NHKメルトダウン取材班が 総力上げて調べ上げた 秀作です どうやってあの事故が起きたのか 経緯が科学的検知をもとに書かれて います 本当に関東でも人が住めなくなる一歩手前までいった 皆に見てほしい
原子力にエネルギー頼る事は 地震国日本では 自殺行為
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福島第一原発 1号機冷却「失敗の本質」 (講談社現代新書) 新書 – 2017/9/20
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購入オプションとあわせ買い
官邸や東電本店の要請に従わず、海水注水を強行した吉田昌郎・福島第一原発所長。日本中が喝采を送った「海水注水騒動」だが、事故から5年半経って原子炉にほとんど水が入っていなかったことが判明した。6年にわたる検証で浮かび上がってきた数々の「1号機冷却」の謎に迫る!東京電力技術者や原発専門家ら1000人以上を取材して浮かび上がってきたのが、原子炉冷却をめぐる「情報の共有」に失敗という事実だった。
官邸や東電本店の要請に従わず、海水注水を強行した吉田昌郎・福島第一原発所長。日本中が喝采を送った「海水注水騒動」だが、事故から5年半経って原子炉にほとんど水が入っていなかったことが判明した。6年にわたる検証で浮かび上がってきた数々の「1号機冷却」の謎に迫る!
東京電力技術者や原発専門家ら1000人以上を取材して浮かび上がってきたのが、原子炉冷却をめぐる「情報の共有」に失敗という事実だった。東京電力テレビ会議の内容を、AIで解析し、吉田所長の疲労度を解析したり、事故対応の意思決定に組織上の問題があったことなどを突き止める。
事故6年目経過しても、次々に浮かび上がる新事実。福島第一原発事故の調査報道の金字塔というべき作品
官邸や東電本店の要請に従わず、海水注水を強行した吉田昌郎・福島第一原発所長。日本中が喝采を送った「海水注水騒動」だが、事故から5年半経って原子炉にほとんど水が入っていなかったことが判明した。6年にわたる検証で浮かび上がってきた数々の「1号機冷却」の謎に迫る!
東京電力技術者や原発専門家ら1000人以上を取材して浮かび上がってきたのが、原子炉冷却をめぐる「情報の共有」に失敗という事実だった。東京電力テレビ会議の内容を、AIで解析し、吉田所長の疲労度を解析したり、事故対応の意思決定に組織上の問題があったことなどを突き止める。
事故6年目経過しても、次々に浮かび上がる新事実。福島第一原発事故の調査報道の金字塔というべき作品
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/9/20
- 寸法10.6 x 1.2 x 17.4 cm
- ISBN-104062884437
- ISBN-13978-4062884433
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商品の説明
著者について
NHKスペシャル『メルトダウン』取材班
NHKメルトダウン取材班
近堂靖洋 一九六三年北海道生まれ NHK報道局ネットワーク報道部 部長 福島第一原発など国内の原発事故のほか、オウム真理教事件や北朝鮮拉致事件などを取材。
藤川正浩 一九六九年神奈川県生まれ NHK科学・環境番組部チーフプロデューサー 原発事故のほか、気候変動など環境や自然に関する番組などを制作。
本木孝明 一九七五年東京都生まれ。NHK大分放送局放送部副部長 科学文化部で原子力規制委員会などを担当し、原発事故後の再稼働の審査などを取材。
鈴木章雄 一九七七年東京都生まれ NHK大型企画開発センター チーフディレクター 「メルトダウン」「廃炉への道」シリーズを中心としたNHKスペシャルを制作。
岡本賢一郎 一九七八年香川県生まれ NHK科学文化部記者 震災当日から原発事故を取材するほか、原子力政策やノーベル賞など科学技術全般を担当。
国枝 拓
一九七九年 岐阜県生まれ。NHK科学文化部記者 松山局で伊方原発の安全審査の取材を担当後、福島第一原発の廃炉・汚染水対策などを取材。
NHKメルトダウン取材班
近堂靖洋 一九六三年北海道生まれ NHK報道局ネットワーク報道部 部長 福島第一原発など国内の原発事故のほか、オウム真理教事件や北朝鮮拉致事件などを取材。
藤川正浩 一九六九年神奈川県生まれ NHK科学・環境番組部チーフプロデューサー 原発事故のほか、気候変動など環境や自然に関する番組などを制作。
本木孝明 一九七五年東京都生まれ。NHK大分放送局放送部副部長 科学文化部で原子力規制委員会などを担当し、原発事故後の再稼働の審査などを取材。
鈴木章雄 一九七七年東京都生まれ NHK大型企画開発センター チーフディレクター 「メルトダウン」「廃炉への道」シリーズを中心としたNHKスペシャルを制作。
岡本賢一郎 一九七八年香川県生まれ NHK科学文化部記者 震災当日から原発事故を取材するほか、原子力政策やノーベル賞など科学技術全般を担当。
国枝 拓
一九七九年 岐阜県生まれ。NHK科学文化部記者 松山局で伊方原発の安全審査の取材を担当後、福島第一原発の廃炉・汚染水対策などを取材。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2017/9/20)
- 発売日 : 2017/9/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4062884437
- ISBN-13 : 978-4062884433
- 寸法 : 10.6 x 1.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 404,373位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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2022年12月26日に日本でレビュー済み
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世間との乖離に驚きです。そして一人のリーダーに頼り切る怖さを教えてくれます
2021年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「吉田所長の英断「海水注入」で原子炉に届いた水はほぼゼロだった!」と帯にある。そのような趣旨で本文にも記載があり、実際に注入した水が散逸する迂回路の存在も事実として記載されている。しかし、この数値はあくまで1号機に関するシミュレーションで、詳細は書いてなかったがそのように仮定しないと辻褄が合わない事象があるらしく、それに基づいた設定値とのこと。それを実測値かのように誤認させるように帯に書くことには違和感がある。それに「吉田所長 vs 本店(或いは官邸)」という構図を誇張して「英断」に仕立て上げたのはメディアという側面が多分にあったのでは?NHKが当時そうしたかは知らないが、それを読者への訴求要素として本書の帯で使っている時点でNHKも同レベルである。問題の本質を見直そう、科学的に見極めようという主旨の本書と真逆の帯に違和感を覚えるのは私だけだろうか。
それはさておき、
福島原発事故の問題点を知りたくて、本書を手に取った。1号機に備わっている、電源無しでも稼働する緊急冷却装置IC、通称「イソコン」の扱いに関する問題点を指摘する内容が前半。しかしこれはNHK「メルトダウン」取材班が言い出したことではなさそうだ。中で言及されているように、米国による福島原発事故調査報告書の追録(2012年8月版)で既に指摘されている。取材班は当時の関係者を探しだし、インタビューを行い、その背景を掘り下げた点がこの本の独自の所と思われる。事故対応におけるイソコンの扱いだけに読者の意識を矮小化させることなく、その背景にある問題を掘り下げている点はよかった。浮き彫りにされるのは福島第一原発事故に限った問題ではない。いい加減な陸上イージス配備計画、コロナのダイヤモンドプリンセス対応、アベノマスク、GoTo、緊急事態宣言発令やその解除でも発揮された合理的説明なき意思決定、モリカケサクラの公文書偽造、オリ・パラの不透明な開催基準、監督省庁と事業体との癒着、これら全てに通底する問題、悪しき体質だ。本書前半部は「こういう体質を許すと、将来大損害を被る」ということを認識させるに十分な内容だった。
後半は、まだ調査不足なのに〆切が迫ってきたので仕方なく載せてしまったような感じ。自分たちの主張に合致しているデータだけとりあげて、整合性があるかのうように見せるやり方は不親切で表層的との印象は拭えない。例えばp171。消防車で注入した水が原子炉内部まで到達していなかったことを示す証拠として注入量に対し、炉への流入量が少ないことを示す東電の資料を掲載している。しかし、少なくなっているのは3/19〜3/23であり、その前の3/17, 3/18は数値が一致している。ここはどう解釈するのか。なにより注水が冷却に有効だったかどうか、注水が開始された3/12以降(3/16までの分)の数値に関するデータや言及が全くない(実際には信頼性のある計測値が無いのかもしれないが、それならそう書くべきだろう)。3/19~3/23で観測された注水の漏れが、3/12未明から始められた注水当初にも起こっていたかどうかも不明なわけで、帯にまで書く内容なのだったら、ここはある程度丁寧な説明と考察が必要な箇所ではないか。
そもそも消防車で炉に注水する経路が非常時にうまく働かなかったのだとしたら、設計思想、安全審査、訓練や検査等に(イソコンの場合と同様、負の体質に基づく)不備や欠陥、不作為があったのではないか?そういった検証には至らなかったのだろうか。
本書を読み始めた頃出版された最新版の「福島第一原発事故の「真実」」。興味はあるが「そっちもすぐ読もう」という気にはなっていない。
それはさておき、
福島原発事故の問題点を知りたくて、本書を手に取った。1号機に備わっている、電源無しでも稼働する緊急冷却装置IC、通称「イソコン」の扱いに関する問題点を指摘する内容が前半。しかしこれはNHK「メルトダウン」取材班が言い出したことではなさそうだ。中で言及されているように、米国による福島原発事故調査報告書の追録(2012年8月版)で既に指摘されている。取材班は当時の関係者を探しだし、インタビューを行い、その背景を掘り下げた点がこの本の独自の所と思われる。事故対応におけるイソコンの扱いだけに読者の意識を矮小化させることなく、その背景にある問題を掘り下げている点はよかった。浮き彫りにされるのは福島第一原発事故に限った問題ではない。いい加減な陸上イージス配備計画、コロナのダイヤモンドプリンセス対応、アベノマスク、GoTo、緊急事態宣言発令やその解除でも発揮された合理的説明なき意思決定、モリカケサクラの公文書偽造、オリ・パラの不透明な開催基準、監督省庁と事業体との癒着、これら全てに通底する問題、悪しき体質だ。本書前半部は「こういう体質を許すと、将来大損害を被る」ということを認識させるに十分な内容だった。
後半は、まだ調査不足なのに〆切が迫ってきたので仕方なく載せてしまったような感じ。自分たちの主張に合致しているデータだけとりあげて、整合性があるかのうように見せるやり方は不親切で表層的との印象は拭えない。例えばp171。消防車で注入した水が原子炉内部まで到達していなかったことを示す証拠として注入量に対し、炉への流入量が少ないことを示す東電の資料を掲載している。しかし、少なくなっているのは3/19〜3/23であり、その前の3/17, 3/18は数値が一致している。ここはどう解釈するのか。なにより注水が冷却に有効だったかどうか、注水が開始された3/12以降(3/16までの分)の数値に関するデータや言及が全くない(実際には信頼性のある計測値が無いのかもしれないが、それならそう書くべきだろう)。3/19~3/23で観測された注水の漏れが、3/12未明から始められた注水当初にも起こっていたかどうかも不明なわけで、帯にまで書く内容なのだったら、ここはある程度丁寧な説明と考察が必要な箇所ではないか。
そもそも消防車で炉に注水する経路が非常時にうまく働かなかったのだとしたら、設計思想、安全審査、訓練や検査等に(イソコンの場合と同様、負の体質に基づく)不備や欠陥、不作為があったのではないか?そういった検証には至らなかったのだろうか。
本書を読み始めた頃出版された最新版の「福島第一原発事故の「真実」」。興味はあるが「そっちもすぐ読もう」という気にはなっていない。
2019年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前置きになるが... NHKが、民放局すべてを合算した以上に「巨大」であるという事実には、強い疑問を持っている。民業圧迫にストップを掛ける、何らかの規模制限を設けるべきだと考えている。従って、決してNHKびいきになるつもりは無い。実際、自分は現在、テレビを持っていない。しかし、巨額の費用と、長期の取材を必要とする、ノンフィクションの制作に於ては、残念ながら民放では到底及ばないのも事実である。
近年、政権に屈する動きが加速しており、憂慮してはいるが、本書に関しては「NHK、健在」と言っていいクオリティに仕上がっている。
貞観地震の再来と言われ、1000年に一度の巨大地震である「2011・東北震災」は、被害を完全に防ぐ事は諦めざるを得ない程、空前の規模であった。しかし、原子力発電所の事故に関しては、安易に「想定外」と言い逃れする連中 (自民や経団連や電力会社) に対し、反対を表明する。
阪神大震災の時ならば、想定外という言い訳は、一応、成立したかも知れない。しかし、2011年にこの言い訳は通用しない。2004年に発生したスマトラ島沖地震による津波は、平均で10メートル、最高到達点は30mを超す。見上げる様な高さのヤシの木が隠れる所まで、海が隆起して町すべてを飲み込んだ。所々にある高い建物以外、全てが水没する映像は、観光客らによる鮮明なビデオ映像で記録され、繰り返し放映された。
それまでの地震対策は、関東大震災を基準としてきた。震度で6。津波の高さ6mである。小学校時代は、海の側に住んでいたので、学校でも「最大で6メートルの波が来ますよ」と何度も習ってきた。しかし、現実の映像として10m級が到来したのを見て、「あ、これは今までの常識は通用しなくなったな」と思った。大陸のプレートは太平洋を中心に繋がっているので、日本でも十分に起こり得る事を、自分は認識していた。
東京電力でも、元社員の木村俊雄さん等が証言している様に、津波対策の認識を根底から変える必要があると、上申した現場作業員は少なく無かった。しかし、国会で追及されて一度は決まりかけた予算を、「そんなもん、いらん」と却下した人物こそ、福島第1原発の吉田所長である。当日の奮闘振りは見事だったかも知れないが、技術部門の社員の中には「俺達の対策を却下したのは自分だろ?」と不満の声を上げる人も少なくないのである。
流されやすく、忘れやすい、と言われる日本人。4号機のプールが崩壊熱で干上がりそうになり、高圧放水車で何とか注水に成功したから良かった様なものの、危うく首都圏まで壊滅しかけてから、たった5年。再稼働だオリンピックだと、よく言えたものだと、自国ながら呆れるしかない。首都圏の GDP は日本の40%に当たる。ここが汚染され、3000万人が避難生活となれば、福島を助けるどころか、日本そのものが、今も立ち直れていなかっただろう。
これだけの災害だから、当初パニックになるのは仕方ない。しかし、冷静になってから、徹底して検証する粘り強さが無ければ、歴史に学ぶ事は出来ない。何度も同じ失敗を繰り返すだけだ。「勤勉」だとか「誠実」だとか、自惚れ評価が好きな日本人だが、「情報公開」をこれほど軽んじる先進国はあまり無い。最初から「隠蔽」や「改竄」が目白押しだ。不正に対し、大規模なデモや抗議行動も起きない。長いものに巻かれるだけの、「行動力の足りない」「従順なだけ」の国民ではないのか? と思う。
国民から喝采を浴びた「海水注入」が、実は全く炉に届いていなかった事実が、5年も経ってから明らかにされる。その事に危機感を感じたのが、本書を出版する一番の動機になったそうである。
水は何故届かなかったのか? それは、完全電源喪失を、「想定外」と勝手に切り捨て、準備を怠った為である。バルブの中には電源を失った場合、開いてしまうタイプと、閉じてしまうタイプがある。どのバルブが、どう動くか、考えた事も無かったのだ。また、イソコンと呼ばれる1号機の緊急冷却システムの、実働試験を40年間、一度もしなかった。建設初期に1度だけテストして以降、誰も動く所を見ていない。その為、建屋全体が包まれる程の蒸気が出る事を、作業員の誰も知らなかった。もやもやと、漏れ出る薄い蒸気を見て、「動いている」と誤認したのが、メルトダウンした最大の原因である。完全な人災であり、訓練の怠慢以外の何物でもない。
実際、設計元の GE があるアメリカでは、同タイプの炉の、緊急冷却の実働訓練を定期的に行っている。米担当者も、一度も動かした事が無くて、当日まともに操作は出来ないだろうと、呆れていた。住民の苦情を必要以上に恐れたと言い訳していたが、要は、危険性を隠蔽したかったのである。「安全神話」とは実在する危険性から目を背ける「怠慢」に他ならない。
インドネシアの10メートルの津波に学び、壁を高く作り直し、電源を屋上にも置く対策をしていたら、十分に防げていた事故である。それだけではない。原子力発電所の安全基準は、海外では、何度も更新され、多くの国がそれに従って来た。しかし、日本はコストを理由に、配管を使い回し、密閉性の無いバルブの性能を偽り、基準を守らなかったのだ。水素爆発を防ぐのに、ブラインド程度の開閉装置で役に立つはずがない。
また、テレビ会議を録音した映像も、東京電力は「機密漏洩」をタテに、破棄しようと画策していた。危機感を感じた有志が裁判所に提訴し、仮処分で漸(ようや)く、映像を押さえたのだ。強制的にDVDに焼き、国会図書館に保存しなかったら、貴重な映像は、東電により、破棄される寸前だったのだ。
対照的なのが、アメリカである。1960年代から、既に情報公開の法律が完備されている他、アメリカ国民の間にも、「情報は一定期間経過したら、全て公表する物」という徹底した教育がされている。記録がいい加減で、訓練していたのかどうかも判明しない事案で、アメリカに飛んだら、向こうの記録には残っていた、というケースが、この本の取材でも、幾つか確認されている。自国の記録が欠落し、他国の情報公開に頼る様では、とてもじゃないが、「先進国」などと誇れないだろう?
日本人は、決して、勤勉でも、誠実でもない。「隠蔽」「改竄」「破棄」を平気で行い、「嘘」や「誤魔化し」でその場を凌ぐ。周囲もそれに対して、真剣に「抗議」もしなければ、長年掛けて「追求」もしない。それどころか、改善しようと頑張っている者をせせら笑ったり、足を引っ張る様な者さえ居る。強い者にペコペコと従順に従うだけで、5年後に事態を根底から揺るがすニュースが流れても、すっかり「忘れている」、情けない民族である。その事を真剣に反省しなければ、愚かに、何度も、同じ失敗を繰り返すのは間違い無いだろう。
放射性廃棄物、特にプルトニウムの半減期は2万4000年である。猿から人間になって、まだ1万年しか経っていない。しかも、原子力エネルギーのコスト計算に、廃炉の費用も、用地の選定費用も、果てしなき管理費用も、何も積み上げられていない。それを、後ろの世代にツケとして押し付けているのが現状だ。にもかかわらず、若者の間に、薄っぺらな「ネット右翼」が蔓延している事に、強い懸念を覚える。自分達が負担させられるのに、安易に再稼働させて、もっと核のゴミを増やして、どうするつもりなのだろう? そうでなくても、社会保障は完全に年寄り世代の既得権益化している。若者の老後はどうなってしまうのだろう。
人口が減るなら、移民を受け入れようと経団連は安易に自民をそそのかす。しかし、単純労働の外国人を大量に受け入れた欧米はどうなった? 列車で爆発が起き(スペイン)、トラックが歩道に突っ込み(フランス)、マラソン大会のゴールで爆弾炸裂し市民が吹き飛ばされる(アメリカ)。イスラムのテロが起きているのに、博愛主義で移民を止めないドイツに失望したから、イギリスは EU から離脱しようとしているのだ。高級な労働者も期待出来る等と維新は言う。しかし、実力主義も徹底できない、年功序列社会・日本に、外国の高級な労働力など来てくれるはずがない。観光にはいいが、労働には向かないと、とっくに知れ渡っている。人口をこれ以上急減させない事が、最優先の政治課題だ。
災害は、忘れた頃にやって来る。このままでは、恐らく、同じ事になってしまう。1人1人が行動を起こす国に生まれ変わらなくては!
近年、政権に屈する動きが加速しており、憂慮してはいるが、本書に関しては「NHK、健在」と言っていいクオリティに仕上がっている。
貞観地震の再来と言われ、1000年に一度の巨大地震である「2011・東北震災」は、被害を完全に防ぐ事は諦めざるを得ない程、空前の規模であった。しかし、原子力発電所の事故に関しては、安易に「想定外」と言い逃れする連中 (自民や経団連や電力会社) に対し、反対を表明する。
阪神大震災の時ならば、想定外という言い訳は、一応、成立したかも知れない。しかし、2011年にこの言い訳は通用しない。2004年に発生したスマトラ島沖地震による津波は、平均で10メートル、最高到達点は30mを超す。見上げる様な高さのヤシの木が隠れる所まで、海が隆起して町すべてを飲み込んだ。所々にある高い建物以外、全てが水没する映像は、観光客らによる鮮明なビデオ映像で記録され、繰り返し放映された。
それまでの地震対策は、関東大震災を基準としてきた。震度で6。津波の高さ6mである。小学校時代は、海の側に住んでいたので、学校でも「最大で6メートルの波が来ますよ」と何度も習ってきた。しかし、現実の映像として10m級が到来したのを見て、「あ、これは今までの常識は通用しなくなったな」と思った。大陸のプレートは太平洋を中心に繋がっているので、日本でも十分に起こり得る事を、自分は認識していた。
東京電力でも、元社員の木村俊雄さん等が証言している様に、津波対策の認識を根底から変える必要があると、上申した現場作業員は少なく無かった。しかし、国会で追及されて一度は決まりかけた予算を、「そんなもん、いらん」と却下した人物こそ、福島第1原発の吉田所長である。当日の奮闘振りは見事だったかも知れないが、技術部門の社員の中には「俺達の対策を却下したのは自分だろ?」と不満の声を上げる人も少なくないのである。
流されやすく、忘れやすい、と言われる日本人。4号機のプールが崩壊熱で干上がりそうになり、高圧放水車で何とか注水に成功したから良かった様なものの、危うく首都圏まで壊滅しかけてから、たった5年。再稼働だオリンピックだと、よく言えたものだと、自国ながら呆れるしかない。首都圏の GDP は日本の40%に当たる。ここが汚染され、3000万人が避難生活となれば、福島を助けるどころか、日本そのものが、今も立ち直れていなかっただろう。
これだけの災害だから、当初パニックになるのは仕方ない。しかし、冷静になってから、徹底して検証する粘り強さが無ければ、歴史に学ぶ事は出来ない。何度も同じ失敗を繰り返すだけだ。「勤勉」だとか「誠実」だとか、自惚れ評価が好きな日本人だが、「情報公開」をこれほど軽んじる先進国はあまり無い。最初から「隠蔽」や「改竄」が目白押しだ。不正に対し、大規模なデモや抗議行動も起きない。長いものに巻かれるだけの、「行動力の足りない」「従順なだけ」の国民ではないのか? と思う。
国民から喝采を浴びた「海水注入」が、実は全く炉に届いていなかった事実が、5年も経ってから明らかにされる。その事に危機感を感じたのが、本書を出版する一番の動機になったそうである。
水は何故届かなかったのか? それは、完全電源喪失を、「想定外」と勝手に切り捨て、準備を怠った為である。バルブの中には電源を失った場合、開いてしまうタイプと、閉じてしまうタイプがある。どのバルブが、どう動くか、考えた事も無かったのだ。また、イソコンと呼ばれる1号機の緊急冷却システムの、実働試験を40年間、一度もしなかった。建設初期に1度だけテストして以降、誰も動く所を見ていない。その為、建屋全体が包まれる程の蒸気が出る事を、作業員の誰も知らなかった。もやもやと、漏れ出る薄い蒸気を見て、「動いている」と誤認したのが、メルトダウンした最大の原因である。完全な人災であり、訓練の怠慢以外の何物でもない。
実際、設計元の GE があるアメリカでは、同タイプの炉の、緊急冷却の実働訓練を定期的に行っている。米担当者も、一度も動かした事が無くて、当日まともに操作は出来ないだろうと、呆れていた。住民の苦情を必要以上に恐れたと言い訳していたが、要は、危険性を隠蔽したかったのである。「安全神話」とは実在する危険性から目を背ける「怠慢」に他ならない。
インドネシアの10メートルの津波に学び、壁を高く作り直し、電源を屋上にも置く対策をしていたら、十分に防げていた事故である。それだけではない。原子力発電所の安全基準は、海外では、何度も更新され、多くの国がそれに従って来た。しかし、日本はコストを理由に、配管を使い回し、密閉性の無いバルブの性能を偽り、基準を守らなかったのだ。水素爆発を防ぐのに、ブラインド程度の開閉装置で役に立つはずがない。
また、テレビ会議を録音した映像も、東京電力は「機密漏洩」をタテに、破棄しようと画策していた。危機感を感じた有志が裁判所に提訴し、仮処分で漸(ようや)く、映像を押さえたのだ。強制的にDVDに焼き、国会図書館に保存しなかったら、貴重な映像は、東電により、破棄される寸前だったのだ。
対照的なのが、アメリカである。1960年代から、既に情報公開の法律が完備されている他、アメリカ国民の間にも、「情報は一定期間経過したら、全て公表する物」という徹底した教育がされている。記録がいい加減で、訓練していたのかどうかも判明しない事案で、アメリカに飛んだら、向こうの記録には残っていた、というケースが、この本の取材でも、幾つか確認されている。自国の記録が欠落し、他国の情報公開に頼る様では、とてもじゃないが、「先進国」などと誇れないだろう?
日本人は、決して、勤勉でも、誠実でもない。「隠蔽」「改竄」「破棄」を平気で行い、「嘘」や「誤魔化し」でその場を凌ぐ。周囲もそれに対して、真剣に「抗議」もしなければ、長年掛けて「追求」もしない。それどころか、改善しようと頑張っている者をせせら笑ったり、足を引っ張る様な者さえ居る。強い者にペコペコと従順に従うだけで、5年後に事態を根底から揺るがすニュースが流れても、すっかり「忘れている」、情けない民族である。その事を真剣に反省しなければ、愚かに、何度も、同じ失敗を繰り返すのは間違い無いだろう。
放射性廃棄物、特にプルトニウムの半減期は2万4000年である。猿から人間になって、まだ1万年しか経っていない。しかも、原子力エネルギーのコスト計算に、廃炉の費用も、用地の選定費用も、果てしなき管理費用も、何も積み上げられていない。それを、後ろの世代にツケとして押し付けているのが現状だ。にもかかわらず、若者の間に、薄っぺらな「ネット右翼」が蔓延している事に、強い懸念を覚える。自分達が負担させられるのに、安易に再稼働させて、もっと核のゴミを増やして、どうするつもりなのだろう? そうでなくても、社会保障は完全に年寄り世代の既得権益化している。若者の老後はどうなってしまうのだろう。
人口が減るなら、移民を受け入れようと経団連は安易に自民をそそのかす。しかし、単純労働の外国人を大量に受け入れた欧米はどうなった? 列車で爆発が起き(スペイン)、トラックが歩道に突っ込み(フランス)、マラソン大会のゴールで爆弾炸裂し市民が吹き飛ばされる(アメリカ)。イスラムのテロが起きているのに、博愛主義で移民を止めないドイツに失望したから、イギリスは EU から離脱しようとしているのだ。高級な労働者も期待出来る等と維新は言う。しかし、実力主義も徹底できない、年功序列社会・日本に、外国の高級な労働力など来てくれるはずがない。観光にはいいが、労働には向かないと、とっくに知れ渡っている。人口をこれ以上急減させない事が、最優先の政治課題だ。
災害は、忘れた頃にやって来る。このままでは、恐らく、同じ事になってしまう。1人1人が行動を起こす国に生まれ変わらなくては!
2020年9月9日に日本でレビュー済み
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立派に見える組織でも、いざという緊急事態の時にどう対応できるのか?
ある意味、組織の柔軟性が問われるのだが、やはり組織が大きければ、
大きい程、自由に動けず、硬直化してしまうものだ。
その組織の中で、原発爆発後の危機的状況を現場に踏み止まり、戦い
続けた吉田所長の人間性と云わば「武士道精神」に感銘を受ける。
たとえ、「海水注入」が原子炉に全く届かなったにしても、私(福島県民)
は深く、深く感謝する。
逆に、なぜ、原子炉の緊急時冷却装置「イソコン」が発動しなかったのか?
一番有効な手段だった「イソコン」は、いつの間にか40年封印され、
ニ番目に有効な「ベント」SR弁による原子炉内の水蒸気の減圧法に、
入れ替わったのか?
この重要決定事項の変更が、いつ、だれによって、どのような論議のもと
行われたのかが、昔の事で分からないと言ってしまう!東京電力という
組織の在り方に、大きな疑問と、怒りを感じる。
いかにも日本的で、責任の所在が不明となり、誰も責任を取らない。
もはや、これは、日本政府もお得意とする手法であるが、、、、、、。
原子力という生命に直結する分野では、一企業であろうとも、その重要
決定事項に対する決定のプロセスを記録に残すべきだ!!!
公文書という形でも、会議を映像記録という形でも、記録として、
長期に残すべきだ!
AIでの社会作りが叫ばれる現在、こんな事も出来ていない日本の企業文化
の昭和的あり方に、怒りを越えて、情けなさ、悲しさを覚えてしまう。
ある意味、組織の柔軟性が問われるのだが、やはり組織が大きければ、
大きい程、自由に動けず、硬直化してしまうものだ。
その組織の中で、原発爆発後の危機的状況を現場に踏み止まり、戦い
続けた吉田所長の人間性と云わば「武士道精神」に感銘を受ける。
たとえ、「海水注入」が原子炉に全く届かなったにしても、私(福島県民)
は深く、深く感謝する。
逆に、なぜ、原子炉の緊急時冷却装置「イソコン」が発動しなかったのか?
一番有効な手段だった「イソコン」は、いつの間にか40年封印され、
ニ番目に有効な「ベント」SR弁による原子炉内の水蒸気の減圧法に、
入れ替わったのか?
この重要決定事項の変更が、いつ、だれによって、どのような論議のもと
行われたのかが、昔の事で分からないと言ってしまう!東京電力という
組織の在り方に、大きな疑問と、怒りを感じる。
いかにも日本的で、責任の所在が不明となり、誰も責任を取らない。
もはや、これは、日本政府もお得意とする手法であるが、、、、、、。
原子力という生命に直結する分野では、一企業であろうとも、その重要
決定事項に対する決定のプロセスを記録に残すべきだ!!!
公文書という形でも、会議を映像記録という形でも、記録として、
長期に残すべきだ!
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の昭和的あり方に、怒りを越えて、情けなさ、悲しさを覚えてしまう。