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映画はやくざなり 単行本 – 2003/6/1
笠原 和夫
(著)
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- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2003/6/1
- ISBN-104104609013
- ISBN-13978-4104609017
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
人間の真実を鮮烈に抉った不朽の名作「仁義なき戦い」はいかにして生まれたか。やくざ取材術から鶴田浩二、高倉健、深作欣二ら名優・名監督の秘話、そして伝説の作劇法まで、邦画黄金時代を支えた脚本家の遺作集。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2003/6/1)
- 発売日 : 2003/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4104609013
- ISBN-13 : 978-4104609017
- Amazon 売れ筋ランキング: - 36,086位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9位日本の戯曲・シナリオ
- - 29位日本映画 (本)
- - 117位演劇 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「戦後、最高の映画脚本家」といっても過言ではない。前半は脚本家履歴、後半は脚本の創作論。エンターテインメントを勉強している人には読んで欲しい。
2017年11月14日に日本でレビュー済み
脚本家たるもの、時に芸術家であり、同時にサラリーマンであり、冷静沈着な職人でなければならぬ。
絶妙なバランスで3役をこなしてこられた笠原さんの人生と、仕事に対する揺るぎのない自信が伝わってくる。
映画に携わろうとする者はもちろん、骨太の人生を送ろうとする者には、必読の書であろう。
絶妙なバランスで3役をこなしてこられた笠原さんの人生と、仕事に対する揺るぎのない自信が伝わってくる。
映画に携わろうとする者はもちろん、骨太の人生を送ろうとする者には、必読の書であろう。
2003年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先だって刊行された、『昭和の劇ー脚本家・笠原和夫』から枝葉末節を削ぎ落とし、その要諦のみをまとめあげたような一冊。よって、これまでこの昭和の名脚本家を追いかけていた者にとっては既知の事実が多く、また若干「寄せ集め」の感がつきまとう仕上がりではあるが、やはり文句無しに面白く看過出来ない。もはや古典の風格させ漂う「シナリオ骨法十箇条」は、貴重な記録である。
2008年8月1日に日本でレビュー済み
立花隆が激賞しているので気になって購入。期待以上の面白さだった。
ヤクザ映画の脚本家業を中心に半生を書いた第一部。飄々とした語り口でもところどころ爆笑させられた。脚本家として製作中は映画監督に噛み付きつつ,映画を見てみると監督の力量に脱帽,といったところが柔軟でよい。
第二部のシナリオのノウハウ解説は北野タケシ監督作品への反発から生まれたとのことだが分かりやすく説得力がある。北野作品についても「だんだんこれが今の時代にあっているのかも」と素直に評価しているところが面白い。
ヤクザ映画の脚本家業を中心に半生を書いた第一部。飄々とした語り口でもところどころ爆笑させられた。脚本家として製作中は映画監督に噛み付きつつ,映画を見てみると監督の力量に脱帽,といったところが柔軟でよい。
第二部のシナリオのノウハウ解説は北野タケシ監督作品への反発から生まれたとのことだが分かりやすく説得力がある。北野作品についても「だんだんこれが今の時代にあっているのかも」と素直に評価しているところが面白い。
2003年11月8日に日本でレビュー済み
著者は東映やくざ映画の屋台骨を支えてきた脚本家。しかし、著者にとって「やくざ」は材料に過ぎなかった。本当に表現したかったのは、「葛藤」だということが良く分かる。
自分がどんな思いで、どんな戦略で、組織の中で脚本を書いてきたか、が分かる第一部。そして、脚本のエッセンスをまとめた第二部。最後に映画化されなかったものの、著者の思い入れの強いシナリオを一つだけ発表した第三部。どれも、短いながらも得るところの多い文章。
以下、第2部の「秘伝 シナリオ骨法10箇条」から抜粋。卑近ながら、私はこれを仕事上のプレゼンテーションのチェックポイントに応用しています。
■骨法その一「コロガリ」
「英語で言えばサスペンス。」「展開の妙を言う。」
■骨法その2「カセ」<P!>「運命」「宿命」「ドラマの楽しさは畢竟、『アヤ』にあるのだが、『アヤ』を生むのは適切な『カセ』であることを忘れてはいけない。
■骨法その3「オタカラ」
何者にも代え難く守るべきものであり、主人公に対抗する側はそうさせじとする、葛藤の具体的な核のことである。
■骨法その4「カタキ」
敵役
■骨法その五「サンボウ」
「武智光秀(明智光秀)が、、、不意に三方を逆さに打ち返し、『敵は本能寺にあり!』と叫ぶ場面に由来する。」「『正念場』ともいう。」「主人公が、、、運命(宿命)に立ち向かう決意を示す地点」
とにかく、面白くて学ぶところの多い本です。ぜひ一読を。
自分がどんな思いで、どんな戦略で、組織の中で脚本を書いてきたか、が分かる第一部。そして、脚本のエッセンスをまとめた第二部。最後に映画化されなかったものの、著者の思い入れの強いシナリオを一つだけ発表した第三部。どれも、短いながらも得るところの多い文章。
以下、第2部の「秘伝 シナリオ骨法10箇条」から抜粋。卑近ながら、私はこれを仕事上のプレゼンテーションのチェックポイントに応用しています。
■骨法その一「コロガリ」
「英語で言えばサスペンス。」「展開の妙を言う。」
■骨法その2「カセ」<P!>「運命」「宿命」「ドラマの楽しさは畢竟、『アヤ』にあるのだが、『アヤ』を生むのは適切な『カセ』であることを忘れてはいけない。
■骨法その3「オタカラ」
何者にも代え難く守るべきものであり、主人公に対抗する側はそうさせじとする、葛藤の具体的な核のことである。
■骨法その4「カタキ」
敵役
■骨法その五「サンボウ」
「武智光秀(明智光秀)が、、、不意に三方を逆さに打ち返し、『敵は本能寺にあり!』と叫ぶ場面に由来する。」「『正念場』ともいう。」「主人公が、、、運命(宿命)に立ち向かう決意を示す地点」
とにかく、面白くて学ぶところの多い本です。ぜひ一読を。
2003年10月3日に日本でレビュー済み
時にプロデューサーや監督たちと喧嘩しつつも(無論、ワケもなくキレていたわけではないようだが)、全盛期の東映作品を多く書いてきた笠原氏の遺稿や生前のインタビューをもとに比較的コンパクトにまとめられた一冊。“心底好きでやくざ映画のホンを書いてきたわけではない。その都度、思い入れを持って書ける要素を拠り所にベストは尽くしたが、当初は生活のためにと、やむなく書き始めたのだった”という、そんなスタンスで関わってきた笠原氏だからこその、人としての“芯”となる部分にまで関係してくる、熱い言葉にあふれている。氏が関わった作品に関心を持つ人はもちろん、(シナリオ作家、脚本家に限らず、)何らかの形で表現者として生きることを志す人がこの本を読むのであれば、分量に比しても得るものは決して少なくないことだろう。ある事情により実現寸前に製作が中止になったという、切なくも激しく、そしてパセティックな未映画化シナリオ「沖縄進撃作戦」(昭和50年執筆)も、一読の価値あり。