ディーヴァーの第三短編集、分冊のI、「フルスロットル トラブル・イン・マインドI "Trouble In Mind"」(ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋)を読み終えました。本作には、6作の中短編が収録されています。ディーヴァーを読むのは、「魔の山 コルター・ショー」(2021/9月)以来になります。
①「キャサリン・ダンス フルスロットル」
言うまでもなく、主人公は、CBIモンテレー支局捜査官、キャサリン・ダンス。自由兄弟会と名乗る過激派グループ。仕組まれるテロ事件。早々に容疑者は捕縛されますが、果たして、爆発を仕掛けられた場所は?キネシクス分析が通用しない相手との丁々発止のやり取りといくつかのミスディレクション。そして、爽快な"はなれわざ"。私は素直な読者ですので(笑)、きっちりと騙されました。
②「ゲーム」
ニューヨーク。リンカーン・ライムものから飛び出したロン・セリットー警部補。不動産という名のゲーム。巧み過ぎて、そのストーリーの骨格を思い出せない(笑)。
③「バンプ」
一世一代のポーカー・ゲーム。ハリウッド映画への愛。誰もが「バンプ」を欲しがっている。出来のいいハリウッド映画は最後までしっかりと仕組まれています。
④「リンカーン・ライム 教科書どおりの犯罪」
クレバーなシリアル・キラー。物的証拠を逆手に取った犯罪。しかしながら、教科書どおりの犯罪。ここでもまた、いくつかのミスディレクションによって、読者は翻弄されることでしょう。おそらくこうだろうなと確信した<Who-Done-It>が、もう一度反転します。
⑤「ジョン・ペラム パラダイス」
コルター・ショーは、ジョン・ペラムの生まれ変わりだったのか?タランティーノに塗されたアメリカ的な、あまりにもアメリカ的なスリラー。見事だと思います。
⑥「三十秒」
舞台は、オリンピック・スタジアム。鳥の巣。よくもまあ、これほどの嘘を(笑)。
曖昧さを排した、ツィストとサプライズに満ちたディーヴァー・ワールド。今回のベストは、表題作。キャサリン・ダンスは、ケイト・ブランシェットに似ているって?私が嘘をつくことはありません(笑)。
次月発行予定のⅡ巻を楽しみにしています。
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フルスロットル トラブル・イン・マインドI (文春文庫) 文庫 – 2022/4/6
ジェフリー・ディーヴァー
(著),
池田 真紀子
(翻訳)
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ドンデン返しの魔術師、第三短編集。ライム、ダンス、ペラム総出演の豪華上下巻、まずはI巻が降臨です!
看板シリーズの長編はもとより、短編の名手でもあるディーヴァー。「このミス」2位となった第一短編集『クリスマス・プレゼント』、第二短編集『ポーカー・レッスン』は、それぞれ「Twisted」、「More Twisted」なる原題どおりのドンデン返しの連打で読者を快感の渦に巻き込んだ。
8年ぶりの第三短編集はさらにパワーアップ。リンカーン・ライム、キャサリン・ダンス、ジョン・ペラムと、ディーヴァーの看板スターが次々登場し、長編とも趣の違う快速ぶりでまさにフルスロットルの攻防を繰り広げる!
ダンスが緊迫の尋問合戦で爆弾魔に挑む表題作、ライムの科学捜査が逆手に取られる「教科書どおりの犯罪」、帰ってきた流浪のロケハンスカウト、ペラムの「パラダイス」と、ディーヴァー・オールスターに加え、NYのうらぶれた私立探偵、ポーカー勝負のリアリティ番組に再起を懸ける中年俳優など、魅力的かつ一癖あるメンバーが逆転劇に次ぐ逆転劇を猛スピードで駆け抜ける、息もつかせぬ読書体験。
この人騒がせ(トラブル・イン・マインド)な連中は、必ずやあなたの予想を裏切ることだろう――。
看板シリーズの長編はもとより、短編の名手でもあるディーヴァー。「このミス」2位となった第一短編集『クリスマス・プレゼント』、第二短編集『ポーカー・レッスン』は、それぞれ「Twisted」、「More Twisted」なる原題どおりのドンデン返しの連打で読者を快感の渦に巻き込んだ。
8年ぶりの第三短編集はさらにパワーアップ。リンカーン・ライム、キャサリン・ダンス、ジョン・ペラムと、ディーヴァーの看板スターが次々登場し、長編とも趣の違う快速ぶりでまさにフルスロットルの攻防を繰り広げる!
ダンスが緊迫の尋問合戦で爆弾魔に挑む表題作、ライムの科学捜査が逆手に取られる「教科書どおりの犯罪」、帰ってきた流浪のロケハンスカウト、ペラムの「パラダイス」と、ディーヴァー・オールスターに加え、NYのうらぶれた私立探偵、ポーカー勝負のリアリティ番組に再起を懸ける中年俳優など、魅力的かつ一癖あるメンバーが逆転劇に次ぐ逆転劇を猛スピードで駆け抜ける、息もつかせぬ読書体験。
この人騒がせ(トラブル・イン・マインド)な連中は、必ずやあなたの予想を裏切ることだろう――。
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2022/4/6
- 寸法10.6 x 1.7 x 15.2 cm
- ISBN-104167918692
- ISBN-13978-4167918699
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2022/4/6)
- 発売日 : 2022/4/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4167918692
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- 寸法 : 10.6 x 1.7 x 15.2 cm
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トップレビュー
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2022年4月10日に日本でレビュー済み
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2022年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短編6作のアンソロジーで気楽に読めるところがいい。それぞれの内容は多岐にわたっており、どんでん返しはさすが!ディーヴァ―はやっぱり才能あるのだな、と思わせられる。
私が一番気に入ったのはタイトルにもなっている#1『フルスロットル/キャサリン・ダンス』 テロはタイムリミット目前。さあ、どうする⁉
#4『教科書どおりの犯罪/リンカーン・ライム』 犯行現場の物的証拠は意図して撹乱されている。解決策はどこに…?
#5『パラダイス/ジョン・ぺラム』 これに関しては、こう上手くいくか?というのが率直な感想。ひとつわからなかったのは、車をぶつけられた被害側が自分で修理代を払うところ。アメリカのシステムはそうなのか?
5作目までは作者の意図どおりそれなりに楽しめた。ところが――。
#6『三十秒』 2008年夏の北京オリンピックに仕掛けられたテロがテーマなのだが、この当時のチェチェン紛争やウイグル族弾圧が背景にある。その中でもチェチェン側の「弾圧者ロシアに死を!」(P370)というセリフが現在あまりにもタイムリーで、読んでいて内容どころでなくなってしまった……。
そしてこれはこれで現在でも未だ解決されてない問題。実際の当事者たちのことを考えるとこのテーマはあまりにも重く、このような作品にするのはちょっと軽率なのではと感じ、一気に減点した。
私が一番気に入ったのはタイトルにもなっている#1『フルスロットル/キャサリン・ダンス』 テロはタイムリミット目前。さあ、どうする⁉
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#5『パラダイス/ジョン・ぺラム』 これに関しては、こう上手くいくか?というのが率直な感想。ひとつわからなかったのは、車をぶつけられた被害側が自分で修理代を払うところ。アメリカのシステムはそうなのか?
5作目までは作者の意図どおりそれなりに楽しめた。ところが――。
#6『三十秒』 2008年夏の北京オリンピックに仕掛けられたテロがテーマなのだが、この当時のチェチェン紛争やウイグル族弾圧が背景にある。その中でもチェチェン側の「弾圧者ロシアに死を!」(P370)というセリフが現在あまりにもタイムリーで、読んでいて内容どころでなくなってしまった……。
そしてこれはこれで現在でも未だ解決されてない問題。実際の当事者たちのことを考えるとこのテーマはあまりにも重く、このような作品にするのはちょっと軽率なのではと感じ、一気に減点した。
2022年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の各種ミステリーの違った料理がいろいろ味わえてお得です。
2022年8月27日に日本でレビュー済み
おなじみの面々が入れ替わり立ち替わり登場するので、ディーヴァーの他の作品を読んでいると一層楽しめます。
『パラダイス』355ページに『オールド・クロウのバーボンを瓶の五分の一も飲んでおいて…』とありますが、原文は『a fifth of oId Crow』。a fifthは5分の1ガロン瓶のことなので、約750MLのバーボンを1瓶全部飲んだ…ということだと思います。
a fifthは誤訳しやすい単語として翻訳に関する書籍によく取り上げられます。大ベテランの池田真紀子さんが(多分)間違えたのが意外でした。
とはいえ池田真紀子さんの翻訳は流れが良く、安心して読めます。
『パラダイス』355ページに『オールド・クロウのバーボンを瓶の五分の一も飲んでおいて…』とありますが、原文は『a fifth of oId Crow』。a fifthは5分の1ガロン瓶のことなので、約750MLのバーボンを1瓶全部飲んだ…ということだと思います。
a fifthは誤訳しやすい単語として翻訳に関する書籍によく取り上げられます。大ベテランの池田真紀子さんが(多分)間違えたのが意外でした。
とはいえ池田真紀子さんの翻訳は流れが良く、安心して読めます。
2022年5月25日に日本でレビュー済み
ジェフリー・ディーヴァー、最近面白くない。リンカーン・ライムを書かないと、並以下のミステリー作家だな。
2022年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
登場人物の表記がないため、主人公はわかっても、その関係者とか犯人とかが外人名なためなかなか憶えれません。メモでもとればいいのでしょうが。大抵は初めのページに表記がありますよね。そのためトラブルインマイルドⅡも同じだと思いキャンセルしました。ジェフリー・ディバーの本は好きなんですが、残念です。
2022年4月12日に日本でレビュー済み
といっても、私はディーヴァーは短編しか読んでいないのですが。
ですから、前書きで作者が短編と長編の違いについて説明してくれていますが、そういった違いを楽しむという読み方はできませんでした。
シリーズ・キャラクターが出てくる話も半分あるのですが、そちらも同じですね(ただ以前の短編集にもライムものは入っていたので、覚えはありました)。
以前の短編集二冊もそうだった、ひねりの効いたはっきりしたオチのミステリ短編集を期待して読んで、その通りの中短篇集で素直に面白かったです。
以下、少しだけネタバレあり
ただ、作者が同じ前書きでラッシーを例に書いているような、バッドエンドで衝撃を与える展開の話はこちら(原著の短編集を二分冊している一巻が本書)には入っていませんでした。
二冊目には、私好みの、オカルト的な要素のある短編もあるということなので、そちらも楽しみにしています。
ですから、前書きで作者が短編と長編の違いについて説明してくれていますが、そういった違いを楽しむという読み方はできませんでした。
シリーズ・キャラクターが出てくる話も半分あるのですが、そちらも同じですね(ただ以前の短編集にもライムものは入っていたので、覚えはありました)。
以前の短編集二冊もそうだった、ひねりの効いたはっきりしたオチのミステリ短編集を期待して読んで、その通りの中短篇集で素直に面白かったです。
以下、少しだけネタバレあり
ただ、作者が同じ前書きでラッシーを例に書いているような、バッドエンドで衝撃を与える展開の話はこちら(原著の短編集を二分冊している一巻が本書)には入っていませんでした。
二冊目には、私好みの、オカルト的な要素のある短編もあるということなので、そちらも楽しみにしています。