当時ニュースになっていたが正直他人事で記憶にも残っていませんでした。
こちらの書籍を読んで、被害者の心情を考えると
相当辛いものがあったと思いますが、一致団結して奮闘して戦った根性はとても素晴らしいと思います。
詐欺に関わった人物や銀行の悪どさには閉口します。内容を読んでなお投資失敗の自己責任で終わらせられる人は当事者となってもそう言えるのでしょうか?
違和感は大切です。我々は第六感で危機を察知しています。違和感があったら必ず立ち止まりましょう。
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かぼちゃの馬車事件 〜スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏 単行本(ソフトカバー) – 2021/10/18
冨谷皐介
(著)
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購入オプションとあわせ買い
ザ!世界仰天ニュースに 著者 冨谷さん出演!
6月7日(火) 日本テレビ 21:00 放送
たちまち重版出来。コロナ禍であまり報道されなかった金融事件史上最大の不正融資事件の全貌
巨大組織・巨大組織スルガ銀行に無謀ともいえる闘いを挑み、勝利するまでの全記録。被害者である著者が、LINEなどを駆使して同志を集め被害者同盟を結成。絶対に諦めないと自らを鼓舞しつつ、債権放棄という勝利を勝ち取るまでを生々しく克明に描く。
「少しでも将来の足しになれば……」
軽い気持ちで友人の誘いに乗った
「かぼちゃの馬車」は、地獄の一丁目行きだった——。
2億円の借金を背負わされた一被害者の、2年に渡る苦しみと闘いの日々を描くドキュメント!
2018年、スルガ銀行による巨額の不正融資事件が発覚。
時の金融庁長官に「地方銀行の雄」とまで評価されたスルガ銀行だったが、
シェアハウス不正融資事件の元凶として巨大な壁となり、被害者たちには長く苦しい闘いの日々が待っていた。
被害者の一人である著者は、
離婚、自殺まで考えるほど追い詰められながらも、徐々に同志を増やし、被害者同盟を結成。
社会派弁護士らとの出会いにより、一人では到底勝ち目のない闘いをチーム戦で挑み、
ついに累積1570億円の債権放棄を勝ち取ったのだ。
被害者だからこそ知り得た詐欺事件の裏側を、実体験をもとに克明に描き出した本書は、
誰の身にも迫りうる詐欺被害への注意を喚起する、必読の一冊である。
【目次】
まえがき
第一章 触手
第二章 悪夢
第三章 覚悟
第四章 混沌
第五章 折衝
第六章 決戦
第七章 潮目
第八章 終結
SS被害者同盟 声明
あとがき
6月7日(火) 日本テレビ 21:00 放送
たちまち重版出来。コロナ禍であまり報道されなかった金融事件史上最大の不正融資事件の全貌
巨大組織・巨大組織スルガ銀行に無謀ともいえる闘いを挑み、勝利するまでの全記録。被害者である著者が、LINEなどを駆使して同志を集め被害者同盟を結成。絶対に諦めないと自らを鼓舞しつつ、債権放棄という勝利を勝ち取るまでを生々しく克明に描く。
「少しでも将来の足しになれば……」
軽い気持ちで友人の誘いに乗った
「かぼちゃの馬車」は、地獄の一丁目行きだった——。
2億円の借金を背負わされた一被害者の、2年に渡る苦しみと闘いの日々を描くドキュメント!
2018年、スルガ銀行による巨額の不正融資事件が発覚。
時の金融庁長官に「地方銀行の雄」とまで評価されたスルガ銀行だったが、
シェアハウス不正融資事件の元凶として巨大な壁となり、被害者たちには長く苦しい闘いの日々が待っていた。
被害者の一人である著者は、
離婚、自殺まで考えるほど追い詰められながらも、徐々に同志を増やし、被害者同盟を結成。
社会派弁護士らとの出会いにより、一人では到底勝ち目のない闘いをチーム戦で挑み、
ついに累積1570億円の債権放棄を勝ち取ったのだ。
被害者だからこそ知り得た詐欺事件の裏側を、実体験をもとに克明に描き出した本書は、
誰の身にも迫りうる詐欺被害への注意を喚起する、必読の一冊である。
【目次】
まえがき
第一章 触手
第二章 悪夢
第三章 覚悟
第四章 混沌
第五章 折衝
第六章 決戦
第七章 潮目
第八章 終結
SS被害者同盟 声明
あとがき
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社みらいパブリッシング
- 発売日2021/10/18
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104434294261
- ISBN-13978-4434294266
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対象商品: かぼちゃの馬車事件 〜スルガ銀行シェアハウス詐欺の舞台裏
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商品の説明
出版社からのコメント
−たちまち重版− 被害者自身による貴重な記録です。巨大組織に挑むとはどういうことか。自殺や離婚を現実のこととして考えながらも、個別の問題だとして被害者を孤立させようとする敵の執拗な攻撃に抗しながら同志との結束を守り、数々の難題を奇跡的に乗り越えて、巨額の債権放棄を勝ち取りました。 スルガ銀行による不正融資事件は未解決のものも多く、
著者を中心とするSS被害者同盟の被害者救済活動は今も継続しています。
類似の詐欺事件も多発しています。詐欺の魔の手は誰の身にも迫っています。
詐欺被害の注意を喚起する、また良心を震わせる一冊です。
著者を中心とするSS被害者同盟の被害者救済活動は今も継続しています。
類似の詐欺事件も多発しています。詐欺の魔の手は誰の身にも迫っています。
詐欺被害の注意を喚起する、また良心を震わせる一冊です。
著者について
冨谷皐介(とみたに・こうすけ)
SS被害者同盟代表。
「少しでも将来の足しになれば……」の軽い気持ちから、不動産投資を始め、人生転落への扉を開けてしまう。
誰もが無駄だと言ったスルガ銀行との闘い。
最初は一人での闘いだったが、仲間となった者達と共にスルガ銀行スマートデイズ被害者同盟(SS被害者同盟)を設立し、その代表に。
その後、運命的な河合弘之弁護士との出会いがあり、消費者問題事件としては前例のない代物弁済的スキームで440億円の債権放棄を勝ち取る。
一般社団法人ReBORNsを設立し共同代表理事に。詐欺事件に巻き込まれた被害者達の救済支援、特にスルガ銀行によるアパート・マンションの不正融資で、
同じように苦しんでいる被害者救済のために、2021年5月25日、スルガ銀行不正融資被害者同盟(SI被害者同盟)を設立し、
その弁護団(SI被害弁護団)の後方支援などに取り組んでいる。
SS被害者同盟代表。
「少しでも将来の足しになれば……」の軽い気持ちから、不動産投資を始め、人生転落への扉を開けてしまう。
誰もが無駄だと言ったスルガ銀行との闘い。
最初は一人での闘いだったが、仲間となった者達と共にスルガ銀行スマートデイズ被害者同盟(SS被害者同盟)を設立し、その代表に。
その後、運命的な河合弘之弁護士との出会いがあり、消費者問題事件としては前例のない代物弁済的スキームで440億円の債権放棄を勝ち取る。
一般社団法人ReBORNsを設立し共同代表理事に。詐欺事件に巻き込まれた被害者達の救済支援、特にスルガ銀行によるアパート・マンションの不正融資で、
同じように苦しんでいる被害者救済のために、2021年5月25日、スルガ銀行不正融資被害者同盟(SI被害者同盟)を設立し、
その弁護団(SI被害弁護団)の後方支援などに取り組んでいる。
登録情報
- 出版社 : みらいパブリッシング (2021/10/18)
- 発売日 : 2021/10/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 304ページ
- ISBN-10 : 4434294261
- ISBN-13 : 978-4434294266
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 92,572位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 43位事件一般関連書籍
- - 8,048位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
イメージ付きのレビュー
5 星
悪代官(スルガ銀行)と越後屋(シェアハウスを斡旋する悪徳不動産業者)の実態がわかる本
まるで時代劇に出てくる悪代官と越後屋の話を現代版にしたストーリーでありリアリティーがある。銀行も悪いが不動産屋も悪い。しかし、そもそも銀行がきちんと機能してれば不動産屋も悪さができない。なので悪の根幹はスルガ銀行になると言える。被害に遭われた方々には心痛察します。だけどこの本の内容は、小説、ドラマや映画にしたら超ウケると思います。これ以上被害者を出さないためにもドラマや映画化を提案します。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初はかぼちゃの馬車事件に興味があり、詳細を知れればなという気持ちで読み進めました。
しかし、詳細だけでなく被害者側の壮絶な戦いの歴史を知ると共に、さまざまな感情に共感せずにはいられず最後まで一気に読むことができました。
昨今のビッグモーターやジャニーズも本質は同じかもしれません。
利益第一主義であった企業に対して社会がNO!を突きつけているのではないのでしょうか??
企業だけではなく日本の膿を取り除く時代になってきたのだと思います
しかし、詳細だけでなく被害者側の壮絶な戦いの歴史を知ると共に、さまざまな感情に共感せずにはいられず最後まで一気に読むことができました。
昨今のビッグモーターやジャニーズも本質は同じかもしれません。
利益第一主義であった企業に対して社会がNO!を突きつけているのではないのでしょうか??
企業だけではなく日本の膿を取り除く時代になってきたのだと思います
2021年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一部ネタバレ含みます。
・なぜ多くの人が、サラリーマンでありながら、リスクを取ったのか?
・不動産会社で無くなぜ銀行を相手にしたのか?
・どう勝利したのか?
その3点が知りたくて読んでみて、よく分かりました。
最終的に分かったのは、投資は自己責任の域を出ない。
そしてシェアハウスを購入した人は類い稀なる幸運だったと分かりました。
なのでこれから投資を考える人にとっては、ヒロイックなドキュメントでなく、他者の失敗の立場で読むと非常に役立つ良い本です。
誤解されるおそれがあるので、先に書くと、
私はスルガ銀行自体を肯定する気はありません。
ガバナンスが機能せず、パワハラ、過剰なノルマ体質が今回のシェアハウス騒動の舞台となったのは間違い無いからです。
では、本題に戻ります。
・なぜ多くの人が、サラリーマンでありながら、リスクを取ったのか?
筆者の文から、事実として、大手企業でそれなりの立場であることが分かります。
つまり自分達は、特別な利益を得て然るべきとの考えがあります。
これは詐欺師が資産家を騙すのと一緒で、それは本書を読むから予想着く事でした。
本書を読んで気付いたのは、筆者は、周りは常に自分達の味方になり、要望に対して肯定的に真摯に応えてくれると考えが見え隠れします。
教訓として、世の中は、売手買手、供給と需要、委託者と受託者で成り立つ事を考え無ければならないと
分かります。
・不動産会社で無くなぜ銀行を相手にしたのか?
それは不動産会社と関係者が破産なり、民事再生により破綻。破綻しなくても賠償する資金が無い。
そのため、資金がある銀行からしか自分達の損害を
取り戻せないからです。
社会問題、正義のように話は展開されますが、
本質はそこなんだとよく分かります。
・どう勝利したのか?
本書では、被害者を筆者がとりまとめ団体を作り団結と正義の弁護団が2つの要素です。
そしてした事は、デモと総会屋顔負けの株主総会荒らし、ネットを使ったアピールにより、メディアに注目させ世論を味方につける事でした。
つまり、法的根拠に基づく勝利では無く、企業をジワジワと痛めつける戦略でした。
それから分かる事は、訴訟で勝つのは、難しいという事です。
最後に彼等が結果として類稀なる幸運と感じたのは、
投資判断を謝って、お金が帰ってくる事はありません。
もしシェアハウスの自転車操業が10年続いていたら、その間予定通りの利益が出ていて、今回と
同じになったでしょうか?
今回は、スルガ銀行にも落度がありシェアハウス提供会社が一気に破綻したという、まさに舞台が整ったからです。
本書を読んで、不動産に限らず投資は慎重であるべきだと深く実感できるので、シェアハウス事件が気になる方で無く、投資を考える全ての方にお勧めします。
・なぜ多くの人が、サラリーマンでありながら、リスクを取ったのか?
・不動産会社で無くなぜ銀行を相手にしたのか?
・どう勝利したのか?
その3点が知りたくて読んでみて、よく分かりました。
最終的に分かったのは、投資は自己責任の域を出ない。
そしてシェアハウスを購入した人は類い稀なる幸運だったと分かりました。
なのでこれから投資を考える人にとっては、ヒロイックなドキュメントでなく、他者の失敗の立場で読むと非常に役立つ良い本です。
誤解されるおそれがあるので、先に書くと、
私はスルガ銀行自体を肯定する気はありません。
ガバナンスが機能せず、パワハラ、過剰なノルマ体質が今回のシェアハウス騒動の舞台となったのは間違い無いからです。
では、本題に戻ります。
・なぜ多くの人が、サラリーマンでありながら、リスクを取ったのか?
筆者の文から、事実として、大手企業でそれなりの立場であることが分かります。
つまり自分達は、特別な利益を得て然るべきとの考えがあります。
これは詐欺師が資産家を騙すのと一緒で、それは本書を読むから予想着く事でした。
本書を読んで気付いたのは、筆者は、周りは常に自分達の味方になり、要望に対して肯定的に真摯に応えてくれると考えが見え隠れします。
教訓として、世の中は、売手買手、供給と需要、委託者と受託者で成り立つ事を考え無ければならないと
分かります。
・不動産会社で無くなぜ銀行を相手にしたのか?
それは不動産会社と関係者が破産なり、民事再生により破綻。破綻しなくても賠償する資金が無い。
そのため、資金がある銀行からしか自分達の損害を
取り戻せないからです。
社会問題、正義のように話は展開されますが、
本質はそこなんだとよく分かります。
・どう勝利したのか?
本書では、被害者を筆者がとりまとめ団体を作り団結と正義の弁護団が2つの要素です。
そしてした事は、デモと総会屋顔負けの株主総会荒らし、ネットを使ったアピールにより、メディアに注目させ世論を味方につける事でした。
つまり、法的根拠に基づく勝利では無く、企業をジワジワと痛めつける戦略でした。
それから分かる事は、訴訟で勝つのは、難しいという事です。
最後に彼等が結果として類稀なる幸運と感じたのは、
投資判断を謝って、お金が帰ってくる事はありません。
もしシェアハウスの自転車操業が10年続いていたら、その間予定通りの利益が出ていて、今回と
同じになったでしょうか?
今回は、スルガ銀行にも落度がありシェアハウス提供会社が一気に破綻したという、まさに舞台が整ったからです。
本書を読んで、不動産に限らず投資は慎重であるべきだと深く実感できるので、シェアハウス事件が気になる方で無く、投資を考える全ての方にお勧めします。
2022年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本橋でデモをしているところに遭遇しました。
そこで案内していた本がこの本でした。
銀行としてこのようなことがあってもいいのかという感想です。
公共のための業界であると思っているので、襟を正してほしいと思いました。
そこで案内していた本がこの本でした。
銀行としてこのようなことがあってもいいのかという感想です。
公共のための業界であると思っているので、襟を正してほしいと思いました。
2021年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
YouTubeやSNSの情報から不動産投資に
興味を持ち検索していたところ
金融事件史上、最大というスルガ銀行
不正融資事件を知った。
わたしが不動産投資に興味を持ったのも
主人公と同じく漠然とした将来不安。
子ども達の学費。年老いてきた親の介護費用。
お金があれば出来ることへの渇望。
定年になれば先細る収入を下支え
したいと切に思った。
紙切れになる可能性がある株や暗号通貨は
リスクが高く感じられるうえに元手が
なければリターンも少ない。他に何かないかと
探しているうちに不動産投資に目が向いた。
得体の知れない人間や会社が言う儲け話なら
警戒するが、信頼している仕事仲間や親族らに
誘われた投資で信用第一の銀行が詐欺を主導する
とは信じ難い。将来や家族のために良かれと信じた
投資が引こうにも引けない、進もうにも進めない
地獄への入り口だったとは。自分も被害者になった
かもしれないと思った。
到底敵わないと思える巨大な資金力と世間から信頼を
寄せられている銀行を相手に、騙され踏みつけにされた
サラリーマンら多くの被害者が自分達の力とどんな相手
だろうが「悪いものは悪い」と闘う熱血弁護士と知恵と
力を合わせて史上空前の完全勝利をおさめるまでを
詳細に綴っている。
勝利を迎えられると結末はわかっていても、同じ詐欺被害を
経験して固い結束で繋がったと信じた仲間の離反、自死を
考えずにはいられない心理状態、スパイもどき、被害者から
更に搾り取ろうとする詐欺師、今だけ金だけ自分だけ、を
地でいくようなスルガ銀行の上層部と顧問弁護士に実際に
不正融資を行った銀行員に販売会社の社員達と登場人物らに
ハラハラさせられる。
ドラマ化されれば絶対に観たいと思ったノンフィクションだ。
興味を持ち検索していたところ
金融事件史上、最大というスルガ銀行
不正融資事件を知った。
わたしが不動産投資に興味を持ったのも
主人公と同じく漠然とした将来不安。
子ども達の学費。年老いてきた親の介護費用。
お金があれば出来ることへの渇望。
定年になれば先細る収入を下支え
したいと切に思った。
紙切れになる可能性がある株や暗号通貨は
リスクが高く感じられるうえに元手が
なければリターンも少ない。他に何かないかと
探しているうちに不動産投資に目が向いた。
得体の知れない人間や会社が言う儲け話なら
警戒するが、信頼している仕事仲間や親族らに
誘われた投資で信用第一の銀行が詐欺を主導する
とは信じ難い。将来や家族のために良かれと信じた
投資が引こうにも引けない、進もうにも進めない
地獄への入り口だったとは。自分も被害者になった
かもしれないと思った。
到底敵わないと思える巨大な資金力と世間から信頼を
寄せられている銀行を相手に、騙され踏みつけにされた
サラリーマンら多くの被害者が自分達の力とどんな相手
だろうが「悪いものは悪い」と闘う熱血弁護士と知恵と
力を合わせて史上空前の完全勝利をおさめるまでを
詳細に綴っている。
勝利を迎えられると結末はわかっていても、同じ詐欺被害を
経験して固い結束で繋がったと信じた仲間の離反、自死を
考えずにはいられない心理状態、スパイもどき、被害者から
更に搾り取ろうとする詐欺師、今だけ金だけ自分だけ、を
地でいくようなスルガ銀行の上層部と顧問弁護士に実際に
不正融資を行った銀行員に販売会社の社員達と登場人物らに
ハラハラさせられる。
ドラマ化されれば絶対に観たいと思ったノンフィクションだ。
2022年2月6日に日本でレビュー済み
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あの一部上場企業で最強の地銀と言われたスルガ銀行の株価が大下落した事件「かぼちゃの馬車」問題の裏側を、被害者自身の目線から描いたノンフィクションである。
ここには一人のサラリーマンが、どのようにして詐欺の被害に遭うかが非常に詳細に描かれている。
本人が書いているということを割り引いたとしても、その心情の変化には共感を覚えるところが多い。
例えば、最初話を持ち掛けられた時には訝しさを感じていること。
しかし自分なりに調べた結果妥当性を感じてしまうこと。
投資をした結果を思い浮かべ、ワクワクしてしまうこと。
このような流れは投資に限らず、家や車など初めて大きな買い物をするときなども似ている。
新しい世界に飛び込むことは、未経験ゆえの怖さの裏に少しの興奮を伴う。
そして自分なりに調べていくうちにその興奮が勝ってきてしまうのだ。
筆者の唯一の誤算は、その怖さの裏には未経験というだけでなく、詐欺のスキームが隠れていたことである。
今回の問題ではその被害者の多くが一定の所得や社会的地位を持つ者だという。
そういう人は可能な範囲で情報を収集し、無批判に提案を受け入れるわけではない。
しかしだます方は素人のその程度の自己防衛は簡単に突破してくる。
本書ではそのような瞬間が非常に事細かに描かれている。
筆者はそういった背景を踏まえて被害者に対する「投資は自己責任だ」という批判は当てはまらないと主張している。
このような自己責任論は、ともすればそれが正しいか否かという議論に簡略化されてしまうが、本書を読むとそこにあるのはそのような単純な二択ではなく、形や金額を変えて誰にでも起こり得る複雑な問題であることが感じられるだろう。
もしかすると自分が違う形で被害に遭う可能性もゼロではないかもしれない、そう思わされる一冊だった。
ここには一人のサラリーマンが、どのようにして詐欺の被害に遭うかが非常に詳細に描かれている。
本人が書いているということを割り引いたとしても、その心情の変化には共感を覚えるところが多い。
例えば、最初話を持ち掛けられた時には訝しさを感じていること。
しかし自分なりに調べた結果妥当性を感じてしまうこと。
投資をした結果を思い浮かべ、ワクワクしてしまうこと。
このような流れは投資に限らず、家や車など初めて大きな買い物をするときなども似ている。
新しい世界に飛び込むことは、未経験ゆえの怖さの裏に少しの興奮を伴う。
そして自分なりに調べていくうちにその興奮が勝ってきてしまうのだ。
筆者の唯一の誤算は、その怖さの裏には未経験というだけでなく、詐欺のスキームが隠れていたことである。
今回の問題ではその被害者の多くが一定の所得や社会的地位を持つ者だという。
そういう人は可能な範囲で情報を収集し、無批判に提案を受け入れるわけではない。
しかしだます方は素人のその程度の自己防衛は簡単に突破してくる。
本書ではそのような瞬間が非常に事細かに描かれている。
筆者はそういった背景を踏まえて被害者に対する「投資は自己責任だ」という批判は当てはまらないと主張している。
このような自己責任論は、ともすればそれが正しいか否かという議論に簡略化されてしまうが、本書を読むとそこにあるのはそのような単純な二択ではなく、形や金額を変えて誰にでも起こり得る複雑な問題であることが感じられるだろう。
もしかすると自分が違う形で被害に遭う可能性もゼロではないかもしれない、そう思わされる一冊だった。
2022年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
祖父母や父母からうまい話にはほとんど裏があるから乗るなと教えられました。この本を読むと先祖の教えはホントだなと思いました。でも、銀行までとなると信じる人も出てくるかもね。
2022年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
報道などで有名になったかぼちゃの馬車事件。
「代物弁済で寛容に対応したスルガ銀行」
ともすれば、その決着にそんなイメージがついているかもしれない。
しかし、この本を読むと、その裏舞台には命を賭して行動し、戦った者たちの執念がありました。
「代物弁済で寛容に対応したスルガ銀行」
そのイメージが、スルガ銀行の狙いだったのかもしれません。
銀行が不動産販売業者と結託すれば、なかなかその罠から抜け出せないと思うのですが、執念をもって争い続けた被害者たちを思うと、心が震えるものがあります。
健全な投資行動、資産運用を積んでいきたいという方、どん底で発揮すべきリーダーシップとは何かを問う方、に向けても、必読の一冊だと思います。
感動した。
「代物弁済で寛容に対応したスルガ銀行」
ともすれば、その決着にそんなイメージがついているかもしれない。
しかし、この本を読むと、その裏舞台には命を賭して行動し、戦った者たちの執念がありました。
「代物弁済で寛容に対応したスルガ銀行」
そのイメージが、スルガ銀行の狙いだったのかもしれません。
銀行が不動産販売業者と結託すれば、なかなかその罠から抜け出せないと思うのですが、執念をもって争い続けた被害者たちを思うと、心が震えるものがあります。
健全な投資行動、資産運用を積んでいきたいという方、どん底で発揮すべきリーダーシップとは何かを問う方、に向けても、必読の一冊だと思います。
感動した。