということに他ならない。
第4 我が国の原発の耐震性は極めて低い。
第5 よって、原発の運転は許されない。
カスタマー画像
5つ星のうち4.0 反 原発の理由
2022年6月18日に日本でレビュー済み
著者の理由は次の5つのステップで説明されています
第3のステップで地震大国という理由をあげていますが それだけではありません
解決策は 添付図を見てください

中国 アメリカ 北朝鮮には日本の原発を壊せる力があります。その危険を防ぐことは 現在の発電所に安全装置をつけるという 姑息な考えでは不可能です。

第1 原発事故のもたらす被害は極めて甚大。
第2 それゆえに原発には高度の安全性が求められる。
第3 地震大国日本において原発に高度の安全性があるということは、原発に高度の耐震性があるということに他ならない。
第4 我が国の原発の耐震性は極めて低い。
第5 よって、原発の運転は許されない。
このレビューの画像
カスタマー画像
カスタマー画像
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原発の危険性を正しく示した本でした。日本人は原爆を2個も落とされなければ戦争をやめられなかった。
第二次世界大戦よりもっと悲惨なことが予想されるが、日本人は原発事故がもう一回起きなければ原発をやめられないのだろう。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これを読んで、あらためて原発の危険性を認識した。 多くの人がこれを読んでほしいものだ!
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原発廃止の動きを進める為にも、多くの人に購入を勧めたい。(カンパの積もりで❗)
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年大飯原発の運転差し止め判決を下した樋口英明元裁判長が、原発の危険性を論理的かつ明快に語った良書。
 本書ではあらかじめ、分かりやすく説明するために専門分野の細部の表現についてやや正確性に欠ける部分がどうしても出てくるけれども、原発推進派はそこを捉えて本書が「正確性に欠ける」と言って、それをもってすべてが信用できないという印象操作をするのではないかと書かれている。本書に低評価をつけているレビューに「揺れが大きい「表層での地震動」と、揺れが小さい「岩盤の地震動」を混同している」とあるが、本書を一読すればその二つが混同されていないことは明らかだ。本書では要所要所で、原発推進派が主張する「電力不足とCO2削減」「原発の耐震設計は地表を基準としていない」などの弁明をきちんと論破してくれている。

 また本書では、福島原発事故で2号機と4号機にたまたま起きたことが(4号機建屋は水素爆発しているが、大惨事にまでは至らなかったということ。詳細は本書を読んでいただきたい)がいかに奇跡的であったか、首の皮一枚のところで「東日本壊滅」の最悪のケースを回避したかということや、原発の耐震性が一般住宅よりも低く、その低さの根拠が不可能とされる地震予知に基づくものであるということなど、あまり語られてこなかった衝撃的な事実が分かりやすく書かれている。

 本書の最後にキング牧師の言葉が載せられている。「究極の悲劇は悪人の圧政や残酷さではなく、それに対する善人の沈黙である。結局、我々は敵の言葉ではなく、友人の沈黙を覚えているものなのだ。問題に対して沈黙を決め込むようになったとき我々の命は終わりに向かい始める」

 わたしも、このレビューを書くことで本書を一読した人間としての「責任」を少しは果たせたことを願う。心ある方にはぜひ本書をご一読いただき、読んで得た知識を自分なりに発信していっていただきたい。
186人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート