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出版社より
自然と共に暮らすカナダの作家が描く、極寒の地の少年たちの夜の冒険の絵本。
物語の舞台は12月のカナダ。マイナス20度の日が続くなか、森にあるビーバー池が凍りついた。少年たちは、「その日」を今か今かと待ちわびる。
月がどんどん満ちていく。いよいよ満月の夜、スケート靴を手にビーバー池に向かう。
膝まで雪に埋もれながら森の道を進む。池に着く頃、ズボンはびしょ濡れになり、足の先はかじかんでいる。そうしてたどり着いたビーバー池は、いつものビーバー池と全く違うのだ。その日その池は彼らにとってまたとない最高のスケートリンクなのだ。
自然がつくりだしたマジカルな氷のうえでアイスホッケーの試合に熱中する少年たち。
ホッケーを楽しんだ少年たちは家に帰って暖かな毛布にもぐり込んでも、もちろんなかなか寝付けない。心は雪深い森の道へと連れ戻されてしまう…
このお話は、作者ポール・ハーブリッジのお父さんが小さい頃に体験した話です。凍った池でスケートを滑るという、お話の世界のイメージのようなことが、カナダでは実際に起こっているのです。
日本とは違ったカナダの大自然の力強さと、そこに生きるたくましく全力で自然とあそぶ少年たちを、どうぞお楽しみください。
