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かがみの孤城 Kindle版
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2017/5/8
- ファイルサイズ2408 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
鏡の世界で謎を追う不登校児 大人と子どもの目が共存する救いの物語
大人である現在の自分と、子どもだったあの頃の自分の両方を、同時に、ここまで慰め、励ましてくれる小説なんてはじめてだ。辻村深月の新作『かがみの孤城』のことである。
中学一年生のこころは、ある出来事を機に学校へ行けなくなり、いつも家で過ごしている。ある日一人で家にいると、部屋の鏡が突然輝き始め、潜り抜けてみると、そこは城の中だった。集められたのはこころを含め、似た境遇にいるらしき中学生が七人。九時から十七時まで滞在が許されるその城で、彼らにはひとつの課題が出される。猶予は一年。戸惑いながらも七人は、少しずつ心を通い合わせていくのだが……。
少年少女が異世界の建物の中で謎を追う設定は、著者のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』と同じ。ああ、久々に初期の頃のような青春小説を書いたのだな……と思いながら読み進めた。自分も思春期にこんなふうに傷ついていたなと思い出すというより、自分があの頃傷ついたのは、こういうことだったのか、と気づかせる描写の巧さに唸る。だが途中で、それだけではないと気づいた。これは、あの頃の気持ちを失わないまま、かつ、大人としての目を持ち合わせるようになった今の著者だからこそ書ける作品なのだ。泣けるのは娘を理解しようと手探りする母親の戸惑いや怒りや喜びが、それに無自覚なこころの目を通しながらもありありと伝わってくる点。子どもが大人に望むことはもちろん、大人が子どもに対して思うことを、こんなふうに巧みに表現してのけるとは。
大人も子どもも、みんなが関係を構築していこうとしている。その部分だけでも充分読ませるが、もちろんミステリーパートも秀逸で、孤城の秘密がすべて明かされていく終盤は驚きの連続。それがまた、胸をしめつける真相だ。救いを求める側から救う側へとなった時、人は本当に救われるのだとも気づかせてくれる一冊である。
評者:瀧井 朝世
(週刊文春 2017.05.25号掲載)登録情報
- ASIN : B071W4ZMRG
- 出版社 : ポプラ社 (2017/5/8)
- 発売日 : 2017/5/8
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2408 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 587ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 7,045位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 601位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
著者について

1980年2月29日生まれ。山梨県出身。千葉大学教育学部卒業。
2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著作に『子どもたちは夜と遊ぶ』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『名前探しの放課後』『ロードムービー』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『V.T.R.』『光待つ場所へ』(以上、講談社)、『太陽の坐る場所』(文藝春秋)、『ふちなしのかがみ』(角川書店)など。
2010年に『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』が第142回直木賞候補作となる。新作の度に期待を大きく上回る作品を刊行し続け、幅広い読者からの熱い支持を得ている。
イメージ付きのレビュー

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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伏線に次ぐ伏線と、何気ないやり取りに、また伏線。登場人物たちのキャラクターもリアリティーが感じられ、一気に読める。
また繰り返し読みたい。傑作。
いつの時代も中学生ってすごく悩んで何かと闘っているんですね。たくさんの理不尽に晒されながら大人になっていく年頃だったと思い出しました。
サラッと読める作品ですが色々気付かされると思いますよ。
よく出来たストーリーに序盤から見入ってしまい、先週は夜更かしが避けられませんでした。
特に終盤100ページ程は本当に凄いです。
買おうか迷ってる方は是非買ってください、後悔はしないと思います!
読み終わって、お勧めしてくれた友達にとても感謝しています!
また後日、ネタバレにならない程度に追記します。
逃げても良いし戦っても良いし隠れてもいい。
選択は自由なのだ。うまくはいかないかもしれないけど、絶対になんとかなる。
そんな気がします。上手くまとめられなくてすみません。