ロシアとは何か。とはわからないという学びが得られました。
簡単な言葉で批判できる国でもないのかもしれません。
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ロシアとは何か ─モンゴル・中国から歴史認識を問い直す─ 単行本(ソフトカバー) – 2023/10/29
宮脇淳子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
アイデンティティーもわからない、
イデオロギーも失われた国の焦燥はどこから来るのか?
ロシアとは何か ─モンゴル・中国から歴史認識を問い直す─
ロシアを紐解けば世界がわかる!
「偉大なるロシアの復活」を標榜してウクライナ侵攻を続けるプーチンのロシア。一体、プーチンの描くロシアとは、何百年前の、どのようなロシアなのか? ロシア人とはどのようなルーツの人々なのか?
習近平の中国もまた「一帯一路構想」を提唱するが、ユーラシア大陸全体を支配する世界覇権をめざしているに等しい。
「文明と文明の衝突の戦場では、歴史は、自分の立場を正当化する武器になる」と著者
は説きます。ところが、「イスラム文明の内部では歴史学は意義の軽いものにすぎず、
地理学の補助分野」であり「いまでもイスラム諸国は、イスラエルやヨーロッパ・アメ
リカ諸国との関係において、自分の言い分がなかなか通せず、つねに不利な立場に立た
されている」。また日本でも、自虐史観に反発する人は対抗するものとして日本神話を
持ち出したりするように、「歴史とは自分たちが納得できるように過去を説明するスト
ーリーであり、文化や立場、国ごとの世界感や歴史認識により、その筋書きが違ってく
る。よって、史実が明らかにさえなれば、紛争の当事者双方が納得し、問題が解決する
というようなものではない」……と本書には、まさに現代の不安定な世界情勢を読み解
く「歴史認識」への示唆が凝縮されています。
著者の夫であり師である碩学、岡田(故岡田英弘)史観のエッセンスを紐解きながら、
日本人にとっての世界史理解、世界で果たすべき役割に導く内容です。
<目次>
プロローグ いまなぜユーラシアから見た世界認識が必要なのか―
二〇一四年、ロシアのクリミア侵略に失望した私たち日本人―
なぜ日本人のロシア・中国への予測ははずれてばかりなのか―
学問の真髄は「疑うこと」と「修正」―
学問とは何か、よい学問・悪い学問とは―
だまされないように、自分をだまさないように、自分の頭で歴史を学問しよう―
第一章 巻頭特別講義 入門・岡田史学―
日本の歴史学を少しずつ、しかし大きく動かしている岡田英弘―
岡田史学の問題提起―世界中どこにでも歴史があるわけではない―
岡田史学の前提―歴史とは何か、歴史は文化である―
歴史のない文明―インド文明、イスラム文明、アメリカ文明―
アメリカ文明に歴史がない理由―アメリカは現在と未来にしか関心がない―
日本の「世界史」教育―始まりから問題をはらんでいた―
西洋史のもとになった地中海(ギリシア・ローマ)文明―ヘーロドトスが書いた世界―
西ヨーロッパ文明の重要な世界観―変化と対決こそが歴史―
「歴史」は日本語の熟語―代々つながっていく「史」―
東洋史をつらぬく大原則―天が命ずる「正統」の観念―
日本の西洋史の矛盾―背景にあるシナ型の正統史観―
モンゴル帝国から世界史が始まったという理由―
中国、ロシア、インド、トルコ、東欧はモンゴル帝国の後裔で、それ以外にも強い影響―
日本史はどうつくられたか―シナの圧迫に対抗したナショナリズム―
「よりよい歴史」を書ける個人とは―
四つの課題―「歴史認識」「歴史戦」に負けない「よりよい歴史」のために―
自虐史観・日本中心史観を超えて―大日本帝国史を日本史として扱うべき―
第二章 ロシア史に隠された矛盾―ユーラシア史からロシアの深層を見る―
ボロディン「ダッタン人の踊り」―世界史は思わぬところに顔を出す―
コサックの子孫であるウクライナが「もともとロシアの一部」?
つくられた民族的トラウマ「タタールのくびき」―
アイデンティティもない、歴史もない、ないない尽くしのロシア―
人には「神話としての歴史」が必要―
第三章 国境を越える相互作用―
ヨーロッパ文化の粋「フレンチのフルコース」が、じつはロシア生まれ―
シナ・台湾のラーメンがどうも日本と違う、と感じてしまう理由―
お酒を蒸留したのは遊牧民―
ふたたびトルコ料理について―文明の十字路とは―
モンゴル帝国の飽食―
シンガポール成長の鍵―華僑の旺盛な「食欲」―
バレエがロシアで進化した理由―
外国の文化を受け容れると、身体の使い方まで変わってしまう―
モンゴル帝国が西洋に広めた、権力者のための娯楽―
第四章 中国がめざす「モンゴル帝国の再現」―「一帯一路」とは―
日本人に焼きつけられた「シルクロード」のイメージ―
つい最近まで中国人は「シルクロード」に興味がなかった―
「ユーラシアは意外に狭い」というのがモンゴル帝国的な感覚―
政治力・経済力・軍事力と、歴史を捏造する力がセットになった「一帯一路」―
中・ロが得意な「サラミ戦術」、なぜ日本やアメリカは苦手?―
モンゴル帝国を準備した中央アジア―非遊牧民のイスラム商人―
チンギス・ハーンを〝教祖〟としたモンゴル帝国―
モンゴル帝国がつくりあげた「近代帝国」のかたち―
マルコ・ポーロと「海のシルクロード」―
アメリカがいま「モンゴル帝国」を研究する理由―
「中華思想」とは〝漢字を読めるかどうか〟にすぎなかったのに―
東西ユーラシアに広がっていた〝非漢字文化圏〟―
日本人が事実を、シナ人が実利を追い求めるのはなぜか―
帝国支配のかなめ―新疆ウイグルの人びとをなぜ弾圧し続けるのか―
ハンバントタ港の「九十九年」と、香港の「九十九年」―
アメリカが世界覇権を握った、世界史的に見て奇妙な理由―
「一帯一路」を「八紘一宇」と比べてみると―
歴史的真実と「よい歴史」を、私たちは武器とすべき―
第五章 ロシア、中国はモンゴル帝国の呪縛から解放されるか?―
モンゴル語の「勅令」がロシア語では「荷札」へと変わってしまった―
ロシア農奴制の謎―近世にやっと成立したのはなぜ?―
コサックは〝逃亡農奴〟ではない―プーシキン「プガチョーフ叛乱史」に描かれた姿―
強力なコサック兵力を欲したロシア―コサックの歴史的扱いの変遷―
ロシア史は偽造された―
「ユーラシアニズム」という名のロシア・ファシズムの発生―
弱点は美徳、後進性は特別な運命―ロシア人の歴史的な諦め―
ロシア人とは誰か―「ルースキー」と「ラシアーニン」―
「カリスマ的指導者」と「巨大な地理的領域」を切望するネオ・ユーラシアニズム―
歴史を改竄する動機にある民族的思想とは―
ロシア、中国がそれぞれ夢想する「モンゴル帝国再興」は可能か―
「よい歴史」を書く勇気を―
イデオロギーも失われた国の焦燥はどこから来るのか?
ロシアとは何か ─モンゴル・中国から歴史認識を問い直す─
ロシアを紐解けば世界がわかる!
「偉大なるロシアの復活」を標榜してウクライナ侵攻を続けるプーチンのロシア。一体、プーチンの描くロシアとは、何百年前の、どのようなロシアなのか? ロシア人とはどのようなルーツの人々なのか?
習近平の中国もまた「一帯一路構想」を提唱するが、ユーラシア大陸全体を支配する世界覇権をめざしているに等しい。
「文明と文明の衝突の戦場では、歴史は、自分の立場を正当化する武器になる」と著者
は説きます。ところが、「イスラム文明の内部では歴史学は意義の軽いものにすぎず、
地理学の補助分野」であり「いまでもイスラム諸国は、イスラエルやヨーロッパ・アメ
リカ諸国との関係において、自分の言い分がなかなか通せず、つねに不利な立場に立た
されている」。また日本でも、自虐史観に反発する人は対抗するものとして日本神話を
持ち出したりするように、「歴史とは自分たちが納得できるように過去を説明するスト
ーリーであり、文化や立場、国ごとの世界感や歴史認識により、その筋書きが違ってく
る。よって、史実が明らかにさえなれば、紛争の当事者双方が納得し、問題が解決する
というようなものではない」……と本書には、まさに現代の不安定な世界情勢を読み解
く「歴史認識」への示唆が凝縮されています。
著者の夫であり師である碩学、岡田(故岡田英弘)史観のエッセンスを紐解きながら、
日本人にとっての世界史理解、世界で果たすべき役割に導く内容です。
<目次>
プロローグ いまなぜユーラシアから見た世界認識が必要なのか―
二〇一四年、ロシアのクリミア侵略に失望した私たち日本人―
なぜ日本人のロシア・中国への予測ははずれてばかりなのか―
学問の真髄は「疑うこと」と「修正」―
学問とは何か、よい学問・悪い学問とは―
だまされないように、自分をだまさないように、自分の頭で歴史を学問しよう―
第一章 巻頭特別講義 入門・岡田史学―
日本の歴史学を少しずつ、しかし大きく動かしている岡田英弘―
岡田史学の問題提起―世界中どこにでも歴史があるわけではない―
岡田史学の前提―歴史とは何か、歴史は文化である―
歴史のない文明―インド文明、イスラム文明、アメリカ文明―
アメリカ文明に歴史がない理由―アメリカは現在と未来にしか関心がない―
日本の「世界史」教育―始まりから問題をはらんでいた―
西洋史のもとになった地中海(ギリシア・ローマ)文明―ヘーロドトスが書いた世界―
西ヨーロッパ文明の重要な世界観―変化と対決こそが歴史―
「歴史」は日本語の熟語―代々つながっていく「史」―
東洋史をつらぬく大原則―天が命ずる「正統」の観念―
日本の西洋史の矛盾―背景にあるシナ型の正統史観―
モンゴル帝国から世界史が始まったという理由―
中国、ロシア、インド、トルコ、東欧はモンゴル帝国の後裔で、それ以外にも強い影響―
日本史はどうつくられたか―シナの圧迫に対抗したナショナリズム―
「よりよい歴史」を書ける個人とは―
四つの課題―「歴史認識」「歴史戦」に負けない「よりよい歴史」のために―
自虐史観・日本中心史観を超えて―大日本帝国史を日本史として扱うべき―
第二章 ロシア史に隠された矛盾―ユーラシア史からロシアの深層を見る―
ボロディン「ダッタン人の踊り」―世界史は思わぬところに顔を出す―
コサックの子孫であるウクライナが「もともとロシアの一部」?
つくられた民族的トラウマ「タタールのくびき」―
アイデンティティもない、歴史もない、ないない尽くしのロシア―
人には「神話としての歴史」が必要―
第三章 国境を越える相互作用―
ヨーロッパ文化の粋「フレンチのフルコース」が、じつはロシア生まれ―
シナ・台湾のラーメンがどうも日本と違う、と感じてしまう理由―
お酒を蒸留したのは遊牧民―
ふたたびトルコ料理について―文明の十字路とは―
モンゴル帝国の飽食―
シンガポール成長の鍵―華僑の旺盛な「食欲」―
バレエがロシアで進化した理由―
外国の文化を受け容れると、身体の使い方まで変わってしまう―
モンゴル帝国が西洋に広めた、権力者のための娯楽―
第四章 中国がめざす「モンゴル帝国の再現」―「一帯一路」とは―
日本人に焼きつけられた「シルクロード」のイメージ―
つい最近まで中国人は「シルクロード」に興味がなかった―
「ユーラシアは意外に狭い」というのがモンゴル帝国的な感覚―
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モンゴル帝国を準備した中央アジア―非遊牧民のイスラム商人―
チンギス・ハーンを〝教祖〟としたモンゴル帝国―
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「中華思想」とは〝漢字を読めるかどうか〟にすぎなかったのに―
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日本人が事実を、シナ人が実利を追い求めるのはなぜか―
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ハンバントタ港の「九十九年」と、香港の「九十九年」―
アメリカが世界覇権を握った、世界史的に見て奇妙な理由―
「一帯一路」を「八紘一宇」と比べてみると―
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第五章 ロシア、中国はモンゴル帝国の呪縛から解放されるか?―
モンゴル語の「勅令」がロシア語では「荷札」へと変わってしまった―
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歴史を改竄する動機にある民族的思想とは―
ロシア、中国がそれぞれ夢想する「モンゴル帝国再興」は可能か―
「よい歴史」を書く勇気を―
- 本の長さ256ページ
- 出版社扶桑社
- 発売日2023/10/29
- 寸法1 x 12.8 x 18.8 cm
- ISBN-104594095631
- ISBN-13978-4594095635
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登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2023/10/29)
- 発売日 : 2023/10/29
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4594095631
- ISBN-13 : 978-4594095635
- 寸法 : 1 x 12.8 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 125,189位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12位東欧のエリアスタディ
- - 17位ロシア・ソビエトの政治
- - 27位ヨーロッパのエリアスタディ
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
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ロシアも中国もモンゴル帝国憧れ病
ソ連崩壊から世界の表舞台の主役ではなくなったロシア。第二次世界大戦の戦勝国であったので、国際連合(戦勝国連合)における常任理事国ではあり続けているが。そのロシアが、また世界の表舞台に立ったのは、ウクライナとの戦争だ。ウクライナとロシアの戦争については、日本人もウクライナ側に就くものと、ロシアがああいう反応するのは当然だとする側とに分かれている。日本人でロシア贔屓(プーチン贔屓)である人々は,こう思う。「ロシアは歴史上ヨーロッパに侵攻したことはなく、危機は常にヨーロッパから来た。だから、ずっとNATOと背後の欧米の侵略に危機感を持っている。ヨーロッパとロシアの間の緩衝地帯こそウクライナなのに、オリガーキーの支配するウクライナがEUに加盟したがりNATOに参加しようとするなど、どうしてロシアの神経を逆撫でするようなことするのだろうか?稚拙ではないか?」と。だから、日本でロシア贔屓の人間は、「ウクライナを焚き付けているのがアメリカであるとロシアが考えるのも無理はない、また、実際にそうなのだろう、ウクライナのオリガーキーと、その傀儡であるゼレンスキー大統領は、アメリカのDeep Stateと結びついているのだ」と思う。そして、ロシアが提唱する「ネオ・ユーラシアニズム」とは、ロシア人の魂をグローバリズムから守ろうとするナショナリズムであり、民族自決思想なのだと思う。それは明治維新から英国の属国であり、大東亜戦争敗戦後はアメリカの属国ある日本という国に生きる人々の共感を呼ぶ。私自身が、そのように感じる人々のひとりであった。しかし、本書の宮脇淳子(歴史学の泰斗である故岡田英弘氏の最大の弟子であり配偶者)著『ロシアとは何か』は、感覚的な無学なロシア贔屓の曖昧模糊としたfog brainな頭のありようを、歴史の事実に基づいて蹴飛ばしてくれる。ロシア人の祖先のルーシ人は、スカンジナビア人のバイキングであり、ルーシ人という民族は存在しなかった。ロシアと呼ばれる地域の多くがモンゴルから占領され、「タタールの頸木」によって停滞したというのは嘘。モンゴルに占領されたことによる利益は大きかった。帝政ロシアの歴史は短く、遅れてきたヨーロッパの一角として、ロシアは自国の後進性から脱しようとピュートル大帝も頑張ったが,近代ヨーロッパの啓蒙思想はいまだに根付いていない。ロシア人の大多数の人々の意識は、民主主義や個人の尊厳や自由ではなく、専制的カリスマ指導者を求め、無自覚に第二のモンゴル帝国としてユーラシア大陸を支配下に起く大国思想に囚われている。実は共産政権の中国もそうであり、一帯一路はモンゴル帝国の21世紀バージョン。ただし、モンゴルは貿易やビジネスの販路を求めただけで、支配した地域や国々の文化や宗教に干渉せず、ある程度の自治すら認めていたのであるが。思想や宗教が違うということで、ウイグルやチベットを弾圧迫害する今の中国の強権体制は、かつてのモンゴルにはなかった。ただただ、中国の支配者はモンゴル帝国のイメージを自国の未来のヴィジョンとして幻視しているだけだ。このように、ロシアも共産政権中国も、世界をより良い場所へと方向づけていく思想も哲学もなく、覇権ファンタジーに閉じこもっている。その点から見たら、歴史がなく現在と未来しかないアメリカ合衆国の草の根の人々の善意の方がマシかもしれない。そのアメリカも、巨額のカネがかかる自国を維持するために、自国民を食わせるために、属国から搾取せざるを得ない状態だ。ロシアや中国と事を構える余裕がなく、国内もリベラルと保守で分裂しつつある。今や、世界は、このようなロシアと中国とアメリカの動向に翻弄されている。本書は,世界史の事実に関する実に深く広い知識と知見に基づいたロシアという国の解剖白書である。と同時に中国の解剖白書でもある。歴史が捏造されやすいものであるからこそ、歴史の事実を丹念に確認し、その因果関係を明らかにしなければならないことを、あらためて教えてくれる良書だ。ロシアも中国も日本の隣国だ。否が応でも,関わっていく国々だ。だからこそ,ロシアや中国を理解することは必要だ。記述は読みやすく明晰で、読んでいて楽しく、学問的興奮を喚起してくれるが、決してサクサクと気楽に読めるものではない。いろいろ考えてしまって,なかなか読み進めない。読み終えると、著者や岡田英弘氏の著書をもっとさらに読みたくなる。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年3月19日に日本でレビュー済み
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字が大きくて地図も記載されていて、とても分かりやすく楽しみながら読みました。
2024年2月25日に日本でレビュー済み
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ロシアの広さや民族、ロシアの成立を理解する意欲が湧く一冊です。
2024年2月23日に日本でレビュー済み
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モンゴルの支配を契機としたロシアの歴史の変容など、新たな視点を与えてくれる点で、本書は読者の視野を広げる。しかし、唯物論と無神論を国家の骨組みとしている中共とロシア正教を再興したロシア連邦を同列に扱い、モンゴル帝国再興と論じるところは賛同できない。しかし、ヨーロッパには戻らないとロシアに決意させた欧米の力学は不可逆的な歴史の流れを生んだことは確かで、その遠因にモンゴル帝国の存在があることに気付かされた。その結果、ロシアと中共の対峙が生じ、新たな争いが起きることが予想される。
2023年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ロシア、中国はモンゴル帝国の呪縛から解放されるか?」
これは、本書第五章の表題です。筆者の一番言いたいことだと思います。
本のサブタイトル「─モンゴル・中国から歴史認識を問い直す─」は、なんか変な感じが?(私の勝手な感想ですが・・・)
それはともかく、ロシアのウクライナ侵略戦争は、日々報道される作戦・戦闘の様相や、関係各国の政戦略などに関心が行きがちですが、そもそも、なぜ、この戦争が起きたのか?
歴史的経緯から、ロシアは国家としてのアイデンティティが難しい。
それを、かつては、キリスト教に求め、マルクス・レーニン主義に求め、そして、ソ連崩壊後は、どうにもならなくなってしまった。”いったいロシアとは何なのか?”
ということで、ロシア人を指導する立場のプーチンは、手前勝手な歴史観に取り付かれ、
”ウクライナはロシアである。西側NATO勢力は、ロシアを封じ込めようとしている。だから、戦いだ!”
しかも、この手の自己欺瞞的な歴史観は、今に始まったことではなく、帝政時代から繰り返されてきている。
”タタールのくびき”もウソ。モスクワは、その”くびき”の時代に発展した。
この本では、中国についても触れています。あの一帯一路とは、何なの?
中国共産党がおかしい。(シナ人自信は、基本的にアイデンティティに困らないのでしょうが)
この本には触れられていませんが、毛沢東思想を言えない。文革・毛沢東崇拝は危険?しかし、指導者は、文革世代。いったい、ぜんたい、そもそも、いまの中国共産党って何?人民に何を指導しようとしているの?
この本では、最初に、学問とは何か?を問うています。
「学問の基本構造は、理論を立て、モデルを構築し、事実(データ)を集めてモデルに入れ、検証し、理論にフィードバックしていくサイクルを繰り返すことで理論を磨き上げていく」としています。
自然科学などの分野では、当たり前かもしれませんが、
ネットの発達で、様々な情報や言論が、跳梁跋扈する世の中、いや、それ以前に、マルクス・レーニン主義という観念論、というか教義、あるいは、ある種の運動の理論?が、つい最近まで、学問の世界で幅を利かせていたわけで、なかなかこうはなっていないのですね。
「学問の神髄は「疑うこと」と「修正」」
これがなかなか難しい。
これは、本書第五章の表題です。筆者の一番言いたいことだと思います。
本のサブタイトル「─モンゴル・中国から歴史認識を問い直す─」は、なんか変な感じが?(私の勝手な感想ですが・・・)
それはともかく、ロシアのウクライナ侵略戦争は、日々報道される作戦・戦闘の様相や、関係各国の政戦略などに関心が行きがちですが、そもそも、なぜ、この戦争が起きたのか?
歴史的経緯から、ロシアは国家としてのアイデンティティが難しい。
それを、かつては、キリスト教に求め、マルクス・レーニン主義に求め、そして、ソ連崩壊後は、どうにもならなくなってしまった。”いったいロシアとは何なのか?”
ということで、ロシア人を指導する立場のプーチンは、手前勝手な歴史観に取り付かれ、
”ウクライナはロシアである。西側NATO勢力は、ロシアを封じ込めようとしている。だから、戦いだ!”
しかも、この手の自己欺瞞的な歴史観は、今に始まったことではなく、帝政時代から繰り返されてきている。
”タタールのくびき”もウソ。モスクワは、その”くびき”の時代に発展した。
この本では、中国についても触れています。あの一帯一路とは、何なの?
中国共産党がおかしい。(シナ人自信は、基本的にアイデンティティに困らないのでしょうが)
この本には触れられていませんが、毛沢東思想を言えない。文革・毛沢東崇拝は危険?しかし、指導者は、文革世代。いったい、ぜんたい、そもそも、いまの中国共産党って何?人民に何を指導しようとしているの?
この本では、最初に、学問とは何か?を問うています。
「学問の基本構造は、理論を立て、モデルを構築し、事実(データ)を集めてモデルに入れ、検証し、理論にフィードバックしていくサイクルを繰り返すことで理論を磨き上げていく」としています。
自然科学などの分野では、当たり前かもしれませんが、
ネットの発達で、様々な情報や言論が、跳梁跋扈する世の中、いや、それ以前に、マルクス・レーニン主義という観念論、というか教義、あるいは、ある種の運動の理論?が、つい最近まで、学問の世界で幅を利かせていたわけで、なかなかこうはなっていないのですね。
「学問の神髄は「疑うこと」と「修正」」
これがなかなか難しい。
2024年3月12日に日本でレビュー済み
Daily Willで著者のお話を聞いて、読んでみました。全体としてモンゴル民族の話が中心となっており、ロシアの話は、全体の3分の1以下だと思います。ウクライナ問題については、ロシア悪、ウクライナ善の二極論に拘泥しており、全く参考になりませんでした。また、引用文がそのまま多数出てくるので、読みにくい。消化したものを出して欲しい。この人の本は他にも数冊よみましたが、とにかく最後まで読むのに大変苦労します。おそらく私には向いていないのでしょう。
2023年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
岡田先生の本はたくさん買って読んだが この本はさらに理解の一助になりました。
途中 大学の地位の低下の話がありましたが それについてはまた別途論じた著作を期待します
途中 大学の地位の低下の話がありましたが それについてはまた別途論じた著作を期待します
2023年12月27日に日本でレビュー済み
昔のモンゴルを出汁にして、ロス・ウク戦の時流に乗って今のロシアを語ろうとしている、というのが作者のナマ声。また、昔のモンゴル話は、師匠の噺のデッドコピーのよう。
最大のバカさ加減は、今のロス・ウク戦が、ロス・米英の代理戦ちゅうことが分ってないのか、知ってて書かないのか、ちゅうこつ。
レベルは、マトモな知識人から見れば???? というところ。
買うと損する。すかす、これに喜ぶ使徒たちもいるようです。ここに投稿している使途たちのようにね。
最大のバカさ加減は、今のロス・ウク戦が、ロス・米英の代理戦ちゅうことが分ってないのか、知ってて書かないのか、ちゅうこつ。
レベルは、マトモな知識人から見れば???? というところ。
買うと損する。すかす、これに喜ぶ使徒たちもいるようです。ここに投稿している使途たちのようにね。