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みんなの「わがまま」入門 単行本 – 2019/4/30
富永京子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
“権利を主張する"は自己中?
言っても何も変わらない?
デモや政治への違和感から、校則や仕事へのモヤモヤまで、
意見を言い、行動することへの「抵抗感」を、
社会学の研究をもとにひもといていく、中高生に向けた5つの講義。
身近な「わがまま」と社会をゆるやかにつなげ、
意見の異なる人々と、社会をつくるための入門書。
================================
・デモってなんか怖い
・結局「自己責任」じゃない?
・炎上したくない
・「いい子」みたいで恥ずかしい
……
「わがまま」言いたい人も、引いちゃう人も。
学校や家庭、職場で、こっそりゆっくり、
「わがまま」をやってみる方法を考える。
◎学校の授業や、ワークショップでもつかえるエクササイズ付き
◎もっと学びたい人のための「『わがまま』入門ブックリスト」付き
================================
どうすれば私たちは日々感じているモヤモヤやイライラを超えて、
自分を解放し、だれかを助けられるような「わがまま」に優しくなることができ、
「わがまま」を言えるようになるのでしょうか。
この本では、その手がかりをお伝えできたら、と思います。(「はじめに」より)
================================
●目次
はじめに
◎1時間目 私たちが「わがまま」言えない理由
わがまま=自己中?
日本が30人の教室だったら/「ふつう幻想」が「ずるい」をつくる/わがままは自己中ではない
意見を言うと浮いてしまう?
ふつうと平等はどこへ消えた?/グローバル化で「ばらばら」に/私のわがままはみんなの「それな! 」/今のわがまま・昔のわがまま/違いからはじめて同じ根っこを探す/私、別に「かわいそう」じゃないし…
エクササイズ1 その人になってみる
エクササイズ2 あだ名ワークショップ
◎2時間目 「わがまま」は社会の処方箋
「わがまま」批判はどこからくるの?
わがまま下手な日本人/「批判するからには、別の案があるんだよね?」/「社会のためとか、意識高いよね(笑)」/「社会運動って、迷惑じゃないですか?」/「価値観の押し付けでしょ?」/「自己責任じゃないですか?」
それで、結局意味あるの?
わがままはきっかけづくり/自己満足でもいい/「わがまま」はアイドルの出待ち?/長い目で見てみる
エクササイズ3 20年前と今を比べてみる
エクササイズ4 変化を説明してみる
◎3時間目 「わがまま」準備運動
どこまで「わがまま」言ってもいいの?
アウトなわがまま・セーフなわがまま/わがままの背景を考える/わがままの落とし所?
伝え方が悪いと、話を聞く気になりません
過激な表現にひるまない/「おうち語」化に気をつける
「〇〇派」を超えて言葉を伝えよう
知らない人に教えてみる/イベントを大事にする/いろんな大人に会う/大学に行ってみよう/「中立」も「偏り」も、そんなにこだわることじゃない/「うちの地元に大学はねえよ」/人をカテゴライズしない
エクササイズ5 「おうち語」を翻訳する
◎4時間目 さて、「わがまま」言ってみよう!
社会的「わがまま」のススメ
モヤモヤで「わがまま」キックオフ/わがままは、直接相手に言わない/伝えるための工夫/趣味の雑誌を読もう
もっと気軽にできる方法はありませんか?(やっぱり恥ずかしいし)
ちょっと文化系なわがままが好きな人に/代わりのものをつくってみる/買う・選ぶもわがままのうち/こっそりやってみる
気が向かないときはやめてみる
遠くに行ってやってみる/うまく行かなくても気にしない/自分をカテゴライズしない
エクササイズ6 モヤモヤするものを探す
エクササイズ7 署名を呼びかけてみる!
◎5時間目 「わがまま」を「おせっかい」につなげよう
他人のことでも「わがまま」言っていい
「うち」と「よそ」はつながっている?/よそ者だからできることがある/よそ者がいると「その人」が目立たなくなる/よそ者資源が役に立つ/だれだっていつかはよそ者になる。でも、それでいい/わがままで遊ぼう!
おわりに
本書に出てくる読みもの一覧
「わがまま」入門ブックリスト
言っても何も変わらない?
デモや政治への違和感から、校則や仕事へのモヤモヤまで、
意見を言い、行動することへの「抵抗感」を、
社会学の研究をもとにひもといていく、中高生に向けた5つの講義。
身近な「わがまま」と社会をゆるやかにつなげ、
意見の異なる人々と、社会をつくるための入門書。
================================
・デモってなんか怖い
・結局「自己責任」じゃない?
・炎上したくない
・「いい子」みたいで恥ずかしい
……
「わがまま」言いたい人も、引いちゃう人も。
学校や家庭、職場で、こっそりゆっくり、
「わがまま」をやってみる方法を考える。
◎学校の授業や、ワークショップでもつかえるエクササイズ付き
◎もっと学びたい人のための「『わがまま』入門ブックリスト」付き
================================
どうすれば私たちは日々感じているモヤモヤやイライラを超えて、
自分を解放し、だれかを助けられるような「わがまま」に優しくなることができ、
「わがまま」を言えるようになるのでしょうか。
この本では、その手がかりをお伝えできたら、と思います。(「はじめに」より)
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●目次
はじめに
◎1時間目 私たちが「わがまま」言えない理由
わがまま=自己中?
日本が30人の教室だったら/「ふつう幻想」が「ずるい」をつくる/わがままは自己中ではない
意見を言うと浮いてしまう?
ふつうと平等はどこへ消えた?/グローバル化で「ばらばら」に/私のわがままはみんなの「それな! 」/今のわがまま・昔のわがまま/違いからはじめて同じ根っこを探す/私、別に「かわいそう」じゃないし…
エクササイズ1 その人になってみる
エクササイズ2 あだ名ワークショップ
◎2時間目 「わがまま」は社会の処方箋
「わがまま」批判はどこからくるの?
わがまま下手な日本人/「批判するからには、別の案があるんだよね?」/「社会のためとか、意識高いよね(笑)」/「社会運動って、迷惑じゃないですか?」/「価値観の押し付けでしょ?」/「自己責任じゃないですか?」
それで、結局意味あるの?
わがままはきっかけづくり/自己満足でもいい/「わがまま」はアイドルの出待ち?/長い目で見てみる
エクササイズ3 20年前と今を比べてみる
エクササイズ4 変化を説明してみる
◎3時間目 「わがまま」準備運動
どこまで「わがまま」言ってもいいの?
アウトなわがまま・セーフなわがまま/わがままの背景を考える/わがままの落とし所?
伝え方が悪いと、話を聞く気になりません
過激な表現にひるまない/「おうち語」化に気をつける
「〇〇派」を超えて言葉を伝えよう
知らない人に教えてみる/イベントを大事にする/いろんな大人に会う/大学に行ってみよう/「中立」も「偏り」も、そんなにこだわることじゃない/「うちの地元に大学はねえよ」/人をカテゴライズしない
エクササイズ5 「おうち語」を翻訳する
◎4時間目 さて、「わがまま」言ってみよう!
社会的「わがまま」のススメ
モヤモヤで「わがまま」キックオフ/わがままは、直接相手に言わない/伝えるための工夫/趣味の雑誌を読もう
もっと気軽にできる方法はありませんか?(やっぱり恥ずかしいし)
ちょっと文化系なわがままが好きな人に/代わりのものをつくってみる/買う・選ぶもわがままのうち/こっそりやってみる
気が向かないときはやめてみる
遠くに行ってやってみる/うまく行かなくても気にしない/自分をカテゴライズしない
エクササイズ6 モヤモヤするものを探す
エクササイズ7 署名を呼びかけてみる!
◎5時間目 「わがまま」を「おせっかい」につなげよう
他人のことでも「わがまま」言っていい
「うち」と「よそ」はつながっている?/よそ者だからできることがある/よそ者がいると「その人」が目立たなくなる/よそ者資源が役に立つ/だれだっていつかはよそ者になる。でも、それでいい/わがままで遊ぼう!
おわりに
本書に出てくる読みもの一覧
「わがまま」入門ブックリスト
- 本の長さ276ページ
- 言語日本語
- 出版社左右社
- 発売日2019/4/30
- 寸法12.9 x 2 x 18.8 cm
- ISBN-104865282300
- ISBN-13978-4865282306
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商品の説明
著者について
富永 京子 とみなが・きょうこ
1986年生まれ。
立命館大学産業社会学部准教授、シノドス国際社会動向研究所理事。
専攻は社会運動論・国際社会学。
東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了後、
日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2015年より現職。
著書に『社会運動と若者』『社会運動のサブカルチャー化』がある。
1986年生まれ。
立命館大学産業社会学部准教授、シノドス国際社会動向研究所理事。
専攻は社会運動論・国際社会学。
東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了後、
日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2015年より現職。
著書に『社会運動と若者』『社会運動のサブカルチャー化』がある。
登録情報
- 出版社 : 左右社 (2019/4/30)
- 発売日 : 2019/4/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 276ページ
- ISBN-10 : 4865282300
- ISBN-13 : 978-4865282306
- 寸法 : 12.9 x 2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 92,601位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,257位社会一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
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富永京子(とみなが きょうこ) 1986年生。立命館大学産業社会学部准教授。博士(社会学)。北海道大学経済学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科修士・博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て現職。共著として、『サミット・プロテスト』(新泉社、2016年)、『奇妙なナショナリズムの時代』(岩波書店、2015年)。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月18日に日本でレビュー済み
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人の考えの奥深さを学ぶことができます。わがままに思えることにも別の側面があるのだと考えを広げることができる内容です。
2020年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私なりに簡単にまとめますと、今の社会では周囲と合わせることが要求されがちで、わがままを言いにくくなっているが、それをどのようにして人々に伝え、社会を良くすることにつなげてゆけばよいか、ということが論じられています。
わがままの伝え方には実にいろいろな方法があることや、必ずしも自分の思ったとおりの結果にはならなくても――要求の内容が大きい場合には、すぐには成功しないことの方がむしろ多いという趣旨の記述もあります――社会を良くすることには必ずつながっていくことや、そのような活動を始めたとしても無理にずっと続けていく必要はないことや、自分に直接かかわりのないことであっても不満として訴えてもよいこと、なども書かれています。
中高一貫校での講演をもとにして書かれた本ですので、文章は学生に語りかけるように書かれており、とてもわかりやすいです。
今の社会のあり方や自分の生活に不満を抱いているが、それを言い出しにくかったり、言い出そうとしてもやり方がわからなかったりして悩んでいる方々には、非常に参考になると思います。
ただ、私なりに気になった点は次の3つです。
○そのような不満を訴えることをすべて「わがまま」と言ってよいのかどうか、疑問を抱く方もおられるかもしれません。
○上記のとおり、文章はよく書けていますが、同じような内容の記述が続いてやや冗長と感じられる箇所もいくつかありました。
○大人が読んでも十分に役に立つとは思いますが、若い方々が使っているとおぼしい言葉で、老年に近い私にはなじみのないものが少なからず出ていました。一応すべての年齢層を対象としているのでしたら、こうした言葉は言い換えるか、注釈を入れるかした方がよかったかなと思いました。
ですが、これらはさほど大きな問題ではありませんし、有用性が高い本であると思いましたので、星5つとします。
わがままの伝え方には実にいろいろな方法があることや、必ずしも自分の思ったとおりの結果にはならなくても――要求の内容が大きい場合には、すぐには成功しないことの方がむしろ多いという趣旨の記述もあります――社会を良くすることには必ずつながっていくことや、そのような活動を始めたとしても無理にずっと続けていく必要はないことや、自分に直接かかわりのないことであっても不満として訴えてもよいこと、なども書かれています。
中高一貫校での講演をもとにして書かれた本ですので、文章は学生に語りかけるように書かれており、とてもわかりやすいです。
今の社会のあり方や自分の生活に不満を抱いているが、それを言い出しにくかったり、言い出そうとしてもやり方がわからなかったりして悩んでいる方々には、非常に参考になると思います。
ただ、私なりに気になった点は次の3つです。
○そのような不満を訴えることをすべて「わがまま」と言ってよいのかどうか、疑問を抱く方もおられるかもしれません。
○上記のとおり、文章はよく書けていますが、同じような内容の記述が続いてやや冗長と感じられる箇所もいくつかありました。
○大人が読んでも十分に役に立つとは思いますが、若い方々が使っているとおぼしい言葉で、老年に近い私にはなじみのないものが少なからず出ていました。一応すべての年齢層を対象としているのでしたら、こうした言葉は言い換えるか、注釈を入れるかした方がよかったかなと思いました。
ですが、これらはさほど大きな問題ではありませんし、有用性が高い本であると思いましたので、星5つとします。
2022年3月16日に日本でレビュー済み
◆ふつう幻想
私たちはみんなと同じ、「ふつう」であることにすごくこだわっている。「わがまま」「ずるい」という感情が起こるとき、みんな一緒、平等であるべきだという考えが元になっている。
日本人が30人の教室だとしたら、
*ひとり親世帯……2人(厚生労働省:2012年) *発達障害の可能性……2人(文部科学省:2012年) *LGBT……3人(電通:2018年) *貧困状態……5人(厚生労働省:2013年) *世帯収入1,000万円以上……3人(総務省:2014年) *外国籍……1人(総務省:2018年)
となっており、みんな同じように見えているけれど、実際は一人ひとり違う環境で生活している。「ふつう幻想」に沿っていない人の行動を、個人的・自己中心的な「わがまま」だと思ってしまう。
◆社会運動はわがまま?
世間の社会運動に対するイメージは、否定的な面がある。個人的なことを大げさにして社会の問題にしている「わがまま」があると思われている。あなたの価値感を押しつけないで、困ったのは自己責任でしょ、デモとかストとか迷惑だ、代案もないのに文句ばかり言うな、私はかわいそうじゃないからおせっかいしないで、とか。
これらのことに著者は丁寧に説明している。社会運動は、障害になってきた古い価値観をこわし、新しい価値をつくる。私たちが生きやすい社会をつくるために、必要なものだ。不満や違和感をがまんして声を上げずにいたら、社会運動が起こらず、生活する場所が窮屈で苦しい場所になる可能性がある。社会は、自らの手によって改良していくことで快適になってきた。
特に日本は社会運動に積極的でない。デモの参加率(ISSP・国際比較調査)を見てみると、フランス、スペインで55%ほど。オーストラリア、ブラジル、アメリカで20%前後。日本は8.3%と極端に低い、おとなしい民族である。
もちろん、デモを数回やっただけで政策が変わるわけでない。社会運動は他のいろいろな政治参加と結びついて、はじめて意味を持つ。目的の何かが大きく変わらなくても、行動する人やその周りの人にとって何か変化があれば、その人にとって、社会運動する意味になる。
◆社会運動は力を抜いて
社会運動に対して積極的でない、定着していない日本では、そうそううまくはいかない。絶えず、大小の困難にぶつかる。
そのための注意として「正しさ」にこだわらない。つねに人は間違えうるものだと考えることが大事である。「うまくいくまで」やる必要はない。それを「自分が」やる必要はない。自分ひとりのことじゃなくて社会のことだから、全部背負い込まなくてもいい。責任感が手枷足枷や重荷にならないように。
社会を変えるということはすごく大変で、非現実とも言えるような目標を設定するのだから、燃え尽きが生じやすいのだから、ある面気長にする。
◆政治家を動かす
政治家、マスコミなどは「制度の作り方、政党・政治家同士の対立」といった点から政治を捉えている。政界内での各党の力学、議員のポジションが重要。国や自治体の運営が大事なのである。
それに対して、ふつうの人(有権者)は、「地域での生活や自分の仕事」から政治に気づき、問題にする。「私的生活空間」が政治を解釈する。利便性や損得、迷惑排除などである。
政治家が要求を聞くのは、多くの人々が関心を持つ課題をなんとかしなければ、選挙で負ける可能性があるから。政治家に対して、何をすれば支持を得られるかを伝え警告する。あえて迷惑(デモやスト)をかけて、要求を示す。このきっかけづくりが、社会運動の役割である。
◆関係者を味方につける
わがままは、直接相手に言わない。社会運動も関係者のところにいきなり多人数で押しかけ、吊し上げするよなマネをすれば、話はこじれてしまう。個人間のことでも、最初から相手に向かって直接悪口を言えばケンカになるし、批判も受け取る側は感情的になる。
大事なのは、要求を通すことであり、ケンカするためではない。暴れちゃだめ。広く社会に訴えて、賛同者を増やし、世論を圧力にして、関係者と交渉する。
私たちはみんなと同じ、「ふつう」であることにすごくこだわっている。「わがまま」「ずるい」という感情が起こるとき、みんな一緒、平等であるべきだという考えが元になっている。
日本人が30人の教室だとしたら、
*ひとり親世帯……2人(厚生労働省:2012年) *発達障害の可能性……2人(文部科学省:2012年) *LGBT……3人(電通:2018年) *貧困状態……5人(厚生労働省:2013年) *世帯収入1,000万円以上……3人(総務省:2014年) *外国籍……1人(総務省:2018年)
となっており、みんな同じように見えているけれど、実際は一人ひとり違う環境で生活している。「ふつう幻想」に沿っていない人の行動を、個人的・自己中心的な「わがまま」だと思ってしまう。
◆社会運動はわがまま?
世間の社会運動に対するイメージは、否定的な面がある。個人的なことを大げさにして社会の問題にしている「わがまま」があると思われている。あなたの価値感を押しつけないで、困ったのは自己責任でしょ、デモとかストとか迷惑だ、代案もないのに文句ばかり言うな、私はかわいそうじゃないからおせっかいしないで、とか。
これらのことに著者は丁寧に説明している。社会運動は、障害になってきた古い価値観をこわし、新しい価値をつくる。私たちが生きやすい社会をつくるために、必要なものだ。不満や違和感をがまんして声を上げずにいたら、社会運動が起こらず、生活する場所が窮屈で苦しい場所になる可能性がある。社会は、自らの手によって改良していくことで快適になってきた。
特に日本は社会運動に積極的でない。デモの参加率(ISSP・国際比較調査)を見てみると、フランス、スペインで55%ほど。オーストラリア、ブラジル、アメリカで20%前後。日本は8.3%と極端に低い、おとなしい民族である。
もちろん、デモを数回やっただけで政策が変わるわけでない。社会運動は他のいろいろな政治参加と結びついて、はじめて意味を持つ。目的の何かが大きく変わらなくても、行動する人やその周りの人にとって何か変化があれば、その人にとって、社会運動する意味になる。
◆社会運動は力を抜いて
社会運動に対して積極的でない、定着していない日本では、そうそううまくはいかない。絶えず、大小の困難にぶつかる。
そのための注意として「正しさ」にこだわらない。つねに人は間違えうるものだと考えることが大事である。「うまくいくまで」やる必要はない。それを「自分が」やる必要はない。自分ひとりのことじゃなくて社会のことだから、全部背負い込まなくてもいい。責任感が手枷足枷や重荷にならないように。
社会を変えるということはすごく大変で、非現実とも言えるような目標を設定するのだから、燃え尽きが生じやすいのだから、ある面気長にする。
◆政治家を動かす
政治家、マスコミなどは「制度の作り方、政党・政治家同士の対立」といった点から政治を捉えている。政界内での各党の力学、議員のポジションが重要。国や自治体の運営が大事なのである。
それに対して、ふつうの人(有権者)は、「地域での生活や自分の仕事」から政治に気づき、問題にする。「私的生活空間」が政治を解釈する。利便性や損得、迷惑排除などである。
政治家が要求を聞くのは、多くの人々が関心を持つ課題をなんとかしなければ、選挙で負ける可能性があるから。政治家に対して、何をすれば支持を得られるかを伝え警告する。あえて迷惑(デモやスト)をかけて、要求を示す。このきっかけづくりが、社会運動の役割である。
◆関係者を味方につける
わがままは、直接相手に言わない。社会運動も関係者のところにいきなり多人数で押しかけ、吊し上げするよなマネをすれば、話はこじれてしまう。個人間のことでも、最初から相手に向かって直接悪口を言えばケンカになるし、批判も受け取る側は感情的になる。
大事なのは、要求を通すことであり、ケンカするためではない。暴れちゃだめ。広く社会に訴えて、賛同者を増やし、世論を圧力にして、関係者と交渉する。
2019年5月5日に日本でレビュー済み
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独特の本です。筆者は社会運動の研究で有名な富永京子先生です。
「わがまま」を個人の態度や行動に矮小化せず、
歴史的経緯と学術的調査に基づいて、どのように「わがまま」を実行するか考えます。
筆者が読者に答えを与えるアプローチでなく、社会運動を絶賛するわけでもなく、
筆者自身も迷いながら問いを深め、肯定否定の二択でない、その間のグラデーションで代替案を探すアプローチを取ります。
本の内容紹介によると「中高生向け」だそうですが、大人にもお勧めします。
より具体的には、次のどれかに当てはまる方にお薦めします。
(1)学校や職場で規則や人間関係に違和感を抱いているが、どうしたらいいか分からない方
(2)社会問題に関心はあるが、デモや署名活動をすることに恐怖心や嫌悪感がある方
(3)既に社会運動をしていて、自分の社会運動を他者に伝えるためにどうすればいいかを知りたい方
本書では社会運動に対しての恐怖心・嫌悪感・冷笑的な態度が生まれる背景を調査し、
社会運動の意義を他者に伝えるために必要な工夫を考えます。
しかし本書はマニュアル本ではありません。
(4)社会運動について教える学校教員や大学教員
(5)社会運動についてのレポートや卒論を書く大学生
しかし本書は学術書でなく一般向けの本であるため、卒論やレポートの着想を得ることはできますが、
さらに学術書や論文を読んで引用すべきです。本書の最後には参考文献が挙げられています。
また、富永京子先生は社会運動についての学術書と論文を多数書かれています。
「わがまま」を個人の態度や行動に矮小化せず、
歴史的経緯と学術的調査に基づいて、どのように「わがまま」を実行するか考えます。
筆者が読者に答えを与えるアプローチでなく、社会運動を絶賛するわけでもなく、
筆者自身も迷いながら問いを深め、肯定否定の二択でない、その間のグラデーションで代替案を探すアプローチを取ります。
本の内容紹介によると「中高生向け」だそうですが、大人にもお勧めします。
より具体的には、次のどれかに当てはまる方にお薦めします。
(1)学校や職場で規則や人間関係に違和感を抱いているが、どうしたらいいか分からない方
(2)社会問題に関心はあるが、デモや署名活動をすることに恐怖心や嫌悪感がある方
(3)既に社会運動をしていて、自分の社会運動を他者に伝えるためにどうすればいいかを知りたい方
本書では社会運動に対しての恐怖心・嫌悪感・冷笑的な態度が生まれる背景を調査し、
社会運動の意義を他者に伝えるために必要な工夫を考えます。
しかし本書はマニュアル本ではありません。
(4)社会運動について教える学校教員や大学教員
(5)社会運動についてのレポートや卒論を書く大学生
しかし本書は学術書でなく一般向けの本であるため、卒論やレポートの着想を得ることはできますが、
さらに学術書や論文を読んで引用すべきです。本書の最後には参考文献が挙げられています。
また、富永京子先生は社会運動についての学術書と論文を多数書かれています。
2020年5月24日に日本でレビュー済み
社会運動の勧め。
わがままって何のことかと思ったら社会運動のことなのね。中学生あたりからの学生に対して、身近なものを変えていく社会運動を考えるきっかけとなるいい本。
最近の若いもんはとか思っている頭の固くなった大人も読んでみるといいかもしれない。
わがままって何のことかと思ったら社会運動のことなのね。中学生あたりからの学生に対して、身近なものを変えていく社会運動を考えるきっかけとなるいい本。
最近の若いもんはとか思っている頭の固くなった大人も読んでみるといいかもしれない。
2020年11月6日に日本でレビュー済み
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「わがまま」という言葉が、考えを進めるための良い道具になっていて、わかりやすかった。