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サミング・アップ (岩波文庫 赤 254-10) 文庫 – 2007/2/16
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- 本の長さ385ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2007/2/16
- ISBN-104003725018
- ISBN-13978-4003725016
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対象商品: サミング・アップ (岩波文庫 赤 254-10)
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2007/2/16)
- 発売日 : 2007/2/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 385ページ
- ISBN-10 : 4003725018
- ISBN-13 : 978-4003725016
- Amazon 売れ筋ランキング: - 175,947位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
軽く読みやすい本かと思っていたが、ラストで美に対する真摯な検討が書かれていて興味深かった。
2021年10月13日に日本でレビュー済み
以前、新潮文庫から中村能三訳で『要約すると』として出版されていたが、とても読みにくかった。それに対し、こちらは訳がこなれていて非常に読みやすい。モームの諸作品に流れている彼の思想がざっくりとまとまっていて、まさにタイトル通りの"summing up"である。本書を読んでおくとモームの小説を読む上で理解が進むが、逆に言えば、彼の主だった小説が既読であれば別に読まなくても良い本である。つまり、『人間の絆』『月と六ペンス』を読めば十分であるとも言える。
興味深かったのは、『人間の絆』に関する第51章と、本書の後半に登場する哲学談義だ。経験したばかりの頃にはその意味がよくわからなかったものが、それなりの時間を経てやっと、徐々にその意味がわかってくるということが人にはある。不幸に満ちた半生を心に長く抱えていたモームも、それなりの時間を経てやっと心の重しを『人間の絆』として結実させた。彼は意外にも哲学好きな人物で、人生をどう生きるか悩みに悩んで数多の哲学書を渉猟するなど、非常にプラグマティックというか行動的なところがある。わからないことを漠然とそのままにしておかず、徹底して悩む人である。どうやら、彼はスピノーザがお気に入りで、ヘーゲルが嫌いなようである。日本的な心性に親和性が高いのは、どう考えてもヘーゲルではなくスピノーザである。こういうところにも、かつての日本でのモーム人気の理由の一端が垣間見える。
興味深かったのは、『人間の絆』に関する第51章と、本書の後半に登場する哲学談義だ。経験したばかりの頃にはその意味がよくわからなかったものが、それなりの時間を経てやっと、徐々にその意味がわかってくるということが人にはある。不幸に満ちた半生を心に長く抱えていたモームも、それなりの時間を経てやっと心の重しを『人間の絆』として結実させた。彼は意外にも哲学好きな人物で、人生をどう生きるか悩みに悩んで数多の哲学書を渉猟するなど、非常にプラグマティックというか行動的なところがある。わからないことを漠然とそのままにしておかず、徹底して悩む人である。どうやら、彼はスピノーザがお気に入りで、ヘーゲルが嫌いなようである。日本的な心性に親和性が高いのは、どう考えてもヘーゲルではなくスピノーザである。こういうところにも、かつての日本でのモーム人気の理由の一端が垣間見える。
2023年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サミング・アップ(Summing-Up)を、直訳すると「概要」とか「要約」になる。
モームが64歳(1938年)になって自分自身の辿ってきた生き方についての概要を延べた書である。
執筆の動機や両親のことなどまるで自身の履歴を開示するような内容である。
劇作で裕福になって区切りをし、小説に専念するなど興味あることも本音で述べていた。
評者がもっとも興味をもって読んだのは、モームが哲学書を読みふけったことである。
71章で神の存在に懐疑的に語りながら、なんのためにこの世にいるのかと自問し、以下のように述べていた。
「前文略・・・人生には理由などなく、人生には意味などない。これが答えである。我々は、数限りない星雲の一つである銀河系に属する小さな恒星の一つである太陽の、そのまた周囲を回転している小さな惑星である地球に、ごく短期間だけ生きている存在である。・・・後文略」
評者は、モームのこの言葉が本書で一番気に入ってしまったのです。
大昔に読んだモームの『人間の絆』を、処分する前に読み、それから『月と六ペンス』など入手して再読してほとんど読み終え、総括として『サミング・アップ』を、読むことにしました。
モームの人生観など忌憚のない言葉で吐露している本書は、まさに「Summing-Up」だと思いながら興味津々で読み終えました。
古書で入手したこの本に、マークペンで棒線が多くのページに記されていて興を削がれてしまったのが悔やまれますが・・・。
モームが64歳(1938年)になって自分自身の辿ってきた生き方についての概要を延べた書である。
執筆の動機や両親のことなどまるで自身の履歴を開示するような内容である。
劇作で裕福になって区切りをし、小説に専念するなど興味あることも本音で述べていた。
評者がもっとも興味をもって読んだのは、モームが哲学書を読みふけったことである。
71章で神の存在に懐疑的に語りながら、なんのためにこの世にいるのかと自問し、以下のように述べていた。
「前文略・・・人生には理由などなく、人生には意味などない。これが答えである。我々は、数限りない星雲の一つである銀河系に属する小さな恒星の一つである太陽の、そのまた周囲を回転している小さな惑星である地球に、ごく短期間だけ生きている存在である。・・・後文略」
評者は、モームのこの言葉が本書で一番気に入ってしまったのです。
大昔に読んだモームの『人間の絆』を、処分する前に読み、それから『月と六ペンス』など入手して再読してほとんど読み終え、総括として『サミング・アップ』を、読むことにしました。
モームの人生観など忌憚のない言葉で吐露している本書は、まさに「Summing-Up」だと思いながら興味津々で読み終えました。
古書で入手したこの本に、マークペンで棒線が多くのページに記されていて興を削がれてしまったのが悔やまれますが・・・。
2024年1月12日に日本でレビュー済み
第1~5章 執筆動機。
第6~7章 肉親の思い出。
第8~10章 文章修業。スウィフト論。
第11~14章 文章論。聖書論。
第15~17章 人間哲学。
第18~21章 教育歴。
第22~23章 性格の自己分析。
第24~27章 読書論。
第28~29章 旅行経験。外国語学習論。
第30~42章 演劇論。観客論。
第43~45章 自作『ランベスのライザ』。
第46~50章 作家業の利難、心構え。
第51~55章 自作『人間の絆』。秘密諜報員としての思い出。
第56~62章 文学論。
第63~77章 哲学談義。観念論。
第6~7章 肉親の思い出。
第8~10章 文章修業。スウィフト論。
第11~14章 文章論。聖書論。
第15~17章 人間哲学。
第18~21章 教育歴。
第22~23章 性格の自己分析。
第24~27章 読書論。
第28~29章 旅行経験。外国語学習論。
第30~42章 演劇論。観客論。
第43~45章 自作『ランベスのライザ』。
第46~50章 作家業の利難、心構え。
第51~55章 自作『人間の絆』。秘密諜報員としての思い出。
第56~62章 文学論。
第63~77章 哲学談義。観念論。
2011年10月26日に日本でレビュー済み
人間を観察して私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如していることである。首尾一貫している人など私は一度も見たことがない。同じ人間の中に到底相容れないような諸性質が共存していて、それにも拘わらず、それらがもっともらしい調和を生み出している事実に、私はいつも驚いてきた。同一人物の中に両立できぬように思える諸性質がどうして共存しうるのか、何度も思案してみた。私の思いつく唯一の説明はこうだ。人間はだれしも自分はこの世の中で類のない存在であり、特権があるのだという確信を本能的に有している。このため、自分のすることは、他人がすればどれほど誤ったことだとしても、自分にとっては、当たり前で正しいとは言わぬまでも少なくとも許されるべきだと感じるのだ。
正常というのはめったにない。正常というのは、一つの理想に過ぎない。複数の人間の平均的な特徴の数々を総合して作り上げた一つの絵姿にすぎない。身勝手と思いやり、理想主義と好色、虚栄心、羞恥心、公平、勇気、怠惰、神経質、頑固、内気など、これらすべてが一個の人間に存在し、もっともらしい調和を生み出していることもありうる。これが人間の真実なのだと読者に納得してもらうには長い年月を要した。
あたかも人間が首尾一貫したものであるかのように受け取るのは、人類にとって自然な先入観かもしれない。確かに、ある人について考える時、白か黒かを決め、あいつはとびきりいい奴だとか、あるいは、とんでもなく悪い奴だとか断言して、疑問を払いのければ気楽である。国を救った英雄がけちん坊かもしれないとか、我々の意識に新しい広がりを与えた偉大な詩人が俗物かもしれないとか、そんなことを発見するのは不快である。我々は生来自己中心的であるから、人を判断する時、自分との関係で見がちである。人が自分にとってある性質の人物であることを望み、実際、自分にとってはその性質がその人物のすべてなのである。それ以外の性質は用がないので無視するのだ。
人間は全く同じ人など一人もいない、どの人も独自である、というようなことをよく本で読む。それはある意味では真実だが、誇張されやすい真実だ。実際には人間は大同小異である。比較的少ない数のタイプに分けられる。同じ環境は人間を同じようなタイプに作る。ある特徴が分かれば、他の特徴は推察可能である。古生物学者のように骨一本から動物全体を復元できる。
人間というものは、誰しも相互に矛盾する複数の分身を束ねた存在かもしれないが、作家、画家は特にその事に気づいている。一般人の場合は、送っている人生によって分身の一つが支配的なものとなり、意識下での心理を無視すれば、最後には一つの分身が全人格になる。ところが、画家、作家、聖人は常に自分の内奥を覗き込み、新しい分身を探す。同じ自分の繰り返しを嫌い、われ知らず、一つの分身にならぬように努力するのである。芸術家が自己矛盾のない、首尾一貫した人間になる機会はない。
正常というのはめったにない。正常というのは、一つの理想に過ぎない。複数の人間の平均的な特徴の数々を総合して作り上げた一つの絵姿にすぎない。身勝手と思いやり、理想主義と好色、虚栄心、羞恥心、公平、勇気、怠惰、神経質、頑固、内気など、これらすべてが一個の人間に存在し、もっともらしい調和を生み出していることもありうる。これが人間の真実なのだと読者に納得してもらうには長い年月を要した。
あたかも人間が首尾一貫したものであるかのように受け取るのは、人類にとって自然な先入観かもしれない。確かに、ある人について考える時、白か黒かを決め、あいつはとびきりいい奴だとか、あるいは、とんでもなく悪い奴だとか断言して、疑問を払いのければ気楽である。国を救った英雄がけちん坊かもしれないとか、我々の意識に新しい広がりを与えた偉大な詩人が俗物かもしれないとか、そんなことを発見するのは不快である。我々は生来自己中心的であるから、人を判断する時、自分との関係で見がちである。人が自分にとってある性質の人物であることを望み、実際、自分にとってはその性質がその人物のすべてなのである。それ以外の性質は用がないので無視するのだ。
人間は全く同じ人など一人もいない、どの人も独自である、というようなことをよく本で読む。それはある意味では真実だが、誇張されやすい真実だ。実際には人間は大同小異である。比較的少ない数のタイプに分けられる。同じ環境は人間を同じようなタイプに作る。ある特徴が分かれば、他の特徴は推察可能である。古生物学者のように骨一本から動物全体を復元できる。
人間というものは、誰しも相互に矛盾する複数の分身を束ねた存在かもしれないが、作家、画家は特にその事に気づいている。一般人の場合は、送っている人生によって分身の一つが支配的なものとなり、意識下での心理を無視すれば、最後には一つの分身が全人格になる。ところが、画家、作家、聖人は常に自分の内奥を覗き込み、新しい分身を探す。同じ自分の繰り返しを嫌い、われ知らず、一つの分身にならぬように努力するのである。芸術家が自己矛盾のない、首尾一貫した人間になる機会はない。
2016年3月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サマセット・モームのエッセイ集。少しは文学的な本を読んでみようかと思っていたところ、何かの雑誌で書評があったので手に取りました。
多分に読み手である私自身の勉強不足に起因するところが大きいのですが、登場人物や時代背景がさっぱりわからないうえに、それらについて淡々と描かれているので半分を過ぎたあたりでギブアップしました。
モームをよく理解されているなど、語の時代の文学をよくご理解されていらっしゃればまた違った解釈があると思うのですが、私のように全くの「素人」には少し難しすぎると思いました。
多分に読み手である私自身の勉強不足に起因するところが大きいのですが、登場人物や時代背景がさっぱりわからないうえに、それらについて淡々と描かれているので半分を過ぎたあたりでギブアップしました。
モームをよく理解されているなど、語の時代の文学をよくご理解されていらっしゃればまた違った解釈があると思うのですが、私のように全くの「素人」には少し難しすぎると思いました。
2021年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書はサマセット・モームのサミングアップの、東大名誉教授の行方昭夫氏による邦訳である。原文と比べても実に邦文として読み易くなっている。モーム自らが自分の人生を振り返り時系列ではないが、要所要所をつまみ書きという印象だが、その要所が面白いから読者が離れない。特に第16章。これは「人生、人間観」で、最も引用される部分である。師匠の故奥井潔先生の文言をお借りすれば「自分を裁く基準と、他人を裁く基準とが、全く異なってくる人間の身勝手」を指摘し、ゆえに他人の振舞いにも自分と同様に寛容であるべし。これは断じてかいなでの人間観察ではない。人間の、とりわけ自分自身の底知れない自己愛を知り尽くしているこの文人の特殊な知力が、秀れたモラリストとしての面目が、躍如としてあらわれている感想である。汝の痴愚をゆるせ。
2011年10月14日に日本でレビュー済み
解説にもあるように、作者と作品名は、ある年代以上の人ならきいたことがあると思う。私の場合は高校1年のリーダーの本でお目にかかり、訳すのに苦労した覚えがある。そのときに固い文章だと思ったが、今読むと文章同様内容も固い。しかし、著者が最後で「母の死が五十年経った今も癒えない傷」と表現しているところを見つけて、やっと心の中の何かが氷解する気がした。
本文は平易で非常に読みやすいが、中身の味は、ある程度年齢がいってからの方がわかるんじゃないかと思う。
本文は平易で非常に読みやすいが、中身の味は、ある程度年齢がいってからの方がわかるんじゃないかと思う。