１人の知事をクローズアップした著書は沢山あるが、都知事の歴史を扱った著書はあまりないのではないだろうか？
初代都知事の安井誠一郎～小池百合子までの年表が末尾あり、不正の数々が俯瞰できるのだが、その多さに驚くばかり
内容は、森田 実 と斎藤貴男の対談形式で、
基本的には各都知事の政策と、当時の政権、世界情勢がどうだったかを重ねて議論しながら進める感じである。
斎藤氏は、共謀罪やマイナンバーを批判する著書を出しているように徹底した反権力の姿勢を貫くジャーナリスト
森田氏は、電通批判をテレビで行って以降、在京キー局でのテレビの仕事を失った経緯が、タブーに切り込む人というイメージを構成しており、その姿勢は巨大権力、従米批判に終始している。（ただし公明党に肩入れする理由が今一つ釈然としない）
そのような２人が対談をしているので、
結論から言えば、東京都という権力が集中した都市を解体することが如何に必要なことかを主張している著書である。
権力の集中＝モラルの喪失＝不正の横行
この図式はいつの時代、地域でも繰り返されてきた。
現在の小池支持率は70％を超えると言われるが、
連日テレビや雑誌に現れる人間が、都知事という重職を全うしていると言えるだろうか？
ポピュリズムに踊らされない都民が増えることを心から願うばかりである。
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