Prusa Miniリスペクトのチャネル材片持ち型3Dプリンタです。
最初見たとき「なんじゃこりゃ」と思いましたが、剛性は十分です。
以前から持ってる板材・門型のi3リスペクト機より、むしろ精度が出ます。
低評価レビューで弱点とされているケーブル問題はクランプが追加されて解決してます。
スペック。
各軸の移動方式は
・X、Z軸はチャネル材上をローラーで移動する方式
・Y軸はリニアガイド方式
駆動は
・X、Y軸がベルトドライブ
・Z軸がボールネジ
です。
ローラー移動式は荷重変化に弱いのでマシニングセンタには使われず、たとえばレーザーカッターなんかに使われる方式ですが、X軸は荷重変化しないし、Z軸も変化しない上にボールねじが担うので、これでいいという判断でしょう。(ただし新型のKP-3SではXもリニアガイドに変更されてます。こちらはダイレクトドライブでヘッドが重くなったからだと思われます。)
マザーボードはMakerbase製のRobin Miniです。
こいつはSTM32ベースのオールインワンボードです。ステッピングモータードライバ等は交換できません。
回路図含めてオープンソースです。Githubでmakerbase-mksのレポジトリを見ると出てきます。
もうディスコンのマザーボードなので、壊れたら後継品のRobin Nanoに交換するとLCDなんかも対応しているという情報あり。
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組み立てはZ軸ポールをベースに立ててネジ止めし、コネクタを差し込めば完了です。
付属のTナットが安物で固定にコツが要るので注意してください。
組み上がったら電源を入れて水平出し。
タッチスクリーンで移動しながら大きなダイヤルになってるナットを回すので楽チンです。
ここでも時代を感じました。
自分はここでもう付属のフィラメントとgcodeファイルを使って「エクストルーダー・ガーディアン」を出力してみました。
ほとんど無調整の状態で、いきなり高品質に出たので驚き。これ1.5万なのか…。
その後いろいろ使ってみましたが、弱点は
・ヘッドの冷却ファンが1個だけなため、造形後の硬化が弱いこと
・マグネットで剥がれる便利な造形台の耐久性が低い
ことだと思います。
造形後の硬化が弱いため、ブリッジ部をサポート無しで出力すると、ちょこっと垂れやすいです。
まあ、普通に考えれば十分な品質なんですが。
さらに言うと、プリンタにこれ以上を求めるのもなあ…という感じ。
これ以上の品質のプリンタはお値段が倍以上します。
さらに言うと、3Dプリントに慣れたら、ヘッド部品をプリントして冷却ファンを追加してもよいでしょう。
Thingiverseにデータがいろいろ出てます。
造形台についてはまだ他の人も結論が出てない感じですが、同じくマグネット着脱の効くスチールシートや、Ultrabaseも出ているので、試そうと思ってます。
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そんなわけで、自分は気に入って使ってますよ〜。
この価格でこの安定度はありえません。
ホント素晴らしい!
メーカー | Kingroon |
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部品番号 | kingroon201906 |
商品の重量 | 6.5 Kilograms |
梱包サイズ | 41 x 41 x 20.5 cm; 6.5 kg |
色 | シルバー,黒 |
材質 | アルミニウム, 金属 |
電池使用 | いいえ |