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高橋是清自伝 下 (中公文庫 M 26-2) 文庫 – 1976/8/10

3.7 5つ星のうち3.7 27個の評価

この商品には新版があります:

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (1976/8/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1976/8/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 317ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 412200361X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122003613
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 27個の評価

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高橋 是清
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上位レビュー、対象国: 日本

2012年11月18日に日本でレビュー済み
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高橋是清さんの自伝・上巻は、生い立ちから、本人も後から知って驚いたという少年期のアメリカでの家内奴隷生活、帰国後に英語教師として活躍する話、ニュースの翻訳家生活、特許行政の確立、そしてペルー銀山の失敗話でした。
この下巻は、銀行家としての「金策」の話が中心です。横浜正金銀行(後の東京銀行→三菱東京UFJ銀行)の副頭取から、日本銀行の副総裁になったあと、日露戦争で国家の年歳入規模の5倍もの外債発行の中心人物となって、主に、英米の銀行業者やユダヤ人銀行家と渡り合います。

当初は、1億円(当時額)の外債をイギリスで5000万円、アメリカで5000万円発行するつもりで渡英し、米国に人脈がなかった高橋是清は、アメリカでの外債発行をあきらめかけていたが、ユダヤ系の金融業 クーン・ロエプ商会(Kuhn Loeb)のシフ氏(Jacob Henry Schiff)と会食で同席する機会があり、米国での外債発行の金策がすすむ(P.203-204)と描かれています。

その後は、第5次まで外債を成功裏に発行していく経緯が述べられていますが、このシフ経由での米国での発行に大きく依存していたようです。
第一次大戦期に外債の償還は完了したようですが、近代日本が莫大な借金をして戦争をするという最初の経験をした舞台裏が良く分かると思います。本書は口述筆記をもとにしていますが、高橋是清が金策にあたって、外国の金融ジャーナリズムとの関係を尊重し、情報のコントロールにも功績が大きかったことが非常によく理解されます。

小中学校の歴史に登場する日露戦争というと、余裕のあったロシアに対して日本が先細りで戦争を続けられないから和平をロシアに求めた、という解説がつきものです。高橋是清自伝の内容を踏まえて解釈するならば、そういう解説は間違っています。外債の発行は莫大ですが10年程度で償還できている。借金して戦争するという経験が無かったために、ほんとに大丈夫なのか?という思いは当時あったでしょうが、結果的には非現実的なものでない。それにロシアも金欠であり、ウィッテはパリやアメリカで外債を発行しようとして失敗している(P.264)。

そんな事は置いておいても、39歳ごろから51歳ごろまでを中心に、高橋是清さんの竹を割ったような快男児ぶり、知恵者ぶりを、上巻に引き続き驚きをもって読むことができます。

高橋是清自伝の内容と、彼の日記や実際の出来事との間の「誤差」の検証を行っている優れた本が出ています。
日露戦争、資金調達の戦い: 高橋是清と欧米バンカーたち (新潮選書)
第四章-高橋の手帳から見る外債募集談, p.135-221です。リアルタイムに動いていたロンドン市場の日本公債価格を随所に折込みながら、日露戦争の推移、戦況のイギリス一般国民と英米のバンカーの受け止め方、高橋是清の活動ぶりなどが、検証されており、併せて読まれると当時の国際金融市場の現実、日本のプレーヤーとしての位置がよく理解できます。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 樋口一葉や野口英世もいいが、高橋是清こそ、もう一度お札にすべきではないか。明らかに近代日本の発展に貢献しているだけでなく、幼少期の苦労やその後の様々な逆境を乗り越えて活躍した、すべての日本人が尊敬すべき人物だからである。
 ただ、下巻の本書について言えば、日銀や正金銀行、その後の日露戦争時の公債募集やそれに伴う外国要人との関わりなどが中心であり、特に最後の方は上巻に比べ動きのない面白みのない話が多い。この当時の状況を知る貴重な文献には違いないのだろうが、今ひとつ感情移入できないままに読み終えてしまった。
 日露戦争頃までの話しか記載されていないこともあるので、人となりや、その後の功績を知るには他の本も読む必要があると思われる。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
下巻も期待を裏切らず面白かったです。下巻のクライマックスはなんといっても日露戦争の必要資金を日本がどうファイナンスしたかです。この話はNHKの「坂の上の雲」でも少しだけ描写されていましたが、当時日銀副総裁だった高橋是清氏がいかに欧米諸国で資金調達をしたかが本書ではリアルに描かれています。何よりもすごいのはかなり機密事項に属すると思われる日本政府とのやりとりを、惜しげもなく記述していることです。確かに本の出版は昭和初期なので時間は経過しているのですが、当時の首相が何を考えていたか、他の閣僚はどう思っていたか、などをズバズバ記述していて、今よりもある意味おおらかな所を感じました。

 本書にも記載されているように、ニューヨークのクーンロエプ商会のシフ氏が、(ロンドンにて)高橋是清と初対面であったにもかかわらず、翌日には起債を引き受けてくれます。この背後にはシフ氏の同胞のユダヤ人がロシアで迫害されていることがあり、日本がロシア政府に大きなダメージを与えれば状況が改善されるのではないか、との思惑があったとされています。金融業者であってもやはり人間、こういった人間くさいことが戦争の帰結を決める重要な要素になったというのが一番印象的でした。

 また高橋是清氏の国際交渉力はすごい。外国人に対してここまで英語で主張できかつ相手を説得できるような人材がこの時代にいたことを誇りに思うべきでしょう。こういう人材が今の日本にももっと必要だと思いました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古い版なので、印刷文字が極端に小さく本の内容よりも読む前から断念した。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本史の授業で興味を持った人物だと言っていました。

高橋是清の人となりに若干迫れたようで満足らしいです。
2012年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文体が古いのでわかりにくに部分もあったが、大変おもしろかった。
リチャード.J.スメサーストの「高橋是清」を読んで
読みたくなったのだがスメサーストの「高橋是清」が歴史として学術的な分析により
客観的な枠組みを元に書かれているのに対して
こちらのほうは、高橋是清本人の口述(上塚 司とのインタビューもしくは会話)を
もとに著述されているので生身に近いリアリティを感じた。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生身の高橋さんが楽しそうに人生の出来事を話している。・・・そんな印象で引き込まれます。
2006年4月20日に日本でレビュー済み
ペルーで失敗して日本に戻ってきてからも、農場や鉱山経営に手を出すがこれも失敗、田舎に引きこもろうとするが、友人の紹介で日本銀行本店新築工事の建築所事務主任に採用される。そこから日本銀行馬関支店長、次いで正金銀行支配人から日銀副総裁へと出世、日露戦争では外債募集で軍費調達に奔走する。そしてここでこの本は終わっている。

解説にもあるが、すなわち52歳までのことしか述べられておらず、31年におよぶ後半生はブランクで残されてしまった。その後正金銀行総裁(1906)、日銀総裁(1911)、山本権兵衛内閣大蔵大臣、政友会入党(1913)、原敬内閣大蔵大臣(1918)、原敬暗殺後の総理大臣兼大蔵大臣、政友会総裁(1921)、護憲運動のとき爵位を辞して代議士当選、加藤高明内閣農商務大臣(1924)、金融恐慌のさなかに成立した田中義一内閣大蔵大臣のときパニックを終息させ(1927)、犬養内閣大蔵大臣では金輸出再禁止断行(1931)、「五・一五事件」で犬養首相暗殺後の斉藤実内閣、次の岡田啓介内閣の大蔵大臣をつとめ(1934)、1936年予算編成で軍部と対立、2月26日未明、赤坂表町の私邸で青年将校の襲撃を受けて死去した。この後半生がまた実に面白いのだが、残念ながら書き残すことなく逝ってしまった。

上巻に比べると仕事の話が主になってしまって面白みに欠けるかもしれないが、職場の人間関係などが正直に述べられていて、悩みは今と同じだなと苦笑する。後半の日露戦争における欧米での起債発行の苦労は本人は淡々と過程を記述しているにすぎないが、情報収集力とその分析力は陰の功労者の名にふさわしい活躍である。国家が一丸となってこの戦争に向かっていた息吹を感じさせる本です。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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