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ローマ人の物語 (2) ハンニバル戦記 単行本 – 1993/8/1
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- 本の長さ390ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1993/8/1
- ISBN-10410309611X
- ISBN-13978-4103096115
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1993/8/1)
- 発売日 : 1993/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 390ページ
- ISBN-10 : 410309611X
- ISBN-13 : 978-4103096115
- Amazon 売れ筋ランキング: - 88,349位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 36位古代ローマ史
- - 175位ヨーロッパ史一般の本
- カスタマーレビュー:
著者について
1937年7月7日、東京生れ。
学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。
1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008-2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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面白い。楽しい。勉強になる。
小説だと、そのイベントが史実かどうかを見極めながら読んでいく癖を身に付けていたのだが、あとがきなどにフィクションをつづらない約束をしてくれているのをみると別の面白みも付加された。
作家として話を膨らませようとする要素と、歴史家として史実の操との格闘技観戦。
ハンニバル、スキピオという名武将が戦うシーンは特に。
第一次から第三次までのポエニ戦役を扱い、最期はカルタゴの滅亡で終わる。
この期間を通して、ローマはカルタゴとスペイン、ギリシャを属州化して揺るぎない覇権国家となるわけだが、それでも、この一冊を通して描かれるのは最終的には敗者となった稀代の戦略家•ハンニバルとスキピオである。
2200年前の人物について、これほど鮮やかに描出できる文章力は圧巻であり、この一冊の中にも多くの人物に引用されてきた塩野さんの格言が散りばめられている。
必読の一冊といえる。
とりあえず、ハンニバルがどれだけすごい人かっていうのが手に取るように分かる良書です。
1) 軍の司令官である執政官に対し、いったん任務を与えて送り出した後は、元老院であさえも口出ししない。さらに、その執政官が、失策を犯したり、戦いに敗れたりした場合でも、失敗に学び、能力があると認められれば、執政官に再選され、再び指揮をゆだねられる。
一方、軍の安全を脅かす行為を行った者に対する軍規は厳しい(例えば、鞭打ちの後斬首刑)が、その実施は公正に行われる。
2) 旧敵国であっても、いったん同盟国になれば、インフラ整備などは、まったく同等の扱いを受ける。また、その子弟は、ローマの家庭に預けられ、家族同様の扱いを受ける。さらに、同盟国が推薦してきた者には、最高司令官の身辺を固める役をまかせた。
後半は、カルタゴとローマの戦いをとおして、2人の名将、ハンニバルとスキピオを紹介している。
カルタゴのハンニバルは、戦術家として天性の才能を持っていた。特に、情報の重要性を認識し、アレキサンダー大王の戦術を徹底的に学び、ローマの執政官の性格まで把握していた。
一方、ローマのスキピオは、戦術家というよりはむしろ、政治家、またはリーダーとしての人格に秀でていた。
その結果、結局、ハンニバルは自国からの支援を十分に得られず、他国に逃亡する羽目になり、最後はそこで毒をあおって死ぬことになる。
ローマがイタリア半島住民の支持を受けていたことが分かりました。