最初ヒートウェイヴを聴いて一番気に入ったのは「LONG WAY FOR NOTHING」で、その次に気に入って聴いていたのが「TOKYO CITY MAN」や「1995」、「歳月の記録」だったけど今ではこれが一番好き。 このアルバムは以前の作品のように日々の苛立ちや怒りを気持ちいい音に変えて強い音楽に変えていた作品ではなく、はっきり言って一回聴いただけではあまり引っかからないような悪く言うと地味、もっと悪く言うと「イーノごっこ」な音楽で詰まったアルバムではあるけれど時間が経つとこれが実はとても普遍的で素晴らしい作品であることに気づくはず。(それがどのくらいの時間かはわからないけど) ライブであまりやらないけど「カリフォルニア」はこのバンド(この体制での)の最も素晴らしい曲なんじゃないだろうか。 このアルバムはファンから資金を募って作成されたのにあまりに以前の作品群と違った作品であったため一部では「駄作」だなんて言われてるけど、そんなことは決してない。