社会人として学習している者です
皆様方とは年齢や事情が異なり、非常に申し訳なく思っております
20歳の頃、河合塾の東大数学過去問に取り組んだのですが
これが非常に効果的で、絶対の自信を身につけることに成功しました
オープン模試のやや易しめの問題と実際の東大過去問のミックスでしたが、問題と自分のレベルを良く考えて
適切なレベルのテキストを入手する事が本当に大切でした
東大実戦模試の過去問は実力を養う、自信をつけるには、難し過ぎると私は思います
私は自信をすっかり無くして、戦意すら喪失してしまいました
京大実戦模試も京大過去問も超難問や難問揃いですが
東大の場合、標準レベル+αぐらいですので
過去問にじっくり時間をかければ、余程の事が無い限り解けます
それで絶対の自信を養う事が出来るのです
あとは計算速度のスピードアップが課題となります
よってこの本は本当におすすめです
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東大・入試数学50年の軌跡【1971年~2020年】 (大学への数学) 単行本(ソフトカバー) – 2020/12/18
東京出版編集部
(編集)
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東大入試(数学)50年分の過去問集。
月刊「大学への数学」の毎年の入試特集および増刊号「入試の軌跡/東大」の記事を基に、一部を加筆・編集しました。
東大受験生の入試対策用に、また塾・学校での資料として最適です。
○東大50年(2次試験)の問題と、月刊『大学への数学』の解答を掲載。
○後期の理I・数学(1990年~2007年の全問題)を収録。
○フォローノート・補遺・受験報告も充実。
東大の問題は何といっても注目度が高く、他大学の入試問題にも大きな影響を与えています。本書は月刊「大学への数学」6月増刊号『入試の軌跡/東大』(10年分)の拡大版で、50年分の2次試験の過去問を収録しました。各年度の問題文を1~2ページに収めた見やすいレイアウトになっています。増刊号と同様に、月刊『大学への数学』の洗練された解答を載せ、その年ごとに解答の補足や背景などを“フォローノート”としてまとめてあります。さらに、今回50年分をまとめるにあたって、新たに別解などを“補遺”に掲載しました。また、解答の紹介にとどまらず、当時の受験生の生の声“受験報告”も掲載しています。
東大の過去問は、興味深い問題・考えさせる問題が多く、実力をブラッシュアップするのに適した良問の宝庫といえます。年度が古い問題については、興味深い問題に絞って解いていくなど、活用の仕方・楽しみ方はいろいろです。当時の受験生が問題にどのように立ち向かっていったかが分かる受験報告は大いに参考になることでしょう。
月刊「大学への数学」の毎年の入試特集および増刊号「入試の軌跡/東大」の記事を基に、一部を加筆・編集しました。
東大受験生の入試対策用に、また塾・学校での資料として最適です。
○東大50年(2次試験)の問題と、月刊『大学への数学』の解答を掲載。
○後期の理I・数学(1990年~2007年の全問題)を収録。
○フォローノート・補遺・受験報告も充実。
東大の問題は何といっても注目度が高く、他大学の入試問題にも大きな影響を与えています。本書は月刊「大学への数学」6月増刊号『入試の軌跡/東大』(10年分)の拡大版で、50年分の2次試験の過去問を収録しました。各年度の問題文を1~2ページに収めた見やすいレイアウトになっています。増刊号と同様に、月刊『大学への数学』の洗練された解答を載せ、その年ごとに解答の補足や背景などを“フォローノート”としてまとめてあります。さらに、今回50年分をまとめるにあたって、新たに別解などを“補遺”に掲載しました。また、解答の紹介にとどまらず、当時の受験生の生の声“受験報告”も掲載しています。
東大の過去問は、興味深い問題・考えさせる問題が多く、実力をブラッシュアップするのに適した良問の宝庫といえます。年度が古い問題については、興味深い問題に絞って解いていくなど、活用の仕方・楽しみ方はいろいろです。当時の受験生が問題にどのように立ち向かっていったかが分かる受験報告は大いに参考になることでしょう。
- 本の長さ488ページ
- 言語日本語
- 出版社東京出版
- 発売日2020/12/18
- 寸法18.2 x 2.3 x 25.7 cm
- ISBN-104887422512
- ISBN-13978-4887422513
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登録情報
- 出版社 : 東京出版 (2020/12/18)
- 発売日 : 2020/12/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 488ページ
- ISBN-10 : 4887422512
- ISBN-13 : 978-4887422513
- 寸法 : 18.2 x 2.3 x 25.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 32,058位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 147位高校数学教科書・参考書
- - 885位数学 (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2024年2月22日に日本でレビュー済み
50年間のすべての問題が網羅されており、数学マニアには持っているだけでたまらない書籍。
おおよそ500問くらいの問題が収録されており、1問1時間としたら、500時間は遊べる計算なので、コスパは最高です。
これの物理版もぜひ出してほしいが、物理は東京出版の守備範囲外か。
おおよそ500問くらいの問題が収録されており、1問1時間としたら、500時間は遊べる計算なので、コスパは最高です。
これの物理版もぜひ出してほしいが、物理は東京出版の守備範囲外か。
2020年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書斎の隣の机で勉強する息子の算数・数学の勉強をみる傍ら、私自身も脳トレ・老化防止の一環として数学をのんびりと楽しんでいる社会人です。ちなみに私自身は1988年の受験生です。A日程・B日程で2回国公立大学の入試をうけることができた時代でした。本命はA日程の旧帝大医学部でしたのでB日程では記念受験の東大理科I類(高校入学当初はこちらが本命)でした。2校受けられる古き良き時代でした。さて東大入試数学は1980年代後半〜2000年代にはちょくちょく出題された超難問および後期入試の一部の問題を除くと時間を無制限にすればほぼ自力で解けるレベルです。2020年に関しては入試直後の速報の時期に解いて制限時間内で5完プラスα-でした。受験とは離れて数学を楽しんでいる一読者のレビューと思って読み流してください。
大学への数学で有名な東京出版からは毎年「入試の奇跡 東大」と称する直近10年分の数学の入試問題を全問紹介・解説した増刊号が出版されています。それをさらに発展・拡大し直近50年分として2020年から1971年までの東大数学の入試問題を全問紹介・解説している本がこちらになります。他社さんになりますが今年9月に発売された「東京大学 数学入試問題72年」という高額な本を除くと、自身が受験生の頃に取り組んだ過去問あるいは実際に受験した問題に触れられるチャンスがなかったので、こちらの本は私にとっては待望の1冊でもありました。実際東大数学の過去問50年分を入手出来る機会はほとんどなく貴重な1冊になることは確かでしょう。内容的には毎年出版されている「入試の奇跡 東大」の再編集であろうと思われます。少なくとも直近の15年分くらいの内容を比べて見ると全く同じでした。
東大入試数学はここ1〜2年ではっきりと難化傾向に転じたとはいえ、1980年代後半〜1990年代後半までの手強かった時代の問題に比べるとはるかに易しいです。きっと合格ボーダーライン辺りの受験生の数学力の差が影響しているのでしょう。近年の問題の難しさは処理能力重視>>発想力重視の難しさですが、かつては発想力重視>>処理能力重視の難しさでした。つまり近年の問題は処理量が多いので制限時間内に解ききることは難しいのですが方針や解法を思いつくこと自体は決して難しくありません。それに対しかつての問題は方針や解法を思いつけば処理量は決して多くないのですが、どこから手をつけたら良いのかあるいはどう処理したら良いのかが分からない難しさでした。処理能力は反復練習や訓練により何とか鍛えることが可能ですが、発想力は一朝一夕には身につけられず反復練習や努力のみではどうにもなりません。数学では腕に覚えのある方は是非1980年代後半〜1990年代後半の問題を解いてみてください。ここ数年とは違う東大数学の手強さに驚くかもしれません。
本論に戻りますが、直近50年間の入試問題については理系も文系も含めて全問紹介されています。現時点では範囲外となっている問題ももれなく収載されています。難易度・傾向も詳しく分析されています。他社や予備校関係から出版されている東大数学の過去問集に比べて圧倒的に薄くて軽いのが本書の特徴です。コスパはよいと思います。
その理由はおそらく次の点にあります。
他の過去問集に比べ問題文の字が小さいです。大学への数学と同じ10ポイントくらいの大きさです。年度ごとにではありますが、問題のみを理系の①〜⑥そして文系の4問と一気に羅列し、その後にまとめて解答・解説があります。そのため余白はほとんどないくらいの濃縮された紙面になってます。他の過去問集との違いのひとつでしょう。分野別配列ではなく出題年度別配列です。それゆえ分野別にまとめて演習するというよりも過去問をガンガンと解くといった使い方になるでしょう。
さらに解答・解説がエレガントで洗練された解答になっています。数学の問題に対する解答としては理想に近い解答を紹介されています。別解も多く紹介(これとは別に別項目であらたに多くの問題に対して別のアプローチや背景紹介がされているのも高評価!)されていますが、こちらもまたエレガントで洗練されています。しかし、エレガントで洗練されているばかりではなく、数学的背景や本質に迫るような解説も随所に織り込まれているところは好感が持てます。それゆえ上級者向けといえるかもしれません。しかし東大受験自体が上級者と言えなくもないのでその点はよいでしょう。逆にいえば試験会場で多くの受験生が書くであろう拙い泥臭い答案からは一線を画すものに見えるかも知れません。つまり数学の上級者でないと理解できない解答・解説が含まれていることも確かです。本書のエレガントで洗練された解答・解説が分からない方は本書に取り組むステージに達していないと思った方がよいでしょう。本書に取り組むための数学的基礎体力が不足していると言うことです。
また各年ごとにその年の入試の難易度や問題の選択の仕方を解説しています。冒頭であっさり最後に詳しく解説されてます。これは受験生にとっては大いに参考になることでしょう。よほどでない限り全問を解答することはできないのでとっておくべき問題・捨てるべき問題の選択は大切です。その見極め方を解説してくれています。また実際に受験した受験生の実践報告も気楽に読めてよいと思います。臨場感あふれる体験記は面白いです。中でも試験会場での攻略法が秀悦と思います。目指す学部や数学を得点源にしたいのか・普通レベルか・足を引っ張らなければよいかのレベルに応じた問題の選択の仕方が記載されています。特に完答すべき問題・部分点を狙うべき問題・余裕があれば解くべき問題等々コラムに追加で記載されているところは大いに参考になることでしょう。
本書で勉強する場合の注意点ですが、試験会場の緊張した時間制限があるなかで、予備校や大学の数学のプロたちが時間をかけて練り上げた本書の解答や解説にあるようなエレガントで洗練された答案を書けるはずはありません。書けるとすればよほどのトップレベルの人だけでしょう。多くは試行錯誤しながら泥臭い解答を書き上げ何とか完答あるいは部分点を得るというのが実情でしょう。ですから本書で勉強する際にも解答や解説にあるようなエレガントで洗練された答案を書けなかったからといって悲観する必要なないと思います。解けた問題も解答や解説からさらに学ぶという姿勢がよいと思います。そういう意味では泥臭くても1点でも多くとるという趣旨で書かれている「東大数学で1点でも多くとる方法」という本とは対極にありますのであわせて利用するのもよいかもしれません。
ちなみに東大数学で1点でも多くとる方法と本書や予備校がだす過去問集のどちらが自身に向いているかを判断するのに良い問題例を挙げておきます。①2011年第5問、②2010年第3問、③2017年第2問、この3問(両者の差がとてもよく分かる代表的な問題)です。これらの問題と解説・解答を読み比べて見ましょう。大学への数学や駿台の過去問集の解答・解説がすんなり理解できるのであれば、そんなあなたは数学的国語力があり数学の中級者〜上級者です。本書の方が効率よく過去問演習できます。逆に大学への数学や駿台の過去問集の解答・解説が何を言っているかよく分からないとか理解しがたいと感じるなら東大数学で1点でも多くとる方法がよいでしょう。いわゆる数学的国語力(算数や数学の題意を正しく読み取り理解して論証・記述できる国語力)が弱い学習者でも優しく受け入れてくれる過去問集です。実際、私自身は両者読み比べて見た上でそれもありと思います。
本書を手にして最初に自身が受験した1988年の問題を懐かしく解き直しました。②③の超難問は当時と同様完答できませんでした。この問題を初見で解ける人はきっと数学に愛されている人なのでしょうね。当時と同じく残りの4完でした。その後は暇を見つけて後期入試の問題をボチボチ解いている年の瀬です。今しばらく楽しめそうな1冊です。
大学への数学で有名な東京出版からは毎年「入試の奇跡 東大」と称する直近10年分の数学の入試問題を全問紹介・解説した増刊号が出版されています。それをさらに発展・拡大し直近50年分として2020年から1971年までの東大数学の入試問題を全問紹介・解説している本がこちらになります。他社さんになりますが今年9月に発売された「東京大学 数学入試問題72年」という高額な本を除くと、自身が受験生の頃に取り組んだ過去問あるいは実際に受験した問題に触れられるチャンスがなかったので、こちらの本は私にとっては待望の1冊でもありました。実際東大数学の過去問50年分を入手出来る機会はほとんどなく貴重な1冊になることは確かでしょう。内容的には毎年出版されている「入試の奇跡 東大」の再編集であろうと思われます。少なくとも直近の15年分くらいの内容を比べて見ると全く同じでした。
東大入試数学はここ1〜2年ではっきりと難化傾向に転じたとはいえ、1980年代後半〜1990年代後半までの手強かった時代の問題に比べるとはるかに易しいです。きっと合格ボーダーライン辺りの受験生の数学力の差が影響しているのでしょう。近年の問題の難しさは処理能力重視>>発想力重視の難しさですが、かつては発想力重視>>処理能力重視の難しさでした。つまり近年の問題は処理量が多いので制限時間内に解ききることは難しいのですが方針や解法を思いつくこと自体は決して難しくありません。それに対しかつての問題は方針や解法を思いつけば処理量は決して多くないのですが、どこから手をつけたら良いのかあるいはどう処理したら良いのかが分からない難しさでした。処理能力は反復練習や訓練により何とか鍛えることが可能ですが、発想力は一朝一夕には身につけられず反復練習や努力のみではどうにもなりません。数学では腕に覚えのある方は是非1980年代後半〜1990年代後半の問題を解いてみてください。ここ数年とは違う東大数学の手強さに驚くかもしれません。
本論に戻りますが、直近50年間の入試問題については理系も文系も含めて全問紹介されています。現時点では範囲外となっている問題ももれなく収載されています。難易度・傾向も詳しく分析されています。他社や予備校関係から出版されている東大数学の過去問集に比べて圧倒的に薄くて軽いのが本書の特徴です。コスパはよいと思います。
その理由はおそらく次の点にあります。
他の過去問集に比べ問題文の字が小さいです。大学への数学と同じ10ポイントくらいの大きさです。年度ごとにではありますが、問題のみを理系の①〜⑥そして文系の4問と一気に羅列し、その後にまとめて解答・解説があります。そのため余白はほとんどないくらいの濃縮された紙面になってます。他の過去問集との違いのひとつでしょう。分野別配列ではなく出題年度別配列です。それゆえ分野別にまとめて演習するというよりも過去問をガンガンと解くといった使い方になるでしょう。
さらに解答・解説がエレガントで洗練された解答になっています。数学の問題に対する解答としては理想に近い解答を紹介されています。別解も多く紹介(これとは別に別項目であらたに多くの問題に対して別のアプローチや背景紹介がされているのも高評価!)されていますが、こちらもまたエレガントで洗練されています。しかし、エレガントで洗練されているばかりではなく、数学的背景や本質に迫るような解説も随所に織り込まれているところは好感が持てます。それゆえ上級者向けといえるかもしれません。しかし東大受験自体が上級者と言えなくもないのでその点はよいでしょう。逆にいえば試験会場で多くの受験生が書くであろう拙い泥臭い答案からは一線を画すものに見えるかも知れません。つまり数学の上級者でないと理解できない解答・解説が含まれていることも確かです。本書のエレガントで洗練された解答・解説が分からない方は本書に取り組むステージに達していないと思った方がよいでしょう。本書に取り組むための数学的基礎体力が不足していると言うことです。
また各年ごとにその年の入試の難易度や問題の選択の仕方を解説しています。冒頭であっさり最後に詳しく解説されてます。これは受験生にとっては大いに参考になることでしょう。よほどでない限り全問を解答することはできないのでとっておくべき問題・捨てるべき問題の選択は大切です。その見極め方を解説してくれています。また実際に受験した受験生の実践報告も気楽に読めてよいと思います。臨場感あふれる体験記は面白いです。中でも試験会場での攻略法が秀悦と思います。目指す学部や数学を得点源にしたいのか・普通レベルか・足を引っ張らなければよいかのレベルに応じた問題の選択の仕方が記載されています。特に完答すべき問題・部分点を狙うべき問題・余裕があれば解くべき問題等々コラムに追加で記載されているところは大いに参考になることでしょう。
本書で勉強する場合の注意点ですが、試験会場の緊張した時間制限があるなかで、予備校や大学の数学のプロたちが時間をかけて練り上げた本書の解答や解説にあるようなエレガントで洗練された答案を書けるはずはありません。書けるとすればよほどのトップレベルの人だけでしょう。多くは試行錯誤しながら泥臭い解答を書き上げ何とか完答あるいは部分点を得るというのが実情でしょう。ですから本書で勉強する際にも解答や解説にあるようなエレガントで洗練された答案を書けなかったからといって悲観する必要なないと思います。解けた問題も解答や解説からさらに学ぶという姿勢がよいと思います。そういう意味では泥臭くても1点でも多くとるという趣旨で書かれている「東大数学で1点でも多くとる方法」という本とは対極にありますのであわせて利用するのもよいかもしれません。
ちなみに東大数学で1点でも多くとる方法と本書や予備校がだす過去問集のどちらが自身に向いているかを判断するのに良い問題例を挙げておきます。①2011年第5問、②2010年第3問、③2017年第2問、この3問(両者の差がとてもよく分かる代表的な問題)です。これらの問題と解説・解答を読み比べて見ましょう。大学への数学や駿台の過去問集の解答・解説がすんなり理解できるのであれば、そんなあなたは数学的国語力があり数学の中級者〜上級者です。本書の方が効率よく過去問演習できます。逆に大学への数学や駿台の過去問集の解答・解説が何を言っているかよく分からないとか理解しがたいと感じるなら東大数学で1点でも多くとる方法がよいでしょう。いわゆる数学的国語力(算数や数学の題意を正しく読み取り理解して論証・記述できる国語力)が弱い学習者でも優しく受け入れてくれる過去問集です。実際、私自身は両者読み比べて見た上でそれもありと思います。
本書を手にして最初に自身が受験した1988年の問題を懐かしく解き直しました。②③の超難問は当時と同様完答できませんでした。この問題を初見で解ける人はきっと数学に愛されている人なのでしょうね。当時と同じく残りの4完でした。その後は暇を見つけて後期入試の問題をボチボチ解いている年の瀬です。今しばらく楽しめそうな1冊です。
2022年1月23日に日本でレビュー済み
東大数学はなぜ難しいのか。そんなヒントが隠された書物であろうかと思います。
当方は東大文科三類志望でしたが、数学はなかなか手強い科目なので敬遠気味でした。
文系科目でほぼ満点取れたため受かったのでしょうが、文系にとって数学は難儀です。
逆に数学が皆目できなければ国公立に通るのは難しいでしょう。
さて、本書は1971年~2020年と50年間に亘る東大入試(数学)を集め、
フォローノートや当時の受験生の感想を付けたものです。
ところで、東大数学の難しさは何に淵源するのでしょうか。
それはおそらく数式の扱いにある程度慣れていても、
素に分解したときにいったいなぜそれはそうなるのか、という根本的な問題意識なくして、
東大の問題は解けません。
結果の妥当性や公平性はリーガルマインド(法的思考力)にとっても重要ですが、
東大の数学はそうしたことを重視しているかにも見えます。
試みに立方体をすべての辺を通るように切ってみると、
断面は六角形になります。その面積の最大値を求めよ、という問題がかつてありました。
要はその六角形を二分し、各等脚台形の面積を合計すればよく、
あとは単純に二次関数の最大最小問題に還元されます。
東大の問題はこと数学に限らず知っていることと別の知っていることを題意に沿って組み合わせ、
最も適切な答え(最適解)を求めるといったものですから、
妥当性や公平性の概念に貫かれています。一片の知識をたかが一片に終わらせることなく、
知識が織り成す体系に有機的に織り込んでゆくことが求められるのです。
そのとき知識は真に生きた知識に変わり、測り知れない知の体系の一角を占めるようになります。
そのレベルを目指して精進しましょう。そんな方に本書をおすすめしておきます。
当方は東大文科三類志望でしたが、数学はなかなか手強い科目なので敬遠気味でした。
文系科目でほぼ満点取れたため受かったのでしょうが、文系にとって数学は難儀です。
逆に数学が皆目できなければ国公立に通るのは難しいでしょう。
さて、本書は1971年~2020年と50年間に亘る東大入試(数学)を集め、
フォローノートや当時の受験生の感想を付けたものです。
ところで、東大数学の難しさは何に淵源するのでしょうか。
それはおそらく数式の扱いにある程度慣れていても、
素に分解したときにいったいなぜそれはそうなるのか、という根本的な問題意識なくして、
東大の問題は解けません。
結果の妥当性や公平性はリーガルマインド(法的思考力)にとっても重要ですが、
東大の数学はそうしたことを重視しているかにも見えます。
試みに立方体をすべての辺を通るように切ってみると、
断面は六角形になります。その面積の最大値を求めよ、という問題がかつてありました。
要はその六角形を二分し、各等脚台形の面積を合計すればよく、
あとは単純に二次関数の最大最小問題に還元されます。
東大の問題はこと数学に限らず知っていることと別の知っていることを題意に沿って組み合わせ、
最も適切な答え(最適解)を求めるといったものですから、
妥当性や公平性の概念に貫かれています。一片の知識をたかが一片に終わらせることなく、
知識が織り成す体系に有機的に織り込んでゆくことが求められるのです。
そのとき知識は真に生きた知識に変わり、測り知れない知の体系の一角を占めるようになります。
そのレベルを目指して精進しましょう。そんな方に本書をおすすめしておきます。
2021年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東大50年の軌跡として問題と解答が載っており、入試の歴史を感じることができます。このような本を出版していただき感謝します。このシリーズの続編を熱望します。
2020年12月30日に日本でレビュー済み
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この価格で手にはいるのは安い!他の中途半端な問題集をやるなら、東大の問題を50年分やった方が力になると思います。特に昔の問題は今よりシンプルなので、取り組み安いと思います!