上下巻合わせて800ページ以上ある大著で内容が多岐に渡っていますので、一読では理解できません。その上でレビューを書きます。
下巻では西洋の東洋観について、ドグマだと厳しく批判しています。一口にオリエントと言っても、そこには「セム族」「アラブ」「イスラム」といったアイデンティティが錯綜しています。オリエンタリズムは原理的に反セム族、反アラブ、反イスラムの色を帯びているのです。
「オリエンタリムズ」で扱う東洋は主に中東ですが、トルコについては触れていません。トルコに言及していないのは民族的に異なるとしても要注意点ではないでしょうか。
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オリエンタリズム下 (平凡社ライブラリー) 文庫 – 1993/6/21
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- ISBN-104582760120
- ISBN-13978-4582760125
- 出版社平凡社
- 発売日1993/6/21
- 言語日本語
- 本の長さ474ページ
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登録情報
- 出版社 : 平凡社 (1993/6/21)
- 発売日 : 1993/6/21
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 474ページ
- ISBN-10 : 4582760120
- ISBN-13 : 978-4582760125
- Amazon 売れ筋ランキング: - 10,113位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年9月15日に日本でレビュー済み
サイードはイギリス・フランスでオリエントに対する視線がどのようなものであったかをこれでもかと指摘しています。しかしそれは内側からの視線であり、内側にいる他者への視線はありませんでした。それはユダヤ人、ジプシーへの言及がないという事です。本書を読んで考えさせられたのは、日本から見たアジア諸国への視線はどのようなものだったのかという事です。それはサイードが指摘する西洋から東洋への視線と同様なものだと思いました。特に朝鮮、中国に対する差別的な眼差しがそれです。本書が旋風を巻き起こして40年を過ぎました。日本では30年を過ぎました。眼差しの変容を見ていくと、それは過度の一般化による偏見に満ちたものばかりで目を覆いたくなるものばかりです。歴史を学ぶ者は確かな眼を持つべきだと思わされました。
2002年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オリエントは東方の他者として存在するのではなく、オクシデント(西洋)の中にこそ存在する。オリエントとは、支配者と従属者、この力関係の中でオリエンタルなものとされた、現実と完全に符合することの無い他者イメージであった。本書ではいわゆる西洋と東洋の認識の中で書かれているが、様々なシーンに適用可能な、例えば日韓関係を考える上でも重要となる感覚がちりばめられている。我々の認識する他者とは、我々自身に内在する他者であり、決して現実の他者そのものではない。歴史、政治、思想、哲学、地域研究、あらゆる分野に携わる上で、必読の書であろう。
2007年11月5日に日本でレビュー済み
オリエンタリズムの再生産装置となったアカデミズムがいかに政治的に機能しているか、そして米国の大学機関とメディアが「中東生まれのオリエンタリスト」をいかに再生産しているかを告発している本著は、現在の世界情勢を鑑みると発刊当初(30年前!)よりもむしろリアリティが増してきているように思う。
この上下巻を通読すると、メディアや情報の影響を受けずに他者を知ることがどれ程難しいかを通感させられる。インターネットで膨大な情報にアクセスできるようになった現在、社会的先入観の陥穽に落ちる危険性を我々の生活はむしろ高めており、そう簡単に新たなビジョンを見つけることは誰にだって難しいだろう。
この手の人文書に対するありがちな批判が訳者あとがきにもあり、要は「オリエンタリズムに代わるビジョンがない」という批判なのだが、そんなものまでサイード1人に期待するのは酷であって、それは読者1人1人が「自分の場所」で考えなくてはならない問題だろう。サイード自身はパレスチナ国民議会議員も勤めながら積極的にベタな政治活動を行った人物であり、むしろ彼の生き方の中では、行動することで次のビジョンを模索しつつバランスを取っていたんだと思う。読んで文句だけ言ってる奴が一番卑怯なんじゃないか。(「知識人とは何か」はそういう問題意識で書いたんだろうね。)
あと、オーウェル好きの僕にとっては少し納得のいかない妙な引用があった。他にも引用の精度は当時問題になったようだ。「知識人」なのにツメが甘いというのもご愛嬌というかアメリカっぽいというか(笑)。
この上下巻を通読すると、メディアや情報の影響を受けずに他者を知ることがどれ程難しいかを通感させられる。インターネットで膨大な情報にアクセスできるようになった現在、社会的先入観の陥穽に落ちる危険性を我々の生活はむしろ高めており、そう簡単に新たなビジョンを見つけることは誰にだって難しいだろう。
この手の人文書に対するありがちな批判が訳者あとがきにもあり、要は「オリエンタリズムに代わるビジョンがない」という批判なのだが、そんなものまでサイード1人に期待するのは酷であって、それは読者1人1人が「自分の場所」で考えなくてはならない問題だろう。サイード自身はパレスチナ国民議会議員も勤めながら積極的にベタな政治活動を行った人物であり、むしろ彼の生き方の中では、行動することで次のビジョンを模索しつつバランスを取っていたんだと思う。読んで文句だけ言ってる奴が一番卑怯なんじゃないか。(「知識人とは何か」はそういう問題意識で書いたんだろうね。)
あと、オーウェル好きの僕にとっては少し納得のいかない妙な引用があった。他にも引用の精度は当時問題になったようだ。「知識人」なのにツメが甘いというのもご愛嬌というかアメリカっぽいというか(笑)。