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小さき者へ,生れ出ずる悩み 改版 (岩波文庫 緑 36-6) 文庫 – 2004/8/19
有島 武郎
(著)
- 本の長さ141ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2004/8/19
- ISBN-104003103661
- ISBN-13978-4003103661
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2004/8/19)
- 発売日 : 2004/8/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 141ページ
- ISBN-10 : 4003103661
- ISBN-13 : 978-4003103661
- Amazon 売れ筋ランキング: - 448,542位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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しのしの
Amazonで購入
もう何十年も昔ですが、実際に幼少のときに母をなくし、少々、拗ねていたときに母の主治医から紹介して頂き、親の純粋な思いや愛情に関して考えることができ、前向きになれた、一冊、懐かしく再度読みたく購入いたしました。
pocky1123
『小さき者へ』
自分の子どもに向けた小品(遺書?に近いものがある)
自分に正直に、かつ事実を曲げずストレートに描かれている。
こう書くと一見、志賀直哉に近いのかなと感じるが志賀直哉のような一種の押し付けがましさ(?)のようなものが感じられないのが不思議だ。
『生れ出る悩み』
所謂、海を題材にした作品は日本文学では少ないように思う。
(漁師もの?だと『潮騒』『蟹工船』、洋上の船を題材にしたものだと『海神丸』、ほかに『海と毒薬』くらいしかうかばなかった。海外だと『老人と海』などが有名なのだろうが……)
実体験とそれを踏まえた上での想像の二層構造で、物語は主に後者に重きを置いている。
その圧倒的描写は海の恐ろしさを映し出し、そして彼の「漁師」と「画家」との間で揺れ動く心理を描き出すことに成功している。
自分の子どもに向けた小品(遺書?に近いものがある)
自分に正直に、かつ事実を曲げずストレートに描かれている。
こう書くと一見、志賀直哉に近いのかなと感じるが志賀直哉のような一種の押し付けがましさ(?)のようなものが感じられないのが不思議だ。
『生れ出る悩み』
所謂、海を題材にした作品は日本文学では少ないように思う。
(漁師もの?だと『潮騒』『蟹工船』、洋上の船を題材にしたものだと『海神丸』、ほかに『海と毒薬』くらいしかうかばなかった。海外だと『老人と海』などが有名なのだろうが……)
実体験とそれを踏まえた上での想像の二層構造で、物語は主に後者に重きを置いている。
その圧倒的描写は海の恐ろしさを映し出し、そして彼の「漁師」と「画家」との間で揺れ動く心理を描き出すことに成功している。
ぼやきん
親として子どもを育てている人にはぜひ一読してもらいたい内容です。また、自分に自身がもてないと感じている人や親との距離感に悩んでいる人にもお薦めです。
何度読み返しても自分の感情にストレートに伝わり、つい涙腺が刺激されてしまいます。
著者の有島武郎の“想い”が率直に伝わる作品。短い作品ながらも自分が“生きること”を応援されているように感じました。
ただ、著者自身の末路が自殺なだけにそれを考えると作品とのギャップに“生きること”の厳しさを感じざるを得ません。
何度読み返しても自分の感情にストレートに伝わり、つい涙腺が刺激されてしまいます。
著者の有島武郎の“想い”が率直に伝わる作品。短い作品ながらも自分が“生きること”を応援されているように感じました。
ただ、著者自身の末路が自殺なだけにそれを考えると作品とのギャップに“生きること”の厳しさを感じざるを得ません。
hongming
だいぶ昔に読んだこともあるような気もするのだが、すっかり忘れていた。なるほどこういうものだったのか。確かに心を打つものがある。
「生まれいずる悩み」の方は、再会するところまでは教科書か何かに載っていた記憶があって、そういえばこういう話だったと思い出したが、全体を通して読むと、苦悩がよくわかる。
現実生活の中の自分と、「かくありたい」という自分との二重生活を送るというのは、時代を超え、個人差を越えて普遍的なものであるわけで、だからこそ、今までこの作品が残っているのだ。
それにしても、解説を読むまで、森雅之が有島の子だったとは知らなかった。黒沢明の「白痴」を見た時、「不思議な雰囲気の人だなあ」とは思っていたが、「小さき者へ」に出てくる長男だったとは。
「生まれいずる悩み」の方は、再会するところまでは教科書か何かに載っていた記憶があって、そういえばこういう話だったと思い出したが、全体を通して読むと、苦悩がよくわかる。
現実生活の中の自分と、「かくありたい」という自分との二重生活を送るというのは、時代を超え、個人差を越えて普遍的なものであるわけで、だからこそ、今までこの作品が残っているのだ。
それにしても、解説を読むまで、森雅之が有島の子だったとは知らなかった。黒沢明の「白痴」を見た時、「不思議な雰囲気の人だなあ」とは思っていたが、「小さき者へ」に出てくる長男だったとは。