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優しいサヨクのための嬉遊曲 (新潮文庫) 文庫 – 2001/7/30
島田 雅彦
(著)
千鳥姫彦はもどかしい。大学のサークルでのサヨク=左翼活動では成果があがらず、美少女みどりとの恋は思い通りに進まない。とまどうばかりの二十代初めの混沌とした日々を、果てしない悪ふざけでごまかしながら漂い続ける姫彦と友人たち。若く未熟であるがゆえに、周囲との距離感が測れず、臆病で自虐的にならざるをえない――、そんな孤独な魂たちが、きらめく言葉の宇宙に浮遊する。
- 本の長さ196ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2001/7/30
- ISBN-104101187096
- ISBN-13978-4101187099
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2001/7/30)
- 発売日 : 2001/7/30
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 196ページ
- ISBN-10 : 4101187096
- ISBN-13 : 978-4101187099
- Amazon 売れ筋ランキング: - 124,717位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1961年、東京都生れ。東京外国語大学ロシア語学科卒。
1983年『優しいサヨクのための嬉遊曲』を発表し注目される。1984年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、1992年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞を受賞。著書は『天国が降ってくる』『僕は模造人間』『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』『フランシスコ・X』『佳人の奇遇』『徒然王子』等多数。2010年6月には最新刊『悪貨』も発売になった。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月2日に日本でレビュー済み
失われた20年の直前の案外メジャーな空気ともいえる。一見じれったいお話だが、島田さんが書かないで誰が書いたであろう。島田節の炸裂という点は以後の作に譲るが。
2018年8月1日に日本でレビュー済み
良くも悪くもこの世代('60年代生まれ)の平均像である「スケールの小ささ」と「頭の良さ」を表しています。
2019年8月22日に日本でレビュー済み
昔、出版されたころに読んだ気がするがまったく覚えていないので読んでみた。
年を取ってしまうと、これを読んでもガキの話という感じがして興味が湧かない。恋愛物としても中途半端。みどりが受動的で不自然な感じがする。市民運動の話もいまとなっては興味を引かないし、ホストの話は気色悪いだけ。
文章を紡ぐ力と知識だけは多少価値があるように思う。
個人的には島田雅彦の評価が下がって、読む必要がない作家という位置づけになった。
年を取ってしまうと、これを読んでもガキの話という感じがして興味が湧かない。恋愛物としても中途半端。みどりが受動的で不自然な感じがする。市民運動の話もいまとなっては興味を引かないし、ホストの話は気色悪いだけ。
文章を紡ぐ力と知識だけは多少価値があるように思う。
個人的には島田雅彦の評価が下がって、読む必要がない作家という位置づけになった。
2007年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
島田雅彦のデビュー作。
僕が生まれる2年前に刊行された作品です。
タイトルに「サヨク」なんて言葉が入っているから難しい思想小説と思いきや、そんな小説とは180度異なる大学生が主人公の青春恋愛小説です。
83年に書かれた小説とは思えないほど新鮮で、面白く、新しい小説でした。
村上龍『69』にも通ずるものがあるんだけど、結局学生時代の男ってのは、いや、生涯を通してかもしれないが、「いかに女にもてるか」ってことを考え続ける。
『69』でバリケード封鎖するのも、『優しいサヨク〜』でサヨク活動に戸惑うのも、そんな思想やら政治やらよりも、大切な「女」がいるからだ。
これは間違いない。
そこらへんにのさばる「純愛小説」なんてものより、これらを描ける小説は、よっぽど「純愛」なのだ。男なんてそんな生き物なのだ。
島田雅彦はまだ2冊目だが、彼の文章は非常に心地よい。
音楽のようだ。テンポがあるし、軽やかで、美しい。
僕が生まれる2年前に刊行された作品です。
タイトルに「サヨク」なんて言葉が入っているから難しい思想小説と思いきや、そんな小説とは180度異なる大学生が主人公の青春恋愛小説です。
83年に書かれた小説とは思えないほど新鮮で、面白く、新しい小説でした。
村上龍『69』にも通ずるものがあるんだけど、結局学生時代の男ってのは、いや、生涯を通してかもしれないが、「いかに女にもてるか」ってことを考え続ける。
『69』でバリケード封鎖するのも、『優しいサヨク〜』でサヨク活動に戸惑うのも、そんな思想やら政治やらよりも、大切な「女」がいるからだ。
これは間違いない。
そこらへんにのさばる「純愛小説」なんてものより、これらを描ける小説は、よっぽど「純愛」なのだ。男なんてそんな生き物なのだ。
島田雅彦はまだ2冊目だが、彼の文章は非常に心地よい。
音楽のようだ。テンポがあるし、軽やかで、美しい。
2011年11月5日に日本でレビュー済み
他のゲバルト棒を振り回す学生運動もの、69(村上龍)とか、宮崎学、狐目の男とは全然違います。
ソフトポルノになってしまっていて、運動に飽きてエロに傾倒していき、チカンをやったり、男娼になったり、少女とつきあったり。
恒例のデビュー作ということで、文章のうまさと批評性をPRするものになっています。が、批評性の部分がよくわかりません。
学生運動の本質や当時の気分などが、後世の私たちには良くわからないので、この本が現在どのように読まれているかはよくわかりません。
ソフトポルノになってしまっていて、運動に飽きてエロに傾倒していき、チカンをやったり、男娼になったり、少女とつきあったり。
恒例のデビュー作ということで、文章のうまさと批評性をPRするものになっています。が、批評性の部分がよくわかりません。
学生運動の本質や当時の気分などが、後世の私たちには良くわからないので、この本が現在どのように読まれているかはよくわかりません。
2007年2月11日に日本でレビュー済み
僕はこの小説を「妄想恋愛小説」として読みました。最高ですね。
読んでみようかどうか迷っている方は、「サヨク」という言葉が
タイトルにもあるので、難しい小説なのかなと思って迷っている
のだとしたら、それはぜんぜん違うのでぜひ読んで見てください。
今の時代に読んでもまったく違和感のない小説だし、最高に面白く、
笑えて、切ない恋愛小説です。しかも主人公の「妄想」度が高くて
とてもキュートです。
この作品は島田さんのデビュー作です。
この『優しいサヨクのための嬉遊曲』という小説の文体やプロットも
含め、僕の勝手な意見ではあるけれど、今流行りつつある森見さん
などの「妄想恋愛小説」に繋がるものがあると思います。
本当に面白いです。マジで。
読んでみようかどうか迷っている方は、「サヨク」という言葉が
タイトルにもあるので、難しい小説なのかなと思って迷っている
のだとしたら、それはぜんぜん違うのでぜひ読んで見てください。
今の時代に読んでもまったく違和感のない小説だし、最高に面白く、
笑えて、切ない恋愛小説です。しかも主人公の「妄想」度が高くて
とてもキュートです。
この作品は島田さんのデビュー作です。
この『優しいサヨクのための嬉遊曲』という小説の文体やプロットも
含め、僕の勝手な意見ではあるけれど、今流行りつつある森見さん
などの「妄想恋愛小説」に繋がるものがあると思います。
本当に面白いです。マジで。
2009年12月17日に日本でレビュー済み
何かを暗喩しているのだろうけど、それが何なのかぼくにはよくわからなかった。機械的な文章のせいで登場人物がすべて血の通ってないロボットのように思えてしまった。まるで前衛的な芝居でも見ているような・・・
2005年4月14日に日本でレビュー済み
島田雅彦デビュー作。
サヨク活動にも、恋にも少し距離をおいてかかわる千鳥に、
20年前の小説なのに、この時代にも通じる雰囲気を感じ、
純粋に共感を覚える。
自分の行動を、はすに構えながら冷静に見つめる千鳥。
千鳥の行動、描写のそこかしこにナイーブな心理描写が見
られる。
実力作家のデビュー作だけに、さすがに光るものを感じる。
サヨク活動にも、恋にも少し距離をおいてかかわる千鳥に、
20年前の小説なのに、この時代にも通じる雰囲気を感じ、
純粋に共感を覚える。
自分の行動を、はすに構えながら冷静に見つめる千鳥。
千鳥の行動、描写のそこかしこにナイーブな心理描写が見
られる。
実力作家のデビュー作だけに、さすがに光るものを感じる。