描写が非常に生々しく、メディアやネットを通して見た事件が身近に感じられるようになります。
文章も読みやすく、複雑な事件をしっかり分かりやすく纏められているためおすすめです。
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消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 (新潮文庫) 文庫 – 2009/1/28
豊田 正義
(著)
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まさに鬼畜の所業!
監禁虐待による恐怖支配で、家族同士に殺し合いをさせた殺人鬼。
七人もの人間が次々に殺されながら、
一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた──。
明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、
さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。まさに鬼畜の所業を為した天才殺人鬼・松永太。
人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。
渾身の犯罪ノンフィクション。
本文より
その男は「天才殺人鬼」であった。
マンションの一室に男性とその娘を監禁し、多額の金を巻き上げると同時に、
通電や食事・睡眠・排泄制限などの虐待を加えた。やがて家畜のごとく、男性を衰弱死させた。
その後、今度は七人家族を同じ部屋に監禁し、やはり通電やさまざまな制限を加え、
奴隷のごとく扱った。
七人家族とは、その男の内縁の妻、妻の父親、母親、妹夫婦、甥、姪だった。
そして──。
男は、家族同士の殺し合いを命じた。(「まえがき」)
目次
まえがき
第一章 十七歳の少女
第二章 松永太と緒方純子
第三章 一人目
第四章 緒方一家
第五章 二人、三人、四人目
第六章 五人、六人、七人目
第七章 松永太の話
第八章 消される二人
あとがき
控訴審判決と緒方純子からの手紙
解説 岩波明
豊田正義
1966(昭和41)年、東京生れ。早稲田大学第一文学部卒。ニューヨークの日系誌記者を経て、フリーのノンフィクションライターとなる。犯罪事件から家族の問題まで取材対象は幅広く、人物評伝も手がけている。著書に『オーラの素顔 美輪明宏のいきかた』『DV―殴らずにはいられない男たち』『家庭という病巣』『壊れかけていた私から壊れそうなあなたへ』などがある。
監禁虐待による恐怖支配で、家族同士に殺し合いをさせた殺人鬼。
七人もの人間が次々に殺されながら、
一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた──。
明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、
さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。まさに鬼畜の所業を為した天才殺人鬼・松永太。
人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。
渾身の犯罪ノンフィクション。
本文より
その男は「天才殺人鬼」であった。
マンションの一室に男性とその娘を監禁し、多額の金を巻き上げると同時に、
通電や食事・睡眠・排泄制限などの虐待を加えた。やがて家畜のごとく、男性を衰弱死させた。
その後、今度は七人家族を同じ部屋に監禁し、やはり通電やさまざまな制限を加え、
奴隷のごとく扱った。
七人家族とは、その男の内縁の妻、妻の父親、母親、妹夫婦、甥、姪だった。
そして──。
男は、家族同士の殺し合いを命じた。(「まえがき」)
目次
まえがき
第一章 十七歳の少女
第二章 松永太と緒方純子
第三章 一人目
第四章 緒方一家
第五章 二人、三人、四人目
第六章 五人、六人、七人目
第七章 松永太の話
第八章 消される二人
あとがき
控訴審判決と緒方純子からの手紙
解説 岩波明
豊田正義
1966(昭和41)年、東京生れ。早稲田大学第一文学部卒。ニューヨークの日系誌記者を経て、フリーのノンフィクションライターとなる。犯罪事件から家族の問題まで取材対象は幅広く、人物評伝も手がけている。著書に『オーラの素顔 美輪明宏のいきかた』『DV―殴らずにはいられない男たち』『家庭という病巣』『壊れかけていた私から壊れそうなあなたへ』などがある。
- 本の長さ339ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2009/1/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101368511
- ISBN-13978-4101368511
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2009/1/28)
- 発売日 : 2009/1/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 339ページ
- ISBN-10 : 4101368511
- ISBN-13 : 978-4101368511
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 7,889位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2024年2月25日に日本でレビュー済み
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2023年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もともと情報規制されていた事もあり詳細は知りませんでしたが10年ほど前にwikiでこの事件を知り衝撃を受けました。
内容としては読むのがしんどかったですが読み切れました。
途中家族内で話し合いをする場面がいくつか出てきますがマインドコントロールされた人間でも正常に話し合ったりできるんだな、と思いました。暴力と言葉で完全に支配されているのでもっと廃人のような生活をしてるのかと思ってましたが。
自分にも子供が二人いますが、できるだけ感情輸入しないようにして読みました。
彩ちゃんの最期のシーンは本当に苦しかったです。
内容としては読むのがしんどかったですが読み切れました。
途中家族内で話し合いをする場面がいくつか出てきますがマインドコントロールされた人間でも正常に話し合ったりできるんだな、と思いました。暴力と言葉で完全に支配されているのでもっと廃人のような生活をしてるのかと思ってましたが。
自分にも子供が二人いますが、できるだけ感情輸入しないようにして読みました。
彩ちゃんの最期のシーンは本当に苦しかったです。
2024年1月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の歴史上、史上稀に見る陰惨な事件を綿密な取材に基づいて可能な限り綴られた書物だと思うし、読んでいて人間という生き物の本質は悪だと再認識させてくれる内容だった。
この事件は、松永のアジトに監禁されていた少女が脱走しなければ世に知られる事なく完全犯罪が成立していた事件であり、松永は用済みになった人間をこの世から消した後は、新たな金主を求めてこの事件以上の陰惨な悪行を重ねていただろう。
この本を読んでからは、世の中の人間全てが松永太に見えてきた。
この事件は、松永のアジトに監禁されていた少女が脱走しなければ世に知られる事なく完全犯罪が成立していた事件であり、松永は用済みになった人間をこの世から消した後は、新たな金主を求めてこの事件以上の陰惨な悪行を重ねていただろう。
この本を読んでからは、世の中の人間全てが松永太に見えてきた。
2023年12月24日に日本でレビュー済み
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胸くそ悪くなりますが、一気に読んでしまいました。こういう猟奇的な事件ってなぜか九州地方に多い気がする。
2022年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
松永太という男と出会ったことがすべてだった。彼らはあなたであり、私である。人として、何ら落ち度はなく、平均的な或いはそれ以上の、常識も兼ね備えた市井に生きる一般の人々である。ただ、不幸にも松永と関わったことだけが違う。松永の毒牙に掛かった人たちを冷笑も責めも出来ようはずがない。彼らと私たちの違い。それはまさに、松永と「運良く」出会わずに済んだという一点に限られる。読み進めると判るが、松永は一見、気さくで気の好い人に映るし、初対面でそういう風に振る舞える男である。この時点でほとんどの人がもう彼の術中に嵌っている。男も女も、である。そこが恐ろしい。この手の人物に会って出来ること。それはもう逃げの一手である。関りを持たず、絶つの一択。それでかろうじて命を守れる。世の中には千差万別、いろんな人が居るものだが、松永は一体、どうしたDNAの加減か特殊で恐ろしい「才能」を持って世に出た。人を不幸に陥れるしかない特異な能力の男は、その悪魔的なと形容するしかない能力を駆使して、九州の片田舎の裕福な一家を地獄に引きずり込んでは多くをあの世に落としていった。その過程は惨いの一語であるが、外面上、彼は気さくで爽やかに装えることもあって無意識にすれ違っただけの人々は彼に気付きもしなかっただろう。松永の仕事のパートナーで後に彼に責められて死に追いやられた男性の連れていた娘が祖父宅に駆け込むことで事件は発覚するが、その逮捕の下りは手に汗握らせる。人の姿・形をした悪魔と呼ぶしかない男と関わり、破滅していった過程を追った本書は不快な描写と展開に満ちている。この希代の猟奇事件の顛末を覚悟を以て読み進めてほしい。最後に松永死刑囚の犠牲となられた、老若男女の方々のご冥福をお祈りいたします。合掌。
2023年7月21日に日本でレビュー済み
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一番になれなくても最下位にはなりたくない心理は分かるな。そこに暴力が加われば尚更。
この心理の悪用だけでも他人を支配できるんじゃないかなと思った。怖いね。
一度危険な目にあったら即逃げれば良かっただろうしやり返せば良かったんだろうけど、本人達にしか分からない“ヤバい空気”みたいなものがきっとあったんだろうな…。
かなり残酷な内容だし読むか迷ってる人も居るだろうけど、今後自分が被害者にならないためにも読んでおくと良いかもしれない。
この心理の悪用だけでも他人を支配できるんじゃないかなと思った。怖いね。
一度危険な目にあったら即逃げれば良かっただろうしやり返せば良かったんだろうけど、本人達にしか分からない“ヤバい空気”みたいなものがきっとあったんだろうな…。
かなり残酷な内容だし読むか迷ってる人も居るだろうけど、今後自分が被害者にならないためにも読んでおくと良いかもしれない。
2023年4月28日に日本でレビュー済み
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もしこれからこの本を読んでみようという人がいるなら、文庫版を推奨したい。「文庫版あとがき」として、単行本発表後の控訴審の顛末が収録されているからである。
不満があるとすれば、文庫版裏表紙のあらすじ。「人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。」とあるが、筆者は主犯の男に関しては「全く分からなかった」と述べている。
今作はむしろ、暴力によって正常な思考を奪われたもう一人の主犯の女の供述をベースとして事件をまとめている。暴力がいかにして人から思考能力を喪失させるのか、これを焦点にしている。
単なる犯罪の記録としても読みごたえは十分だが、「普通の人」だった女が心理的に支配される過程とそこからの解放に至る流れも興味深い。人間の在り方について、改めて考えさせられた。
不満があるとすれば、文庫版裏表紙のあらすじ。「人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。」とあるが、筆者は主犯の男に関しては「全く分からなかった」と述べている。
今作はむしろ、暴力によって正常な思考を奪われたもう一人の主犯の女の供述をベースとして事件をまとめている。暴力がいかにして人から思考能力を喪失させるのか、これを焦点にしている。
単なる犯罪の記録としても読みごたえは十分だが、「普通の人」だった女が心理的に支配される過程とそこからの解放に至る流れも興味深い。人間の在り方について、改めて考えさせられた。
2023年1月3日に日本でレビュー済み
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人間のする事か?と思いますが 実話を元になので 本当に忘れられない恐ろしい事件です。