映画を見たあとで本を読んだので、その違いにビックリした。
人生の進路を変えるようなメッセージ性のある一冊。
理解できるかは分からないが中、高の必読書にすればいい。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
宇宙の戦士〔新訳版〕(ハヤカワ文庫SF) (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-40) 文庫 – 2015/10/22
ロバート・A ハインライン
(著),
内田 昌之
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,100","priceAmount":1100.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,100","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"LIhAN5yXcanM1NXedO8esdG5JINHLqb0%2BQRv99xdJjsG7KqGhXm63t242A4oOqsLyeVM%2F622fAIxrj6F3SrZDgq2RzZYZk8xB2nIBswhkVbMBZu7uJcLog%2FUp6Zpc5SfQZ4140HCA64%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
恐るべき破壊力を秘めたパワードスーツを着用し、宇宙空間から惑星へと降下、奇襲をかける機動歩兵。地球連邦軍に志願したジョニーが配属されたのは、この宇宙最強部隊だった。肉体的にも精神的にも過酷な訓練や異星人との戦いの日々を通して、彼は第一級の兵士へと成長していく……。ミリタリーSFの原点ここに。映画・アニメに多大な影響を与えた巨匠ハインラインのヒューゴー賞受賞作
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2015/10/22
- 寸法10.6 x 1.6 x 15.7 cm
- ISBN-104150120331
- ISBN-13978-4150120337
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 宇宙の戦士〔新訳版〕(ハヤカワ文庫SF) (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-40)
¥1,100¥1,100
最短で6月10日 月曜日のお届け予定です
残り18点(入荷予定あり)
¥1,320¥1,320
最短で6月10日 月曜日のお届け予定です
在庫あり。
¥1,078¥1,078
最短で6月10日 月曜日のお届け予定です
在庫あり。
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2015/10/22)
- 発売日 : 2015/10/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 416ページ
- ISBN-10 : 4150120331
- ISBN-13 : 978-4150120337
- 寸法 : 10.6 x 1.6 x 15.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 24,666位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
233グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもよく書かれているが、SF要素は多くはない。どちらかというとSF要素がある戦争物って感がした。(個人的には)
2021年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は何かで読んだのですが、バグっていうのは太平洋戦争時の日本兵だとか。それを知らずこの本の旧訳版を読み感激して自衛隊に入隊してしまった黒歴史。ちなみに自衛隊はこの本で書かれているようなところではありませんでした。(海上自衛隊だったから?)自分の人生を左右した本でもあり、なかなか複雑な心境ですが、私は(上記の内容が元だったとしても)この本が好きです。
追記 ふとに気になって、文庫版の旧訳を手に取り、巻末の訳者後記を見てから電書版の巻末を改めて新旧見比べてみたところ…電書版にはまるまる訳者後記が省かれている!なんでこんなことに?文庫版の旧訳を読まないと、この本の日本における位置付けが理解できないでしょう、きっと。まさか先入観を持たせないという配慮なのかな??
追記 ふとに気になって、文庫版の旧訳を手に取り、巻末の訳者後記を見てから電書版の巻末を改めて新旧見比べてみたところ…電書版にはまるまる訳者後記が省かれている!なんでこんなことに?文庫版の旧訳を読まないと、この本の日本における位置付けが理解できないでしょう、きっと。まさか先入観を持たせないという配慮なのかな??
2021年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新訳により読み易く古さを感じさせない
2024年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧訳のファンで電子書籍で読みたいと思い新訳を買いました。
読みやすいといえば読みやすいのですが、軽薄な印象を禁じえません。
変な例えですが、時代小説のセリフで「忝なし」が「ありがとさん」に変わった感じ。
軍隊の理不尽さとか兵士の苦悩が3割ほど減った感じ。働き方改革の一貫でしょうか?
そして、スタジオぬえさんのイラストはありませんでした。残念。
読みやすいといえば読みやすいのですが、軽薄な印象を禁じえません。
変な例えですが、時代小説のセリフで「忝なし」が「ありがとさん」に変わった感じ。
軍隊の理不尽さとか兵士の苦悩が3割ほど減った感じ。働き方改革の一貫でしょうか?
そして、スタジオぬえさんのイラストはありませんでした。残念。
2016年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧訳版の大ファンで何度となく読み返して来ました。
特に長期出張や転勤などで辛い時期に読みたくなり、その度に書店に足を運ぶので、書棚には文庫本が4、5冊並んでいます。
そんな思い入れの強い本書の新訳版ですので、期待半分&怖さ半分で購入してみました。
良くも悪くも「今風で軽い」が最初の印象でした。
軍人らしさ的な表現もラノベ風になっていて、敷居は下がったかも知れないけれど、何度も読み返す気にはなれないなぁ。
自分にとっては人生の辛い時期に元気を貰えるのは旧訳版のようです。
特に長期出張や転勤などで辛い時期に読みたくなり、その度に書店に足を運ぶので、書棚には文庫本が4、5冊並んでいます。
そんな思い入れの強い本書の新訳版ですので、期待半分&怖さ半分で購入してみました。
良くも悪くも「今風で軽い」が最初の印象でした。
軍人らしさ的な表現もラノベ風になっていて、敷居は下がったかも知れないけれど、何度も読み返す気にはなれないなぁ。
自分にとっては人生の辛い時期に元気を貰えるのは旧訳版のようです。
2021年7月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
40年近くたって、また読みたくなりましたので、買いました。
今、読んでも面白い小説です。
今、読んでも面白い小説です。
2015年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『宇宙の戦士』が出版されたのは1959年です。当時はSF黄金期であり、ビバップ全盛期、ロックンロール誕生など、古き良きアメリカの空気の中で生まれた古典SFです。長年のSFファンで本作を読んでいない方は少数と思われます。未読の方は、これからSFを愉しみたい方だと思うので、本作がが良くも悪くも「古典」作品であることは了解の上で、是非ともご一読下さい。
古典の証として『宇宙の戦士』は以下のような作品に影響を与えています。
1965『宇宙兵ブルース』ハリイ・ハリスン (←アンチ/パロディーとして)
1974『終りなき戦い』 ジョー・ホールドマン
1977『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード(1985年長編化)
2004『孤児たちの軍隊』ロバート・ブートナー(続編あり)
2005『老人と宇宙』ジョン・スコルジー(続編あり)
2012『深紅の戦場』ジェイ・アラン(続編あり)
これらの作品の多くで作者自身が『宇宙の戦士』の影響を認めています。あるいは、ほぼ忠実にストリーをなぞっています。(特に『孤児たちの軍隊』一作目)まさにミリタリーSFのテンプレートと呼んでも過言ではない充実のフォロワー群です。
これら後続作品と『宇宙の戦士』の違いは、経験した戦争の影響です。『宇宙の戦士』執筆当時、米国はベトナムに本格介入していなかったので、ハインラインの戦争観は第二次世界大戦に基づいており、戦闘の苛烈さを描きつつも戦争に肯定的ですが、後続の作家達は、ベトナム戦争、湾岸戦争など、勝者が正義の戦いを無邪気に標榜できない現実を経て、否応なく戦争の悲惨な側面を描かざるを得なくなります。特に今世紀に入ってからは、「アメリカの正義」が虚構であることは前提になっているので、いかにイデオロギー色を出さずに米国式軍事SFを娯楽作品として成り立たせることができるかが作家の腕の見せ所となっている感があります。それでも『宇宙の戦士』がテンプレートとして繰り返し用いられているのは、作家達がそこに新兵成長物語としての普遍性を感じているからであり、それに共鳴する読者が多いからでしょう。
また後続への影響という意味では、帯に「ガンダムのルーツを新訳で!」と書いてあるとおり、作中で機動歩兵が着用するパワードスーツが『機動戦士ガンダム』に与えた影響は広く知られるところです。スタジオぬえがパワードスーツへ注いだ情熱については、新訳版の解説で、加藤直之氏が熱く語っています。
内容に関しては、暴力肯定的な記述が随所に見られる事が発表当時から問題になりました。ハインラインは、僅か二年後に本作とは対照的内容の『異星の客』を執筆しており、その後も多様な思想をそれぞれの作中で展開しています。本作の狙いが読者に軍国主義を刷り込む事にあるとは思われません。私は、作中に繰り返し語られる「あらゆる道徳の基礎は義務だ。義務を果たす者だけが権利を行使せよ」という理念を表現する手段として、人がその義務を果たすとはどういう事なのかを、18歳の青年が戦士として成長する過程を具体的に描くことによって説明する小説として読みました。
そうだとしても、私にはハインラインの試みが十分に成功しているとは思えません。そもそも彼の主張は楽観的に過ぎます。作中の未来世界では、兵役経験者だけが市民権を持つ事によって、すなわち権利と義務をバランスさせる事で、二十世紀後半に起こっていた社会問題の多くが解決できたことになっています。しかし、それだけでは、南北問題(経済格差)と東西問題(イデオロギー対立)は克服できません。本作の理念は、古き良きアメリカの正義を信じていられた時代でしか通用し得ない楽観主義に思われます。つまり『宇宙の戦士』は、ミリタリーSFの先駆として歴史的に重要な存在でありつつ、現在にも色褪せないメッセージを含んでいるとは言い難い、床の間の飾り的な側面もある訳です。
余談ですが、ポール・バーホーベン監督の映画『スターシップ・トゥルーパーズ』は本作が原作という事になっていますが、設定を借用しつつバーホーベン流の黒いユーモアを込めた反戦映画です。ハインラインの「権利と義務の理念」は、政府が垂れ流す露骨なプロパガンダCMとして皮肉られています。さすがはバーホーベン、見事な換骨奪胎です。
さらに、バーホーベンは、原作では男だけだった歩兵部隊を男女混合にしています。これはむしろ『終りなき戦い』の影響かもかもしれません。『終りなき戦い』と『老人と宇宙』では、軍隊を完全な男女平等組織として描いており、軍隊の性問題を部隊内で解決させています。兵士の性欲をいかに暴発させないように管理するかは軍の大きな課題です。WW2当時、日本軍、米国軍、ナチスドイツ軍などは職業婦人の手を借りました。それをしなかったソ連軍は手当たり次第に民間人女性に襲いかかったのです。ベトナム戦争当時、借り出された韓国軍兵士は、慰安所があっても一般人を襲いました。こうした厳しい現実に対し、ハインラインは『宇宙の戦士』の中で何の対策も講じていません。兵士達の崇高な理念の自覚に委ねて、禁欲を要求しているのです。これも私には無邪気過ぎると感じます。
色々批判は述べましたが、それでも本作を読んでおけば、後年の数々の作品に与えた影響の大きさを知る事ができます。「全てはここから始まった」と感じられます。ハインラインの巧みな語り口によって、多少の異論は保留しても楽しく読み進む事はできます。是非ともご一読下さい。
最後に、新訳の出来映えですが、矢野徹版に比べて各段に向上したとは思われません。私にはつぶさに新旧比較をする力がありませんので、他のレビュワーに委ねます。
お勧めするために評点は5です。
古典の証として『宇宙の戦士』は以下のような作品に影響を与えています。
1965『宇宙兵ブルース』ハリイ・ハリスン (←アンチ/パロディーとして)
1974『終りなき戦い』 ジョー・ホールドマン
1977『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード(1985年長編化)
2004『孤児たちの軍隊』ロバート・ブートナー(続編あり)
2005『老人と宇宙』ジョン・スコルジー(続編あり)
2012『深紅の戦場』ジェイ・アラン(続編あり)
これらの作品の多くで作者自身が『宇宙の戦士』の影響を認めています。あるいは、ほぼ忠実にストリーをなぞっています。(特に『孤児たちの軍隊』一作目)まさにミリタリーSFのテンプレートと呼んでも過言ではない充実のフォロワー群です。
これら後続作品と『宇宙の戦士』の違いは、経験した戦争の影響です。『宇宙の戦士』執筆当時、米国はベトナムに本格介入していなかったので、ハインラインの戦争観は第二次世界大戦に基づいており、戦闘の苛烈さを描きつつも戦争に肯定的ですが、後続の作家達は、ベトナム戦争、湾岸戦争など、勝者が正義の戦いを無邪気に標榜できない現実を経て、否応なく戦争の悲惨な側面を描かざるを得なくなります。特に今世紀に入ってからは、「アメリカの正義」が虚構であることは前提になっているので、いかにイデオロギー色を出さずに米国式軍事SFを娯楽作品として成り立たせることができるかが作家の腕の見せ所となっている感があります。それでも『宇宙の戦士』がテンプレートとして繰り返し用いられているのは、作家達がそこに新兵成長物語としての普遍性を感じているからであり、それに共鳴する読者が多いからでしょう。
また後続への影響という意味では、帯に「ガンダムのルーツを新訳で!」と書いてあるとおり、作中で機動歩兵が着用するパワードスーツが『機動戦士ガンダム』に与えた影響は広く知られるところです。スタジオぬえがパワードスーツへ注いだ情熱については、新訳版の解説で、加藤直之氏が熱く語っています。
内容に関しては、暴力肯定的な記述が随所に見られる事が発表当時から問題になりました。ハインラインは、僅か二年後に本作とは対照的内容の『異星の客』を執筆しており、その後も多様な思想をそれぞれの作中で展開しています。本作の狙いが読者に軍国主義を刷り込む事にあるとは思われません。私は、作中に繰り返し語られる「あらゆる道徳の基礎は義務だ。義務を果たす者だけが権利を行使せよ」という理念を表現する手段として、人がその義務を果たすとはどういう事なのかを、18歳の青年が戦士として成長する過程を具体的に描くことによって説明する小説として読みました。
そうだとしても、私にはハインラインの試みが十分に成功しているとは思えません。そもそも彼の主張は楽観的に過ぎます。作中の未来世界では、兵役経験者だけが市民権を持つ事によって、すなわち権利と義務をバランスさせる事で、二十世紀後半に起こっていた社会問題の多くが解決できたことになっています。しかし、それだけでは、南北問題(経済格差)と東西問題(イデオロギー対立)は克服できません。本作の理念は、古き良きアメリカの正義を信じていられた時代でしか通用し得ない楽観主義に思われます。つまり『宇宙の戦士』は、ミリタリーSFの先駆として歴史的に重要な存在でありつつ、現在にも色褪せないメッセージを含んでいるとは言い難い、床の間の飾り的な側面もある訳です。
余談ですが、ポール・バーホーベン監督の映画『スターシップ・トゥルーパーズ』は本作が原作という事になっていますが、設定を借用しつつバーホーベン流の黒いユーモアを込めた反戦映画です。ハインラインの「権利と義務の理念」は、政府が垂れ流す露骨なプロパガンダCMとして皮肉られています。さすがはバーホーベン、見事な換骨奪胎です。
さらに、バーホーベンは、原作では男だけだった歩兵部隊を男女混合にしています。これはむしろ『終りなき戦い』の影響かもかもしれません。『終りなき戦い』と『老人と宇宙』では、軍隊を完全な男女平等組織として描いており、軍隊の性問題を部隊内で解決させています。兵士の性欲をいかに暴発させないように管理するかは軍の大きな課題です。WW2当時、日本軍、米国軍、ナチスドイツ軍などは職業婦人の手を借りました。それをしなかったソ連軍は手当たり次第に民間人女性に襲いかかったのです。ベトナム戦争当時、借り出された韓国軍兵士は、慰安所があっても一般人を襲いました。こうした厳しい現実に対し、ハインラインは『宇宙の戦士』の中で何の対策も講じていません。兵士達の崇高な理念の自覚に委ねて、禁欲を要求しているのです。これも私には無邪気過ぎると感じます。
色々批判は述べましたが、それでも本作を読んでおけば、後年の数々の作品に与えた影響の大きさを知る事ができます。「全てはここから始まった」と感じられます。ハインラインの巧みな語り口によって、多少の異論は保留しても楽しく読み進む事はできます。是非ともご一読下さい。
最後に、新訳の出来映えですが、矢野徹版に比べて各段に向上したとは思われません。私にはつぶさに新旧比較をする力がありませんので、他のレビュワーに委ねます。
お勧めするために評点は5です。