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誰がために鐘は鳴る(上) (新潮文庫) 文庫 – 2018/2/28
アーネスト・ヘミングウェイ
(著),
高見 浩
(翻訳)
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1930年代後半、スペイン内戦。共和国側の義勇兵であるアメリカ人ジョーダンは、山峡の橋の爆破を命ぜられる。協力するゲリラ隊には、腹の読めないパブロ、女傑ピラール、そして敵側に両親を殺された娘、マリアらがいた。無垢なマリアと恋に落ちたジョーダンだが、死を賭した作戦決行が数日後に迫っていた。内戦取材を元に、激動する運命と愛を生々しく描き切る、ヘミングウェイ畢生の大作。
- 本の長さ464ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2018/2/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104102100164
- ISBN-13978-4102100165
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出版社より
日はまた昇る | 武器よさらば | 移動祝祭日 | 老人と海 | |
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【新潮文庫】ヘミングウェイ 作品 | 灼熱の祝祭。男たちと女は濃密な情熱と血のにおいに包まれて、新たな享楽を求めつづける。著者が明示した”自堕落な世代”の矜持。 | 熾烈をきわめる戦場。そこに芽生え、激しく燃える恋。そして、待ちかまえる悲劇。愚劣な現実に翻弄される男女を描く畢生の名編。 | 一九二〇年代のパリで創作と交友に明け暮れた日々を晩年の文豪が回想する。痛ましくも麗しい遺作が馥郁たる新訳で満を持して復活。 | 老漁師は、一人小舟で海に出た。やがて大物が綱にかかるが。不屈の魂を照射するヘミングウェイの文学的到達点にして永遠の傑作。 |
誰がために鐘は鳴る〔上〕 | 誰がために鐘は鳴る〔下〕 | 海流のなかの島々〔上〕 | 海流のなかの島々〔下〕 | |
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スペイン内戦に身を投じた米国人ジョーダンは、ゲリラ隊の娘、マリアと運命的な恋に落ちる。戦火の中の愛と生死を描く不朽の名作。 | 激烈な生を閉じるにふさわしい死を選んだアメリカ文学の巨星が、死と背中合せの生命の輝きを海の叙事詩として描いた自伝的大作。 |
われらの時代・男だけの世界―ヘミングウェイ全短編 1― | 勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編 2― | 蝶々と戦車・何を見ても何かを思いだす―ヘミングウェイ全短編 3― | |
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カスタマーレビュー |
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1921年、一人のアメリカ人青年がパリにやってきた。地位もなく名声もなく、ただ文学への志に燃えたアーネスト・ヘミングウェイという名の青年は、このパリ時代に「雨のなかの猫」「二つの心臓の大きな川」「殺し屋」など、珠玉の名編を次々に発表する。本書は、彼の文学の核心を成すこれらの初期作品31編を収録。ヘミングウェイの全短編を画期的な新訳で刊行する全3巻の第1巻。 | 1928年、28歳のヘミングウェイは、キー・ウエストに居を移した。戦争と革命と大恐慌の1930年代、陽光降り注ぐこの小島に腰を据え、気鋭の小説家は時代と人間を冷徹に捉えた数々の名作を放ってゆく。本書は、経験と思考の全てを注ぎ込んだ珠玉短編集『勝者に報酬はない』、短編小説史に聳える名編「キリマンジャロの雪」など17編を収録。絶賛を浴びた、新訳による全短編シリーズ第2巻。 | 炸裂する砲弾、絶望的な突撃。凄惨極まる戦場で、作家の視線が何かを捉えた――1937年、ヘミングウェイはスペイン内戦を取材、死を垣間見たこの体験が、以降の作品群に新たな光芒を与えることになる。「蝶々と戦車」を始めとするスペイン内戦ものに加え、白らの内面を凝視するラヴ・ストーリー「異郷」など、生前未発表の7編を含む全22編。遺族らの手による初の決定版短編全集、完結編。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2018/2/28)
- 発売日 : 2018/2/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 464ページ
- ISBN-10 : 4102100164
- ISBN-13 : 978-4102100165
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 95,075位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヘミングウェイは1923年7月、23歳のとき、初めてスペインのパンプローナを訪れた。以来、再三にわたってこの国を訪れている。パンプローナへの旅は名作『日はまた昇る』(1926年)の土壌となった。1937年3月、内戦取材のためマドリードに到着したが、フランシスコ・フランコ(1892-1975)率いる反乱軍によって混迷を深めていた。このときヘミングウェイは37歳だったが、スペインの人々ため、共和国側を支援しようという強い思いがあったに違いない。ホテル・フロリダが共和国側に立つジャーナリストの溜まり場だったが、ここに陣取ったヘミングウェイは、ドキュメンタリー映画の撮影に同行して前線を駆け巡る。これ以降、4回に渡り、8カ月の月日をかけて戦況の報道に費やした。フランコは1939年1月、バルセロナを制圧、3月にはマドリードを占領、4月に勝利宣言をした。スペイン戦争といえば、国民戦線側による市民の虐殺に目がそそられるが、共和国側によるファシストやカトリック司祭の虐殺もあった。この点をヘミングウェイは見逃していないが、この史実はマルセー・ルドゥレダ『ダイヤモンド広場』も間接的に触れている。戦争にはいかなる大義もない。肩入れした共和国軍の敗戦に苛まれたに違いないが、体験を書くことが使命だと自らを奮い立たせたのだろう。
2020年7月26日に日本でレビュー済み
この小説のタイトルをもじったゲームや音楽を元々知っていて、そこから気になっていたので読みました。
まだ一章しか読んでいませんが、自分用のメモを兼ねてレビューさせて頂きます。このお話は、個人と個人でない何か(個人の確立のない人間と個人の確立のある人間)というテーマが一つの大きな主題に思えました。エンディングまで読んでいませんが、だから鐘が鳴るのでは…?という予想も出てきたのでそれは後の楽しみにしておきます。
正直、だいぶと未来人な私からするとこの小説は不完全に終わるような気がします。車や兵器が登場し、近代戦が始まった作中時代に個人と非個人が大きな問題となった…のかもしれません。それがヘミングウェイの時代でありそれから時が経ち、ロボットが登場し、つまりロボットという概念を通じて同じテーマを考えた方がより様々なことを考えやすいのでは…?私は一章目を読んでいて、そう感じました。邪推ですが…。
けれど、この小説は大変な名作として有名なのでロボットという概念が曖昧な時代の中でも、何かしらの答えを提示しているのかもしれないし、していないのかもしれない。一章目で、そういう興味や嫌疑が出てきたことを感想兼メモとさせて頂きます。
最初の方を読んでいるだけなので、誰かにオススメ等はまだありません。以上となります。
まだ一章しか読んでいませんが、自分用のメモを兼ねてレビューさせて頂きます。このお話は、個人と個人でない何か(個人の確立のない人間と個人の確立のある人間)というテーマが一つの大きな主題に思えました。エンディングまで読んでいませんが、だから鐘が鳴るのでは…?という予想も出てきたのでそれは後の楽しみにしておきます。
正直、だいぶと未来人な私からするとこの小説は不完全に終わるような気がします。車や兵器が登場し、近代戦が始まった作中時代に個人と非個人が大きな問題となった…のかもしれません。それがヘミングウェイの時代でありそれから時が経ち、ロボットが登場し、つまりロボットという概念を通じて同じテーマを考えた方がより様々なことを考えやすいのでは…?私は一章目を読んでいて、そう感じました。邪推ですが…。
けれど、この小説は大変な名作として有名なのでロボットという概念が曖昧な時代の中でも、何かしらの答えを提示しているのかもしれないし、していないのかもしれない。一章目で、そういう興味や嫌疑が出てきたことを感想兼メモとさせて頂きます。
最初の方を読んでいるだけなので、誰かにオススメ等はまだありません。以上となります。
2019年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーが面白くて読んでいた3時間が短い時間に感じました。
2018年3月26日に日本でレビュー済み
1937年5月下旬、スペイン内戦に共和国側の義勇兵として参加したモンタナ出身のロバート・ジョーダンは、グアダラマ山脈にある橋の爆破を命じられる。その作戦に協力するゲリラには、腹の底が知れないパブロ、その妻で剛毅なピラール、そして反乱軍に囚われていた娘マリアらがいた。ジョーダンはマリアと恋仲になりながら、爆破の刻時を待つことになる…。
これまで『誰がために鐘は鳴る』は大久保康雄訳と相場が決まっていました。私もかつてその訳で読み始めたものの、どうにも読みづらく、中途で読書を断念したことがあります。
そんなとき、今年2018年、ようやく新訳版が出ました。訳者は高見浩氏。古くはマイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー『 笑う警官 』、近年はヘミングウェイ『 武器よさらば 』やデヴィッド・ギルモア『 父と息子のフィルム・クラブ 』などの翻訳で私に愉しい読書体験を届けてくれた氏による新訳とあれば、手に取らずにはいられません。
終幕まで読み通したうえでの感想はいずれ後日改めて下巻に投稿しますが、上巻457頁を読み終えたところで印象に強く残ったのは、共和国側に立ったヘミングウェイのオルター・エゴであるジョーダンが目にするスペイン内戦は、決してファシスト側を断罪して事足れりとするものではない点です。ピラールはかつて目にしたアユンタミエント(市庁舎)の虐殺を微に入り細を穿つ描写で語って見せます。ファシスト側を殺し続ける共和国側の民衆の狂気が、絶望的なまでに詳細に綴られるのです。
そしてまた共和国側ゲリラの老人アンセルモが、ひとり雪嵐の中で敵陣を偵察しながら心に独り言(ご)つ言葉も胸に迫るものです。
「――この先、殺す役目を負わされなけりゃいいんだがな、と。戦争が終わった暁には、人殺しに対する悔悟の儀式が大々的に行われてしかるべきだ。戦争が終ってカトリックが打倒され、宗教なんてものがなくなったとしても、みんなの殺人の罪が清められるように、市民レヴェルで、なんらかの贖罪の儀式が営まれたほうがいい。さもないと、生きていくための、真実の人間的な基盤を、おれたちは永遠に失ってしまうはずだ。」(上巻402頁)
政治的信念をもってしても人殺しに手を染めることに釈然としない気持ちを抱えながら戦争を生きざるをえない。そのことの厳しさと哀しみに慄然とするのです。
そしてまたゲリラ内でもパブロをめぐって人間関係に亀裂が走り始めます。
10年以上前に読んだGeorge Orwell『 Homage to Catalonia 』でもスペイン内戦において「民主主義」側とされる共和国側の内部がいかに分裂状態にあったかが詳細に描かれていましたし、時代と国を転じて立松和平『 光の雨 』でも連合赤軍内での対立の様子が綴られていたことを思い出しました。
さて、ジョーダンらの作戦はいかなる展開を見せるのか、マリアとの恋路の行方はどうなるのか。下巻へと歩を進めたいと思います。
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せっかくの新訳版ですが、英語以外の単語をめぐる訳文に誤りを見つけました。今後多くの日本人によって長く読まれるに違いないのですから、今後の増刷時に訂正されることを期待して、以下に記します。
*上巻341頁:ドイツ語の「heute」を2か所で「オート」とカタカナ表記していますが、正しくは「ホイテ」です。この場合のドイツ語の「h」は発音します。
*上巻357頁:スペイン語の「Cómo que no, hija?」を「コモ・ケ・ノ、ヒハ?」とカタカナ表記していますが、正しくは「コモ・ケ・ノ、イハ?」です。この場合のスペイン語の「h」は発音しません。
【下巻】の誤記については『 誰がために鐘は鳴る 下 』のレビューに記しておきます。
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これまで『誰がために鐘は鳴る』は大久保康雄訳と相場が決まっていました。私もかつてその訳で読み始めたものの、どうにも読みづらく、中途で読書を断念したことがあります。
そんなとき、今年2018年、ようやく新訳版が出ました。訳者は高見浩氏。古くはマイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー『 笑う警官 』、近年はヘミングウェイ『 武器よさらば 』やデヴィッド・ギルモア『 父と息子のフィルム・クラブ 』などの翻訳で私に愉しい読書体験を届けてくれた氏による新訳とあれば、手に取らずにはいられません。
終幕まで読み通したうえでの感想はいずれ後日改めて下巻に投稿しますが、上巻457頁を読み終えたところで印象に強く残ったのは、共和国側に立ったヘミングウェイのオルター・エゴであるジョーダンが目にするスペイン内戦は、決してファシスト側を断罪して事足れりとするものではない点です。ピラールはかつて目にしたアユンタミエント(市庁舎)の虐殺を微に入り細を穿つ描写で語って見せます。ファシスト側を殺し続ける共和国側の民衆の狂気が、絶望的なまでに詳細に綴られるのです。
そしてまた共和国側ゲリラの老人アンセルモが、ひとり雪嵐の中で敵陣を偵察しながら心に独り言(ご)つ言葉も胸に迫るものです。
「――この先、殺す役目を負わされなけりゃいいんだがな、と。戦争が終わった暁には、人殺しに対する悔悟の儀式が大々的に行われてしかるべきだ。戦争が終ってカトリックが打倒され、宗教なんてものがなくなったとしても、みんなの殺人の罪が清められるように、市民レヴェルで、なんらかの贖罪の儀式が営まれたほうがいい。さもないと、生きていくための、真実の人間的な基盤を、おれたちは永遠に失ってしまうはずだ。」(上巻402頁)
政治的信念をもってしても人殺しに手を染めることに釈然としない気持ちを抱えながら戦争を生きざるをえない。そのことの厳しさと哀しみに慄然とするのです。
そしてまたゲリラ内でもパブロをめぐって人間関係に亀裂が走り始めます。
10年以上前に読んだGeorge Orwell『 Homage to Catalonia 』でもスペイン内戦において「民主主義」側とされる共和国側の内部がいかに分裂状態にあったかが詳細に描かれていましたし、時代と国を転じて立松和平『 光の雨 』でも連合赤軍内での対立の様子が綴られていたことを思い出しました。
さて、ジョーダンらの作戦はいかなる展開を見せるのか、マリアとの恋路の行方はどうなるのか。下巻へと歩を進めたいと思います。
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せっかくの新訳版ですが、英語以外の単語をめぐる訳文に誤りを見つけました。今後多くの日本人によって長く読まれるに違いないのですから、今後の増刷時に訂正されることを期待して、以下に記します。
*上巻341頁:ドイツ語の「heute」を2か所で「オート」とカタカナ表記していますが、正しくは「ホイテ」です。この場合のドイツ語の「h」は発音します。
*上巻357頁:スペイン語の「Cómo que no, hija?」を「コモ・ケ・ノ、ヒハ?」とカタカナ表記していますが、正しくは「コモ・ケ・ノ、イハ?」です。この場合のスペイン語の「h」は発音しません。
【下巻】の誤記については『 誰がために鐘は鳴る 下 』のレビューに記しておきます。
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2019年2月15日に日本でレビュー済み
NHKのBSで、作者の実像に迫る番組があった。それによれば、作者は、第二次大戦中に、私設部隊を率いて戦闘に参加していた可能性が高いとのことである。もし、これが真実だとするならば、国際法上容認された戦闘行為ではなく、単なる殺人を犯したことにもなりかねない。小説家といえども、まずは、一人の人間である。私は、小説を単なる興行、娯楽と割り切ることは出来ない。作者の虚実の乖離の大きさを考えながら、本書を読みなおした。
2018年7月16日に日本でレビュー済み
ヘミングウェイと言えばすぐに老人と海の話になりますが、誰がために鐘は鳴るこそ
ヘミングウェイの一番の代表作だと思っています。
本でも持っていますが、kindle版で1部欲しいんです。どうしても欲しいんです。
このちっぽけな、しかし深い願いを叶えて下さる天使な方はいらっしゃいませんでしょうか。
kindle版を、是非!
ヘミングウェイの一番の代表作だと思っています。
本でも持っていますが、kindle版で1部欲しいんです。どうしても欲しいんです。
このちっぽけな、しかし深い願いを叶えて下さる天使な方はいらっしゃいませんでしょうか。
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