吉田秋生の作品が大好きだ。「カリフォルニア物語」とか「河よりも長くゆるやかに」等、初期の作品が特にお気に入りだ。
で、この「櫻の園」であるが、自分も女子高出身だったため、余計に思い入れが強い作品だ。10代の頃にしか感じられない繊細な心模様を、吉田秋生は非常に上手に表現していると思う。吉田秋生のどの作品でもそうだけど、心の中をそっとくすぐるような表現が多々あって涙が出てしまうことが多い。
第一話の「花冷え」での、姉との会話。。。泣きます。ほんと。最終章の「花嵐」でも涙が止まらなかった。自分の中の思春期を思い出させてくれる作品で、ときおり中毒のように読みたくなる作品です。
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櫻の園 (白泉社文庫) Kindle版
丘の上の女子高校、桜華学園。春の創立祭で、チェーホフの“櫻の園”を演じる演劇部員たち。思春期の乙女たちのほのかな心情をセンシティブに綴る必読の連作短編集!
- 言語日本語
- 出版社白泉社
- 発売日1994/12/13
- ファイルサイズ26841 KB
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登録情報
- ASIN : B00DMUE3TE
- 出版社 : 白泉社 (1994/12/13)
- 発売日 : 1994/12/13
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 26841 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 224ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 95,292位Kindle マンガ
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年3月19日に日本でレビュー済み
小・中・高と、僕はすべて共学の公立学校に通った。大学は私立だったが、男女比は半々ぐらいの文系大学だった。そんなわけで、体験しようと思っても決してできない未知の領域として、男女別学(つまり男子高や女子高)に対する憧憬のようなものを抱いている。きっとそこには、その時間と空間を共有した者でないと分からない濃密な、そして繊細な世界があるのではないか…。
というわけで本作『櫻の園』。ここでは女性だけのサンクチュアリ、女子高的世界が描かれる。毎年、創立祭にはチェーホフの戯曲〈桜の園〉を上演する高校で…というようなストーリー紹介も今さら野暮なほど、よく知られた作品だろう。1990年には中原俊監督によって映画化されている。素晴らしい出来栄えに嘆息した、という方も多いと思う(僕もリアルタイムで観た)。
今回初めて漫画を読んで、僕が最も感銘を受けたのは、登場人物の倉田と志水のダイアローグ。志水が「あたし倉田さん好きよ」と言った後、倉田のリアクションを受けて、もう一度「倉田さん好きよ」と繰り返すのだけれど、この2つの「好き」はおそらく意味が違う。さらに言えば、それに続くいくつかの「好き」もそれぞれニュアンスや重さが微妙に異なると思う。僕が勝手に想像をたくましくしているだけかもしれないが、読み手の感性を豊かに刺激する文学的な力が潜んでいることが、この作品を名作にしているのではないかという気もする。
ちなみに、本作が月刊少女漫画雑誌「LaLa」に連載されたのは80年代半ばのこと。そのせいか、ところどころに当時のテレビネタなどが出てくるのはさすがに古臭くて苦笑を禁じ得ない。玉にきずと言えなくもないが、まあこの程度はご愛敬なのかも。なお本文庫には『スクールガール・プリンセス』という短編も併録されていて、これは『櫻の園』よりもう少し古い作品だろう。
というわけで本作『櫻の園』。ここでは女性だけのサンクチュアリ、女子高的世界が描かれる。毎年、創立祭にはチェーホフの戯曲〈桜の園〉を上演する高校で…というようなストーリー紹介も今さら野暮なほど、よく知られた作品だろう。1990年には中原俊監督によって映画化されている。素晴らしい出来栄えに嘆息した、という方も多いと思う(僕もリアルタイムで観た)。
今回初めて漫画を読んで、僕が最も感銘を受けたのは、登場人物の倉田と志水のダイアローグ。志水が「あたし倉田さん好きよ」と言った後、倉田のリアクションを受けて、もう一度「倉田さん好きよ」と繰り返すのだけれど、この2つの「好き」はおそらく意味が違う。さらに言えば、それに続くいくつかの「好き」もそれぞれニュアンスや重さが微妙に異なると思う。僕が勝手に想像をたくましくしているだけかもしれないが、読み手の感性を豊かに刺激する文学的な力が潜んでいることが、この作品を名作にしているのではないかという気もする。
ちなみに、本作が月刊少女漫画雑誌「LaLa」に連載されたのは80年代半ばのこと。そのせいか、ところどころに当時のテレビネタなどが出てくるのはさすがに古臭くて苦笑を禁じ得ない。玉にきずと言えなくもないが、まあこの程度はご愛敬なのかも。なお本文庫には『スクールガール・プリンセス』という短編も併録されていて、これは『櫻の園』よりもう少し古い作品だろう。
2008年9月20日に日本でレビュー済み
櫻に囲まれた古風な女子校の少女達の連作マンガ。
櫻が咲く頃、それは別れと出会いの時期であり、
一つ大人になる、胸騒がしい時期でもある。
そんな季節に、櫻の園を演じる演劇部の少女達は
それぞれに、それぞれの痛みを抱え、すれ違いながら重なり合う。
そんなお話です。
名作はいつ読んでも良いものです。
10代の頃は石器時代位遥かに遠く思える私ですが、
久々に読んで、やっぱりいいなあとしみじみしました。
でもその一方で、この作品との出会いが女子高校時代であったことを
とてもうれしく思う。
そういう意味では、今高校生の人には、
是非、大人になる前に読んでおいてもらいたいなあ、とも思います。
やっぱり出会うタイミングって大事だから。
(それを逃した損失の大きさは、後になってしか気づけないので、
ちょっとおせっかいコメントしてみました。)
私が10代だった頃でさえ、
すでにこの作品のある部分は古びていましたが(舞台は80年代)、
その一方で、ここに描かれる含羞や胸の痛みはどこまでも普遍的。
この作者さんはカリフォルニア物語やBANANAFISHなどの米国を舞台にした作品が有名だけど
ごく普通の人たちの物語、(特に鎌倉を舞台としたもの)もすごく魅力的だと思います。
櫻が咲く頃、それは別れと出会いの時期であり、
一つ大人になる、胸騒がしい時期でもある。
そんな季節に、櫻の園を演じる演劇部の少女達は
それぞれに、それぞれの痛みを抱え、すれ違いながら重なり合う。
そんなお話です。
名作はいつ読んでも良いものです。
10代の頃は石器時代位遥かに遠く思える私ですが、
久々に読んで、やっぱりいいなあとしみじみしました。
でもその一方で、この作品との出会いが女子高校時代であったことを
とてもうれしく思う。
そういう意味では、今高校生の人には、
是非、大人になる前に読んでおいてもらいたいなあ、とも思います。
やっぱり出会うタイミングって大事だから。
(それを逃した損失の大きさは、後になってしか気づけないので、
ちょっとおせっかいコメントしてみました。)
私が10代だった頃でさえ、
すでにこの作品のある部分は古びていましたが(舞台は80年代)、
その一方で、ここに描かれる含羞や胸の痛みはどこまでも普遍的。
この作者さんはカリフォルニア物語やBANANAFISHなどの米国を舞台にした作品が有名だけど
ごく普通の人たちの物語、(特に鎌倉を舞台としたもの)もすごく魅力的だと思います。
2009年1月11日に日本でレビュー済み
20年以上前の作品なので、今読むと、当然古いところはある。
小説やなんかと違って、マンガの場合、絵の古さというのもあるから、そういう意味でもダイレクトに古さは感じられる。
少女マンガはその時代の感覚を敏感に反映するものだと思うから、余計にそうかもしれない。
それも含めて、名作だと思う。
我々の感じる本当のことって、何も誰もがわかるような普遍的なことばかりじゃなくて、それよりもむしろ、ある時代の、ある年代の、ある境遇でしか感じられない、そういうことの方が、本当に真実として胸に響くものなのかもしれない。
そういうのは、本当に数限りなく、突き詰めて言えば、すべての人に、それぞれの真実があるのかもしれないけど・・・。
それをそのままの形ですくい取ることができている作品ならば、何故だかそれは、誰もが心を動かすものになってしまうのだと思う。
実際、女子高の雰囲気なんて知るわけもない自分にとっても、この作品は、かけがえのない大切な作品になってますから。
時代の流れを変えるわけでもなく、人の生死を左右するわけでもない、ただ少女たちの心の揺れ動く様を描いた作品。
それが何よりも意味のあるものでありうるということを、静かに、しかし高らかに謳う傑作です。
小説やなんかと違って、マンガの場合、絵の古さというのもあるから、そういう意味でもダイレクトに古さは感じられる。
少女マンガはその時代の感覚を敏感に反映するものだと思うから、余計にそうかもしれない。
それも含めて、名作だと思う。
我々の感じる本当のことって、何も誰もがわかるような普遍的なことばかりじゃなくて、それよりもむしろ、ある時代の、ある年代の、ある境遇でしか感じられない、そういうことの方が、本当に真実として胸に響くものなのかもしれない。
そういうのは、本当に数限りなく、突き詰めて言えば、すべての人に、それぞれの真実があるのかもしれないけど・・・。
それをそのままの形ですくい取ることができている作品ならば、何故だかそれは、誰もが心を動かすものになってしまうのだと思う。
実際、女子高の雰囲気なんて知るわけもない自分にとっても、この作品は、かけがえのない大切な作品になってますから。
時代の流れを変えるわけでもなく、人の生死を左右するわけでもない、ただ少女たちの心の揺れ動く様を描いた作品。
それが何よりも意味のあるものでありうるということを、静かに、しかし高らかに謳う傑作です。
2007年4月29日に日本でレビュー済み
手持ちは文庫化される以前のものであるが、読み返しては手放せず、今に至る。10代が遠くなっても、胸に深く響く傑作。
好きで好きでたまらなくて、ままならなくて、切なくて。満開の桜を冠にいただく、夫を持たない王女たちの国。
我が身が女であることを思い知らされる頃。恋が思うだけのものから、生身に切迫するようになる頃。
私に触れずに過ぎた男たちが優しかったと思いを馳せるなど、ものの見方に随分と驚かされた。
時世の違いができてしまったが、世俗から切り離されたかのような女子校の、どこか浮世離れしたことを許される空気を味わうと、作品の古びることない魅力を感じる。
好きで好きでたまらなくて、ままならなくて、切なくて。満開の桜を冠にいただく、夫を持たない王女たちの国。
我が身が女であることを思い知らされる頃。恋が思うだけのものから、生身に切迫するようになる頃。
私に触れずに過ぎた男たちが優しかったと思いを馳せるなど、ものの見方に随分と驚かされた。
時世の違いができてしまったが、世俗から切り離されたかのような女子校の、どこか浮世離れしたことを許される空気を味わうと、作品の古びることない魅力を感じる。
2001年3月19日に日本でレビュー済み
青春時代をすごす女子高生の悩みを克明に描いている。吉田の人間の描き方は洗練されており、とても共感できた。悩みの無い人間などいないと宣言しているかのような内容に感銘を受けた。
2004年12月6日に日本でレビュー済み
描く作品すべてが傑作になってしまう作者ですが、
その中でも静かな珠玉の傑作です。
恋のような恋ではない、すぐに過ぎ去ってしまうひとときを、
ていねいに静かに描いてます。
アクションを女性ながらハードに描かれる方が、
まったく違う視点からこんなにきれいな作品を作られることが
もう奇跡のようです。
女性なら一度は感じる一瞬の気持ちが、これを読むとリピートされます。
その中でも静かな珠玉の傑作です。
恋のような恋ではない、すぐに過ぎ去ってしまうひとときを、
ていねいに静かに描いてます。
アクションを女性ながらハードに描かれる方が、
まったく違う視点からこんなにきれいな作品を作られることが
もう奇跡のようです。
女性なら一度は感じる一瞬の気持ちが、これを読むとリピートされます。
2011年11月25日に日本でレビュー済み
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昔大好きだった作品が、今読むともう一つその世界に入れない。
時代が動いてしまったせい?
いや第一には私が少女のころを過ぎてしまったせいだろう。
思春期の心のたゆたいをそれだけ見事に描いているとも言える。
人を思ったりためらったり、傷ついたり傷つけたり。
ただいまの私にはそうした微妙さがすでにどうでもいいものになってしまっているので、
特に筋らしい筋もないこの作品に自分とは遠いものを感じるのだろう。
時代が動いてしまったせい?
いや第一には私が少女のころを過ぎてしまったせいだろう。
思春期の心のたゆたいをそれだけ見事に描いているとも言える。
人を思ったりためらったり、傷ついたり傷つけたり。
ただいまの私にはそうした微妙さがすでにどうでもいいものになってしまっているので、
特に筋らしい筋もないこの作品に自分とは遠いものを感じるのだろう。