占いに熟達するより先に、タロットカードの誕生や成熟の歴史を深く知りたいと思い、何冊かの書籍にアプローチしたが、読中・読後感としては本書が一番爽快、軽快で、内容も入って来やすかった。
著者の鏡リュウジ氏は、「少年時代に初めて興味を持った占いジャンルがタロット」と語られているだけあって、歴史に関する情報の整理もこなれていて、文体にスピード感がある。
タロットという、元々は特権階級の遊具だった物が、時代時代の思想のトレンドに影響を受けたり与えたりしながらしたたかに生き残り現在のスタイルに定着するプロセスは、読んでいてスリルがあった。
占い習得に重心を置いた本ではないのだが、全5章のうち終盤の第4・5章の全78カードリーディングヒント、実占サンプル記述は実用的で初心者でもすぐに占ってみることができる。
新書のコンパクトな判型と頁数なればこその、無駄のない好編集。
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タロットの秘密 (講談社現代新書) Kindle版
タロットカードは、なぜ謎めいた存在になったのか。最新の研究成果を盛り込み、タロットカードが占いのために使われるようになった歴史や背景を解明する。また、絵の図像の文化的背景から、「鏡リュウジ流」解釈までを丁寧に解説し、具体的な占い方までを紹介。これ一冊で、タロットのすべてがわかる。タロットはもちろんのこと、西洋魔術やオカルト、ユング心理学に興味を持つすべての人、必携の本格的入門書。
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/4/18
- ファイルサイズ59107 KB
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商品の説明
著者について
鏡 リュウジ
占星術研究家、翻訳家。一九六八年京都府生まれ。国際基督教大学卒業、同大学院修士課程修了(比較文化)。英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事。平安女学院大学客員教授、京都文教大学客員教授。著書に『星のワークブック』(講談社)、『占星術夜話』『鏡リュウジの占い大事典』(以上、説話社)、『はじめてのタロット』(ホーム社)、『占星術の文化誌』(原書房)、訳書に『占星学』『ユングと占星術』(以上、青土社)、『タロット バイブル 78枚の真の意味』(朝日新聞出版)など多数。
占星術研究家、翻訳家。一九六八年京都府生まれ。国際基督教大学卒業、同大学院修士課程修了(比較文化)。英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事。平安女学院大学客員教授、京都文教大学客員教授。著書に『星のワークブック』(講談社)、『占星術夜話』『鏡リュウジの占い大事典』(以上、説話社)、『はじめてのタロット』(ホーム社)、『占星術の文化誌』(原書房)、訳書に『占星学』『ユングと占星術』(以上、青土社)、『タロット バイブル 78枚の真の意味』(朝日新聞出版)など多数。
登録情報
- ASIN : B071YD8Q9D
- 出版社 : 講談社 (2017/4/18)
- 発売日 : 2017/4/18
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 59107 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 337ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 75,820位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 405位講談社現代新書
- - 423位世界史 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史、カードの意味、やり方の一通りおさえたいならこれを読むとわかる
2023年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タロットの歴史や、取り巻く世界観、どういうものなのかが、とてもわかりやすく読み易い。
タロットの教科書というより、タイトル通り、タロットの秘密の世界を知れる。初心者にはもってこいの本だった。
タロットの教科書というより、タイトル通り、タロットの秘密の世界を知れる。初心者にはもってこいの本だった。
2020年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直、タロットってオカルトでしょ、だまされやすい人がのめり込む…と思っていたのですが、それは覆されました。タロットには太古から伝わる未来を予測する力があり…といった話なら笑ってしまおうと思っていたのですが、背景がしっかり書かれていて良かったです。まず、タロットカードが単なる遊び用のカードの1つとして使われていた時代の話。そして宗教戦争に絡むオリエントブームの中で、ヨーロッパから見たエジプトの神秘的な雰囲気に結びつけられることで、神秘化していった話。そして、タロットにさらに神秘的な意味づけをしていった黄金の夜明け団などは芸術家を含んでおり、一方で美術とは別に、ユング心理学の元型の1つの現れとして解釈されており、近代合理主義への反発からも人気を博するようになった話、などが述べられていました。タロットの、相談者の思考を整理したり、自覚できなかった思考を引き出すことでカウンセリングに利用できるといった点には納得しました。
2019年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カードの意味が逆位置とかの記述が一枚一枚ないので、カードの意味が少しわかりずらいです。読み物としては良いかもしれません。
2019年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初心者です。カードに付属の説明書以外のことが知りたくて購入しました。筆者はタロットに関しても造詣が深く読んでいて楽しかったです。
2017年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この一冊にてんこ盛りという、講談社現代新書の良い特徴が
出ています。
タロット入門書としての完成度は、非常に高いと思います。
最初の三章では、タロットの歴史をじっくりと丁寧に追いか
けます。
その歴史が以外に浅いこと、神秘化の歴史はもっと浅いこと
に驚かされます。
イスラム圏からのマムルーク・カードが、ルネッサンス期に
北イタリアで絵札を加えてトランプと分岐し、フランス革命
直前のパリで神秘化が始まり、以後はカバラ、占星術、錬金
術、薔薇十字思想などと習合し、それが大衆化されていった
というものです。
現代における様々なタロットの紹介や日本における受容史を
含め、タロットの全史がよく判ります。
第四章では、大アルカナ22枚の図像が紹介され、その変遷や
意味合い、リーディングのヒントが語られます。
併せて小アルカナ56枚の図像も紹介され、著者の解釈が示さ
れています。
第五章では、タロット占いの実践が教授されます。
カードの読み方を楽しむことが肝のようです。
全般を通して感じたのは、タロットを歴史的に捉え直そうと
いう著者の意欲と愛情でした。
本書のお陰で、タロットの神秘性の正体に辿り着けたことに
より、タロットそのものへの関心は、占いを含めて薄らいで
しまいました。
しかしながら、ウェイト=スミス版のパメラ・スミスの絵に
は惹かれている次第です。
出ています。
タロット入門書としての完成度は、非常に高いと思います。
最初の三章では、タロットの歴史をじっくりと丁寧に追いか
けます。
その歴史が以外に浅いこと、神秘化の歴史はもっと浅いこと
に驚かされます。
イスラム圏からのマムルーク・カードが、ルネッサンス期に
北イタリアで絵札を加えてトランプと分岐し、フランス革命
直前のパリで神秘化が始まり、以後はカバラ、占星術、錬金
術、薔薇十字思想などと習合し、それが大衆化されていった
というものです。
現代における様々なタロットの紹介や日本における受容史を
含め、タロットの全史がよく判ります。
第四章では、大アルカナ22枚の図像が紹介され、その変遷や
意味合い、リーディングのヒントが語られます。
併せて小アルカナ56枚の図像も紹介され、著者の解釈が示さ
れています。
第五章では、タロット占いの実践が教授されます。
カードの読み方を楽しむことが肝のようです。
全般を通して感じたのは、タロットを歴史的に捉え直そうと
いう著者の意欲と愛情でした。
本書のお陰で、タロットの神秘性の正体に辿り着けたことに
より、タロットそのものへの関心は、占いを含めて薄らいで
しまいました。
しかしながら、ウェイト=スミス版のパメラ・スミスの絵に
は惹かれている次第です。
2018年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まずは勉強開始の1冊目。なので、玉石混交の中、この本がどれくらいのレベルかは分かりません。
しかしその後、タロットでこの本を占ったらザ・ワールド。
いい本なのでしょう。引き続き勉強を進めます。
しかしその後、タロットでこの本を占ったらザ・ワールド。
いい本なのでしょう。引き続き勉強を進めます。