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異端のチェアマン 村井満、Jリーグ再建の真実 単行本 – 2023/12/5
宇都宮 徹壱
(著)
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購入オプションとあわせ買い
元日本代表監督・岡田武史氏 絶賛!
「日本のスポーツ界の岩盤をぶち破ったビジネス界から来た男。幾多の危機を乗り越えたリーダーシップに感服させられた!」
開幕から20年を経て、人気低迷と経営悪化の泥沼に陥っていたJリーグ。この最悪の時期にチェアマンを引き受けた村井満は抜本的な改革に取り組むが、そこに差別・ハラスメント問題、度重なる災害、新型コロナ禍が次々追い打ちをかける。とくに新型コロナ禍においてリーグ清算さえ覚悟したという村井が、いかに事態を打開したのか。知られざる危機への対応を、多くの証言と共にドキュメンタリータッチで描き出す。
●本書に登場するエピソード(一部)
・人種差別横断幕「JAPANESE ONLY」事件
・2ステージ制導入から廃止に至るまでの知られざる経緯
・中村憲剛との対話から生まれたシャレン!
・DAZNとの緊迫した契約交渉
・Jリーグのナンバー3によるWハラスメント事件への対応
・新型コロナ禍によるリーグ清算の危機
・村井のチェアマン就任を後押ししたのは誰か?
●村井満チェアマン時代の実績(一例)
・DAZNとの巨額契約の実現によって経営危機を脱出。J3までの全試合視聴を可能に。
・史上最多入場者数、イレブンミリオン達成(2019年/約1,140万人)。
・NPBと「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立。コロナ禍でのリーグ運営を乗り切る。
・複数に分割されタコツボ化していた組織を統合し、スピーディな意思決定を可能に。
【プロフィール】
村井 満(むらい みつる)
1959年、埼玉県川越市生まれ。日本リクルートセンターに入社後、執行役員、リクルートエイブリック(後にリクルートエージェントに名称変更)代表取締役社長、香港法人社長を経て2013年退任。日本プロサッカーリーグ理事を経て2014年より第5代Jリーグチェアマンに就任。4期8年にわたりチェアマンを務め、2022年3月退任。2023年6月より日本バドミントン協会会長。浦和レッズの熱心なサポーターとしても知られる。
著者・宇都宮徹壱(うつのみや てついち)
写真家・ノンフィクションライター。1966年、東京都生まれ。国内外で「文化としてのフットボール」を追い続け、スポーツ各誌にて活躍中。2010年に著書『フットボールの犬』で第20回ミズノスポーツライター賞最優秀賞、2017年に『サッカーおくのほそ道』でサッカー本大賞2017を受賞。
「日本のスポーツ界の岩盤をぶち破ったビジネス界から来た男。幾多の危機を乗り越えたリーダーシップに感服させられた!」
開幕から20年を経て、人気低迷と経営悪化の泥沼に陥っていたJリーグ。この最悪の時期にチェアマンを引き受けた村井満は抜本的な改革に取り組むが、そこに差別・ハラスメント問題、度重なる災害、新型コロナ禍が次々追い打ちをかける。とくに新型コロナ禍においてリーグ清算さえ覚悟したという村井が、いかに事態を打開したのか。知られざる危機への対応を、多くの証言と共にドキュメンタリータッチで描き出す。
●本書に登場するエピソード(一部)
・人種差別横断幕「JAPANESE ONLY」事件
・2ステージ制導入から廃止に至るまでの知られざる経緯
・中村憲剛との対話から生まれたシャレン!
・DAZNとの緊迫した契約交渉
・Jリーグのナンバー3によるWハラスメント事件への対応
・新型コロナ禍によるリーグ清算の危機
・村井のチェアマン就任を後押ししたのは誰か?
●村井満チェアマン時代の実績(一例)
・DAZNとの巨額契約の実現によって経営危機を脱出。J3までの全試合視聴を可能に。
・史上最多入場者数、イレブンミリオン達成(2019年/約1,140万人)。
・NPBと「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立。コロナ禍でのリーグ運営を乗り切る。
・複数に分割されタコツボ化していた組織を統合し、スピーディな意思決定を可能に。
【プロフィール】
村井 満(むらい みつる)
1959年、埼玉県川越市生まれ。日本リクルートセンターに入社後、執行役員、リクルートエイブリック(後にリクルートエージェントに名称変更)代表取締役社長、香港法人社長を経て2013年退任。日本プロサッカーリーグ理事を経て2014年より第5代Jリーグチェアマンに就任。4期8年にわたりチェアマンを務め、2022年3月退任。2023年6月より日本バドミントン協会会長。浦和レッズの熱心なサポーターとしても知られる。
著者・宇都宮徹壱(うつのみや てついち)
写真家・ノンフィクションライター。1966年、東京都生まれ。国内外で「文化としてのフットボール」を追い続け、スポーツ各誌にて活躍中。2010年に著書『フットボールの犬』で第20回ミズノスポーツライター賞最優秀賞、2017年に『サッカーおくのほそ道』でサッカー本大賞2017を受賞。
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社インターナショナル
- 発売日2023/12/5
- 寸法13.4 x 2.8 x 19.4 cm
- ISBN-104797674407
- ISBN-13978-4797674408
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登録情報
- 出版社 : 集英社インターナショナル (2023/12/5)
- 発売日 : 2023/12/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 368ページ
- ISBN-10 : 4797674407
- ISBN-13 : 978-4797674408
- 寸法 : 13.4 x 2.8 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 54,891位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 581位ノンフィクションのスポーツ
- - 2,548位スポーツ・アウトドア (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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写真家・ノンフィクションライター。
1966年生まれ。東京出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了。
1997年から国内外で「文化としてのフットボール」を追いかける取材活動を展開中。
FIFAワールドカップ取材は1998年フランス大会から2022年カタール大会まで。
全国地域リーグ決勝大会(現・地域CL)取材は2005年大会から継続中。
2010年『フットボールの犬』で第20回ミズノスポーツライター賞最優秀賞。
2016年『宇都宮徹壱ウェブマガジン』の配信を開始。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同年代の浦和レッズサポーターだとは知っていたが、腐った?組織の再建に尽力さはた裏話を知り、村井さんのご苦労な事に頭の下がる思いをもった。
2024年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コロナ禍からJリーグを救ってくれた村井チェアマン。ご恩は忘れません。
2024年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丹念な取材に基づき、村井チェアマンの仕事ぶり、考え方が文章から、行間から伝わってきた。浦和レッズサポーターの不祥事への対処、コロナ・東京オリンピックでの対応など、まさに有事のチェアマンだった。日本サッカー界への貢献に、頭を下げたい想いである。ありがとうございました。
2024年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スポナビでおなじみの宇都宮氏は文化的背景やビジネス面からもサッカーに切り込んでおり、ただのサッカージャーナリストではないと感じていました。そんな著者がJリーグ前チェアマン村井満氏についての著書を上梓したとのことで購入しました。中身は期待に違わぬ奥深さがあり、大変楽しく読ませていただきました。Jリーグという非営利法人をテーマにしているものの、理念をどう日本全国津々浦々に浸透させるか、どうやって経営を成り立たせるか、危機にどう対応するか、どうリーダーシップを発揮するか、どうガバナンスを効かせるか、など見事な経営論となっています。事象を表面的に追うのではなく、その本質まで掘り下げて具体性をもって述べており、一ビジネスパーソンとして非常に勉強になりました。村井氏自体がとても魅力的な人物であることはご本人のこれまでの功績や言動および自著『天日干し経営』からも明らかですが、その功績を余すところなく伝えた宇都宮氏の取材力と筆力にも大いに拍手を贈りたいと思います。
2024年1月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村井さんは村井さんで、野々村さんとは違うマインドを持った人だと思うんですが、
そのことを如実に示す書だと思いました。
宇都宮さん、さすがです。
野々村さん云々は別にして、
正直、村井さんの頃の方が良かった気がしますね。
そのことを如実に示す書だと思いました。
宇都宮さん、さすがです。
野々村さん云々は別にして、
正直、村井さんの頃の方が良かった気がしますね。
2023年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村井さん、素晴らしい👍
2023年12月8日に日本でレビュー済み
「危機を救った人物」として賞賛される人は歴史にたくさんいる。だがその多くは目に見えるくらい大衆に知られた「危機」を救った者たちの物語だ。たとえば大規模企業の経営悪化、戦争などだ。
でも世界には「知られてない危機」や「なかなか表にならない危機」というものがある。
この本もそういった「世間には埋もれている危機の連続」に立ち向かったリーダーの話だ。
舞台はサッカーJリーグ。主人公は2014〜2022年までJリーグの長であるチェアマンについていた村井満さんである。
Jリーグに関心を強く持っている方ならば、村井さんの在任期間に様々な出来事がJリーグに起きて対応に追われたことは知ってるかもしれない。
しかし一般にJリーグは「なんとなく毎年やってるサッカーの大会」、あるいはそもそも認知されてない程度のものではないだろうか。あのコロナ禍においても「他のエンタメと一緒で中止になったけど、今は普通にやってるよねー」ぐらいの感覚で見られてるかもしれない。
だが村井さんがチェアマンを務めたのは、本当に危機の8年間だった。
Jリーグ自体の財政問題、サポーターが差別的な弾幕を掲げた問題、DAZNとの大型放映権契約、Jリーグ職員やクラブ監督によるパワハラ辞任、組織改革、コロナ禍での中心決断と対応、コロナ危機でのクラブ存続に向けての工作など数えていけばいとまがない。
これらをすべて乗り越えたとまでは言わないが、多くのものは村井体制で改革や決断が行われて効果をもたらした。
Jリーグでは初めて「サッカー界にどっぷり浸かっておらず」、「ビジネスの世界で成功をおさめた」、「(サッカー界にとって)異端の」人物が長になった激動の8年間を村井さん本人やその周辺人物たちの証言をもとに、読んでる人が手に汗握るような話が詰まっている。
Jリーグは一般企業とも違う公益団体である。自らも経営するが、各サッカークラブの経営を制度などでサポートするのも役割だ。サッカーの知識がうすい人にはイメージしにくい点もあるかもしれないが、著者の宇都宮さんはサッカーに詳しくなくても分かるように丁寧に背景を説明している。
また、村井さんや他の登場人物の振る舞いはどんな環境にいる人間でも学びがあるものなのは間違いない。
トップに必要なものとしてどんなことが挙げられるだろうか。
自らが先頭に立つ姿勢、責任を取る覚悟、ビジョンを語れる力、情報をもとにした断固たる決断力、部下のポテンシャルを存分に発揮させるマネジメント力。さまざまな能力が思い浮かぶ。村井さんがこれらを兼ね備えているかはこの本を読んで判断して欲しい。
僕が本を読んで注目した村井さんの優れた能力は「仲間を集めてチームを作る力」である。
トップ、この本でいうところのチェアマンはいわば「神輿(みこし)」である。神輿として担がれながら主体的に音頭をとり組織の羅針盤になっていく。これが大きな役目だ。
大事になるのは実務を担当する神輿の「担ぎ手」にどんな人物がいるかだ。担ぎ手に神輿の意図を理解したり、至らないところをカバーできる優秀な人物がそろっていれば神輿は行きたい方向にどんどん進んでいく。
もっとも村井さんはリクルートで経験豊富なビジネス経験があるので、細かい実務にも長けていたと推測される。時には自らが神輿兼担ぎ手となる二刀流をやったこともあったかもしれない。
組織の長になったとき、既に組織には部下がそろっている。その中でいい担ぎ手がいれば、そういう人たちを担ぎ手チームに組み込んで自らを担いでもらえばいい。現にチェアマンに就任して数年は元々Jリーグにいた優秀な担ぎ手が村井さんを支えている。
問題は既存の担ぎ手だけではカバーしきれない状況が出てきたと感じたときである。そのときトップの人間がすべきことの一つが「優秀な担ぎ手を探し、口説き落としてチームに加えること」である。
村井体制後期のJリーグには優秀な担ぎ手たちがいた。それが「チームMURAI」である。
メンバーは原博美さん、木村正明さん、米田惠美さん(のちに退任)、佐伯夕利子さん(途中就任)である。4人の経歴は省略するが、村井体制に入るまでそれぞれがまったく違うバックグラウンドを持ちながら、サッカー界やビジネス界などで成果をおさめたり、印象を残してきた。
このような人たちを村井さんは直接口説き落としてチームに加えていった。そしておのおの得意分野で活躍したのが村井体制後期である。
特に志半ばで終わりを迎えたような感があり村井さん自身も後悔が残っている米田さんの組織改革における苦闘、東大とゴールドマンサックス出身という経歴を活かして金融機関や官公庁との交渉という特別任務を遂行した木村さんのコロナ対応は、ページをめくる手がとまらない。
でも世界には「知られてない危機」や「なかなか表にならない危機」というものがある。
この本もそういった「世間には埋もれている危機の連続」に立ち向かったリーダーの話だ。
舞台はサッカーJリーグ。主人公は2014〜2022年までJリーグの長であるチェアマンについていた村井満さんである。
Jリーグに関心を強く持っている方ならば、村井さんの在任期間に様々な出来事がJリーグに起きて対応に追われたことは知ってるかもしれない。
しかし一般にJリーグは「なんとなく毎年やってるサッカーの大会」、あるいはそもそも認知されてない程度のものではないだろうか。あのコロナ禍においても「他のエンタメと一緒で中止になったけど、今は普通にやってるよねー」ぐらいの感覚で見られてるかもしれない。
だが村井さんがチェアマンを務めたのは、本当に危機の8年間だった。
Jリーグ自体の財政問題、サポーターが差別的な弾幕を掲げた問題、DAZNとの大型放映権契約、Jリーグ職員やクラブ監督によるパワハラ辞任、組織改革、コロナ禍での中心決断と対応、コロナ危機でのクラブ存続に向けての工作など数えていけばいとまがない。
これらをすべて乗り越えたとまでは言わないが、多くのものは村井体制で改革や決断が行われて効果をもたらした。
Jリーグでは初めて「サッカー界にどっぷり浸かっておらず」、「ビジネスの世界で成功をおさめた」、「(サッカー界にとって)異端の」人物が長になった激動の8年間を村井さん本人やその周辺人物たちの証言をもとに、読んでる人が手に汗握るような話が詰まっている。
Jリーグは一般企業とも違う公益団体である。自らも経営するが、各サッカークラブの経営を制度などでサポートするのも役割だ。サッカーの知識がうすい人にはイメージしにくい点もあるかもしれないが、著者の宇都宮さんはサッカーに詳しくなくても分かるように丁寧に背景を説明している。
また、村井さんや他の登場人物の振る舞いはどんな環境にいる人間でも学びがあるものなのは間違いない。
トップに必要なものとしてどんなことが挙げられるだろうか。
自らが先頭に立つ姿勢、責任を取る覚悟、ビジョンを語れる力、情報をもとにした断固たる決断力、部下のポテンシャルを存分に発揮させるマネジメント力。さまざまな能力が思い浮かぶ。村井さんがこれらを兼ね備えているかはこの本を読んで判断して欲しい。
僕が本を読んで注目した村井さんの優れた能力は「仲間を集めてチームを作る力」である。
トップ、この本でいうところのチェアマンはいわば「神輿(みこし)」である。神輿として担がれながら主体的に音頭をとり組織の羅針盤になっていく。これが大きな役目だ。
大事になるのは実務を担当する神輿の「担ぎ手」にどんな人物がいるかだ。担ぎ手に神輿の意図を理解したり、至らないところをカバーできる優秀な人物がそろっていれば神輿は行きたい方向にどんどん進んでいく。
もっとも村井さんはリクルートで経験豊富なビジネス経験があるので、細かい実務にも長けていたと推測される。時には自らが神輿兼担ぎ手となる二刀流をやったこともあったかもしれない。
組織の長になったとき、既に組織には部下がそろっている。その中でいい担ぎ手がいれば、そういう人たちを担ぎ手チームに組み込んで自らを担いでもらえばいい。現にチェアマンに就任して数年は元々Jリーグにいた優秀な担ぎ手が村井さんを支えている。
問題は既存の担ぎ手だけではカバーしきれない状況が出てきたと感じたときである。そのときトップの人間がすべきことの一つが「優秀な担ぎ手を探し、口説き落としてチームに加えること」である。
村井体制後期のJリーグには優秀な担ぎ手たちがいた。それが「チームMURAI」である。
メンバーは原博美さん、木村正明さん、米田惠美さん(のちに退任)、佐伯夕利子さん(途中就任)である。4人の経歴は省略するが、村井体制に入るまでそれぞれがまったく違うバックグラウンドを持ちながら、サッカー界やビジネス界などで成果をおさめたり、印象を残してきた。
このような人たちを村井さんは直接口説き落としてチームに加えていった。そしておのおの得意分野で活躍したのが村井体制後期である。
特に志半ばで終わりを迎えたような感があり村井さん自身も後悔が残っている米田さんの組織改革における苦闘、東大とゴールドマンサックス出身という経歴を活かして金融機関や官公庁との交渉という特別任務を遂行した木村さんのコロナ対応は、ページをめくる手がとまらない。
2023年12月5日に日本でレビュー済み
ドイツ、スペインも撃破したサッカー日本代表の華々しい活躍の裏で、母体となったJリーグが存亡の危機に何回も直面していて、そこを切り抜けられたのはリクルート出身のビジネスマンがいたからとは…。
改めて振り返ってみると14年から22年には《「JAPANESE ONLY」事件、2ステージ制の早期撤廃、Jリーグのホールディングス化、DAZN導入、ハラスメントへの断固たる対応、そしてコロナとの戦い》という危機や大変革が、繰り返しJリーグに襲いかかっていました。
その危機の深刻さは表立っては伝えられていませんでしたが、Jリーグが銀行管理に置かれた場合の処置さえ真剣に検討されていたというのは衝撃です(p.293)。歴代チェアマンが先送りにしてきた「負の遺産」も重なり、存続の危機にさらされていたJリーグを救ったのは、サッカー界の身内ではなく、Jリーグ初のサポーター出身(しかもレッズサポ)のチェアマンだったことが歴史秘話のように明かされていきます。
それにしてもJリーグの下には6つの事業会社がぶら下がり、それぞれ資本系列や社長が違うだけでなく、出資資格の妥当性にも疑問符がつくような状態で野放しにされ、ガバナンスもまったく効かない状態で放置されていたとは…。こうしたゆるゆるの組織体制だけでなく、収入の鈍化も深刻化。前任者が打ったのは2ステージ制という苦し紛れの悪手でしたが、こうした中で村井チェアマンが起死回生の勝負に出たのがDAZNとの契約による財務体質の抜本的な強化でした。
Jリーグは川淵さんという創業者型のリーダーシップで生まれましたが、そこからさらに発展していくためには、いったん組織を白紙的に見直し、収益構造を大幅に変えるという中興の祖的な村井チェアマンのような存在が必要だったんだな、と。
改めて振り返ってみると14年から22年には《「JAPANESE ONLY」事件、2ステージ制の早期撤廃、Jリーグのホールディングス化、DAZN導入、ハラスメントへの断固たる対応、そしてコロナとの戦い》という危機や大変革が、繰り返しJリーグに襲いかかっていました。
その危機の深刻さは表立っては伝えられていませんでしたが、Jリーグが銀行管理に置かれた場合の処置さえ真剣に検討されていたというのは衝撃です(p.293)。歴代チェアマンが先送りにしてきた「負の遺産」も重なり、存続の危機にさらされていたJリーグを救ったのは、サッカー界の身内ではなく、Jリーグ初のサポーター出身(しかもレッズサポ)のチェアマンだったことが歴史秘話のように明かされていきます。
それにしてもJリーグの下には6つの事業会社がぶら下がり、それぞれ資本系列や社長が違うだけでなく、出資資格の妥当性にも疑問符がつくような状態で野放しにされ、ガバナンスもまったく効かない状態で放置されていたとは…。こうしたゆるゆるの組織体制だけでなく、収入の鈍化も深刻化。前任者が打ったのは2ステージ制という苦し紛れの悪手でしたが、こうした中で村井チェアマンが起死回生の勝負に出たのがDAZNとの契約による財務体質の抜本的な強化でした。
Jリーグは川淵さんという創業者型のリーダーシップで生まれましたが、そこからさらに発展していくためには、いったん組織を白紙的に見直し、収益構造を大幅に変えるという中興の祖的な村井チェアマンのような存在が必要だったんだな、と。